BOOK INFOMATION

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片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)

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いやあ、なんかここ数日、すんごぉいモノをリアルで見た気になってます。
前も十分すごかったんだけどね、でも、今回の衝撃はものすごい。
だってー。
だってさー。
虫博士っスよ?
『片付けブログ界の虫博士』こと青ポットさんですよ?

あの青ポットさんがですよ?

なんと!

今年をあと6日も残した一昨日!聖なる日に!

年末の大掃除を終了したそうでぇーす!



おめでとうございまーす!



これから大掃除の方や大掃除中の方は、是非是非、青ポットさんのブログを見てみてください。
ぜーったいにモチベーション上がりますからー。
テンションもガッツリ上がりますからー。
あたしも、ものすっごく上がりましたからー!
上がって上がって、上がりまくったので!




















夕べ、とーちゃんとお祝いしてきましたからーーーーー。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「お前もとっとと片付けろよ」とか言わないで言わないで。





ところが。
よそ様の大掃除が無事終わったことを肴に呑んで、いい気分で帰ってきたまでは良かったのに、帰宅直後、どーにもこーにも困った事態が起きてしまった。



シャンプー、買ってくるの忘れた。



自分のシャンプーが何日か前に切れて以降ずっと、夏目父のシャンプーをそぉーっと拝借してたのだけど、それも完全に使い切ってしまったんだった。
こーゆー時は試供品の出番!なんだけどー、前に化粧水の試供品を探した時に出てきたシャンプーの試供品達、面白がって片っ端から全部使っちゃったんだよなあ・・・・。
うーん。
うーん。
外、雨降ってるし。
呑んでるから車使えないし。
うーん、うーん、うーん・・・・。


と、悩んでいたら思い出した。

そういえばこの間、近所に新しく出来たクリーニング屋のオープン記念で、なんでだかシャンプー貰ったじゃん!
あれ、車の中に置きっぱなしだー。


・・・・と、同時にまた思い出した。
思い出してしまった。

試供品・・・・。
大量にあったんだった・・・・。
この間見つけたじゃん・・・・。
この間見つけちゃったじゃん・・・・。
4畳半の部屋で。




(ベッドの上。2/3は未だゴミだらけ)



触りたくねえなあ・・・・・・・・・・・・・。
でも。
ここで会ったが100年目。(実際は、推定10年目)
開けてみる・・・・・か。


僅かに見えるベッドに足をかけて箱を下ろし、部屋に持ってきた。




(商品名は伏せまーす)



この未開封の段ボールには、シャンプーとコンディショナーがセットになった試供品が詰まっている。

なんでこんなモノが家にあるかというと。
あたしに初々しさというものがまだほんのちょびーっとあった頃のこと。
仕事で某社の倉庫に行った時に、たまたま、倉庫内にある販売促進用グッズを廃棄する現場に出くわし、成り行きでトラックへの積み込み作業を手伝い、これまた成り行きで貰って帰るハメになったからである。

今書けば「貰って帰るハメになった」だけど、当時あたしはとても喜んだ。
何しろ、廃棄処分したのは、売り場のディスプレイに使うパネルやポップがほとんどで、使えるモノはコレだけだった。
だから、「いいんですか!?」なんて言っちゃって(初々しかったからね)、「わーい」なんて言っちゃって(初々しかったからね)、「担当者の気が変わらないうちに・・・・」なんて思っちゃって(今より全然金がなかったからね)、慌てて車に積み込んだっけ。
なのに。
貰ったまんま、放置してた。



さて。
あ、あ、あ、開けてみるか・・・・。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
なんだろ、このドキドキ感。
腐るものじゃないけど、この、明らかに茶色すぎる段ボールが、「もしかして中身もイっちゃってるんじゃ・・・・?」とか、「隙間からアイツが入り込んでたりして・・・・?」とか、「もっとグロいのがワッサワッサいたりして・・・・?」とか、いろんなことを想像させてくれやがる。

いやいやいや。
今更躊躇してどーする。
あの4畳半から持ち出したんだもの。
あとは使うか捨てるか、2つに1つだ!
さあ、開けるぞぉーーーー!




(ぉ・・・・・・・・・?)



・・・・・・綺麗。
未開封だから当たり前っちゃあ当たり前だけど、何せこれも台風被害に遭ったモノだから、だいぶグロい姿を想像しちゃってた。

安心したところで作業続行。
とりあえず、1個を抜いてみる。



(パッケージで商品名が判った方へ。ツッコミナシでお願いします)



紙のパッケージに包まれて、シャンプーとコンディショナーが入っている。
200個入っている。
「こんなにはいらねーんだけど」と思いながら、まずは紙のパッケージを開き、コンディショナーをポイっと除け、空になっていたボトルへシャンプーを詰め替えていきましょ。いきましょ。













試供品の袋をビっと破って、






ちゅぅーーーっと、な。




(この一連の作業は、いつものごとく布団の上でやってます)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
なんだこの、胸に渦巻くモヤモヤ感は。
っていうか、そもそも。
この作業を何回繰り返せばボトルがいっぱいになるんだ?

1個やった時点で突如湧き起こった「途方もない感」を払拭すべく、それぞれの容量を確認する。(遅い)



 



ふむふむ。
試供品は10ml入り。
そして、このボトル、550mlは入るらしい。
つーことは、少なくとも試供品55個は入るのか。
よし。
やるぞ。
じゃんじゃんやるぞ。

1個ぉー、2個ぉー、3個ぉー・・・・。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。











超 メ ン ド ク セ 。








つうか。








飽 き ち ゃ っ た ☆



というわけで。(え!?)
試供品40個分のシャンプーを詰め替えたところで作業終了。(えええ!?)




(こーゆー中途半端なところで止められる自分がイヤ☆)



このくらいあれば1ヶ月以上もつかなあ。
これがなくなったら、残った160個のシャンプーをまた詰め替える、と。
コンディショナーも、今あるのがなくなったら、200個のを詰め替えて使う、と。












・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。














ちらっと考えただけで、うんざりするんスけど。





とりあえず。
紙パッケージは全て外し、シャンプーとコンディショナーを分けて袋に入れ、洗面台の下に突っ込もう。



段ボールと紙パッケージを捨てて作業完了。




(紙パッケージ200枚。結構な重量)



この時点で既に午前2時を過ぎていた。

中途半端にシャンプーが入ったボトルや、詰替えきれなかった試供品を手にして部屋を出ると、廊下に夏目父がいた。
あたしが手に持っているシャンプーのボトルを見て口を開く。



「あ。俺のシャンプーもなくなってたんだった」



「知ってる。あたしが使ったんだもん」と、心の中で答える。
無反応な娘の様子を気にする風でもなく、夏目父は続ける。



「それ、中身なに?中身もマシェリ?」



「ううん。10年以上前の○○○○○」と、またも心の中で答える。




あたしは、想像以上にメンドクさい詰替え作業をしたからか、口を開くのが億劫になっていた。
そして何より。
眠かった。
あと。
深夜になっても尚テンションの高い夏目父の相手をするのがメンドクさかった。
だから黙っていたのだが。

次に夏目父が言ったひとことには素早く反応した。



「まあいいや。何だか判んないけど俺もソレ、使おーっと」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・な、な、なんですとー?
あたしが苦労して、1時間もかけて、手をベトベトにして詰替えたモノを、気軽に「使おーっと」ですとー?


恐ろしいことに、自分が夏目父のシャンプーを使い切ったことへの後ろめたさなんてすっかり忘れていた。
そして。
何度も言うが、眠かった。



眠い頭で考えたくせに、あたしは、夏目父にこのシャンプーを使わせない効果的な言葉を、瞬時に思いついた。
そして、言った。










「 こ れ を 使 う と ハ ゲ る よ 」










とーちゃん。
夕べはごめんなさい。
あたし、嘘をつきました。
ハゲるなんて嘘です。大嘘です。ガセです。デマです。

今朝、あたし、使ってみました。
10年以上前のモノでも何の問題もありませんでした。
何の問題もないどころか、いつもより髪の毛サラサラです。
香りもいいです。
どーぞどーぞ使ってください。
どーぞどーぞ。
どぉーぞ、どぉーぞ。




でも。
これを使い切ったら次は。






と ー ち ゃ ん が 詰 め 替 え 担 当 な 。
(ドスの効いた声で)



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今朝の「スーパーモーニング」(テレ朝)で、「過去に取材したゴミ屋敷のその後」を放送していた。


あたしは、この手の企画が嫌いだ。
嫌いだから、今まではこういうのが始まるとすぐにチャンネルを変えていたのに、なーんか今朝のは見ちゃった。
で。
案の定、気持ちが沈んだ。(あほ)



テレビでよく見る「ゴミ屋敷」の大半は、自分の家の中で出たゴミを捨てないだけじゃなく、他所からガラクタを持ってきて溜めまくり、収集がつかなくなっている。
で、あたし調べによると・・・・って、調べてないけど、フィーリングだけど、その人たちのほとんどが、当初は、集めたガラクタを売ろうとした形跡がある。
現に、今朝見たゴミ屋敷の主も、雨ざらしで錆ついたガラクタを指し、「これはゴミじゃないよ。商品だよ」なんて言っちゃってた。
ナレーションによると、「全てに値段がついている」とも言っていたらしい。(脳内値札の話)
・・・・・・・・・・・・客はどこだ?
客を連れてきたら信じてやる。



それにしても。
ゴミ屋敷の主は、どーしてあんなに素直じゃないんだ?
どーして、「売れるかなーと思って集めたんだけど売れなかったの☆」って言わないんだ?
どーして、「売れないから捨てようと思ったけど何しろこの量でしょ。自力じゃ片付けられないんだよね・・・・」って言わないんだ?
どーして、「商品だ」「財産だ」と嘘をつく?
蝿が飛び交い鼠が走り回り異臭を放つ家に住んでいて、それを目の当たりにしている人(番組レポーター)に、何を今更、見栄を張る必要がある?




