うっすら判っていたことだけど、今生活している部屋を片付けるためには、開かずの間の片付けも同時進行でやらないとダメっぽい。
4畳半の開かずの間は、10年前まであたしの部屋だった。
そして今あたしが生活している約8畳の部屋は、元々はお姉ちゃんの部屋だった。
お姉ちゃんが嫁に行ったのを機にあたしは、4畳半から8畳へと生活する場所を移動したのだが、身体は移動したものの、4畳半にあるものをほとんど移動させずに今日に至っているため、4畳半には10年より前の物が整理もされずに残ってしまっているのだ。
とはいえ。
4畳半にある物は思い出深い物ばかりだけれど、今となってはその殆どが要らない物なわけで。
おかーさんが買ってくれた、小さいチェストとクローゼットとパイプベッド以外は全部捨ててしまっていい物のような気がしていた。
が。
この間撮った開かずの間の写真を見て、全部が全部、捨てていい物ってワケじゃないことに気がついてしまった。
気がつかなければ良かったのに、気づいてしまったのだ。

(う゛っ・・・・。な、何度見ても酷い・・・・)
この画像に写っているコレ。

果たしてコレが、10年前からずーっとこの位置にあったのか、それとも他の何処かにあったものが雪崩ったのかは定かではないけれど、いずれにせよ、この汚部屋に10年以上あった物であることには変わりない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
さ、さ、触るのイヤだな・・・・。
でも。
だからといってコレを捨ててしまうのは、人として如何なものか?
それに。
存在に気づいてしまった以上は中身を見てみたい。
というわけで!
勇気を出してぇー!いざっ!救出だっ!!!! ←うるせーよ

(大判の新聞広告を広げて布団をガードしたつもり)
救出したのはアルバム。
・・・・って。
コレを、「整理するのがメンドウだから」っていうだけの理由で、「捨てちゃおうか?」と思ってしまった自分が情けない。
これには中学2年から高校を卒業するまでの写真が入っているハズ。
ちなみに。
中学1年までのものは、おかーさんがキレイにアルバムに収めてくれていた。
つまるところ、自分のモノを自分で整理するようになってから、あたしの部屋は荒れ出したんだなあ・・・・。
さて、これをどうしたものか。
埃にまみれたアルバムの表紙を見つめて考える。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
つーか、ところで。
なんなんだ、この、オッサン臭いアルバムは。
よぉーぅし。
アルバム交換だ!
こんなオッサン臭いアルバムなんか使ってられるか。
二部屋に散らばった写真やネガを全部集めたら、もっとこう・・・・、見栄えのいい・・・・、可愛くて・・・・、えーっとえーっとえぇーっとぉー、ポップでカラフルでモダンでナチュラルでスタイリッシュでセレブでナウでヤングで早くて安くてウマいアルバム(=ない)を買って、写真を貼り替えようじゃないか!
だって、あたし。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
殴るならボディーにしてください。
ボコボコにされて動けなくなる前に、このオッサンちっくなアルバムから写真を剥がす作業に取り掛かろう。
埃を吸わないように息を止め、怖々と表紙を開く。

(中学2年の始業式と思われる集合写真からスタート)
「うはは、うはは!すげーつまんなそーな顔!」と、初っ端からテンションが上がりまくる。
始める前は、古くて汚いアルバムを整理することはおろか、開くことさえも億劫で仕方がなかったのに、意外や意外、この調子だと結構楽しい作業になりそうじゃね?
そう思った矢先。
見開きの左側、表紙の裏を見て一気にモチベーションが下がった。

(な、な、なんの染みなのかな・・・・)
・・・・以後、淡々と作業を進める。
というか。
台紙にべったりとくっついている写真を綺麗に剥がすのは想像していた以上に大変で、ゆっくり写真を見ている余裕などなくなった。
唯一手を止めて暫し見入ったのは、高校時代に大好きだった男の子の写真が出てきた時だけ。

(ジュン君、今頃ハゲてそう☆)
結局、全ての写真を剥がし終わるまでに一時間ちょっとかかってしまった。

(あたしの青春。あたしの歴史)
アルバムは超汚かったけど写真は無事だったし、何よりも、思い出のいっぱい詰まったアルバムを丸ごと捨てちゃうくらいまで落ちぶれなくて良かった。
ほんとうに良かった。
よし。
次は部屋のあちこちに散らばってる写真を集めよう。
そしてアルバムを買って、おかあさんがしてくれたみたいに、今度はあたしが綺麗に並べよう。そうしよう。
静かにそう決意した。
で。
最後のページが開きっぱなしになっているアルバムをパタっと閉じた。

(うわーうわーうわー)
げほっ!げほっ!げほっ!げほっ!げほっ!
埃を吸い込んだわけでもないのに視覚で咽ながら、「綿埃を払ってから整理を始めれば良かったんじゃ・・・・?」とようやく気づくも後の祭り。
なるべく埃が飛ばないように、敷いていた大判のチラシで包んでゴミ袋へ捨て、とりあえず作業は完了した。
しかし。
開かずの間のモノの今を、今回初めてマジマジと見てみたけど、思った以上に汚ねえなあ・・・・。
さてここで!
10年間手付かずの開かずの間をお持ちの皆さんに朗報です。
・・・・そ、そ、そんな人はいないかもしれないけど、でも朗報です。
10年間、ただ放置しているだけではここまで汚くはなりません。
お宅の開かずの間は、我が家のそれよりずっとずっと綺麗なハズです。
虫の一種類や二種類はいるかもしれないけど、でも、

(うわわ、うわわ、うわわわわー)
ここまで汚くはないハズです!
何故断言できるかと言うと!
我が家の開かずの間がここまで汚いのには、それなりの理由があるから。
それでは次号、 「土埃の舞う汚部屋」 にてお会いしましょう。
(えへ。虫博士のエンディングをパクっちