BOOK INFOMATION

単行本 『 片付けられない女魂 』 が発売されました。
全国の書店はもちろんのこと、Web書店でも購入できます。

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(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)





ちょろっと手をつけただけで放置していた夏目父の会社の決算準備に再着手したのが先月半ば。
ダラダラとグズグズとモタモタと、自分でもうんざりするくらいスローなペースで作業を進め、税理士への報告を終えたのが先週初め。
決算に関わらず、夏目父の会社は超小企業だから事務全般の作業量が少ないのだけれど、いつまで経っても慣れないし、好きになれない。
一番厄介なのが領収書の整理で、毎月税理士に入力したデータと照合して貰うと、そのまま放置してしまう。




(GW明け。整理しようかと数ヶ月分纏めてみて、途方に暮れているの図)



1ヶ月分の整理と1年分のそれとじゃ前者のほうがラクだってことはあたしにも判るが、領収書の束は月次確定した後はよっぽどのことがないと見返さないというのも判ってしまっているからタチが悪い。



さて、この週末は。
金曜の昼には確実にいた2人の諭吉が、ほんの数時間であたしの元から去ってしまったショックから、




(金曜の夜、見知らぬオッサンに万券を寄付した天使の所持金)



一歩も外に出ないぞ!と誓うも、土曜午前、ブログを更新している最中に、今日が資源ゴミの収集日だったことに気づき、慌てて新聞紙とダンボールを纏める。




(4階〜1階を2往復)



たった2往復で汗だくになったので台所へ水分補給に行くと、「ユーロ2008が終わるまで仕事を休みたい・・・・」と呟いて自分の会社のパートのおばちゃんに思いっきり叱られた夏目父が、自堕落番長と目を合わせて話をしていた。



「うおーーーーん」 ←猫です
「うんうん、それで?」 ←親です
「うなーーーーー」 ←猫です
「そっかそっか、そういうことかぁ」 ←人間です



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



この光景、もう1,000回は目にしてると思うが、親が本格的にオカシくなったんじゃないかと思って毎回ビビる。
が、聞かないフリをして冷蔵庫を開けペットボトルの水をガブ飲みしていると、夏目父がこっちを見ずに話し掛けてきた。



「今日、新聞の日?」
「うん」
「もう出してきた?」
「うん」
「残念だったねえ」
「何が」
「一仕事終わったー!と思ってるでしょ」
「う、うん」 ←嫌な予感
「新聞紙、まだあるんだよ」
「・・・・ほう」
「でもちゃんと縛っておいたから
「・・・・え?あ、ありがと」
「どーいたしまして」




(夏目父の部屋から発掘)



あー、びっくりしたー。
どうリアクションしていいのか判んなかったし、わざわざ褒めることでもない気もするし、一般的には普通のことを自分がやって「すげーすげー」言われたら、その時の気分によってはカチンとくるかもしれないし。
でも聞いてよ、おかあさん。



夏目父が、古新聞とダンボールを紐で縛ってくれたんだよ!
(夏目家のミラクル)



「あたしが台所に行かなかったらどのタイミングで言うつもりだったんだ?」とか、「マンションの下に持って行くまでがゴミ出しです」とか、言いたいことがないわけでもないし、今回のことは100%気まぐれで、だからこれが最初で最後になる可能性は高い。
でも、2人っきりで暮らして丸12年で、初めての出来事だった。
もうねえ、たった1回だけでもいいよ、いい。
これから毎月古新聞を束ねるたびに、思い出してニンマリするからいいよ、いい。



月イチのじゃなくて週2の燃えるゴミをまとめてくれや。



なんて贅沢は言わないよ。
かれこれ10年くらい思ってるけど、言わないよ。(諦めろ)



諭吉2枚失踪のダメージをチャラにするほどではなかったが、夏目父の行動にびっくりしたその勢いであたしは、1年分の領収書や書類の整理に取り掛かった。

始めてみれば大して時間がかからないのは判ってる。
確か、1年分の書類を纏めるのは丸1日くらいしかかからなかったハズ。




(ベランダから見える繁華街の灯りを見て想いを馳せる)



それにしても。
結局のところあたしの場合、自分の心にモヤモヤを作ってるのは、他の誰でもない自分自身なんだなあと、改めて思い知った。

自分が勤める会社での仕事なら、多少は他者に翻弄されることもあるし、逆にあたしが迷惑をかけることだってある。
でも、なるべくそうならないよう、互いに迷惑をかけないようっていう気遣いや保身が、つまるところ責任感なわけで。
自分の部屋にいる時くらいはそんなことから解放されたいが、解放された途端せっせと自分に重石を乗せ始めてちゃ、気の休まる時間なんてなくなっちゃう。
それどころかそのうち、「自分の部屋より会社のほうが気が休まる」なんてことになりかねない。
そんな人生もアリだろうが、あたしはいいや。
今よりもっと仕事したいなんて思わないし。(ダメ社会人)





土曜の昼から始めた1年分の書類整理が終わったのは日曜深夜。




(領収書の糊付けも布団の上で)



カセットボンベ同様これも、いつかはやらなくちゃいけない宿題にずっと手をつけないでいるような気分になってたシロモノだったから、ようやく着手できてスッキリした。
で、それと同時に。



紙 ゴ ミ の 多 さ に 驚 い た 。






(3行で済むことでもA4に印刷するのがお役所なのかぃ?そうなのかぃ?)