取材されているゴミ屋敷の主を見ていると、思ってしまうのだ。

「家が汚いとウソツキになるのかも」と。
「部屋が汚いと性格まで悪くなるのかも」と。


だからこの手の企画が嫌いだ。

「自分もああいう性格になってしまうんじゃないか?」と、「もしかすると既に少しはああいう性格になってしまっているんじゃないか?」と不安になるから、嫌いなのだ。





朝っぱらからゴミ屋敷を見てしまったせいでなーんかモヤモヤするので、そのモヤモヤを吹き飛ばすべく、今朝はゴミ捨てに勤しんでみた。




(今日捨てたゴミはコレ+日常的に出たゴミ。計4袋)



これ、この間、4畳半を片付けてる最中に出たゴミ。
粗大ゴミを捨てた時の勢いはどこへやら、4畳半にある土埃だらけのガラクタをゴミ袋に詰めるところまではやったくせに、それを捨てていなかった。


だってぇー。
重いんだもぉーん。
45リットルのゴミ袋パンパンに詰め込んだゴミって重いんだもぉーん。


22キロのプリンターは持てるくせに、それよりは軽いであろうゴミ袋を捨てるのが億劫で仕方なかったのだ。
いや、マジで。


前夜までは捨てる気満々なのに、翌朝起きるとその気概もどこへやら、デカいゴミ袋を持って家を出る気が失せ、結局、日常的に出たゴミだけを捨てることが多かった。

そもそも。
45リットルの袋いっぱいに、ギューギューに物を詰め過ぎなんだよなあ。
7分目くらいにしとけばいいのになあ。
確かに、捨てるものがまだまだあるのに、7分目くらいで口を縛るなんてなんとなくもったいない気がするけれど、でも、捨てないことのストレスを考えたら7分目でやめといたほうがいいじゃない。
口も縛れないほど押し込んでたらそりゃあ重いよ。
それに。
翌朝、ゴミを捨ててそのまま出勤するべく、ゴミがギッシリ詰まったゴミ袋を2つ持って、カバンも持って、雨が降ってたら傘も持って、重いゴミ袋を引きずらないように注意しながら捨てに行くことを考えたら、1個あたりの重量は軽くして、その分マメに捨てたほうがいいだろー。
なーんでそうできないかなあ、あたし。


こんな調子で、いつまで経っても自分に合った片付け方を見つけられないあたしが、やっと考えついた結論。







ゴミ袋(大)はゴミ袋(中)を兼ねない。(夏目基準)







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あ、あれ?あれれ?
sonicaさんのブログにある、「捨てる!格言集」みたいに、ビシ!っと格好良く決めるつもりで書いたのに、何このへなちょこ感は。



ま、ま、まあいいや。




(ビリビリ・・・・・)



こんなことになるまで詰めちゃって、補正するのか詰め直すのかを考えてメンドクサくなって捨てるのをやめちゃうから、やっぱりあたしの場合、大は中を兼ねない。

次回ゴミ袋を買う時は、思い切って(中)にしてみよう。
最初に買った60枚のゴミ袋を使いきったら、次に買うのは(中)にしてみよう。
そうしよう。



さて。
ゴミ袋を捨てた後の4畳半はこんなカンジ。















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




捗 ら ね え な あ ・ ・ ・ ・ 。




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 汚い部屋にはサンタも寄りつかないそうです・・・・。(夏目父談)

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夏目父、帰宅。
あたしもたった今帰宅。

部屋のドアを開けるまでは、出張の労をねぎらって一緒に晩酌でもしようと思ってたけど、しない。
絶対にしない。
してやんない。




















































あ た し の 部 屋 に 戻 す な 。





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夏目父と二代目が正座して話った「カエルを置いた理由」を聞いたあたしは、二人のアホさ加減に脱力し、その後、衝撃を受けることとなる。





それは4畳半が台風被害に遭う、少し前の、ある夏の夜のこと。
日中、あたしと麻雀をしていつものよーにボロ負けした二代目は、夏目父を誘って呑みに出かけ、麻雀をしている時のあたしがいかに非情な人間なのかを夏目父に切々と語っていた。
夏目父はそんな二代目の話を最初は笑いながら聞いていたのだが、ふと、前日に家で起きた小さな出来事を思い出した。


詳しい状況は夏目父も忘れたらしいが、とにかく、夏目父とあたしがリビングでくつろいでいた時、少しだけ開けていた窓から部屋に蜂が入ってきた。
娘は部屋にいる虫と蜜月ってるというのに、夏目父は異常なほど虫が嫌いだ。
ましてや部屋に入ってきたのは大きな蜂だった。(夏目父基準)

我が物顔で部屋を飛び回る蜂。
慌てて逃げ惑う夏目父。
格好の遊び相手を見つけた!とばかりに蜂を追いかける猫。

リビングはパニくっていた。(夏目父基準)


しかし、その時あたしがどうしていたかと言うと。
視界を時々遮る夏目父を疎ましく思いながら、テレビを見ていた。らしい。


前日のそんな出来事を思い出した夏目父は、二代目に言った。

「そーいえばアイツ、感情が顔に出ないんだよなあ」




言い訳させて貰うと。
二代目は麻雀をしているあたしのことを非情だと言うけれど、二代目にとっては同卓した相手全てが「非情」に思えるハズだ。
だって二代目、麻雀、超弱ぇーんだもん。
そして、夏目父は「感情が顔に出ない」と言うけれど、そんなことはない。
驚くこともあれば焦ることだってある。
部屋に蜂が入ってきたことにパニくらなかっただけである。
だって騒いで暴れたら却って刺されそうな気がするもん。




その後二人は、あたしの驚く顔が見てみたいという話になり、驚かせる策を練り、二代目の店にあるカエルをチョイスした。
その後の二人の行動は、想像に難くない。





いつの間にか脚を崩していた泥酔男×2は、話をしているうちにその時のワクワク感が甦ってきたらしく、とても楽しそうだ。
手を叩いたりしながら、「タヌキとカエルでだいぶ悩んだんだよなー。でもほら、先生はこのカエルが気に入っちゃったんだよねー」などと言って笑っていやがる。



VS
(宇宙一、しょーもない悩みだと思う)



どうやら。
楽しくないのはあたしだけらしい。


そもそも。
いい歳した大人の男二人が、片や「麻雀に負けた」、片や「部屋に蜂が入ってきたのに平気な顏をしていた」なんつう理由で、こんな重いものをわざわざ人の部屋に運び入れるだろうか。
普通はしないだろう。
つまり、だ。
その時も二人はものすごく酔っていたわけだ。
あげく、肝心の驚かせたい相手は、カエルが置かれたことに何年も気づくことなく、その上にどんどん物を重ね、ついにカエルを隠してしまった。
・・・・む、む、虚しい。


しかしまあ、酔った上のことなら仕方ない。
それに。
今現在も酔っているわけで、そんな状態の二人にアレコレ言ったところで、糠に釘、豆腐にかすがい、暖簾に腕押し、蛙の面にしょ・・・である。

ただ、あたしにはひとつ、解決しておきたい疑問があった。




娘 「あの」
父 「はいはーい」 ←逆戻り
娘 「このカエルはさ」
二代目 「持ってカエルー!」 ←コイツも逆戻り
娘 (無視して)「とーちゃんが二代目のところから買ったの?」
父 「そーですよーーーーん」 ←うぜー
二代目 「そーですよーーーーん」 ←コイツもうぜー
娘 「いくらで?
父 「・・・・え?」
娘 「い く ら で ?


夏目父は無駄遣い番長だ。
あたしの無駄遣いとは桁が違う。
だから、果たしてこのカエルをいくらで買ったのか?が知りたかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ま、ま、ま、まあ、ほら、売った時の目安にもなるしね☆


娘 「 い く ら で ? 


あたしがドスを効かせてそう言うと、夏目父・・・・ではなく、二代目が指を三本立てた。

え・・・・!?
さんぜんえんっ!?
こんなモノにさんぜんえんっ!?
いやいや待てよ。
夏目父のことだ。
3万円で買った可能性もある。
だから続けた。


娘 「ケタは?」
父 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
娘 「ケ・タ
二代目 「あの・・・・」
娘 「その指1本はいくらなの?」
二代目 「えっと・・・・」
娘 「 い ・ く ・ ら ?


期待と不安が入り混じっていた。
高ければ、それを払った夏目父のアホさ加減にがっかりするけれど、売る楽しみが増す。
安ければ、売る楽しみはなくなるが、自分の父親が酔って大枚をはたくような嫌味な人でないことが判って安心できる。


さあ。



ど っ ち ?




