BOOK INFOMATION
こんにちは! 夏目っス! 三十路っス! 負け犬っス! そういえば最近は見合いの話もこねえっス! と、ブログを始めてから毎日微妙にテンションが高い。 部屋はちぃーーーーっとも片付いていないのに、毎日なんとなーく楽しい。 |
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それは何故か? |
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結局のところ。 足の踏み場もない部屋で生活することも、 しばしば、具体的には1日1回部屋の中で起きる雪崩も、 探し物が見つからなくて、それが部屋のどこかにあることが判っていながら新たに買い求めることも、 つまるところ、 そんな部屋を、見て見ぬフリをしてる自分自身がストレスになっていたんだと思う。 ブログを始めて、部屋を片付け始めて、そのストレスが少しずつ減ってきているんじゃないかと。 きっと。 もしも今回の、「途方もないお片付け」に挫折したら、いよいよあたしは自分を嫌いになるような気がする。 そしてきっと。 この、「途方もないお片付け」を成し遂げられた後は・・・・・・・・・ |
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散財するんだろうなー。 |
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だってー。 今まで家具が買えなかったんだものー。 買った家具を置くスペースもなけりゃ、買い替えるにしても、今ある家具を部屋から出すことすらできなかったんだもーん。 1ミリたりとも動かせなかったんだもーん。 あとー、照明も買い替えたいしー、とっくに壊れてるテレビ台も新しいのが欲しー。 でも一番欲しいのは、一人用のソファー。 あーたーしぃー、テレビの真正面にソファーを置いてぇー、ソファーにあぐらをかいてテレビを観るのが夢なのぉー。 ・・・・・・・すみませんすみませんすみません。 当方、とうの昔に三十路です。 『一人用のソファーに座ってテレビを観る』 こんな至極普通のコトが、今のあたしにとっては、夢のまた夢・・・・のまた夢のまた夢の夢のまた・・・・(リピート×108)で、目指すものは気が遠くなるくらい遠いところにある。 そこに行き着くためには。 洋服&布団の山の雪崩に埋まってみたり、 |
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寝ている最中、雪崩によって手元に降ってきた、5年以上触っていないぬいぐるみの感触に驚いて絶叫しながら目を覚ましたり、 | |||
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っていうような苦難に立ち向かう強靭な肉体と精神と、そして何より、長い長い時間が必要なのだ。 急には無理。 短期間でバババーーーっとやろうと思っても無理なんだ。 片付けること自体は、その気になれば短期間でできるのかもしれない。 でもそんなもん、長続きしないに決まってる。 「片付け」を「非日常」ではなく、「日常」にするためには、その場凌ぎじゃダメなんだ。 じっくりゆっくり焦らずにリハビリしなくちゃいけないんだ。そうなんだ。 ・・・・・と、自分に言い聞かせながら片付けているつもりなのに、いざ始めてしまうと気持ちの焦りなのか何なのか、何でも一気にやってしまいたくなる。 「ダメダメ!疲れたら休まないと!無理せずにやらないと!」 そう思っていても、なんだか手を止められない。 これが他のことならば、「キリのいいとこまでやっちゃうからー」ってことになるんだろうけど、何せあたしの部屋の片付けはキリがない。 一旦片付け始めてしまうと、止め時がさっぱりちっともわからない。 ちなみに、土曜日の朝、片付けに着手した際の画像がこれ。 |
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片付けるためには布団が邪魔だとやっと気づき、天気が良かったので「チャーンス!」とばかりに敷布団カバーを洗い布団を干す。 | |||
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じゅ、じゅ、じゅうたん、久しぶりに見たよ・・・・。(感涙) さあさあ!泣いてる時間はないぜ! 布団を敷いていた場所は空いたんだ! 布団を取り込む時間まで、このぽっかり空いた場所を利用して、右側にある山々を片付けよう! おー! |
