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片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)

よくよく考えてみれば、いや、考えてみなくても、部屋が汚れてるのは今に始まったことじゃない。
子供の頃からずっと、部屋が片付いていたことがない。
部屋が散らかってることで、父親にも母親にもしょっちゅう叱られていた、よーな気がする。(記憶が曖昧)


かつて、「片づけられない女たち」という本が流行った。


片づけられない女たち

サリ ソルデン 著

出版社:WAVE出版
発売:2000/05
ASIN:487290074X


当時話題になったから、この本の存在は知っていたし、「片づけられない女たち」が、『注意欠陥障害(ADD)』の人を指しているのも知っていた。
でもあたしは、自分がADDではないと思っている。
というか。
自分がADDであろうとなかろうと、今はどうでもいい。
なぜなら、「障害があるかどうか?」を見極めるよりも先に、「あたしは部屋を片づけることができるのかどうか?」を見極める必要があると思ってるから。
だって、何を隠そうあたし、ここ10年くらい、「部屋を片づけよう」と思ったことが、1度もないのであるっ!


・・・・って、威張って言うことでは全くないんだけど、本当ぉーに、「片づけよう」と思ったことがない。
「散らかってるなあ」と思ったことはある。これは毎日思ってる。
「生活がしにくいなあ」「狭いなあ」「汚いなあ」「寝にくいなあ」とも毎日思ってる。
でも、「片づけよう」と思ったことはない。
理由は簡単。
片づけなくても散らかっていても狭くて生活がし難くても寝る時にまっすぐ脚が伸ばせなくても、誰にも迷惑かけないから。
困るのは自分だけだから。


あたしがたとえば一人暮らしをしていたとしたら、少し話は違っていたと思う。
でもあたしは父親と二人で4LDKのマンションに暮らしている。
キッチンのゴミは毎週月曜と木曜の燃えるゴミの日に捨ててるし、どんなに忙しくても週に1回は洗濯だってしてる。
使った食器は食後に洗っているし、飼っている猫のトイレの砂も毎日掃除してる。
つまり、父親と共有しているスペースに関しては、人並みに片づけられるのだ。
片づけられないのは、自分の占有スペースのみ。
自分の部屋には生ゴミもなければ、脱ぎっぱなしの服や下着が散乱しているわけでもないので、片づけなかったところで異臭が漂うわけでもない。
まあ、突き詰めて考えれば父親に何がしかの迷惑はかけているんだろうけど、なんというか、実害がない気がするのだ。

ちなみに、職場でのあたしはかなりキチンとしている。
デスクの周りは綺麗だし、身なりも人並みに気を遣っている。
書類や資料を整理するのも好きだし、それが仕事ならば、整理整頓にも手を抜かないタチだ。
職場の人は誰も、あたしの部屋がモノで溢れ返ってる汚部屋だとは思わないだろう。

でも、すげーの。
すげー汚いのよ、あたしの部屋は。