終始無言を決め込んでいる夏目父の代わりに、今度も二代目が口を開いた。



二代目 「さん・・・・・円」
娘 「あ゛?」



声が小さい上に、呂律が怪しい。
あたしが聞き返すと、二代目は覚悟を決めたように、大きな声で言った。





















「 さ ん び ゃ く え ん っ ! 」







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。









というわけで。
カエルの行き先が決まった。

売らないし、捨てもしない。

だって二代目が言ったもの。
カエルが帰る場所はココしかないのだ。






















ココにこうして置いてぇー











毛布をかぶせたら、はい、おしまーい♪




ココがカエルの居るべき場所だ。
だって。
二代目が言ってたもの。



「 先生はこのカエルが気に入っちゃったんだよねー 」



って、確かにそう言ってたもの。
二代目のその言葉に、夏目父はコクンと頷いてたもの。




ええ。
夏目父のベッドにカエルを仕込みました。


当の本人はまたもや出張中。
帰宅は明日の夜。
わーい、楽しみぃー♪
とーちゃん早く帰ってこねーかなー☆




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あの。



「 蛙 の 子 は 蛙 」 っ て 言 わ な い で く だ さ い 。




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4畳半から発見された、出所の判らないカエルについて頂いたたくさんのコメント欄には、「キモチワルイ」という意見の他に、「いかしてる」とか「欲しい」とかいう発言があったりする。
「売ってみては?」系のコメントもちらほらあり、それを読んでいるうちに、なんというか、その、あの、よ、よ、欲が出てきた。

欲は、人にいい夢を見させてくれる。

もしかすると。
あのカエルは、大金に化けるかもしれない・・・・。
そしたらお正月の夏目家の食卓には・・・・。









ぐふぐふふふ。



そんな夢・・・・というか妄想を抱きつつ、夕べ、家から徒歩で行ける場所にあるリサイクルショップ・・・・というよりは「骨董品店」ちっくなお店を訪ねてみた。


骨董品店の二代目店主は、あたしの麻雀友達であり呑み友達でもある。
それが縁で、夏目父とも呑むようになり、今では骨董品店を営む傍ら、夏目父の仕事のアシスタントもしている。
そして。
夏目父を「先生!」と慕っている。
掃除機で猫を追い回し喜んでいるようなオッサンがどーすれば「先生」になれるのかはわからないけれど、そんなオッサンを慕っている二代目は、あと10年もしたら夏目父みたいになりそうな、なんというか、人生の全てにおいてヤル気がなさそうで、生き生きするのは麻雀の時だけという、絶対結婚したくないタイプの男だ。
ちなみに麻雀は、一緒に打っているこっちが生きる気力を無くすくらい、弱い。


そんなヤツではあるけれど、あたしが、カエルが出現した経緯を掻い摘んで伝えた後で質問すると、本業に関することだからか、かったるそうではあったものの一応答えてくれた。

あたしが訊きたかったのは、

・ああいう類いのモノをリサイクルショップに持ち込む人がいるのか?
・持ち込む人がいたところでそれは捌けるものなのか?

だったのだが、結論から言えば どちらも YES らしい。

ただし。
「お前が盗んだモノじゃなかったらね」というのが前提だった。


普通なら「キミ!失敬だぞ!」とキレてもいいような発言だが、何せあたしは叩けば土埃(と綿埃とヒメカツオブシムシが脱いだ皮)が出る身なので、

「盗んでたとしても時効だよね」
「つーか盗んだのは確実に10年以上前?」
「いや、わかんない」
「窃盗の公訴時効は7年だぞ」
「わ、判った。気をつける」

と、ブラックジョークのよーな生々しいよーな話をした後、麻雀の話や、ほんの少しだけ虫の話をすると、近々カエルを引き取ってもらう約束をして店を出た。



さっき別れたハズのその男が我が家にやってきたのは、あたしが帰宅してから10分も経っていない時だった。
早速件のカエルを引き取りにきたのか?と思いきや、「それもあるけどメインは別件」と言う。

その男は両手にそれぞれ袋を下げていた。




(不味そうに撮れちゃった☆)







「かあちゃんがキャベツ持って行けって」




この男のお母さんは、外食ばかりしている我が家の食生活をいつも気にかけてくれ、月に何度かは元・料理人の息子に食材を持たせ我が家に派遣してくれるのだった。



2人が3人になったところで、キャベツ4個は一晩で捌けやしない。
元・料理人のこの男は、キャベツ1個を使い手際よく夕食を作ると、他の3個は千切りにしたり浅漬けにしたりロールキャベツにしたりしてくれた。
そしてそれが終わると、リビングのソファーにどっかと腰を下ろした。


で。
酒盛りが始まった。


なぜかいつもよりハイペースで呑み続ける夏目父と二代目。
酒盛り開始から1時間後にはだいぶ酔いが回っていた。

「このままではカエルが・・・・」

あたしも酔ってはいたが、なんとかカエルを忘れずにいられる程度だったため、二代目に話をふってみた。



「ねえ。今日カエル、持ってカエル?」



駄洒落ったつもりはないのに、二代目には「山田くん!座布団全部持ってっちゃって!」と馬鹿にされ、夏目父には「そんな娘に育てた覚えはない!出て行け!」と叱られた。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
酔っ払ってるくせにツッコミを入れるタイミングだけは早い二人をリビングに残して4畳半に行き、重ーいカエルを持ってリビングに戻った。






すると、だ。
あたしが抱きかかえていたカエルを見て二代目が大笑いし、そして、少し怒ったフリをして、驚愕の言葉を口にしたのだった。













「俺が売ったモンに文句つけんなよっ」












・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?
今なんと?
なんとおっしゃったの?

そう訊き返そうとしたのだが、あたしは瞬時に全てを把握した。


そうだ。絶対そうだ。
4畳半にコレを置いた犯人は夏目父だ。
理由は判らないけど、二代目の店でカエルを買い、4畳半の部屋のベッドの上に置いたのは夏目父だ。
なぜなら。
あたしは見てしまったのだ。
二代目の驚愕発言の直後、


少し慌てて二代目に目配せする夏目父の姿を。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ここで夏目娘、インスタントヤ○ザに変身。 ←○=「ク」



以下、良い子は真似しちゃダメよ☆



「ちょっと」



あたしが野太い声で言った。
すると、夏目父と二代目は声を合わせて言った。



「 ち ょ っ と ! ち ょ っ と ち ょ っ と ! 」
(もちろんアクション付き。しかもとっても楽しそうに)





・・・・しょ、初っ端からキレそうになるがそれをぐっと堪えて話を続ける。

娘 「どういうことなの?」
父 「なんのことー?」


しらばっくれる気満々なようだが、あたしには白状させる自信があった。
何故ならあたしには切り札があるのだ。
だから続けた。


娘 「どーしてカエルをあたしの部屋に置いたの?」
父 「しらなーい。俺が置いたんじゃないもーん」
二代目 「もーん」
娘 「お前ら、グルだろ?」
父 「何のことー?」
二代目 「グルってなあにー?」
父 「グルってなあにー?」
父&二代目 (声を揃えて)「グルってなあにぃーーーーーー?」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
泥酔者とマトモに話そうとした経験がある方にはこの状況が判って貰えるであろう。
あたしも、自分自身が酔ってこんな風になった経験があるからよく判る。

なんかね。
酔ってこーゆーテンションになっちゃうと、いろんなことが楽しく思えちゃうの。
ふざけてる自分がやたら面白いっていうかー、とにかく、冷静になるきっかけがないと止まらないの。
延々続けちゃうの。
相手がキレるまで続けちゃうの。
で。
キレられて自己嫌悪に陥るの。



だからあたしは、すぐに切り札を出した。
深呼吸をして落ち着いて、怒りが声に表れないように気をつけながら、切り札の言葉を口にした。
ちなみに。
あたしがこの言葉を口にして、夏目父の態度が改まらなかったことは一度もない。




「とーちゃん」
「はいはーい」 ←まだ気づいてない
「あのさ」
「はいはいはーい」 ←全然気づいてない
「今晩からさ」
「・・・・・・・え?」 ←ちょっと気づいた?












「トラ(仮名・猫の名前)と寝るの禁止ね」


え?これが切り札ですよ?












夏目父はシュンとなり、それにつられて二代目もシュンとなり、そして二人は何故かソファーの上に正座して、真実を語り始めた。(つづく)


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あ た し 、 も し か し て 道 に 迷 っ て る ! ?



あたしはどうしてもゴミ処理工場の入り口を探せなかった。
右手に見える煙突を目指して国道から脇道に入り、ゴミ処理工場の敷地に沿って続く道なりに車を走らせていたのだが、煙突のすぐ傍まで行っても、どうしても敷地に入る入り口が見つけられない。
ここにないならもっと先かと思い煙突を通り過ぎてみるも、すると、それまで敷地に沿って続いていた道は緩やかに右へカーブを描き始め、左手にあるゴミ処理工場からどんどん離れてしまう。
それでもまだ先に進むと、どういうことか、元いた場所に戻ってしまうのだった。

今改めて考えると、「入り口がねぇんだからそこの道から入るんじゃねえんだろーが」と思えるのだが、その時は何か、狐につままれたような、狸にバカされたような感覚しかなかった。


残された時間はあと10分。
同じ道を3回も通り、ようやく自分が道に迷ってることを自覚したあたしは、またもや脳内シミュレーションを開始した。


今日は自己搬入を諦めるとして(即断)、今度はいつ、平日の昼間に時間が取れるんだ?
今月はまず無理でしょ。
あたしが年末の休みに入った頃にはゴミ処理工場だってお休みだろうし。
となると1月か。
年始の挨拶回りが終わった頃に休みを取って・・・・って、ダメだ。
1月はアレとかアレとか、いっぱい仕事があんじゃん。
4週目までは無理だよなあ。
・・・・え゛。
1ヶ月半も先?