それよりも何よりも。



布 団 周 辺 の 乱 れ っ ぷ り に も 驚 い た 。






(こんくらいはすぐに散らかせるのが汚部屋住人)



ひとつのことを集中してやると他のことが煩雑になるこの性格はなんとかならねぇのか?と思うが、まあ、この程度の散らかり方はちょろいちょろい。(甘い)



で、昨日の朝のこと。
「紙だらけの重いゴミ袋3つとバッグを持って家を出て、そのまま出社っつうのは難しいかなあ」などと考えながら台所へ行くと、キッチンやリビングのゴミも結構な量になっていて、それに自堕落番長の御不浄砂(命名:夏目父)を加えたらやっぱ1回で捨てるのは無理っぽい。
平日の朝の1往復と2往復の違いはデカい。
仕方ない。紙ゴミは次のゴミの日に捨てるか・・・・と、ゴミ袋を眺めていると、あたしより早く起きていた夏目父が風呂から出てきた。

「おはよう」
「ああ、月曜日はゴミの日か」 ←とーちゃん挨拶!朝の挨拶!
「うん」
「ゴミ袋2つもあんの?」
「うん。でもこれ以外に、デカいのが3つある」
「ほう」

夏目父をあてにすることなく12年も暮らしてきたあたしは、ゴミ袋5つを、どうやったら2往復で運べるか?を考えていた。
が。
夏目家にまた奇跡が訪れた。





「ゴミ袋1個、俺が出して行こうか?」


















な ん で す と ?





「5個あるんだもん、普通は3個と2個だろーが」なんて思わない思わない。
1個でもびっくりだよ!
つうか、何だよぉ、とーちゃん。
急に普通の人になってくれるなよう。
びっくりするじゃねえか。





「あ、全部で5個か。じゃあ2個持っていくよ」


















な 、 な ん で す と ?





「足し算も微妙なのかよ」とか「お前が3つであたしが2つっつうのもアリだぞ?」だなんて思わない思わない。
でもさあ、とーちゃん。
いきなり2個ってハードル高くね?(高くねえ)

「え、いいの?」
「いいよ。出かけるついでだし」
「2個もいいの?」
「いいよ」
「じゃあ軽いの2個、お願いします!」
「玄関に置いといてくれる?」
「かしこまり!」

台所とリビングのゴミをテキパキとまとめ、2個のゴミ袋を玄関の、いくら夏目父でも見落とさない場所に置き、あたしは風呂に入った。
風呂の中でも暫くは、「なんかの冗談か?」と思ったり、「「やっぱ、録画してるユーロ2008見たいから仕事に行くのやめた」なんて言い出しそう」と思ったり(あるあるー)、狐につままれたような気分。
が、夏目父が出かける音が聞こえると、今度はジワジワと嬉しさがこみあげてきた。





と・・・・





と・・・・





と ー ち ゃ ん が 改 心 し た ど ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ー !
(うるさい)





会社に行ったら部長に言おう。
あと、友達にもメールしよう。
叔母ちゃんにも従兄弟にもメールしよう。
夏目父の人と成りを知ってる人みんなに教えよう!
・・・・と、テンション上がりまくりで風呂を出た。
で、部屋に戻る途中でふと玄関に目をやると。











(あたしが置いたまま動きナシ。跨いで出てったと思われる)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





いつもと変わりないとーちゃんでよかった・・・・。




なんて、全然ちっともさっぱり思わね。思うわけねえ。





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 「だって、持ってみたら結構重かったんだもん」(夏目父談)


あたしの女としてのタイムリミットはとっくに、具体的には15年くらい前に過ぎた。と思ってはいるが、「 Around40 」 なんつうドラマを見てしまうとどうしても、我が身のダメっぷりを改めて自覚してしまう。
しかも、あのドラマの第1回目をなんでだか、同僚達15人(平均年齢37歳、オッサン率100%、既婚率80%)で、呑みながら見るハメになったからさあ大変。
酔ってるハズのオッサン達はでも真顔で、「ところでお前、彼氏いない歴何年?」とか「結婚する気はあるのないの?」とか今更なことを訊きまくる。
和気藹々とした酒の席で飛び交うその手の質問を「セクハラだ!」なんて思うハズもなく、あたしにしてはかなり真面目に考えてみたものの、結局どちらも「よくわかんね」としか答えられない。
で、そんな答えに納得しないオッサンが細かく質問し始めるも、



