たった1枚のTシャツを探していただけなのに。
どうしてもっとこじんまりと出来ないんだろう。
こじんまりと出来たなら、こんなにうわーーーーっとならなければ、あたしのやる気も萎えないだろうに。
あたしが暮らしている部屋は北側にあり、隣の4畳半には西日があたるのというのに、変な形をしている8畳の部屋は窓が北北東にあるせいで直射日光が当らない。

(上が東。カビが生える押し入れは、8畳間の「収納」と書いてある箇所)
長く住んでいる家なので今更日当たりの悪さをぶーたれる気はないのだが、でも、カビは困る。
そもそもあの、掃除しなくちゃいけないような気にさせるビジュアルが腹立たしい。
あたしがどれだけ身体が丈夫でも、どれだけ汚部屋住人歴が長くても、どれだけカツオ姫と仲良しでも、ふぅーっと吹けば胞子がぱーっと飛び散りそうな出来たてホヤホヤのカビは嫌だ。
第一、あたしが大事にしていたファイルをいとも簡単に汚すようなヤツだ。
絶対友達にはなれない。(ならなくていいぞー)

(中身は無事)
さてと。
変な形の部屋にある変な形の押し入れに生えた忌々しいカビを掃除するか・・・・。


(あたしに何の恨みがあるんだよ、カビ)
押し入れの前に置いたキッチンワゴンの上がヤバいことになっているからそれには触らずに、

(でも、こんなモンは散らかってるうちに入んね。(夏目基準))
左側から潜り込んで、仕舞っておいた扇風機と、役立たずだった除湿剤を押し入れから出した。
で、イラっとした。
次に、押し入れの床に新聞紙を敷いたら、愛用の洗剤をプシューっとね。


で。
押し入れの戸を閉める、と。

(もう一生開けなくても全然ちっとも困らない)
この押し入れに生えたカビを掃除したのは去年の5月で、その次に押し入れを開けた去年の10月には中は何とも無かったから、梅雨時や夏場はこの押し入れにカビは生えなかったことになる。
ということは、押し入れ内部に生えるカビは壁が結露ったことが原因で、結露するっつうことは、壁のすぐ向こうはコンクリートなんだろう。
さて。
前回の記事のコメント欄に多くある「押し入れの戸を開けっぱなしにしては?」という案は、もちろんあたしも考えた。
確かにそれならカビは生えないかもしれない。
でも、別の問題が生じてしまうことに気付いた。
押し入れの壁の向こうに断熱材が施されていないということは、押し入れの戸を開けてしまうとそれは、カーテンのないデカイ窓が部屋に1つ増えたようなもので、つまり、部屋全体がすげー寒くなってしまうのだ。
それじゃあ、仕事に出かける時に戸を開けて、帰ってきたら閉めればいんじゃね?とも思うが、あたしがそんなマメなことをするとも思えない。
それにしても。
夏には戸がなくてもいいけれど戸を閉めておいたところでカビは生えないから開放するまででもなく、その代わり、冬は戸を開けておけば冷気に襲われ、閉めたら閉めたで中ではカビが大発生する押し入れなんて、マジで要らない。
つうか。
しかし「要らない」と言ったところでどうにもならないわけで、こんな時こそプロに相談するのがいいだろうと思い、前にもちょろっと書いた大工の友人に相談を持ちかけた。
ちなみにこの大工は、設計士でもあり建築士でもあって、新築もリフォームも手がけている。