とりあえず国道に戻り、来たのとは反対方向に進みながら脳内シミュレーションを続ける。



いやいや待てよ。
自己搬入自体を諦めてみてはどうだろ?
費用は嵩むけど、普通に収集依頼をするってのはどうだ?
となると、だ。
問題は、ウチのあたりの次の収集日はいつなんだ?ってことだな。
2週に1回で金曜日だったハズだけど、今週か?それとも来週か?
今週だとすると、ひぃーふぅーみぃー・・・・って3晩かあ。
でもそれが来週だとすると、10日間、車にゴミ積んどかなきゃいけない??
んーーーーー。
まあ、ゴミにデカいシートか風呂敷でもかけて、外からゴミが見えないようにすれば何とかしのげるか・・・・・。



脳内シミュレーション、終了。
結論。
自己搬入は諦めて収集依頼をする、と。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
がんばったのになあ。
ここまでは順調だったのになあ。
でも。
よく考えたらあたし、あのゴミ処理工場の場所、はっきりとは知らないんだよなあ。
急に思い立ったから調べる暇もなかったし。
でも、こっちの方に来る時にしょっちゅうあの大きな煙突を見てたから、「来てみりゃ判るだろ」って高を括ってたんだよ。



と、脳内ボヤキが始まった時、車の流れが止まった。
渋滞なのかと思ったが、対向車線を走る車がいないということは、この先に信号があるのかもしれない。
でもあたしの位置からは、前に何台も大きな車が連なっているせいで、信号があるのかどうか、確認できなかった。



脳内ボヤキは続く。



っていうか、ゴミ処理工場って広いんだろうなあ。
きっと東京ドーム50個分くらいあるんだよ。
いや、100個分くらいかも。
そんなんじゃ、なるほど、入り口が判んないのもしょうがないか。
きっとあたし、入り口と反対側にいるんだ。
東京ドーム1,000個分あるゴミ処理工場の敷地を挟んで、入り口の反対側にいるんだ。
遠いよなあ。
東京ドーム10,000個分だもん。
反対側じゃ遠いよ。



車が流れ出した。
家に戻ることを決めたあたしは、脳内でボヤいていたせいで車線変更をしていなかったことに気づいた。
ウィンカーを右へ出し、サイドミラーで後方の車を確認する。
・・・・と、後方にも大きな車が何台も連なっているのが見えた。
しかもその大きな車たちは、二車線あるうちの左側、あたしがいる車線にだけ連なっている。
反対側のサイドミラーを見てみると、それらの車が一斉に、左にウィンカーを出しているのが見てとれた。



みんな、この信号を左に曲がるんだねー。



そんなことを呑気に考え、



つうかこの車たち、みんなでどこかに行くのかな?



まで考えた時、よーーーーーーーーやく気がついた。






あたしの周りにいる「大きい車」がゴミ収集車だということに、この時よぉーーーーやく気がついたのだった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おせーよ。




その後はゴミ収集車を尾行して、受付時間締め切り2分前、無事、ゴミ処理工場に滑り込むことが出来た。






間に合ったことに安堵して順番待ちをしている間、猛烈な睡魔が襲ってきたことは内緒だ。



車の重量を計ってもらい1,000円を払い、係の人に指示された通り順路を進み、いよいよゴミを捨てる場所に到着した。
係の人に誘導されて車を停め、車を降りトランクを開けた。



捨ーてーるーぞーーーーーーーーーー!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
が、腕まくりをしたあたしの動きを、係の人が遮った。



「いいからいいから。おねえさん、そんな重いもん持てないでしょ」



・・・・はい?
今なんと?
なんとおっしゃったの?
あたし、部屋は片付けられないけど、重いもんは持てますよ?





22キロのプリンターもひとりで持てますよ?





と言う間もなく、あたしの車から埃をかぶった粗大ゴミがどんどん降ろされ、人の手によって丁寧に分別されていく。
唯一、分別などされず、ゴミの山に放り投げられたのはコレ。




(払って貰えなかったアルバイト代は16万円。一生忘れられねー)



ふっふっふっふ。
これがなくなればいよいよあたしの男運も・・・・。
ぐふぐふぐふ。




こうして、粗大ゴミの自己搬入はどーにかこーにか終了し、その後無事、仕事に戻ることができた。





帰宅後も、夕方の自分を思い出してニンマリしてしまう。

がんばったなあ。(にんまり)
でもやっぱり、仕事と仕事の合間だったから出来たんだろうなあ。(にんまり)
たとえ平日丸一日休みをとっても、やらなかっただろうなあ。(にんまり)
がんばったなあ・・・・。(しみじみ)



そして更にニンマリすべく、8割方片付いた気になっている4畳半を覗きにいってみた。
ちなみに。
この日、片付けに着手する前の様子はこれ。




(どう見てもゴミ屋敷です)



そして。
粗大ゴミを捨てた後の4畳半はこれ。















(絨毯出現)




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




い 、 い 、 1 割 に 訂 正 。



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昨日のことだ。
15時ジャスト。
15時半から始めるハズの打合せが18時開始にずれたため、外出中にぽこっと暇な時間ができてしまった。
朝から「最悪の場合」として予想はしていたものの、いざそれが現実になってしまうとやっぱりテンションが下がる。
「やっぱズレちゃいました」と上司に連絡を入れると、あたしの心情を察した上司が優しい言葉をかけてくれた。


「まあまあ気を落とさずに。映画でも観て、時間潰しときなよ」


不本意ながら出来てしまった空き時間を「私用でつかっていいよ」ということらしい。
嬉しいけど、映画は無理。
ケータイが鳴ったら困るもの。



・・・・・・・・・・・・・・あ。



時計を見ながら脳内シミュレーションを開始する。
あと3時間か。
30分前には戻ってきていたいから、空いてる時間は2時間半。
現在地から家を経由して目的地まで行くには片道40分・・・・いや、師走の道は混んでいるから、渋滞の時間も考慮して50分とみておこう。
往復100分とすると、作業できる時間は50分。
スーツ姿でするわけにはいかないから、着替えと化粧直しの時間も入れると、作業できる時間は40分程度か・・・・。
あそこは確か16時半までやってるハズ。
家に戻って作業して車を飛ばし、16時半までに着けばいいってことだから・・・・。



「いけるかも」と思った。



私的な用事でこんなキツキツのスケジュールを立てたところで、普段なら絶対こなせない。
でも、仕事と仕事の合間に出来た時間でならできそうじゃね?
なんかこの、仕事モードがONの状態ならできそうじゃね?

上司と、連絡が取れる場所にいることを約束し電話を切った。



よし・・・・。
やるぞ!






あたしがしたかったのは、粗大ゴミの自己搬入。
4畳半の部屋にある粗大ゴミはまとめて一気に捨てようと思っていたのだが、如何せん、部屋が狭すぎてよけておくスペースがないため、デカくて邪魔な複数のゴミが、元々重いあたしのフットワークを更に重くしていたのだった。



脳内シミュレーションが済んだら後は行動あるのみ。
こういうキツキツスケジュールはスタートダッシュが大事だ。
というわけで。
ソッコーで家に戻り、作業を開始した。



粗大ゴミはこれからもたくさん出る予定だけど、とりあえず今回捨てるのは、あたしの車に積めるものに限られた。

まずは。




ゴルフバック。
中にはゴルフクラブがぎっしり詰まっている。
詰め切れなかったクラブ6本と合わせて、収集を依頼をした場合の処理手数料は400円。

それと、




ヘラブナ用の釣り竿。
多分10本くらい。
収集を依頼をした場合の処理手数料は400円。

次は





coors 』 の、なんか、デカい室内装飾品。
バーなどで見かける、

 

こーゆーののゴツイ版で、電源を入れるとロゴとその両脇の山が光る。
収集を依頼をした場合の処理手数料は800円。



収集を依頼した場合、これら3つを捨てるだけで1,600円かかるわけだ。


ちなみに。
これらはあたしの物ではない。
夏目父の物でもない。
大昔、やんごとなき事情で人から預かった物なのだが、預かって1年程経った頃にあっさり「捨ててくれ」と言われ、なのに、捨てずに10年も置いておいちゃったシロモノ。
その頃ならまだ粗大ゴミの処分は無料だったから、処分料1,600円は発生しなかった。
・・・・ということに気づいてしまうと、1,600円がとてつもなく高く思える。
でも、自己搬入なら1,000円で済むのだ。(我が街の場合)
これらを処分する時に一緒に自分のモノを捨ててしまえば、心の奥にうっすらある自己嫌悪も消えそうな気がした。


そうとなれば、次は自分の物。




まずは、カエルがかけていた布団。
敷布団と掛布団、各1枚。
他に、使わなくなったスキー板とストック、スノーボードも捨てることに。


それからそれから、布団と同じくらい邪魔だったコレも捨てよう。




あまりに汚いので撮影はしなかったが、コレは折り畳んだビーチベッド2台。

 ←こういうの

アホみたいに肌を焼いていた頃、あたしは週末になると必ず、コレとサンオイルを持って海へ出かけていた。
そんな青春の1ページが、海の砂と、当時付き合っていた優柔不断男との思い出と一緒にビニール袋に入れられている。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



今 す ぐ 燃 や し た い 。




火柱が上がるくらい勢いよく燃やしたい。



よし。
砂付きのビーチベッドは思い出と一緒にポイだ、ポイ。
これを捨てればあたしの男運もきっと・・・・。
ぐふぐふぐふー。



4畳半にあるものは今日のところはこのくらいにしておこう。
さあさあ、次は8畳間だ。
・・・・・といっても、この時すでに作業開始から30分経過していた。
何せ我が家は、エレベーターのないマンションの4階。
ゴミを持ち、階段で1階まで降り、駐車場に停めてある車にそれを積んでまた4階まで階段を上がるという作業はかなり時間がかかる上に、体力を消耗する。

時間がない。
体力もなくなってきた。
車にはまだちょっと余裕があるけれど、今日のところはあとひとつでやめておこう。


最後のひとつはコレと決めていた。
パソコンデスクの下にあり、ながーいことあたしにつま先で蹴られ続けていた役立たずクン。






IBMのドットプリンター。
学生時代、帰省中にアルバイトしていた会社の社長が、「お給料の代わりです」という手紙と共に我が家の玄関先に置いていったという、曰く因縁のある代物で、ガタイはデカくてやたら重いくせにはなから壊れていたという、思い出しただけで鼻の奥がツーンとしちゃうようなエピソード付きのプリンターである。
こういう、厄がついていそうな物を捨てずにいるから、部屋で精気がなくなるのかもしれないなあ、なんてことを考えながら、腰に注意しつつプリンターを引っ張り出した。



・・・・・・・・・・お?