「え?前の男といつ別れたか、覚えてないの?」
「う、うん」 ←指折り数えれば判るが数える気がない
「結婚は?したいと思わない?」
「相手もいないのに結婚する気になってる人っているのかね」
「じゃあ、これまで結婚したいと思う男に出会ったことは?」
「ないんだろうねえ」 ←他人事?
「じゃあ!じゃあ!!プロポーズされたことは!?」
「それは・・・・・・」



「 な い 」



と、あたしの代わりに上司が答える始末。
・・・・・・・・ほっとけ。



結局明け方まで、その手の話をダラダラとし散会した。
で、翌日の昼頃に起き出して、平日にちまちまやっていた家具の解体の続きをし始めたのだが、4畳半と8畳の部屋を行き来しているうちにふと、冬物のコートが目に入った。




(改めて写真に撮ってみると、すげーヨレってる)



前夜の酒の席であたしは、自分を除くオッサン達のパワフルさに驚いた。
人間の三大欲求はもちろんのこと、家庭に関わる希望や夢や、仕事に対する意欲や昇進を目指すパワーなど、改めて見てみると、Around40なオッサンはまだまだ全然枯れていない。
なのに。



何 で あ た し は こ ん な に 枯 れ て る ん だ っ け 。
(知らね)



飲食欲と麻雀欲は人の三倍くらいあるけど、他に何の欲があるっていうんだ。
彼氏が欲しい!とか結婚したい!と思うこともなく、かといって、昇進するどー!と思ったことはないし、最近はめっきり物欲まで無くなってしまった。



そもそも、冬物のロングコートが欲しいって思い始めたのって、何年前よ。
5〜6年前からうっすら思ってなかったか?あたし。
なのに、真剣に選ぼうともせず、12年くらい前に買ったこのコートを何で今でも着てるんだよ。




(すげー高かったけど、完全に減価償却済)



確かに着心地は良かったよ。
だけどもう、全体的にクタクタじゃないか。
つうか。









今、7号が着れてる時点で気付け。





ヒ モ 、 伸 び た ん じ ゃ ね ? っ て 気 付 け 。






(またもや服を10枚捨てた。これまでに捨てた服は540枚 ←俺メモ)



今度の冬こそは、その時の自分にぴったり合うコートを、脚が棒になるくらい歩き回って探すんだ。
・・・・春になったばかりなのに次の冬のことを考えて鼻息荒くしてるのもどうかと思うけど、でもそうするんだ。
間に合わせじゃなく、その時の自分に合うものを、5万でも10万でも15万でも買ってやるんだ。



こうして、長いこと着続けていたキャメルのコートをようやく捨てた。
服でもモノでも、気に入って使っていたものはなかなか捨てられないけれど、使用頻度が高いってことはつまり劣化しているわけで。
ましてや、部屋着と違って人の目に触れる服なんだもの、せめてそこだけは、ピシっとしていようじゃないか。
そのくらいの線引きはしようじゃないか。
いい歳なんだもん。



週末の呑み会でオッサン達に刺激されたおかげで、今日はいつもより少し気合いを入れて出社すると、ロッカー前で、いつもピシっとした格好をしている倉木(39歳・♂)と一緒になった。



「おはよ。金曜はおつかれー」
「・・・・おはよ」
「お前さあ、土曜は何時に起きた?」
「昼ちょい前」
「はあ?あんだけ呑んだくせにおかしいんじゃねえの?」
「野球観に行きたかったから」
「・・・・・・・・お前って、春になるとオッサン度増すよな」
「そうかしら」 ←精一杯の女子語
「キモイ」
「すまん」



・・・・と、その時。
金曜の夜は春物のコートを着ていた倉木が、今日は厚手のコートを着ていることに気付いた。



「あれ?倉木、なんで今日冬物?」
「ああ。だって今日すげー寒いし」
「そうだねえ」 ←寒いと思いつつも春物を着てきた女
「これ、ホントはもう捨てようと思ってたヤツだから、今日が着納めかなあ」
「お!あたしもコート捨てたばっかだよ」
「会社に着てきてたやつ?」
「うん。キャメルの」
「ああ!あの!」
「ん?」






「 お 前 が 女 み た い に 見 え る コ ー ト ね ! 」








(さようなら、あたしが女みたいに見えるコート様)






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つうか、倉木。







着 て る 時 に 言 っ て く れ 。





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 明日はインタビュー記事が載る雑誌の告知がありまーす!