(すげー久しぶりに焼き鳥屋に行った)
「で、その押し入れ、変な形ってどんな形なの?」
「鍋に入れようとしてちょっとデカく切っちゃった最初の長ネギみたいな形」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・たとえが判りづらいって」
「判れよ」
「えーっと、うーんと、今より押し入れが狭くなってもいい?」
「うん」
「わかった。じゃあ、近いうちに寸法図りに行くよ」
「あ゛?」
「え?」
「「やってちょーだい」って言ってんじゃないよ」
「へ?」
「あたしが自分でやるの」
「えええええええええええええ!」
「・・・・うるせえよ」
「自分で?お前が?」
「うん」
「無理でしょー」
「難しいんだ」
「いや、そうじゃなくて」
「ん?」
「結構時間かかると思うよー」
「時間かかってもいいんだよ。最悪、次の冬までにできればいい」
「でも」
「なに」
「お前、すぐ飽きそう」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「で、メンドクさくなって中途半端なところでやめちゃって、かといって続きを俺に頼むわけでもなくて、そのうち、カビなんて気にしないことにした、とか言いそう」

(気にするけどカビ取りハイターで取るよ。買い置きもあるしね)
「でさ」
「・・・・まだ続くのか」
「そのうち、「いいこと考えた!あたし、部屋の押し入れで椎茸育てる!」とか言い出して」
「・・・・・・・・どんだけ頭悪いんだよ、あたし」
「いや、お前は自分じゃ気付いてないかもしれないけど、時々ものすごく頭悪いんだよ」
「・・・・知ってるよ」
「ならいいけど。でね、」
「・・・・もういいよ」
「(無視して)椎茸に失敗したら次はなめこ!とか、松茸!とか言いそうな気ぃするんだよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あのさ」
「・・・・はい」
「念のため言っとくけど」
「はい」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そ ん な 念 押 し 、 い ら ね え か ら 。
こうしてズンズン話は逸れ、結局この日は押し入れをどうするか、結論を出さずに散会した。
ところが、月曜日の日中、大工な友人から不思議なメールが届いた。
> お前んちの玄関の前にブツを置いておいたから、
> カッターで切って、押し入れの壁に隙間なく貼り付けてみて。
> 隙間なく、がポイント。
> 完成したら写メするように。
> 期限は2008年3月31日。
> 1分でも遅れたら、俺に鮨奢ること。
なんかやたらメンドクセぇこと言いやがるなあ・・・・。
そしてその日遅く、このメールのこともすっかり忘れた頃に家に帰ると、玄関先には、見たこともない不思議な物体が置かれていた。

(スタイロフォームなる断熱材。らしい)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
(これを切って貼る自分を想像中)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
おう、大工。
鮨 食 い に 行 く ぞ ぉ ー 。
(不戦負)
汚部屋にあるモノをあれだけバンバン捨てたくせに、それでもまだ、どうしても捨てられないモノがあった。
使うか、使わないかで言えば、まあ使わない。
でも、あたしが想像するにそれは、あたしと同年代の人の実家になら5枚や10枚はありそうな気がする。
音楽をダウンロードして聴く時代にレコードを持っていたところで聴きやしないってことは判っているけれど、でも、今ほど心(や身体や部屋)が汚れていない頃に大切にしていた物は、やはり捨てるに忍びない。
あたしは、誰もが羨む、住宅展示場のモデルルームみたいな部屋で生活感無く暮らしたいわけじゃない。
ただ、自分の住み処が自分にとって居心地のいい場所になればそれでいい。
だから。

(これは第一期生)
壊れた物だって絶対に使わない物だって、それがたとえば、「かつての自分は今よりもずっと物を大事にして暮らしていたんだ」ということを思い出させてくれるのであれば、寧ろとっておいたほうがいいような気もする。

(昔あたしはこの人を「でびぼー」と呼んでいた。何だその略し方は)
CDと違ってレコードは、どんなに小さい傷もつけてはいけない物だったから、それはもう、大事に大事に扱っていた。
好きな歌手のレコードを買うためにお小遣いを貯めて、ようやく1枚のLP(!)を買えた時の嬉しさったらなかった・・・・って。
とはいえ。
4畳半にあったレコードプレーヤーは去年の初夏に捨ててしまったし、どれだけ安く売っていようとも、これから先、あたしがレコードプレーヤーを買うことなんてないだろう。
それならば、何か特別に面白いレコードだけを取っておいて、後は捨ててもいいのかな。
たとえば、こういうのとか。