この部屋で2匹目となる、彼女発見!



警告!

この下に虫画像があります。

今回はモザイク処理を施しましたが、
虫が苦手な方は読まないが吉です。















ペ タ っ ☆
















(クリックすると、虫アップ画像になります)













あたしね、キミに構っていられないくらい、すげー忙しいの。














プ チ っ ☆

















さて!
この重ぉーーーーいプリンターを車まで運ぶぞ!
リビングでまた猫を追いかけてるっぽい夏目父など当てせずっ、一人で運ぶぞぉー!

気合いを入れ、持ち上げ易いようにプリンターの向きを変えた。
すると。
何やら注意書きが目に入った。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
こ、こ、こんな忌まわしいプリンターの言うことなんか、きいてやるもんかっ。
腰に注意を払い持ち上げてみる。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う゛っ・・・・ぐっ・・・・。



体感重量、40キロ。



全身の筋肉という筋肉がプルプルしまくったけど、それでもなんとかコケずに1階まで辿り着き、無事、車に積み込み完了!






この時点で作業開始からジャスト40分!
よし。ここまでは順調だ!
あとはごみ処理工場まで車を飛ばすだけだ!



師走の市街地は案の定、どこもかしこも渋滞していたのだが、なんとか、予測していた時間内に工場の煙突が見えるところまで辿り着いた。
受付終了時間まであと10分。
ギリギリセーフだな。



・・・・・・・・と思ったのもつかの間だった。





・・・・・・・・・・・・・・あ、あれ?
ここ、さっきも通らなかったっけ・・・・?
っていうかあたし。




も し か し て 道 に 迷 っ て る ! ?



(つづく)

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4畳半の片付け、遅々として進まず。
だって暖房器具がないから寒いんだもん。
それに。



面白いものがいっぱい出て来るんだもん。



たとえばコレ。




(高さ50センチ、幅45センチ)



何だ?この壷。
夏目父は見たことないらしいから多分あたしのモノなんだろうけど、全く記憶にない。
そもそも。
10年前、20代だった女子が何故こんなデカい壷を持っているのか、さっぱり想像がつかない。
あ!
もしかして、霊感商法に引っかかったとか?
いやいやいやいや。
そんなモン買わされてたらあたしきっと、末代まで語り継ぐ勢いで、とりあえず夏目父には話してるハズ。
誰かから貰ったモノのよーな気もするけど、やっぱりさっぱり判んねぇ。


更にまた。




(でかいかびーん)



まあ、これなら判るかなあ。デカいけど。
ピンクっぽいしね。やたらデカいけど。
でもこれなら、20代の女子がふと気が向いて買ってもオカシクは・・・・・って、思い出した!
確か、むかーしむかし付き合ってた男から誕生日にカラーを・・・・・、



げふっ!げふっ!げふっ!
(思い出したくないことまで思い出したらしい)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ま、ま、ま、まあ、ここまではヨシとしましょう。
20代の女子が暮らしていた部屋にあってもオカシクないものとしましょう。
壷はオカシイけど、霊感商法の被害に遭ったってことにしときましょう。(まて)

でも。
これは変。
絶対に変。
つーか。
こんなキモチワルイものを部屋に置いておく20代女子なんて、完璧にイカレてる。





ベッドの上にあったバカでかい壷と花瓶をよけた途端、あたしの目に入った光景はコレ。




(腰を抜かしそうになったことは内緒)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
み、見下ろしてるからかなっ。
この位置から見るから、あの両生類に見えるだけでっ、ほんとは違うのかも!

・・・・と、軽くパニくり、とりあえずしゃがんでみる。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
何度も目を擦ってみました。
でも、いくら擦ってもあの両生類にしか見えませんが。



大体の虫には触れるくせに、ヒメカツオブシムシにだって触れるくせに、出所の判らないこの両生類の置き物らしきものが、やたら気持ち悪くて仕方なくなった。
でも。
気合いを入れて引っ張り出してみる。










(「何か用か?」とでも言いたげ)



えーっとぉ・・・・。
見間違いではありませんでした。



カエルの置き物が出てきました・・・・。



このカエル、デカいです。
壷よりデカいです。
そして、とっても重いです。
5キロはあると思われます。


あの。
どなたか、こんなものが20代女子の部屋にある理由が判る方はいらっしゃいませんか?


あたしは想像もつきません。
自分のことなのに、全くちっともさっぱり想像がつきません。
というか。
あたしなら、こんなグロいカエルを部屋に置いている20代の女子はイヤだ。




(こーゆーのなら判る。っていうかこーゆーのであるべき)



ちなみにこのカエルを上から見ると、気持ち悪さが倍増します。








(イボイボイボ・・・・)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



というわけで。
本格的に四畳半に着手したものの、早速問題発生。



こ れ の 捨 て 方 が 判 り ま せ ん 。




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ほ、ほ、欲しい。
とっても欲しい。
すごく欲しい。
どぉーしても欲しい。


SK-II サインズ デュアル トリートメントマスク

これを試してみたい試してみたい試してみたい。
だって師走は(呑んでばかりだから)いつだって寝不足で、化粧のノリが悪くなるんだもん。
毎日フツーに楽しくて、風邪もひかず元気なのに、肌だけが元気じゃなくなるんだもの。

・・・・・・・・・・・・・・・・で、でもダメだ。
ここで買ってしまってはここ数ヶ月の(小ーさい)努力が無駄になる。
だいたい、パックならまだまだいっぱいあるじゃないかー。
使い切らないと。
使い切ってから次のを買うって、ぼんやり決めたじゃないか。



・・・・・・と、もう20日近くも、このトリートメントマスクを買いたい欲求と戦い続けている。
昼休みに職場の近くにあるドラッグストアの前を通り、「あ。SK-II、買わないと♪」と、店の入り口に向かうもその0.7秒後には「・・・・か、買わないって決めたんだっけ」と気づき、踵を返す。
というなんともマヌケな行動を、週に10回やっている。
お昼ごはんを食べにいく時と会社に戻る時、往復ともやっている。
つまり、毎日やっている。


そうやって、まだかろうじて、買うのを踏みとどまれている。
・・・・・・・・・・ココ、褒めるところです。


「けっ。パックを買わないことなんて、「努力」っていわねえよ」と思う人も多いだろう。
でも、これがコスメバカのバカたる所以。
「肌の手入れだ?その前に、部屋にいる虫を何とかしろよ。つうか汚部屋を片付けろよ」と思う人も多いだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ご、ごもっとも。


いや、それより。
ほんとーーーーに肌をキレイにしたいのならば、あたしには即すべきことがあるのだ。
高いコスメを買ったりエステに行ったりするより前にすべきこと。
お金がかからないどころか、肌が綺麗になる上に、月に6,400円も浮かすことができる、魔法みたいな美容術。
それは。



タ バ コ を や め る こ と 。



肌のためだけではない。
タバコは身体に悪影響を及ぼすだけではないことをあたしは知っている。
タバコという魔物は、他の魔物と交わると大魔王に変身するのだ。
ほんとほんと。これほんと。
だって。
「タバコ」という魔物と、「片付けられない女・夏目」とのコラボ作品なんだもん、コレ。








(えーっとぉ・・・・、だ、だ、大魔王の仕業です)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
大魔王ってコワイわ☆



以下、更に汚い画像が登場します。
お食事中の方は見ないが吉。




思い起こせば・・・・って、それがいつだったか忘れちゃったので調べてみたら。
それ~はむか~しむかし、つっても、5年前のことじゃったぁ~。


 ←名曲揃い


その時既にあたしは、今の8畳間に生活する場所を移していたのだが、4畳半へは日に何度も出入りしていた。
ブラインドの向こうにある小さなベランダに出てタバコを吸うために、だ。

雨の日も風の強い日も雪の日もベランダに出なくちゃいけないのは億劫だったけど、でも、いくら使っていない汚部屋とはいえ、白い壁紙をヤニ色に染める勇気は まだ なかった。

そして夏がやってきた。
夏といえば台風の季節。
その日、あたしの住む街は強風と大雨で、ベランダに出ようものなら一瞬でタバコがダメになるような荒れっぷりだった。
そんな時はいつも、雨が吹き込まないように注意しながら窓を細く開けて、そこからタバコの煙を外にはき出していたから、その日も、タバコを吸おうとして4畳半に入り、いつもそうしているように風でガタガタ動く窓を注意深く開けようとしたのだが。
その日の風は強すぎて窓がピクリとも動かなかった。


で、でもタバコ・・・・。


窓が開かないとタバコが吸えない。
だからあたしは、自然の猛威に負けまいと、指先に、肌と同じくらい大事にしている爪が折れんばかりの力を込めた。



ぬぬぬぬぬぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーー!



















バンッ!






頑張った甲斐があって、窓は開くには開いた。
でも。




開き過ぎた。




その結果。
4畳半の部屋に台風発生。
慌てて窓を閉めようとしたのだが、自然の力はすごいもので、サッシはピクリとも動きやしない。
あっという間に手が濡れて、サッシを掴んでも滑るようになった。

し、し、閉めなくちゃ!

濡れたタバコを咥えたまま、焦りまくること数分。
ようやく、近くにあったタオルを使えばいいんだと気づき、タオルをあててサッシを掴み渾身の力でそれを引くと、ものすごい勢いで窓が閉まった。





台風が去った部屋を呆然と見渡すと。
4畳半の部屋はたった数分だけ上陸した台風で壊滅的被害を被っていた。
何もかもが水浸し。
どんな降り方すりゃあ、ここが濡れるんだ?っていうところまで水びたし。
全身ずぶ濡れであたしは途方に暮れた。

途方に暮れて、暮れまくって、途方に暮れることに飽きたので。










呑 み に 出 か け た 。






ああ、お酒って怖いわー。



で。
普通の人ならば、というか、あたし以外の人ならば、たとえその日は現実逃避して呑みに出かけちゃったとしても、翌日には部屋を掃除することでしょう。
翌日二日酔いでそれどころじゃなかったとしても、翌々日にはするでしょう。
三日酔いだったとし・・・・(以下略)。



でも。
あの。
マジで書くのを躊躇してるんですけども。
でも書いちゃうけども。

あたしは今日に至るまで、台風被害の後片付けを一切していない。
つまり部屋は、



自 然 乾 燥 。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ひでー。
ひでーよ、あたし。



上手く表現できないんだけれども。
ガラクタで溢れていた4畳半のことは、8畳で生活するようになっても、心のどこかでは「片付けないと」って思ってたんだと思う。
でも実際は片付けないまま何年も放置していて、でも、タバコを吸いにベランダに行く時は部屋に入るわけで。
部屋の汚れっぷりを見て見ぬフリし続けたけど、いつか何とかしないとなあと思ってはいて。
その部屋が台風でズブ濡れになったことであたしは、諦めたというか、捨てたというか。
「この部屋はないものにしよう」くらいの気持ちになっちゃった気がする。
どーしてそこまで捨て鉢っちゃったのかは自分でもよくわかんないけど。




自然乾燥が済んだ4畳半には大量の土埃だけが残った。




(土埃&埃&タバコの葉&タバコの灰)




(ゴミだらけのこの絨毯、グレーに見えますが元は確かベージュでした)




(胸ぐらを掴まれスゴまれてるピーターラビットも土埃まみれ)




テンション下がるなあ・・・・。
というか。
たった4畳半のこの部屋を片付けられる気が全くちっとも全然しない。



でも。
おかーさんに買ってもらったチェストとクローゼットとベッドを救出したい。
つ、つ、使えるかどうかわかんないけど、救出したい。
で、で、できるかどうかわかんないけど、チャレンジはしてみよう。
いや、しなければいけないんだ。そうなんだ。




というわけで夕べ、いよいよ本格的に取り掛かろうと、ゴミ袋をスタンバイ!








・・・・しただけで寝ましたけどっ、明日から4畳半のゴミ捨て作業を開始します!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



ど、ど、ど、どんな生き物がいるのかなっ?
(ヒメカツオブシムシは以外に)




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うっすら判っていたことだけど、今生活している部屋を片付けるためには、開かずの間の片付けも同時進行でやらないとダメっぽい。


4畳半の開かずの間は、10年前まであたしの部屋だった。
そして今あたしが生活している約8畳の部屋は、元々はお姉ちゃんの部屋だった。
お姉ちゃんが嫁に行ったのを機にあたしは、4畳半から8畳へと生活する場所を移動したのだが、身体は移動したものの、4畳半にあるものをほとんど移動させずに今日に至っているため、4畳半には10年より前の物が整理もされずに残ってしまっているのだ。
とはいえ。
4畳半にある物は思い出深い物ばかりだけれど、今となってはその殆どが要らない物なわけで。
おかーさんが買ってくれた、小さいチェストとクローゼットとパイプベッド以外は全部捨ててしまっていい物のような気がしていた。

が。
この間撮った開かずの間の写真を見て、全部が全部、捨てていい物ってワケじゃないことに気がついてしまった。
気がつかなければ良かったのに、気づいてしまったのだ。




(う゛っ・・・・。な、何度見ても酷い・・・・)



この画像に写っているコレ。






果たしてコレが、10年前からずーっとこの位置にあったのか、それとも他の何処かにあったものが雪崩ったのかは定かではないけれど、いずれにせよ、この汚部屋に10年以上あった物であることには変わりない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
さ、さ、触るのイヤだな・・・・。

でも。
だからといってコレを捨ててしまうのは、人として如何なものか?
それに。
存在に気づいてしまった以上は中身を見てみたい


というわけで!
勇気を出してぇー!いざっ!救出だっ!!!! ←うるせーよ










(大判の新聞広告を広げて布団をガードしたつもり)



救出したのはアルバム
・・・・って。
コレを、「整理するのがメンドウだから」っていうだけの理由で、「捨てちゃおうか?」と思ってしまった自分が情けない。



これには中学2年から高校を卒業するまでの写真が入っているハズ。
ちなみに。
中学1年までのものは、おかーさんがキレイにアルバムに収めてくれていた。
つまるところ、自分のモノを自分で整理するようになってから、あたしの部屋は荒れ出したんだなあ・・・・。



さて、これをどうしたものか。
埃にまみれたアルバムの表紙を見つめて考える。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
つーか、ところで。
なんなんだ、この、オッサン臭いアルバムは。




ROTARYの活動について文句が言いたいワケではないです。念のため)



よぉーぅし。
アルバム交換だ!
こんなオッサン臭いアルバムなんか使ってられるか。
二部屋に散らばった写真やネガを全部集めたら、もっとこう・・・・、見栄えのいい・・・・、可愛くて・・・・、えーっとえーっとえぇーっとぉー、ポップでカラフルでモダンでナチュラルでスタイリッシュでセレブでナウでヤングで早くて安くてウマいアルバム(=ない)を買って、写真を貼り替えようじゃないか!





だって、あたし。









インテリア・雑貨カテゴリにいるんですもの☆
人気ブログランキングの話です)







(カワイイ!でもあっという間に猫のおもちゃになりそう!)









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
殴るならボディーにしてください。




ボコボコにされて動けなくなる前に、このオッサンちっくなアルバムから写真を剥がす作業に取り掛かろう。
埃を吸わないように息を止め、怖々と表紙を開く。




(中学2年の始業式と思われる集合写真からスタート)



「うはは、うはは!すげーつまんなそーな顔!」と、初っ端からテンションが上がりまくる。
始める前は、古くて汚いアルバムを整理することはおろか、開くことさえも億劫で仕方がなかったのに、意外や意外、この調子だと結構楽しい作業になりそうじゃね?


そう思った矢先。
見開きの左側、表紙の裏を見て一気にモチベーションが下がった。






(な、な、なんの染みなのかな・・・・)



・・・・以後、淡々と作業を進める。
というか。
台紙にべったりとくっついている写真を綺麗に剥がすのは想像していた以上に大変で、ゆっくり写真を見ている余裕などなくなった。
唯一手を止めて暫し見入ったのは、高校時代に大好きだった男の子の写真が出てきた時だけ。




(ジュン君、今頃ハゲてそう☆)



結局、全ての写真を剥がし終わるまでに一時間ちょっとかかってしまった。




(あたしの青春。あたしの歴史)



アルバムは超汚かったけど写真は無事だったし、何よりも、思い出のいっぱい詰まったアルバムを丸ごと捨てちゃうくらいまで落ちぶれなくて良かった。
ほんとうに良かった。
よし。
次は部屋のあちこちに散らばってる写真を集めよう。
そしてアルバムを買って、おかあさんがしてくれたみたいに、今度はあたしが綺麗に並べよう。そうしよう。

静かにそう決意した。
で。
最後のページが開きっぱなしになっているアルバムをパタっと閉じた。








(うわーうわーうわー)








げほっ!げほっ!げほっ!げほっ!げほっ!




埃を吸い込んだわけでもないのに視覚で咽ながら、「綿埃を払ってから整理を始めれば良かったんじゃ・・・・?」とようやく気づくも後の祭り。
なるべく埃が飛ばないように、敷いていた大判のチラシで包んでゴミ袋へ捨て、とりあえず作業は完了した。




しかし。
開かずの間のモノの今を、今回初めてマジマジと見てみたけど、思った以上に汚ねえなあ・・・・。


さてここで!
10年間手付かずの開かずの間をお持ちの皆さんに朗報です。
・・・・そ、そ、そんな人はいないかもしれないけど、でも朗報です。


10年間、ただ放置しているだけではここまで汚くはなりません。
お宅の開かずの間は、我が家のそれよりずっとずっと綺麗なハズです。
虫の一種類や二種類はいるかもしれないけど、でも、





(うわわ、うわわ、うわわわわー)




ここまで汚くはないハズです!
何故断言できるかと言うと!