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え゛? も、も、も、も、もう3時? まだゴミ袋2個しかできてないよ・・・・。 っていうか、布団取り込まないと・・・・。 などとぶつぶつ言いながら布団を取り込んではみたものの、あたしの部屋はこんな状態だったから、取り込んだ布団は夏目父の寝室に一時保管してもらい、片付け再開! |
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~ 8時間経過 (夜11時) ~ |
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父 「あのさ」 娘 「うん?」 父 「俺そろそろ寝るんスけどまだまだやるの?」 娘 「あ、うん」 父 「じゃあ布団は、ドアの近くに置いとくね」 娘 「お!さんきゅー。じゃあ後で取りに行くね。なるべく静かにするから」 父 「いやだいじょうぶ。ちょっとやそっとじゃ起きないから。それじゃがんばってねー」 娘 「うん!おやすみー」 |
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~ 4時間経過 (深夜3時) ~ |
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 結局。 土曜の夜は20年くらいぶりに、 父親と布団を並べて寝ました・・・・・・・・・。 そして。 今夜も夏目父の部屋で寝ます・・・・・・・・・・・。 くぅーーーーーーーー! 早く自分の部屋で寝てぇーーーーーーーーー!!!!(絶叫) |
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あたしの部屋の現状は「片付ける」以前の問題なわけで、とにかく物を捨てなければ話は始まらない。 捨てて捨てて捨てまくる生活を続けなければ、いつまで経っても床は見えない。 というわけで。 「いらないモノを捨てまくろう!」と意気込み、気分も新たにゴミ袋を新調したのは連休前の話。 45リットル×60枚 = 2,700リットル = 500mlのペットボトル5,400本分 を |
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捨てちゃいなよ、YOU! (誰!っていうか自分だ!自分!) |
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・・・・と、若干空回り気味で挑んだ3連休だったわけですがー。 ほぉーーーーーら! あたしだってやる時はやるんだっ! 本当はやればできる子なんだっ! テキパキと、ザザザーっと、ダダダダーーーーっと、ババババババーっと、やればできるんだっ! |
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・い、い、意気込んだわりには少ないけどっ、でも今はリハビリ中みたいなものだから、これはこれでヨシとしよう。そうしよう。 っていうか。 自分で自分を褒めながらやらないと挫けそうだ。 それにしても。 「捨てる」ことを意識し続けた3連休だった。 部屋に居ながらにしてこれほど、「要る」「要らない」を考え続けたことは今までなかったと思う。 改めて書き出すようなことじゃないけれども、「物を捨てる」っていう行為の手順は、 ・ゴミ袋を用意する ・要るものと要らないものを見極める ・要らないものをゴミ袋に入れ、袋の口を結ぶ ・ゴミ袋を集積場所へ持って行く だと思ってた。 あたしはモノに対する執着心が薄いほうだと思う。 「片付けられない女」であることは間違いないし、現時点では「捨てられない女」だけど、でもあたしがモノを捨てなかったのは「ゴミ捨て」という行為を後回しにし続けていただけのことで、モノに愛着や執着があるからではない。 だから、 「これ・・・、前に付き合ってたアノヒトから貰ったものなの・・・・」とか、 「今は使わないけどそのうち使うかもしれない」とか、 感傷や倹約を理由に、今使わないものを取っておく気は全くない。 だからこそ、その気になればドシャドシャ捨てられると思ってた。 そう思い込んでいた。 でも。 何年ぶりか判んないけど、ものすっごく久しぶりに生活ゴミ以外のゴミを捨て始めて判った。 溜まりに溜まったモノを捨てるって、すっっっっごく大変なのね。 ダイレクトメールの封筒の宛名部分をビリビリ破いて捨てるのだって、1通ならなんてことないのに、それが何十通もあるもんだから、握力はなくなるわ、指先が痛くなるわで、しみじみ「量の威力」を思い知らされた。 それより何より。 |