(1972年に発売されたらしい。ってか、この歌詞、阿久悠だったのか)
・・・・なんてことをアレコレ考えつつも、あたしは去年の秋、家にあるレコードを全てまとめて、自分の部屋の、変な形の押し入れに突っ込んでいた。

で、最近になってようやく、これらを処分する気になった。
部屋を片付けようと思い立った時、自分の物より先に家族の物を片付け出すような、まるで、自分の部屋が汚いのは家族の誰かのせいだと言わんばかりの片付け方はしたくないと思っていたけれど、いよいよ、自分の物以外にも手をつけていい頃合いなのかもしれない。
よし、捨てるか!
・・・・と、レコードをまとめていたファイルボックスを押し入れから引き出した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
この週末の予定決定。
カビ取り。掃除。カビ対策に決定。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
つうか。
「もうダメかねえ」とあたしが訊くと、夏目父はこちらを見ずに「ダメでしょうねえ」と言った。
「絶対ダメかねえ」とあたしが訊くと、それでも夏目父はこちらを見ずに「絶対ダメでしょうねえ」と言った。
夏目父は「変な虫がつきそうだから」という根拠のない理由で日々草を嫌っていたのだが、口調だけは残念そうだった。
・・・・そうか、やっぱりもうダメなのか。

異常なまでに虫嫌い、なのに植物を育てるのが好きな夏目父がそう言うのだから間違いないのだろう。
仕方ない。抜くか。

(この場所を見るたび浮かぶ言葉、それは「リバウンド」)
この手のことを相も変わらず布団の上でやり始める自分に呆れつつも、

さほどびゃーっとすることなく抜くことができた。

寂しくなった鉢を見たら何かを植えてみたくなったので、「今日は草でも買いに行こうか」と思ったのが、土曜日の朝。
具体的には、朝6時55分。
日の出の時間だった。

部屋のメンテナンスが出来ないあたしは車のメンテ全般も出来なくて、もう何年も、タイヤ交換のタイミングを職場の誰かに教えて貰っている。
それが今年は吉田だった。
そういえばここ暫く、喫煙室で吉田に会うたび、「タイヤ交換した?」って訊かれてたっけ。
しかし、あたしが「してない」と言ったところで、訊いてきた相手が誰であろうとも「俺がやってやるよ」というオイシイ展開にはならない。
「やれ」と言われるだけである。
でも、あたしは毎年、誰に何度言われてもやりゃーしねえ。
やらない理由は、まあ、メンドクセ以外にないのだが、そうしてズルズルと普通タイヤで走り続け、ある日ドカンと雪が降って呆然とするのが常だった。
でもこの日はちょっと違った。
念のため書いておくと。
メールをくれたのが吉田だということは、この後のあたしの行動には何ら関係ない。
全くちっとも関係ない。
朝日を見て気分が軽くなっていたあたしは早速厚着をして出かけ、タイヤを交換した。
そして、いつも行っているガススタが開くのを待ってオイルを交換して貰いに出かけた。

作業が終わるのを待っていると、なんとなく顔見知りになっているガススタの店員に話し掛けられた。
「車の調子、悪いんですか?」
「え?なんか変なところでもありました?」
「いやいや。オイル交換だっていうから」
「ああ、なんか交換時期なんですよね?」
「そうですけど、いつもはオイルがドス黒くなってから交換するじゃないですか」
「そうでしたっけ?」
「そうっスよ。このタイミングでやったこと、ないと思いますよ」
「そうでしたっけ?」
「それすらも把握してない、と・・・・」
「・・・・え、ええ」
店員に軽くやられてガススタを出て雀荘に行った。
例年、12月に雀荘でフリーで打つと、かなりの確率で負けている。
しかも大負けする。
何かと物入りな月だからか卓が殺気立ってたりして、打つ前から気持ちですっかり負けている。
なのに土曜日は。
翌日曜日は、親が印刷したハガキに短い文章を書くだけでは物足りなくなった姪と2人で、年賀状のための買い物をしに出かけた。

どんな年賀状にするかを2人で3時間も考え、

結局、スタンプを押して粉をふりかけ熱をあてると、インクの跡がぷっくり膨らむ年賀状を作ることにした。




「子供って、なんつうメンドクせえモンが好きなんだろう」と思いながら家に戻り、早速製作開始。
まずは、姪の描いたネズミの絵をゴムに写してゴム印を作るところから始まった。
姪画伯は、あたしの常識にはない不思議な生き物を描きながらも、とても楽しそうで、ゴム印が出来上がると真剣な表情でスタンプを押し、1枚出来上がるごとに「綺麗だね」とか「カワイイね」とか言う。
でも、姪が言う「楽しいね」という言葉にはあたしも素直に頷けた。
エンボスパウダーをふりかけたりする作業も楽しいのだが、「うわ!右側が薄かった!」とか「これは完璧!」とか言いながら、2人でワイワイ年賀状を作るのが楽しかった。
が。
「画伯。もう飽きました」
「はやっ!」
「うん。でも飽きた。マジで」
「まだ夏目ちゃんの分もあるんだよ」
「え。あたしのはいいよ」
「どうして?」
「(その不思議な生き物のゴム印を押されちゃたまらんし)あたしはいつも、年末年始の休みに入ってから書いてるからいいの」
「お休みっていつから?」
「29日から」
「おそっ!っていうか、夏目ちゃん」
「なんですか?画伯」
「こないだのニュースで、年賀状は25日までに出すと元旦に届くって言ってたよ」
「・・・・知ってるよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
画伯の伯母さんは、ギリギリにならないと動かないヤツだからだよ。
なんてことを言ったら、画伯はまた厳しい質問をしてくるに決まってる。
だからあたしは、「ゴム印、貸してあげる」という画伯の有り難い申し出を丁重にお断りして、例年より10日以上早く自分の年賀状を書き終えた。
あたしも画伯くらいの歳の頃はちゃんと書いてただろうに、大人になってから、こんなに早くに年賀状を書き終えたことなんてなかった気がするなあ。
画伯のおかげで、年末はゆっくり過ごせそうだよ。
ありがとね。
でも、毎年画伯に急かされたらキレるからね、あたし。(何で!)
それにしても。
あたしは相手が画伯でなくとも、質問をされるのが苦手だ。
「25日までに出さなきゃ元旦に着かないって判ってるのに、どうして29日書くの?」みたいな至極当たり前の疑問はもちろんのこと、自分自身のことについて訊かれるのがとても苦手。
片付けに関することでもそうで、「なぜ汚部屋にしてしまったのか?」「なぜ片付けようと思ったのか?」「どういう基準で物を捨てていったのか?」というのは、ノールールで片付け続けていたあたしにとって、微分積分の100倍くらい難しい質問だ。
あたしの行動のひとつひとつには深い考えもなく、大した意味も理由もない。
それをやったのは「なんとなく」、それをやらなかったのは「メンドクせぇから」。
プライベートな部分ではこれ以外の理由は無い気がするし、あたしの場合、もっともらしい理由を語ってみたところで、言ったそばから「所詮、後付けの理由じゃね?」と思ってしまい、こっ恥ずかしくなる。
だから。
質問に素で答えるとこの前みたいに「メンドクサイから」を連発するハメになる。
なのに、そんなあたしの部屋にまた、
もはや、部屋の状態はどうでもいい。
今あたしが切実に願っているのは。
ということだけ。
部屋の掃除は間に合わないだろうし、また、布団を畳むだけで終わるだろう。
でも、ここだけは片付けとくか・・・・。

や っ ぱ や め る か ・ ・ ・ ・ 。
(何でだよ)
潤いがない。渇いてる。
この渇感は何年か前から時々あったけど、最近は頻繁に猛烈に沸き起こる。
渇きを満たす術が判らず、とりあえず顔にマスクを乗っけてみるも、
どうやら潤いを求めているのは肌だけではないらしい。
なんか違う。
こういうんじゃなくて、もっと奥のほう。
胸の内っていうか腹の底っていうか、とにかく身体の奥のほうが渇いてて、禁断症状が出てるみたいな。
でも、なんだっけ、この感じ。
あっ!麻雀か?雀荘行きたいのか?あたし。
いやいや、雀荘行って勝ちゃーいいけどさ・・・・(以下略)。
じゃあ!酒?
いやー、最近結構呑んでるよなあ。
えっ?まさか、男?
(こんなこと言ってる女は結婚できない)
うーん。
いい歳して、自分の心が何を求めているのか判らないようじゃ煮詰まってしまいそうだなあ・・・・と思い、改めて真剣に考えてみると、拍子抜けするくらい簡単に答えが出た。
答えが判ればあとは簡単。
えーっと、必要なものはまずこれか。

(中身はカラ)
背が高すぎるけど、かといってあれを地べたに置いたが最後、その周りに物を置き始めてあっつう間に散らかしそう。
今あたしの部屋にある物を考えたら、あれはこれの上に乗せるしかない。
4畳半にあるチェストを隣の8畳に移動するのは一見簡単に思えるのだが、実はとんでもない体力と根気を必要とする。
何故ならこのチェストがヤニまみれだから。
小さい部屋で窓も開けずに何年もタバコを吸い続けた代償は大きい。
何度拭いても茶色いヤニがすっきり取れず、散々拭いた後でチェストに鼻をつけて臭いを嗅いでみると、マイペットの匂いではなくやっぱりヤニ臭がするのだ。
非喫煙者よりは圧倒的に鈍いんだろうが、喫煙者であるあたしだってヤニ臭は気になる。
それよりなにより、8畳にヤニ臭を持ち込んだが最後、これまでかろうじて4畳半でしか吸っていなかったタバコを、8畳の部屋で吸い出してしまいそうでオソロシイ。
吉田に貰ったマイペットを湯水の如く使い、ブログ用に写真を撮ることも忘れ、何かにとり憑かれたようにチェストを拭きまくる。
で、「うっすらヤニ臭が残ってる気がするけど、この程度なら大丈夫かも」ってとこまで辿り着いたのは、なんと4時間後。
この時点で既に、あたしの体力は限界に近かったのだが、まだ、チェストを8畳に移動する作業が残っている。
プルプルする二の腕に力をこめて、チェストをちょっと動かす。
で、軽く凹みそうになる。

絨 毯 、元 は こ ん な 色 だ っ た の か ・ ・ ・ ・ 。
いやいやいや。
ベージュの絨毯をグレーにしてしまったことを反省したり後悔するのはいつでも出来るぞー。
凹んでる時間はねーぞー。
とりあえず今はチェストの移動に集中しろー。
引き出しを全部取り外して運べばいいんだろうけど、この時は既にいろんなことがメンドウになっていたので、一気に移動することを考えた。
で。

チェストの下に新聞を敷いて滑りを良くし、ズルズル引っ張って移動することにする。
新聞がビリっといったり、新聞のインクで絨毯が黒ずむんじゃ?とも思ったが、そんなアクシデントもなく、チェストはすんなり8畳の入り口に到着。

あとはこれを、部屋の突き当たりまでズルズルやればいいだけだ。
でも。

布団、畳み忘れたなぁ・・・・。
い、今から畳むか・・・・?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ふっ............んっ!
うりゃーーーーーーーーーーーーーーっ!