(この記事は、サイバーバズの商品試用レポートを含んでいます)


気まぐれに、「今日は1次会だけで帰ろう」とか「22時までには帰ろう」という心づもりで呑みに行っても、よほどの用がない限り散会するまで呑み続けるので、最近はもう、呑んで帰宅してから何かをしようとは思わなくなっている。
だから、10日連続して家でやらなくちゃいけないことがあるとなれば、外呑みは厳禁。
だから初日は、家でやらなくちゃいけないことを外で片付けるべく、フェイシャルエステサロンをやっている友人の元を訪れた。
フェヴリナの、ナノアクアジェルパックを持って。




(入手した時の話は、過去ログ「出会いより酸素パック」をご覧あれ)



だいぶ前にテレビで武田久美子が、「エステサロンで施術してもらっている最中は絶対に眠らない。プロの技術を家で実践したいから、自分にとってサロンは勉強の場なの」というような話をしていて、心底すげーと思ったことがある。



今回この酸素パックを試すことになってそれを思い出し、最も効果的な方法は何かを教えてもらうべく、その道のプロに聞きに行ったのだった。
でも、あたしのことをよーく知っている彼女がジェルパックを塗りながら教えてくれたのは、「どんだけメンドウでも、フェイスマスクじゃなくてラップを巻け」ということくらいで、



後は延々、「・・・・ちゃんと続けられるの?」とか「「メンドクセーからやめた」って言わない?」という心配事を口にするばかり。
あげく、「毎日会社帰りにサロンに寄ったらあたしがやってあげるよ?」とまで言ってくれた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



それをやったらあたし達、10日連続で呑みに行っちゃうだろーが。




(と言ったそばから呑みに行く女2人)






(焼き鳥・焼肉・しゃぶしゃぶ。選択肢はいつも3つしかない)





この翌日からは、部屋で自分でジェルパックをした。
まずは洗顔。
そして、冷やした濡れタオルを顔にあて、




(キンキンに凍らせた保冷剤をくるんで、濡れタオルを冷やす)



ジェルと顆粒を混ぜ合わせて、




(ジェルのみ)



(顆粒乗せジェル)



(混(ま)じぇる。 ←これが書きたいがために3枚撮影)



それをヘラで顔に乗せたら、




(家では常に頭がミイ)




鼻の穴だけ開け、顔をラップで覆う。




(こんなマヌケな格好をしないと美肌は手に入れられないんでしょーか)



で、このまま待つこと30分。
目の下にもジェルを塗ったためラップは目の部分をくり抜かず巻いたのだが、ラップを通して見える世界はボヤけていて(当たり前)、本を読むこともテレビを見ることもできない。
かといって、目の部分をくり抜いたら、目のキワが潤ってくれなさそうな気がするし。
まあ、30分どころか30時間でもボーっとして居られるからいいか。
・・・・ボーっとし過ぎか。

30分後、ラップを剥がし、






顔のジェルをヘラでこそげ落としてから顔を洗い、いつものスキンケアをしたら、使ったもんを洗ってようやく終了。




(ファンデーションのパフを毎日洗っている汚部屋住人)



これを自宅で9日間続けた。
2日目までは、ジェルを顔に乗せた時に、パチパチっつうかチクチクっつうかピリピリっつうか、「痛い」まではいかない不思議な刺激があったのだが、3日目からはそれがなくなり、そのかわり、明らかに肌がツルンとしてきた。
そして。
パックの後で化粧水をつけた時のなじみ方が半端ない。
これまで衰えていた細胞が活発になって、「水ぅー、水くれやー」と言ってるような、そしてその水を与えてあげるとしっかり潤ってそれがいつまでも涸れずに持続するようなプルプル感。
翌朝の化粧のノリも明らかに違って、化粧をするのがとってもラク。
手順はメンドウだけど、毎日フェイシャルエステサロンに行ったかのようで、気持ちまで潤ってくる。
つうか。
これほどまで劇的に、肌の変化を実感したことなんてなかったよなあ・・・・。




(部屋中に散乱する、サイバーバズの箱とぷちぷち)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





片 付 け る か 。









(本来、ストレス解消にもなり得るぷちぷちは、大量だと存在だけでストレス)







(資源ごみとプラごみが出来た)



で。
資源ごみ収集日だった昨日、出し忘れた、と・・・・。 ←もう慣れっこ





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 カナさんのカーペット交換記事の最後に切ないお知らせが・・・・。でも、過去ログを見返すの、いつまで経っても飽きないから我慢するんだわん!(まるちゃん風)


去年、あたしの部屋にテレビカメラが入った時。
収録のあいだ中、仕事帰りの格好そのままのスーツ姿でいたのだが、もちろん普段部屋でそんな格好をしてるはずもなく、「いつもはジャージ着てるんだ」とあたしが言うと、薄着のマナブが楽しそうな表情でひとつの提案をした。