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分 別 メ ン ド ク セ 。 |
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よくよく考えてみると、ゴミの分別も日々やっていればこれほどまでに面倒じゃないだろうに。 それをまとめてやろうとしてる上に、あたしの住んでいるところはやたらと分別させる街なので、 ・家庭ゴミ 毎週月・木 ・プラスチックゴミ 毎週火曜日 ・ビン・缶・ペットボトル 毎週水曜日 ・資源ゴミ(衣類・新聞・雑誌・ダンボール・アルミ缶) 月1回 というように、とにかく面倒くさい。 ちなみに、画像を載せたダンボールの束だって、これらが部屋にあると邪魔だから畳んではみたものの、捨てられるのは来月の資源ゴミ回収の日だ。 でも、こういう面倒くさいことを面倒くさいと思っていては何も変わらない。 先延ばしにするのは資源ゴミだけで充分。 他のものは日々せっせと捨て続けなければ、やっぱりいつまで経っても床は見えないのだ。 というわけで! 今回部屋にあったゴミを捨てた結果、あたしの部屋がどれだけ片付いたのか、またもや写真を撮ってみました! まずは、連休前の部屋から。 |
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 勇気を出してモザイクを外してみたものの、やっぱり写真で見るのは自分でもイヤだなあ。 なんかこう、ゲンナリするっていうか、気が遠くなるっていうか、家出したくなるっていうか・・・・。 ・・・・・・・・はっ! 画像を見るたびに毎回毎回うんざりしてちゃ元の木阿弥じゃん。 さあ! テンション上げて行こーう! 次はいよいよ、6袋分のゴミと大量のダンボールを捨てた後の部屋です! ・・・・い、いろんな意味で衝撃的です。 それではどうぞ。 |
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・・・・・・・・・・ま、ま、ま、まあ、徐々にだ、徐々に。(自己暗示) |
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わーい! 初の読者登録ありがとうございまーす! こんなブログなんでっ、非公開で全然構いませんっ! これから、部屋の様子を写真つきでアップしていく予定なので、怖いもの見たさで読者登録して貰えると嬉しいですっ! この3連休にはいらないモノを捨てまくろう!と意気込んで、近所のスーパーで安くなっていたゴミ袋を買った。 |
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【ゴミ袋画像補足】 枚数:30枚入り×2袋=60枚 サイズ:65×80cm(大) 容量:45リットル 撮影場所:部屋の中で一番広々としている布団の上。 会社にいる時は、 「家に帰ったらアレを捨てよう!」とか、 「あそこに山積みになってる部屋着を選別してみればゴミ袋1つ分くらいにはなるんじゃね?」とか、 「靴も捨てたいなー。靴箱の2/3は捨てられそうな気がするんだよねー」とか、 家に帰ってからすることが次から次へと浮かんでくる。 なのに、だ。 このヤル気は、家に帰るとシューーーーっと萎む。 それはもう、 萎む理由はただひとつ。 |
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だってぇー、途方もないんだもーん。 |
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というわけで。 どれだけ途方もないのかを客観的に見るため、夕べ自分の部屋の写真を撮ってみました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 さっ、さっ、最初に言っておきますが。 あたしは毎日この部屋で寝起きしております。 それではどうぞ。 |
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![]() ↑ゴミ袋撮影場所 |
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。(軽い後悔) 改めて見ると、この方 よりずっとずっと酷い気がする・・・・。 っていうか。 写真で見るとますますヤル気が萎むのは気のせいか? ま、ま、まあいいや。 世界中に恥を晒しつつ、毎日ちょっとずつ片付けようっと。 |
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部屋を片付けるのにかかった費用メモ ・ゴミ袋 : 168円×2=336円 |