我が家の開かずの間がここまで汚いのには、それなりの理由があるから。




それでは次号、 「土埃の舞う汚部屋」 にてお会いしましょう。

(えへ。虫博士のエンディングをパクっちゃいました☆


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『 パーティー行かなあかんねん 』




毎年12月になると、ダウンタウンの松本演じる変なガイジン・Mr.BATERのセリフを、日に何度も心の中で呟いている。



プライベートでは絶対に行こうとは思わないよーなパーティーに、仕事で行かなくてはいけない時期だからだ。



あたしは和○や魚○や白○屋で、


「この、串焼き盛り合わせをひとーつ。つくね抜きで」
「・・・・はい?」
「この、串焼き盛り合わせからつくねを抜いて、砂肝入れてくださーい」
「えー、それですと全て単品扱いになりましてー」
「・・・・・・・・・・・・・・・なんですと?」
「・・・・しょ、しょ、少々お待ちください。ただいま確認して参ります」

   (数分経過)

「お待たせいたしました。串焼き盛り合わせで、つくねの替わりに砂肝ですね?」
「そーですそーですー」
「かしこまりました」
「お兄ちゃん、できる男だねぇ」
「いえいえいえ」
結婚してくれ
「・・・・・はい?」
「やたー!「はい」って言ったぞー。「はい」って言ってくれたぞー」
「お、お、お客様・・・・?」
は・に・い
「はい?」
今日からハニーって呼んでね、ダーリン☆


みたいな客に成り下がる一歩手前スレスレギリギリまでダラダラ飲むのが何より好きなのに(長い)、そんなことはおくびにも出さず、オシャレしてパーティーに行き、「あーた、本当に失礼ね。あたくしがこの程度のキャビアを食べる女だとお思いになって?」と、デヴィ夫人のような立ち居振舞いをしなければいけないのだ。
いや。
デヴィ夫人の真似をしたら、即刻クビっス。


自分が担当するクライアント主催のパーティーに出席するのだが、12月は一年のうちで一番、そういったパーティーが多い月なのだ。
今月あたしが出席しなくてはいけないパーティーは6回ある。
そのことを昨日まですーっかり忘れていた。
ヒメカツオブシムシと蜜月ってる場合じゃなかったよ。


パーティーとくれば、何はともあれ、




服 だ 、 服 。




うー。
雪崩った服を片付けた時、こーゆー時用の服を「冠婚葬祭チックな服」に分類して、衣装ケースにしまっちゃったんだよなぁ・・・・。
出しておけばよかったよ・・・・。






しょーがない。
メンドクサイけど出すか・・・・。




(使いづらそうなのに辛うじて維持できている。ミラクルな場所)




(3日に1回は落下しているプーご一家。全員無職)



まず、ブラの入ってるカゴを除けてー。






次に、その奥にあるカゴやら段ボール箱やらをよけてー。




(早くもイヤになってきてます)






左側にあるカゴをそぉーっとよけようしたらー。









ど さ っ !











(一斉に手前に転がりやがった)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






邪 魔 す ん な 、 く ま 。







(目的のモノはここに入ってます)



くまの妨害にもメゲず、カゴや段ボールを取り除いてようやく見えた衣装ケースのフタを開け、パラゾールのにほひを嗅ぎながら服を物色するも、着たり脱いだりするのはメンドウなので、『吊りファッションショー 』 をすることにしたのだが。




(ベルベットのロングワンピース+ラメ入り起毛シルバーストール)










は い は い 、 決 ま り 決 ま り 。



なんか一昨年あたり、奮発して



こんなのを買った記憶があるけど、どこに置いたかとーんと記憶がないし、こんな時いつもなら、間に合わせで新しいのを買いに行ってたけど、そーゆーことはもう止めるんだ。
あるのが判ってるんだもん。
必要なら探せばいいし、探すのがメンドクサイなら探せる範囲のもので我慢しなくちゃ。


 ←今一番欲しいもの。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・が、が、我慢しなくちゃ。




えーっとそれからー、バッグはパソコンデスクの横にあるしー、靴は毛(ファー)のついたミュールでいいや。
確かアソコにあったハズ。




(服を1枚出そうとしただけなのに、何この乱れっぷり)






(COMEXのミュールとパンプスが入ってるハズ)




寒さのせいか、はたまた、いよいよ着飾るのすらメンドウに思えてきたのか、『独り吊りファッションショー 』 は1分で終了。
何年か前まではこの時期に、1年間温存していた精力を全部放出してたのになぁ・・・・。
これが歳を取るってことなのかしら。そうなのかしら。
い、いかんいかん。
せめてネイルはキレイにしましょ。そうしましょ。
・・・・と、その前に。
この服についたパラゾール臭を飛ばさなきゃ。



そして、念のため匂いを確認すべく、ワンピースの胸元を鼻先に近づけようとした時のこと。
そこに突起物を発見した。





(見えますかね)








あ゛っ!!!!!!!!!!





ア レ は コ レ の だ っ !
(指示語オンリー)












そういえばあの記事のコメント欄にサナダムシさんが、

> スカートのウエストの飾り紐、ではありませんか?

と書いてくれてたっけ。
サナダムシさん、名推理!
ワンピースの胸元の飾り紐でしたー。



頭の片隅で気にし続けること、53日
時間はかかり過ぎたものの、部屋の中で長年離れ離れになっていたモノが、本来あるべき場所にようやく収まった。




(通しまーす)



いいぞいいぞー。
そうそう。
こうやって胸元に通してね、リボン結びにするとね、胸元がぐぐっと引き締まるんだよねー。
ふふふ、ふふふ、ふふ・・・・・・・・・って、アレ?












(ぐにょぐにょだらりらりーん)




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。








ひ、紐ナシで着るか・・・・。






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インテリア・雑貨カテゴリでごめんなさい。
真面目な話になってしまうけれども。

こんな虫まで湧いたブログを応援して貰えるとは、開設当初は思ってもみなかった。
片付けを始めてからずっと、今この瞬間でも、全部片付けるのはムリじゃないのかな?と思い続けていて。

そんな、ともすれば挫折しそうになる自分を常に奮い立たせてくれているのがこのブログと、あたしが何度も読み返している本の一節だ。


人はよく「あきらめるな」と言う。
「あきらめずに自分を信じろ」とも言う。

 (中略)

けれど私は思う。
「あきらめない」ことはほんとうにそんなに難しいことだろうか。「信じることはほんとうにそんなに苦しいことだろうか。
 私は思うのだ。「あきらめる」ことは、実は「あきらめない」ことよりずっと辛いことなのではないか、と。

 (後略)


今までこれは、仕事をしてる時によく思い出すフレーズだったのに、最近は部屋にいる時にも頭に浮かぶようになった。


部屋を片付けるのを諦めるのはすごく簡単で、諦めないのは、つまり部屋を片付け続けるのはすごく難しいことだと思っていた。

今でも、部屋を片付け続けることがとても難しいことだと思ってはいる。
ただ。
最近のあたしは、「片付けない」ことが簡単なことだとは思えなくなってきている。


前にも書いたけど。
「部屋を片付けない自分」は、自分自身のストレスになる。
ブログを始めて部屋を片付け始めたら、進捗は別にして、精神的にとても落ち着いてきたような気がするのだ。
それ以前は、部屋でゆったり過ごしている気でいてもそれはマヤカシで誤魔化しで、落ち着くわけのない部屋で落ち着いているフリをしていたに過ぎない。
そのことをはっきりと自覚してしまった今、「片付けない」ことはもう出来ない気がするのだ。


自分の強い意志や血の滲むような努力が一瞬で無になる時がある。
無にしなければいけない時がある。
歯を食いしばって涙を堪えて諦めなくてはいけない時がある。
だから。
自分の部屋にいる時くらいは諦めないでいようと、自分の意志と努力だけでどうにでも出来ることなのだから、諦めないで片付け続けようと、最近強く思っている。




ありがとう。 鷺沢萠 著

この本の、「ケロヨン人形」というタイトルのエッセイが前述のそれで、他にも、三十路女にはぐっとくる文章が収録されています。
ちなみに。
文庫のタイトルは『
ありがとう。 』ですが、単行本のタイトルは『 ナグネ・旅の途中 』です。(彼女の没後、改題し文庫化されたため)




・・・・と自分の想いの丈を書き綴る前に書くべきコトがありました。





あの。
人気ブログランキングのカテゴリ別ランキングで現在1位になっております。
それもこれも皆さんが日々、応援ポチっ!をして下さったおかげです。
虫人気による一時的なモノだとは思っていますが、たとえ一時的なモノでも、ほんとーに嬉しいです。


改めまして。
いつも応援クリックして下さっている方々へ。




本当にありがとうございます。
これからもがんばりますよぉー。




それと。
「1位になっちゃったら嬉しくて片付けに加速がついてあっという間に片付いちゃってブログも終わっちゃう?」と思っている方々へ。




ど う ぞ ご 安 心 く だ さ い 。




というか。




あたし、ほんとーにフットワーク重いんスよ。




ちなみに今日は片付けもせず、ほぼ1日リビングで、ドラマのビデオを観て過ごしました。(ダメ人間)





それにね。
前回のエントリーに書いた通り、今の部屋が片付いたところで開かずの間がありますから!