「じゃあ、部屋着に着替えてみますか!」



「 断 る 」



「どうしてですかー」
「人に見せられないような格好なんだよ」
「そういう普通の姿を見・・・・」



「 断 る 」



確かに、汚部屋住人でなくとも、自分の部屋でスーツ姿ってのは違和感があるだろうし、あたし自身もなんだか落ち着かなかったけど、かといって、部屋着や普段着になる勇気はなかった。
あ、あ、あんなボロボロでヨレヨレの姿を、人様に見せることなんて出来ないわん!(まるちゃん風)
あ、あ、あんなボロボロでヨレヨレの格好をしてる女なんて・・・・・・・・って、あれ?
ちょっと待てよ?
TVの中のステキ女子やステキ奥様は、家でもヒラヒラのスカートを穿いてたり、重そうなネックレスをつけてたり、化粧はバッチリで時にはつけ睫毛をくっつけてたりするもんだけど、実際にそんなことをしている人は、日本に3人くらいしか居ないよね。
・・・・少ないか。
じゃあ、3億人くらいにしとくか。
・・・・今度は多いか。増やしすぎか。つうか、どうでもいいか。
いや、とにかく。
どうせ部屋着は家の中でしか着ないんだし、普段着っつっても、あたしが休日に行くのは雀荘くらいなもんで、あそこはあたしよりボロい服着てる人ばっかだし。
だから、部屋着とか休日着なんてどんだけボロくてもいいよ。



たとえば、下はユニクロのフリースパンツでね、




(去年の秋に1,000円で購入。最も最近買った部屋着)



しかも、焦って買った安い羽毛布団からどんどん出てくる羽が刺さって抜けないパンツだったりして、




(太腿のド真ん中でいつもヒラヒラ揺れている)



洗濯しても、指でつまんで引っ張っても抜けなくて、「まあいっか」と思ってそのまま穿いてて、






だけどこんな風にフワフワしてるもんだから、リビングで寛いでるといつの間にか自堕落番長が毛深い手で「チョイチョイ、チョイチョイ」って遊び始めちゃって、それを見た夏目父から「猫じゃらしパンツ」って呼ばれるようになったけどいいのいいの。無問題。
しょっちゅう着てる長Tだって、この間アイロンをかけた時にふと見てみたら袖口がボロボロで、






でも、別にこのままの格好で外に行くわけでもあるまいし、誰に見せるわけでもないんだからまあいいかって思ったけど、改めて自分が部屋で着てる長Tの袖口を見てみたら、どれもこれも、袖が擦り切れてて。
それでもやっぱ、誰に見せるわけでもないんだからまあいいかって着続けて。

で。
タバコを買いに行く時は、猫じゃらしパンツの上から繊維疲労おこしてるジーンズ穿いて、袖の破れた長Tの上に、明らかにビニールって判るコート羽織って、




(近所の商店街で10年以上前に買わされた1,500円の福袋に入っていた)



「どうせウチ用だし」って、毛玉を放題している穴のあいた靴下履いて、




(人差し指さん、こんにちはー)



何年前に買ったんだか判んない、長さはいいんだけど幅と甲の高さがブカブカだから、中で足が遊んじゃってすぐに足の裏が痛くなるようなショートブーツを履いて、スッピンで出かけてるけど、




(汚れているのは履いてるからじゃなく、しょっちゅう踏んづけてるから)



でも、いいのいいの。無問題。
せいぜい近所の人に見られるくらいだからモーマンターイ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、



女 と し て 問 題 あ り ま く り だ ろ 。



会社に着て行くものは、「ちょっと色褪せてきたかも」とか「2回くらいしか着てないけど着心地がイマイチ」とか、それが少しでもストレスフルな服に思えた途端、迷わず捨てていたのだが、誰に見られることもない部屋着と、ちょっとそこまで買い物に出かける時に着るような休日着は、どんな安物であろうとも捨てずに取っておいていることに、最近ようやく気がついた。
でも。
袖口が擦り切れた長袖のTシャツは、じゃあどこまでボロくなったら捨てるんだ?
サイズが合ってないくせに補正もしていない靴を履き潰すことなんて出来るのか?
と考えたら、それらがとんでもなく厄介な服に思えてきた。
で。




(これまた10年以上前、激安で購入。確か1,000円くらい)



1度も袖を通してないPコートや、








洗濯のたびに揉み洗いすれば平気なのに揉み洗いしないと何故か染みが浮き上がってくるという不思議なカットソーも含め、18枚の服と1足の靴を捨てた。




(猫じゃらしパンツは羽を抜けばいいだけなので捨てるには至らず)



片付け始めてからこれまでであたしは、530枚(!)の服を捨てている。
なのに、ここ1年半で買った服は、猫じゃらしパンツとスーツ1着のみ。
元の量が尋常じゃなかったと言えばそれまでだが、捨てる苦労を味わったからこそ、無駄に買い足すことなく今に至っているような気がする。
実際、仕事着には全然困ってないし、部屋着や休日着は、あたしの生活リズムやライフスタイルが変わらない限り欲しいと思わないだろう。
キレイな部屋着、オシャレな部屋着、カワイイ部屋着に憧れないわけでもないけれど、そこに力を入れたくなるのは当分先に違いない。

何でもかんでも捨てりゃあいいとは全然思っていないけど、着ない服の保管や収納に頭を悩ませたところでいいアイディアが浮かぶはずもないのだから、とっとと処分するほうがあたしには合ってるんだろう。そうなんだろう。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





なのになんで、






(大小合わせて7個ありまーす。プチプチ付きでーす)





こ れ を 捨 て ね え の か な あ 、 あ た し は 。
(知らね)