片付けられない女度チェック
をやってみた。 ・・・・・・・・結果はわかってるけど一応やってみた。
というわけで。 もう結果は想像つくけれど、一応ドキドキしながら、結果判定ボタンを押してみた。 結果は・・・・。 |
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・・・・・・えええええええ! 100%じゃないことにビックリだよっ! ちなみに、こちら でもやってみた結果。 |
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・・・・・・・・・「許せる程度」ですと? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ガッカリだよっっっっ! ←桜塚やっくんLOVE☆
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溜めに溜めた古新聞を資源回収に出した。
あたしが住んでいるマンションは4階建てでエレベーターがない。
つまり。
新聞紙の束を2つ持って4階から1階まで階段を往復すること8回。
(歳も歳なんで)体力的にはものすっごくキツかった。
でもやっぱり、いらないものを捨てるのって気持ちいい。
これを続ければいいってこと、頭ではわかってる。
でも今までどーしても身体がついていかなかった。
「来月捨てればいいか・・・・」
「雨降りそうだし」
何かに理由をつけて捨てずにいた。
後で困るのも苦労して捨てるのも自分なのに、困るのも捨てるのも自分だから先延ばしにできてた。
でも、もうやめよう、そんな生活。
今日を境にやめよう。
これから楽しく生きるため、今の努力を惜しまない。
仕事してる時にはいつも思ってることなのに、なぜかプライベートでは一切考えたことがなかった。
これを実践していこう。
仕事ほどには気合いを入れず、ほどよくゆるくがんばろう。
さて、月曜日は燃えるゴミの日。
8往復は無理だけど、せめて2往復、ゴミ袋4つ分は捨てるぞぉー!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
こういう気合いを入れると長続きしないような気が・・・・しないでもない。
あたしは、会社の同僚の波平(仮名・独身・33歳)のことが大嫌いだ。 ・波平は毎日遅刻する。 ウチの会社では、深夜までの残業や徹夜は日常茶飯事。 でも波平の遅刻は、前日の退社時間とは関係していない。 前日何時に帰ろうが、とにかく毎日遅刻している。 もちろん上司にそれを注意されるのだが、たとえその場で「明日からは遅刻しません!」と逆切れ気味で宣言しても、翌日はやっぱり遅刻するという、意気地なしっぷり炸裂。 ・波平は遅刻してきたにも関わらず、出社するとすぐに伸びをしながら大あくびをする。 「遅刻してすみません」という態度が全く感じられないっっっっっ!のは置いておいて、上司が目の前にいようがお客さんが近くを通ろうがお構いなしでそれをやる。 上司と仕事の話をしている最中でもやる。 叱られてる最中でもやりやがる。 何のアピールだよ、それ。 ・波平は清潔感がない。 顔の作りの問題も大いにあるだろうけど、巷にはオシャレな30代男性が溢れているっていうのに、波平のファッションセンスは世の中のそれからはだいぶズレている。 ワイシャツはいつも白でくしゃくしゃ、ベルトは傷だらけ、ズボンの丈はびみょー、ズボンのケツポケットから覗いている財布もびみょー、ネクタイのセンスは理解ふのー。 そしていつも「お前、3日は風呂に入ってないだろ?」的なニホヒがする・・・。 ・・・・う、うぷっ・・・・。 ・・・と、波平の嫌いなところは挙げだしたらキリがない。 これでたとえば、「でも波平って企画力だけは抜群!」なら我慢もできるが、こんなダメ人間は当然のごとく仕事ができない。 常日頃からそんな波平の存在を疎ましく思っていたあたしは、今週の月曜日に波平のダメなところをもう一つ見つけた。 そして、気が狂いそうなくらいの焦燥感に苛まれた。 オフィスの一角に、2ヶ月前から波平が管理を任されているスペース(通称:『波平小屋』。命名:あたし)がある。 波平は自分の席にいるよりも『波平小屋』で仕事をしていることが多かったが、あたしは波平が管理するようになってからはそこに近寄ったことがなかった。 ちなみに『波平小屋』の入り口はセキュリティシステムによりロックされていて、その中にある資料の性質上、社内でもごく少数の人間しか入室を許可されていない。 朝9時。 始業時間になってももちろん波平は出社していない。 すると、上司がいつもにも増して苛立ち始めた。 9時半からの企画会議に使う資料を、波平が準備していないからだった。 上司が波平のケータイを鳴らしてみたが繋がらない。 必要な資料は『波平小屋』にあると思われた。 そこで、上司に言われたあたしは、ものすごく久しぶりに『波平小屋』に足を踏み入れた。 ・・・・・な、何これ・・・・・! |