で。
あの。
なんか。
みなさんに頂いたコメントを読んでいたら急に、



開かずの間の写真を撮ってみたくなっちゃいまして。







撮ってみちゃいました☆






ちなみにこの開かずの間は四畳半です。
狭すぎる上に、モノが詰まりすぎていて部屋のドアが完全に開かないわ、奥まで入れないわ入りたくないわなので、部屋の全貌は判らないかもしれませんが、ヒメカツオブシムシがウジャウジャいそうな部屋だということはなんとなく判ると思います☆















(灯油のタンク以外、全部いらね)



(この山の下にはベッドが埋まっているハズなの。てへ☆)



(黒いチェストをここから出したい。でも出せない)









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
前言撤回。









諦 め る こ と の ほ う が 1 0 0 倍 簡 単。






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いつも応援ポチっ、ありがとーございます。
埃にも虫にも負けずがんばりますので、引き続き応援ポチっ!をお願いいたします。
いやー、予想外。
前回のエントリーには「う゛ぇ゛・・・・」っていうコメントしかつかないと思っていたのに、どーしてだか、虫の登場を楽しみにしていそうなコメントがちらほら書かれている。
全くの予想外だ。

頂いたコメントを整理すると。
「虫」という文字に「ひぃーーーー!」となっているのは、みかこさん、ただひとり。
ぶんこさんとかのこさんは虫のことには触れず、2年前に賞味期限が切れた乾燥湯葉を食べようとしているあたしの胃腸を心配してくれている。
ありがたいことです。

でも、ここからが予想外。
だって。

・「次回がとっても楽しみです~」 sonicaさん
・「次回はいよいよ虫の登場ですね!」 玖美さん
・「虫…。大変気になります。次回も楽しみしています」 ひらりらさん
・「次回は虫が登場するのですね!どんな虫が登場するのか、今からドキドキしてます(笑)」 yumiさん
・「いよいよ虫登場ですか!!何かしら?楽しみ(*´・д)(д・`*)ネー 」 hokutoさん

だもの。

iccyoさんなんて「虫と聞いて飛んでまいりました~~!」って、コメントがちょっぴりハエ風味に読めちゃうし、まっち頭さんにいたっては、

虫、虫、早く見たい!!

だもの。





もしかしてみんな、虫が好きなの?
(純真無垢な表情で)





でも。
頂いたコメントの中で群を抜いて予想外だったのはやっぱり、「片付けブログ界の虫博士」こと青ポットさん の、このコメント。



おはようございます。

次はいよいよ生命の神秘にせまるのですね。不謹慎ながらワクワクしております。

私の家には縁のないお話だけに、とっても新鮮な気持ちで読めると思います。楽しみです!





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ほんとーなら、









「 ど の 口 が 言 っ て ん じ ゃ 、 ご る ぁ 」










くらい突っ込んでいいところだと思うけど、昨日の博士はこの(すっとぼけた)コメントを書いた直後に「掃除・洗濯」という大仕事が控えていたらしく、過去に起きたあんなことこんなことをうっかり忘れていたのかもしれない。
もしくは。
大仕事の前の景気づけに、真っ昼間からKIRIN淡麗グリーンラベルを数本かっくらってお酔いになっておられた可能性もある。
それよりなにより。
あたしにこの虫の正体を教えてくれたのは、他でもない、青ポットさんなのだ。
恩師だもの。
ドスの利いたツッコミはできないや。



というわけで。
今回は、あたしがこの虫の正体を知った青ポットさんのエントリー、「和室の掃除 1」にトラックバック!






・・・・と、その前に今回も警告!

えー。今日のエントリーにはの画像が載っています。
「虫」が苦手な方は読まないが吉!です。






警告終了。
以下、自己責任でお読みください。








数年間手付かずで、冬期はファンヒーターで暖められていた場所にあった要らないモノを全て除けると、ようやく絨毯が現れた。






ここの絨毯を見るのは多分4年ぶり。
4年前、部屋のいろんなところにバラけていた「Hokkaido Walker」をここにまとめて置いてしまって以来、その上にモノを積み続けてはいたものの、土台となっている「Hokkaido Walker」を動かすことはなかったのだ。
で、今年の夏。
夏季は物置と化しているファンヒーターの上の使い捨てコンタクトレンズを取ろうと手を伸ばした時だった。

手元が狂い、コンタクトの箱をファンヒーターの後ろに落としてしまった。
「やれやれ」と思いはしたものの、それ以上のことは何も考えず、落としたモノを拾おうとしてファンヒーターをずらした。


そしてあたしは、彼女と出会った。(え?メス?)


しかし、だ。
あたしはだいぶ頭が悪い上に、虫全般が大得意。
どのくらい得意かというと。
ミミズや毛虫やアオ虫くらいなら素手で触れちゃうくらい大得意。
去年、公園で偶然見つけた2匹の尺取虫を家に持って帰って飼おうとして、夏目父に勘当されそうになったくらい大得意なのだ。(実話)
そんなだから、普通の人なら慌てて駆除するだろうに、初めて見た虫に軽く興奮すら覚え、じーっと観察してしまった。


彼女は急に明るいところに晒されて驚いたのか、慌てて逃げようとしていた。
彼女が動く姿を見てもあたしは慌てることなく、「どこ行くんだぃ?」なんて呑気に言葉をかけながら、その辺に転がっていたボールペンを使って、彼女を元いた位置まで戻した。
でもまた彼女は逃げる。
だからあたしはまた、逃げる彼女をボールペンで元の位置まで戻す。

彼女は逃げる。あたしは戻す。

正味の話、これを5~6回繰り返したと思う。

やがて彼女は動きが鈍くなり、暫くすると、あたしがいくらボールペンでつついてもピクリともしなくなった。



・・・・・・・・・・チーン。(合掌)



初めての出会いからほんの数分で、あたしは彼女を殺めてしまったのだった。



その後、彼女の存在はすっかり忘れていたのだが、このブログを始めて、汚部屋を片付け始めたある日のこと。
あたしは青ポットさんのブログで彼女の正体を知ることになる。

彼女の名前は。





ヒメカツオブシムシ。





青ポットさんのブログに載っている彼女の画像を見て、すぐにそれが、あたしが殺めたのと同じ虫だと判った。
そして。
「あー、ウチにもこれいたー。わーい。青ポットさんちとお揃いー♪」なんて呑気に喜んでいたのだが、よくよく読むと、青ポットさんのお宅ではかつてこの虫が大発生したことがある、と書いてあるじゃないか。


だ、大発生・・・・?
ってどのくらい・・・・?
10匹?20匹?100匹?1,000匹?


なにやらイヤな予感がしたのでググってみる。
その結果、今までその存在を知らなかったあたしは「ただの無知じゃねえのか?」と思ってしまうくらいにヒットした。
特に、

 【住まいの衛生情報】カツオブシムシについて ←画像があるので要注意
 【2ちゃんねる】ヒメマルカツオブシムシ撲滅委員会


この2つのサイトをじっくり読み、それらを自分の汚部屋に照らし合わせ、そしてあたしはひとつの結論を出した。




殺めた彼女以外にもヒメカツオブシムシがいるハズだ。










だって。
絨毯+ホコリは、彼女達にとって最高の住環境だって書いてあったもん。

ちなみに。
かつて大雪崩を撤去した時、随分と注意深く彼女達を探したのだが、何故だか1匹も見つけることが出来なかった。
服を手にして隅々まで見てみるも、虫食い痕はない。
生命力が強くてやたら食い意地が張っているらしい彼女達が、あの服の山に棲みつかないわけはなさそうなのに。
でも、疑ってかかってみたのに見つけられなかったということはやはり、あの山に彼女達はいなかった可能性が高い。

でも!
ファンヒーターの裏側には絶対いる!
1匹はいたんだもん。
きっともっといる!



見逃してはならん!とばかり、部屋では滅多にかけないメガネをかけ、右手には8センチ程度に切ったガムテープを持ち、スタンバイOK!
絨毯にあと10センチ!というあたりまで顔を近づけて、舐めるように見つめた。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





見つかんねーし。





絨毯にガムテをペタペタして見てみても、ガムテについてくるのはゴミばかりで、いくらやっても彼女は見つからない。
彼女を求めてペタペタし続けているうち、とうとう、ガムテにはゴミもホコリもつかなくなり、つくのは絨毯の繊維だけ、という状態になってしまった。

「1匹だけだったのかな・・・・」

そんなハズはない。
でももしかすると、モノを除けている間に密かにどこかへ逃げ隠れてしまったのかもしれない。
いくら彼女に会いたくても、いないもんはしょーがない。
まあでも、彼女のおかげでモノは片付いたし絨毯は綺麗になったし、ヨシとしようじゃないか。
じゃあ、仕上げに・・・・。






壁とカーペットが直角に交わる部分にガムテをペタペタしてみた。
そしてガムテの接着面を見てみると。






・・・・・・・・・・・・あ゛っ゛!





い た っ !











(虫画像が出ますよ)













(丸々と太ったヒメカツオブシムシの幼虫とその脱け殻)
(クリックすると、虫アップ画像になります)




うー。
やっぱりいたかー。

虫が大得意だとはいえ、キミ達の生態を知らなかった時と知ってしまった今とでは、あたしの態度は180度違うぞ?
遊んでやるつもりはないけど、なぶり殺すつもりもないから。










ぷ ち っ ☆

















(絨毯に)シューーーーーーーー!








でも、この後いくらペタペタしようとも、ヒメカツオブシムシはこの1匹しかいなかった。
もっとウジャウジャいるのを想像していただけに拍子抜け。
部屋の別なところにはウジャウジャいるのかもしれないけど☆





(スッキリ!でも殺虫剤だらけ)




それにしても。
こーゆー虫はどこからやって来るんだろう。
きっと成虫が入ってきて部屋のどこかに卵を産んでそれが孵化して成長してるんだろうに、2匹くらいしかいないってどーゆーことだろ。
っていうか。
どーして部屋の入り口付近にしかいないんだろう?
・・・・と思った瞬間、ひとつの恐ろしい可能性が頭に浮かんでしまった。




もしかして。
隣の、開かずの間で大発生してるんじゃ・・・・?
(開かずの間の話は、そのうち、勇気が出たら書きます)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






ヒメカツオブシムシは我が家のペットです!


ってことにしたほうがいいかもしれない・・・・。







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虫画像まで載せてしまいましたが、現在、インテリア・雑貨カテゴリ2位になっております。
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