調べてみたら、あたしの住む街で粗大ゴミの収集が有料化されたのは、5年くらい前のことらしい。
「粗大ゴミを捨てる時には、コンビニで券を買って貼る」
ということは知っていたけど、それ以外のことは何も知らなかった。
でも、粗大ゴミについて何も知らなかった理由は「捨てねぇから」ではない。
実際、粗大ゴミの収集が有料化された後に、我が家では大きなタンスとバカでかいコタツを捨てている。
・・・・・・いやいや、不法投棄じゃねえって。 ←ひとり芝居?
どちらも自分で解体して捨てたのだ。
収集手数料をケチったわけじゃない。
どでかい図体の家具を、玄関から外に出すのが億劫だっただけ。
だって重いし。
一人じゃ運べないし。
だから。
ある時は引き出しをノコギリで切り刻み、またある時はコタツの脚を切り落とし、少しずつ少しずつ家庭ゴミに出して捨てた。 |
全部捨てるのに半年かかったけどね・・・・。
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後悔は、解体し始めてすぐにした。
家具は、家具の形をしていてこそ邪魔にならないが、たとえば「引き出しのないタンス」、たとえば「脚が1本ないコタツ」は、もはや家具とは呼べない。
「やたらでっかいゴミ(元・家具)」に生活スペースを奪われながら、あたしは半年も過ごしたのだった。
さて。
部屋を片付けるつもりがますます足の踏み場もない部屋になってしまったため、父親の部屋で父親と布団を並べて寝る日が続いた。
雪崩の起きない夏目父の部屋はとっても居心地がよく、元来ものぐさなあたしは密かに、「寝室はココ(夏目父部屋)でいんじゃね?」と思い始めていた。
なのに、だ。
夏目父の部屋に居候を決め込んだ翌々日の朝、夏目父からクレームがついた。
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「寝言がうるさくて眠れません」
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・・・・・・ うふふ♪ ←とっくの昔に三十路です。
こんな時は無理強いしても揉めるだけ。
非はあたしにあるわけで、早々に撤収したほうがよさそうだ。
というわけで、火曜日の夜、バババババーっと布団1枚敷けるスペースを自分の部屋に確保して、布団を運び入れようとしたのだが、ここでまたもや夏目父が口を開いた。
「その敷布団、やたら年季入ってるねえ」
そう言われてハタと気づいた。
そ、そうだ!
これ、タンスやコタツと一緒に捨てようと思ってたヤツだ!
でも解体したらとんでもないコトになりそうで、結局捨てられなかったんだ!
よぉーぅし!
捨てるどぉーーーーーーー!
有料で粗大ゴミ?それとも解体? ←懲りろ
っていうか有料っていくら!?
そう思って我が街の清掃局のHPをみてみると、布団は400円(収集手数料の最低料金)で捨てられるものらしいことが判明。
安っ!
しかも!
3組までなら同一料金で捨てられるって書いてあるーーーーー!
というわけで!
古すぎる布団も含め、あたしの部屋にあるものを中心に、長らく気にかかっていた粗大ゴミを今朝捨てましたー!
◆ 20年モノの敷布団
◆ 同じく20年モノの掛布団
◆ あたしが小さい頃からあるのに使ったのを見たことがないマットレス (夏目父 所蔵品)
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◆ 10年前に嫁にいった姉が「捨てといて」って言ったのに放置していたコタツ+天板
◆ 10年以上前に壊れたのに、頑丈すぎて解体を断念し、放置していたCDラジカセ |

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収集手数料、全て合わせて1,200円也ー。(400円×3)
これを安いと見るか高いと見るかは人それぞれだと思う。
でも今のあたしにとっては激安。
長年心の隅っこのほうで気になっていた(であろう)ゴミを捨てられたこの爽快感はプライスレス。
お金で買えない価値がある。
(註:クレジットカードCMパクリですが、1,200円は現金払いです)
いやー、それにしてもすっきりーーーーー!
こんなにすっきりするンなら、もっと早くにやっとけばよかったよーーーーー。
ほんとぉーーーーーにすっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とこどっこい・・・・。
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