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 部屋でもカワイイ服を着ているであろうステキ女子と並ぶ俺。独身。彼氏無し。


夏目父は、あたしの部屋がゴミ屋敷のようだった時も、あたしが自分の部屋をせっせと片付けている時も、口も出さなければ手も出さず片付けには無関心だ。
自分の部屋をせっせと片付けることもしない。
あたしとて、リビングのついでに、隣にある夏目父の部屋にざっくりと掃除機をかけることはあるが、あとは概ねほっといている。
ところがある日、夏目父の部屋にある会社の書類を探していたところ、仕事部屋に置いてあるキャビネットの中身がすっからかんになっていることに気付いた。
で、一瞬「ヤバイ」とは思ったが、知らぬフリを決め込んでいた。

それから暫く日が経って、夏目父が呟いた。

「俺の部屋にあるあのキャビネット、もう使ってないんだよね」
「・・・・ふ、ふぅーん」

夏目父の部屋に不要なキャビネットがあろうともあたしには何ら関係ない。
いずれは関係してくることは判っていたが、黙っていた。

また暫く経ったある日、夏目父が呟いた。

「あのキャビネット、使わない?」
「・・・・ど、どうかね」

まだ大丈夫。
2回くらいなら我慢できる。

そしてまた暫く経ったある日、夏目父がとうとう言った。

「あのキャビネットって、どうやって捨てるんだろう」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




(そぉーっと4畳半へ移動)



「捨てて頂戴」と言われたわけでもないのに、自主的に、このアホみたいに重いキャビネットを動かした理由を説明するのはちょっと難しい。
まあ、簡単に言えば、夏目父が自分で捨てやしないのを判っているからだ。
で。
自分で捨てやしないくせに、放っておくといつまでも、「あのキャビネット・・・・」と呟き続けるのが判っているからだ。
そして何より。
夏目父のその手の呟きを、繰り返し聞かされるのに、あたしが耐えられないからだ。

「自分で捨てれば?」と突き放すのは簡単だが、ウチの親に限っては、突き放したところでやりはしない。
「じゃあ二人で協力して捨てようか?」と言ったところで、邪魔になりはすれども、役には立たないに決まっている。
万が一、夏目父が頑張ったところで、このキャビネットは物凄く重いのだ。
腰でも痛められちゃ堪らない。
また、「あたしがそのうち捨てるから、それまでは黙ってろ!」とキレたところで、こっちの心にもモヤモヤが残るし、夏目父だって何がしか、心に引っかかりがあるだろう。
つまり。
こういう時は、あたしがひとりでそぉーっと捨てるのが一番いい。
そして、あたしが捨てるまでの間、夏目父に呟かせないためには、夏目父の目の届かないところへ移動するのがイイ。



親との関係は人それぞれで、何が正解というのは無いと思う。
ただ、我が家では、夏目父を動かしたり黙らせたりすることよりは、あたしが動くことの方が断然ラクなのだ。
しかし、あたしはモノグサ。
いくら腕力に自信があっても、その気になるまでがひじょーに長い。
しかも、夏目父の目の届かない場所に移動しさえすれば、これを何日でも放置できる鈍さもある。
実際、ケータイで撮っていた写真のタイムスタンプによると、ぜぃぜぃ言いながらこの、バカみたいに重いキャビネットを4畳半に移動させたのは、去年の11月3日のことらしいから、2ヶ月半以上、4畳半に放置していたことになる。
ちなみに。
2ヶ月半の間にあたしの住む街では粗大ゴミの収集が6回あったらしいが、何回捨てそびれようとも大して気にならなかったし、だから、先週の水曜日に収集依頼の電話をかける時は物凄く気合いが要った。






何せ、とにかくこのキャビネットはアホみたいに重いのだ。
家の玄関からこれを持って出て、階段を下りてゴミ置き場まで運ぶことを考えると、気持ちまで重くなった。






奥行きは62センチ、高さは74センチ。幅は40センチ前後。




(1988年製か。つうか、何キロだ、コレ)



これまで家から運び出した中で一番重かった、あの忌まわしいプリンタよりも、確実に重い。
30キロくらいはあるんだろうか。いや、もっとありそう。
まんまを運ぶのは無理なので、まずは真っ当に、引き出しを抜いてみた。






引き出し3つを1回に運んで、本体は、






ここを持って運べばなんとかなるか・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





引き出し抜いても、すげー重いんだけど。



このシミュレーションを、収集日の前日遅くにやったのがマズかった。
何故なら、自分でも嫌になるくらい鈍いあたしがこの夜は、「寝坊するかも」「持てないかも」「張替えたばかりのマンションの階段を傷つけたらどうしよう」などと考えてしまい、全くちっとも眠れなかったのだから。(アホ)



一睡もせずに迎えた朝7時。
夏目父が起きる前に行動しないとメンドウなことになりそうだ。
無駄に徹夜した日の朝というのは、それじゃなくても気が重いし、一睡もしていないから力にも自信がない。
着替える前にまず結露を取ろうと(全然飽きねー)ブラインドを開けると、外は小雪がチラついていた。