き、き、汚ねぇーーーーーーーーーーーーーー!!!!! |
『波平小屋』からは、とてもそこがオフィスの一角だとは思えないような臭いが漂っていた。 何しろ足の踏み場がない。 求める資料が数メートル先のラックの上に見えるのに、そのラックまでどうやって行けばいいのか皆目見当がつかない。 ラックまでのスペースには無数のダンボールが乱雑に詰まれていて、その周りには、エアパッキンやら発泡スチロールやらがバラ撒かれている。 あげく、床やダンボールの上やラックの上には、大量の空き缶・ペットボトル・コンビニ弁当の空容器が無造作に捨てられていたのだった。 ・・・捨てろよ! せめて食べ物のゴミは捨てろよ! つーか、ここはお前の家じゃないっつーの!会社だっつーの! 確かにお前が管理を任されているけど、お前の部屋じゃねえっつーの! 清掃業者が入れないスペースなんだから、お前が片づけろよ! いや、片づけなくてもいいよ! 片づけなくてもいいから散らかすなよ! 心の中で思いっきり毒づきながら、あたしはゴミの山を掻き分けてようやくラックまで辿り着くと、求める資料を掴んで『波平小屋』から、命辛々脱出した。 波平って・・・・!波平って・・・・! 片づけられない男だったのか! あたしはこの日を境に、自分の部屋を片づける決心をした。 「でもあたしはぁー、食べ物のゴミはマメに捨ててるからぁー、波平よりマシだしぃー」とか思ってる場合じゃない。 |
五十歩百歩。 目くそ鼻くそ。 |
この事実に気づいたあたしは愕然とし、今こうして奮起しているのだ。 |
よくよく考えてみれば、いや、考えてみなくても、部屋が汚れてるのは今に始まったことじゃない。 子供の頃からずっと、部屋が片付いていたことがない。 部屋が散らかってることで、父親にも母親にもしょっちゅう叱られていた、よーな気がする。(記憶が曖昧) かつて、「片づけられない女たち」という本が流行った。 |
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当時話題になったから、この本の存在は知っていたし、「片づけられない女たち」が、『注意欠陥障害(ADD)』の人を指しているのも知っていた。 でもあたしは、自分がADDではないと思っている。 というか。 自分がADDであろうとなかろうと、今はどうでもいい。 なぜなら、「障害があるかどうか?」を見極めるよりも先に、「あたしは部屋を片づけることができるのかどうか?」を見極める必要があると思ってるから。 だって、何を隠そうあたし、ここ10年くらい、「部屋を片づけよう」と思ったことが、1度もないのであるっ! ・・・・って、威張って言うことでは全くないんだけど、本当ぉーに、「片づけよう」と思ったことがない。 「散らかってるなあ」と思ったことはある。これは毎日思ってる。 「生活がしにくいなあ」「狭いなあ」「汚いなあ」「寝にくいなあ」とも毎日思ってる。 でも、「片づけよう」と思ったことはない。 理由は簡単。 片づけなくても散らかっていても狭くて生活がし難くても寝る時にまっすぐ脚が伸ばせなくても、誰にも迷惑かけないから。 困るのは自分だけだから。 あたしがたとえば一人暮らしをしていたとしたら、少し話は違っていたと思う。 でもあたしは父親と二人で4LDKのマンションに暮らしている。 キッチンのゴミは毎週月曜と木曜の燃えるゴミの日に捨ててるし、どんなに忙しくても週に1回は洗濯だってしてる。 使った食器は食後に洗っているし、飼っている猫のトイレの砂も毎日掃除してる。 つまり、父親と共有しているスペースに関しては、人並みに片づけられるのだ。 片づけられないのは、自分の占有スペースのみ。 自分の部屋には生ゴミもなければ、脱ぎっぱなしの服や下着が散乱しているわけでもないので、片づけなかったところで異臭が漂うわけでもない。 まあ、突き詰めて考えれば父親に何がしかの迷惑はかけているんだろうけど、なんというか、実害がない気がするのだ。 ちなみに、職場でのあたしはかなりキチンとしている。 デスクの周りは綺麗だし、身なりも人並みに気を遣っている。 書類や資料を整理するのも好きだし、それが仕事ならば、整理整頓にも手を抜かないタチだ。 職場の人は誰も、あたしの部屋がモノで溢れ返ってる汚部屋だとは思わないだろう。 でも、すげーの。 すげー汚いのよ、あたしの部屋は。 |
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