(黒い家具ってやっぱ圧迫感)
布団を畳まずチェストを持ち上げて奥まで運びました。
ち ょ っ と 栄 策 っ て み た の 。(照)

(意味が判らない人は、おかあさんに訊くかWikipediaを見るといいよ)
やっとチェストの移動が終わったところで話を元に戻すと。
あたしをもう何年も襲っていた渇感、あたしが求めている潤いとは、「音楽」。
CDを聴く術がパソコンとipodのみっていう生活が、どーにもこーにも嫌だった。
部屋で、パソコンもつけずテレビもつけずに音楽を聴こうとすると、ipodでチマチマやるしかないというのがどーしてもメンドウ。
これまで、ipod用のスピーカーを買おうかと思ったことは100回くらいあるけれど、ヨドバシでそれを物色しながら、「つーかでも、これを買ったところでチマチマ度は変わんねえんだよなあ」と気付き、結局買えずじまい。
すんなりと、自分が持ってるCDをセットして聴きたい。
ジャケットを見たり歌詞カードを見ながら、普通の音で、ヘッドフォンなしで、ゆったり聴きたい。
こんな至極普通のことがしたくて仕方なかったのに、汚部屋にはコンポを置く場所すらなかった。
ミニコンポでいいのに、それを置く場所なんてなかった。
なのにあたしは、

ねえ。この部屋の何処に置こうとしたんだぃ?あたし。
買った時の心情はものすごく覚えている。
買った日にちも覚えている。
この頃のあたし・・・・のことを書くと本を読んでくれた人をまた泣かしてしまいそうだから当時の心情はスっ飛ばすことにして。
とにかく、ちょっと突付かれたら泣きそうなひじょーに不安定な日々を過ごしていたのだが、そんな中で、好きなアーティストのライブに行ったもんだから、そこで初めて聴いた曲の「奇跡が起こる」という歌詞で涙腺が緩んだ。
が、泣けなかった。
何故なら。
あたしの場合、泣くと100%の確率でコンタクトが落ちるからだ。(本当)
で。
生歌で泣けなかったフラストレーションを抱え、翌日その曲のCDを買いにヨドバシへ行き、ふらっと立ち寄ったオーディオコーナーで、ミニコンポを買って帰ってきたのだった。

(買った日は雨だったので、ヨドバシのお兄さんがビニールをかけてくれた)
開けるぞー!(買ってから4年以上経ってるけど)
あら、カワイイ。
何に惹かれてこれを買ったのかはすっかり忘れたけど。
さて、接続接続。
チェストの上に本体とスピーカーを乗せてコードを差し込み位置を整えた。
すると、こんなものが目に入った。

まあ、押せっつうなら押しましょうか。
ぴっ。

ああ・・・・。
5枚入れられるところに惹かれて買ったんだった・・・・。
出し入れする回数が少なくていいじゃんっていう、モノグサ的発想で買ったんだった。

こうしてあたしの部屋にようやく、コンポが導入された。
買ってから4年もかかったけど、そんなことはかなりどうでもいい。
4畳半の自力リフォームが済んだらこれも別の場所に移動するだろうけど、暫定の設置場所はここに決定ってことで。
そして、このコンポで聴く記念すべき最初のCDはコレにした。
くぅーーーー、いいねえ、やっぱ。
音が違うんだよなあ・・・・。
あー、この曲を早くライブで聴きてぇー。
と、何年かぶりに部屋で音楽に浸り、時にはCDに合わせて熱唱しちゃったりなんかしていたら、突然部屋のドアが開いた。
で。
開けた本人はひとことだけ言って去った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
お姉ちゃんが嫁に行ったことで空いた部屋に、なんとなく物を置いてなんとなく暮らし始めて11年が経つ。
お姉ちゃんが部屋をどんな風に使っていたのかはあんまり覚えてないけれど、テレビの位置が今と違うことだけは確かだ。
思い返してみればあたしは、床が見えてる場所にポコポコと物を置いていっただけで、これまでただの一度も、部屋のレイアウトなんか考えたことなんてなかった。
でも。
斜めってる壁に沿って斜めにテレビを置いてることが間違いのような気は、うっすらだけどしていた。