ますます出来る気がしねえ。



でも、収集依頼しちゃったから、頑張らないと・・・・。
寒いし重いし眠いけど、でも頑張らないと・・・・。

完全防備をして部屋を出て、玄関で靴を履いたその時。



夏目父が起きてきやがった。



そして、玄関にあるキャビネットとあたしを見比べて事情を把握し、言った。

「手伝おうか?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
寝癖だらけの髪で、青白く生気のない表情で、やる気のない格好で、具体的には、上は半袖のTシャツ1枚、下はパンツ一丁の我が親が発する、「手伝おうか?」という言葉を聞いた途端、あたしのヤル気が目覚めた。





お、お、おっ!





お 前 の 手 ぇ 借 り な く た っ て 出 来 る ん じ ゃ ー !
(註:この女、一睡もしていません)





お り ゃ ー ー ー ー ー ー ー ー っ !
(註:この女、ほんの数分前まで、自信がありませんでした)





う り ゃ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ー ー ー ー ー ー ー ー っ !
(註:威勢はいいですが、全身の筋肉が笑っています)






(4往復して、プリンタラックも捨てた)





我が家ではいつも、親と娘のヤル気が反比例する。
つうか。
粗大ゴミの運搬を手伝うよりもまず、お前にはやらねばならないことがあるんだよ、夏目父。
いいか?
これまで何回も言ってることだけど、今回は耳の穴かっぽじってよぉーく聞けよ。
この真冬に、その格好で寝るのはどう考えてもオカシイだろ。
つうかさ。




エ ア コ ン つ け っ 放 し で 寝 る な 、 こ の ド 阿 呆 。
(註:我が家の電気代は娘払い)




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 罰ゲームが無いなんて、そんなん、蟲師じゃないし!!!
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やたら頻繁に催される新年会に出まくって呑んだくれているうちに仕事が忙しくなり、気がつけばもう2月か。
そういえば。
先週あたりからちらほら、体調不良で休む同僚も数人出始め、周りでも、「コホコホ」やら「グスッグスッ」やら、風邪の音を聞くようになった。



「社員がひとりいなくなったところで会社は機能する」というのはよく聞く話。
でも、機能させるためには、いなくなったひとり分の仕事をこなす誰かが必要なわけで、休む人が増えれば当然、他の人の作業量は増える。
自分の作業量が増えたことでテンパる人もいるし、休んだ人に対して「自己管理がどーの」だの文句を言う人もいるだろう。
実際、今あたしの周りにはテンパってる人も、文句を言っている人もいる。
でも。
あたしはどっちもしない。



社会人になってから風邪をひいた記憶がない。
「自己管理がどーの」とか「病は気から」とかいう話ではなく、単純に身体が丈夫な上に熱にも痛みにも鈍いため、たとえば、『 ハケンの品格 』の大前春子のように、39度の熱でフラフラになりながらもしっかり自分の責務を果たす、みたいなカッコイイエピソードはない。
でも。
熱に関わる、しょーもない、でも、あたしの人生に多大なる影響をもたらしたエピソードがある。



9年ほど前の話。
真夏だった。
そうだ。8月だった。
その年の春に、ずっと希望していた部署に異動になったあたしは、毎日張り切って、毎日緊張しながら仕事をしていた。
夏になり、同じ部署にいた女の子が急に会社を辞めてしまったことで仕事量が増え、気持ちが張り詰めていた。

変化に気づいたのはわりと早い時期だったと思う。
毎日寒かった。
真夏なのに身体が震えるほど寒い。
クールビズなんてものがなかった頃だから、「このフロアにすげー暑がりがいて、空調20度くらいに設定してんじゃねーの?」と思いながらも、忙しさにかまけて温度設定を確認するでもなく過ごしていた。
寒いのが空調のせいじゃないと気づいたのは、寒いと感じ始めてから1週間以上経った頃。
会社での寒さ対策に、部屋の服の山からフリースを引っ張り出した時だった。
「いくら何でも、真夏にフリースはねえだろ。そんなに寒いわけねーだろ」と、ようやく気づいた。
ところが。
自分の身体がオカシイことには気づいたのに、あたしは仕事がしたい一心で、病院へは行かずに済まそうとしたのだった。



会社では、真夏なのに厚手の上着を羽織って仕事をした。
熱があることは判っていたけど、仕事がしたかった。



真夏なのに日に日に厚着になっていくあたしは、その奇異な格好だけで充分、周りの人に心配をかけていた。
でも、厚着であること以外は至って普通で、具合が悪そうには見えない。
鼻水が垂れてるわけでもないし、咳をするわけでもないし、食欲が落ちている様子もない。
そして。
その時あたしが抱えていた仕事は、異動になってから初めて通った自分の企画だった。
そんな事情を判っている上司や同僚は、あたしが「大丈夫」と言えば「そうか」と引き下がるしかないような状態だったと思う。
若気の至りとはいえ、全くもって傍迷惑なヤツだった。


