BOOK INFOMATION
クライアントのところで「どーぞどーぞ」と言われ靴を脱いだところまでは良かったが、どうやらスリッパがないらしい。 担当者は何度も謝った後で、「少々お待ちくださいっ。今スリッパをお持ちしますっ。すぐに!すぐにお持ちしますからっ!」と言ってその場を走り去った。 靴を脱いだまま、待つこと約3分。 人気もなく静まり返った広ーいエントランスでブリョウの時を過ごしながら何の気なしに目の前に広がるピカピカに磨かれた床を見つめていたら、ふと、ある欲求が沸き上がってきた。 |
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担当者が戻ってくる様子はまだないし、誰も見ていない。 床はピカピカ光っている。 ものすごく滑りが良さそうだ。 ちょ・・・・ちょ・・・・ちょっとだけならいいんじゃね? |
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タタタタッ!シューーーーーーーー! タタタタッ!シューーーーーーーー! タタタタッ!シューーーーーーーー! |
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タイツを穿いた足はひじょーに滑りがよくて、危なく転びそうになりつつも、担当者が戻ってこないのをいいことに、ここぞとばかりに、「助走をつけてシューっと滑る」という欲求を思う存分満たし続ける。 |
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タタタタッ!シューーーーーーーー! タタタタッ!シューーーーーーーー! タタタタッ!シューーーーーーーー! |
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裕に10分は待たされたが、退屈ではなかった。 むしろ、「あと30分くらい戻ってこなくていいぞぉー」くらい思っていたのだが。 |
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emergency!emergency! 緊急事態発生っス! ![]() (えへ。穴あいちゃった☆) |
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 今、「バカじゃね?」と思った方へ。 奇遇ですね。 あたしもそう思います。 ようやく戻ってきた担当者は手ぶらで、「急用ができたので打ち合わせを1時間後にずらして欲しい」と言う。 願ったり叶ったり。 渡りに船。 ペコペコと頭を下げて詫びまくるクライアントに負けないくらいペコペコしながら「いーんですいーんです(タイツに穴開いてるんで)いーんです」と恐縮しまくり、摺り足で後ずさり、ひじょーに不自然な格好で靴を履いてその場を後にした。 替えのストッキングを持っていなかった。 家にはいっぱいある。 今シーズンは買わなくてもいいくらいある。 具体的には、あと22足ある。 それを思い、「一旦家に帰って急いで戻れば間に合うかも・・・・?」と一瞬思ったが、何かあっては大変だ。 だから、近くにあった大型スーパーに入り、ストッキング売り場へ急いだ。 片付け始めてからというものあたしは、ほとんど買い物をしていない。 欲しいものがないわけではないが、思いつきで闇雲にモノを買わないように気をつけていたら、結局のところ、食料品・消耗品の類いしか買わずに済んでいる。 9月アタマから今日までで買った食料品・消耗品以外のモノはコレだけ。 |
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![]() (リリー・フランキー作 『おでんくん』 関連の雑誌) ![]() ![]() ![]() |
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これだって、買うまでに暫く考えたんだった。 3回くらい本屋さんに行って、手にとっては買うのをやめ、を繰り返したんだった。 な・の・に、ですよ、奥さん。 |
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![]() (履き替えたもの以外に3足、計4足購入・・・・) ![]() (履き替えたのはコレっス・・・・) |
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どーして! どーしてこんなに買っちゃったんだ!?あたし! |
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![]() (プー!あたしの目を見ないで!) |
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答え:安かったから。 この結果、我が家にある黒いストッキングとタイツの数は、 23足 - 1足 + 4足 = 26足 となった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 もう買いません。26足全部に穴が開くまで買いません。 っていうか。 |
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替えのストッキングを必ず持ち歩くことに決めました。
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