(今度は窓も描きました)
万年床の上に座って、斜めっているテレビを真正面から見ようすると、自ずと身体も斜めを向くのだが、どうもこれが、あたしのやる気を損ねているような気がしてならない。
居心地が悪いっつーか、どんな体勢をとってもしっくりこないっつーか。
医学的根拠はもちろんないし、何かで調べてみたわけでもないけれど、長時間斜めを向き続けることは、肉体的にも精神的にも良くない気がする。
まあ気のせいだろうけど。
物を溜め込んだ汚部屋から、要らない物を排除して早4ヶ月。
この使いづらい部屋で、どうしたら快適に暮らせるのかを考え続けてはいたが、そういうことを考える脳細胞が死滅しかけているあたしに名案が浮かぶハズもなく、考えれば考えるほど斜めの壁が疎ましく思えて仕方ない。
ただ。
今のマンションに一生住むつもりはないけれど、かといって当面引っ越す予定もないわけで。
片付けに限らず、マイナス面ばかりに捕らわれていては前に進めない。
ネックになっている斜めの壁を忌々しく思っているうちは前に進めない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
(推定返答:「犬飼ってくれたら考えてもいいよ」)
・・・・と、つい最近まではこんな風だった。
部屋のレイアウトをアレコレ考えるくせに、全くいいアイディアが浮かばないもんだからすぐに考えは行き詰まり、非現実的な方法まで考えて思考停止、というパターン。
ところが今月初め、ふと閃いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あ。
今、「これを思いつくのにどーして4ヶ月もかかるわけ?」って思った人、手ぇ挙げてぇー。
(真っ先に挙手する本人)
いや、ホント、どうしてこんなことを思いつかないのか、他の誰よりもあたしが一番不思議に思っている。
要らない物を捨てまくっている時に、自分の頭と手際の悪さを嫌というほど思い知ったつもりだったけれど、どうやらあたしの、「部屋のレイアウトを考える脳細胞」も壊滅しているらしい。
が。
テレビの位置が決まった途端、僅かに残っていた脳細胞が活動し始めたようで。
普通の人よりもだいぶゆっくり脳内シミュレーションを繰り返した結果、やっぱり、4畳半の部屋をリフォームしなければコトが進まないっぽい。気がした。
モタモタしているうちにマンションの大規模修繕工事が始まったため、4畳半は今、ベランダにあった植木鉢や物干し竿やらを置く倉庫と化しているのだが、工事が終わるのを待ってたら真冬になってしまう。
えーっと。
とりあえず、植木鉢や物干し竿やらを夏目父の仕事部屋にでも移動させて(現時点では無許可)、4畳半の壁紙を張り替えて、タバコの灰と土埃と大鋸屑(とカツオ姫の脱け殻)にまみれた絨毯も張り替えて・・・・。
ってことはまず、4畳半にある家具を8畳に持ってこないといけないから、ヤニまみれの家具を拭いて、8畳にそれらの家具の置き場を確保してから移動させて、えっと、えっと、えーっと。
まあでも、どれだけ遠い道のりだろうとも、期限があるわけじゃない。
これまで同様、続けてりゃなんとかなるだろう。
へなちょこリフォームになろうとも、へなちょこDIYになろうとも、全てを楽しんでやってやろうじゃないか。
ちなみにテレビは、今パソコンデスクがある場所に置くつもり。
他の家具の配置もぼんやり決めた。
今使っているパソコンデスクと4畳半にある学習机を使って、部屋に合った、こんな形の机を自分で作りたいとも思っている。

(真上から見た図。描き間違いではありません。念のため)
できんのか?ひとりで。
さて。
ぼんやりと考えは纏まったし、あとは始めるだけだ。
よぉーし!今週末くらいから始めるかー!
・・・・と、やる気満々になっていた矢先、緊急事態が発生した。
えーっと。
近々、汚部屋でテレビの取材を受けることになりました。
(詳細は暫くお待ちを)
つまり。
あたしの部屋に初めてお客さまが来ます。

(サッシです)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

(な、何の汚れでしょうか)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
い、居留守を使うっていうのは・・・・
ナシですね。そうですね。掃除しましょう。そうしましょう。
