そんな日がなんと、2週間以上も続いた。
薬も飲まず、熱は上がったまま。
しかも、恐ろしいことに熱は連日、40度を超えていた。


目先の仕事しか見えなくなっていたあたしは結局、週末の夜、職場の同僚に、強制的に病院に連れて行かれることになる。
熱の原因は、急性腎盂炎。
抗生物質を処方され、あっけないくらいあっつう間に熱は下がった。



週が明け、半月以上ぶりに半袖で出社すると、あたしの机の上には1本の栄養ドリンクと、サプリメントが置かれていた。
病院に連れて行ってくれた同僚・吉田が置いてくれたものだということは、誰に訊かなくとも判った。






言葉で確認し合わなくとも、お互いがその時に一番して欲しいことが判る関係が築けていたように思う。
後から考えると、病院に連れて行ってくれたタイミングも絶妙で、その時でなければあたしは、彼の言葉に従えなかったに違いない。

「1時間早退すればいいだけだから。今病院に行って土日は家でゆっくり休めば、月曜日からは寒くなく元気に仕事できるから」

2週間以上の間、「病院に行きゃあいいのに」とイラついて見ていただろうに、自分と同じ「仕事バカ」であるあたしが、仕事を諦めて病院へ行くであろうギリギリのタイミングを見計らって声をかけてくれたのだった。



入社した時、彼はあたしの先輩だった。
一緒に仕事をするようになるとその関係は「同志」のような「戦友」のようなものになり、やがてあたし達の間には、「男女の友情」が生まれた。

・・・・あ。
「男女の友情」と言えば。
かつて一世を風靡したドラマ『ロングバケーション』で、稲森いずみ演じる「桃ちゃん」が言っていたではないか。





「男女の友情っていうのは、『すれ違い続けるタイミング』
もしくは、
『永遠の片想い』のことを言うんです」







え゛。
じゃあ吉田とあたしはすれ違い続けてるだけ?
あたしが吉田に片想い・・・・?
ま、まさか・・・・。
あ。え。
だからあたしも吉田も、いい歳こいて独り身なの・・・・?
ま、ま、まさか・・・・。
だって、吉田と出会って10余年。
高熱を出したあの時からだって9年近く経ってるじゃないか。
このあたしが、吉田に9年も片想い・・・・?
ま、ま、ま、まさか・・・・。
でも・・・・。
いや・・・・。



なんて展開にはなりません。



色っぽい展開にはならないけれど、でも、この時吉田があたしにしてくれたことは、10年近く経った今でも頻繁に思い出す。
がむしゃらになり過ぎて方向を見誤りそうになったあたしに、ブレーキを踏むことを思い出させてくれ、へこたれそうになったあたしにはアクセルを踏む勇気を与えてくれる出来事だからだ。


ここ数年、どんなに忙しくなろうとも、あたしがテンパらずに働いていられるのは、この出来事によるところが大きい。
吉田のおかげだと思う。
そして。
吉田にしてもらったコトを忘れないようにあたしは、会社のデスクにこんな物を置いている。












(自宅に持ち帰って撮影)



熱が下がって出社した日、吉田があたしの机に置いておいてくれたサプリメントのケースを捨てずに持っていて、心が波立ちそうな時はこれを見て気持ちを沈めている。




(ふ、古いっスね)



「要る」「要らない」。
「捨てる」「捨てない」。
その基準は人それぞれで、他人に判断できる類の物ではないとあたしは思っている。
これは、誰から見ても要らないものだけれど、あたしにとっては要るものだ。
あたしがこれから先、人に迷惑をかけず、周囲への気配りを忘れずに、冷静に、落ち着いて仕事をしていくために必要なモノだ。
そして。
人の嘆きや呟きにはそっと耳を傾け、でも、やみくもに助言はせず、ここぞと言う時に絶妙なタイミングで手を差し伸べることのできる大人でありたいと思わせ続けてくれるモノだ。



・・・・・と、文章にするとやけに大げさだけれども。
周りのテンパってる人を見て、自分が今よりもずっと青かった頃のことを思い出していた矢先、その後の異動で部署が変わり社内では会うことがなくなった吉田と一緒に仕事をすることになり、金曜の夜、「顔合わせ」という名の呑みの席で、あたしは吉田と3年ぶりに会った。



一緒に仕事が出来るのは嬉しいけれど、久しぶりに会ったところで、お互い別段話したいこともなく、大して会話もなく呑み会は終わったのだが、家路に着く途中、吉田からケータイにメールが届いた。

タイトルは「お前」。
2文字。
そして本文は。












「 老 け た な 」












・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。












ポイっ!








(宝物がゴミに変わった決定的瞬間)




あ。間違った。











プラゴミだ。





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 片付ける時間や意欲がない時はこんなカンジのゆるーい記事をアップしようかなあと、思っちょりますです。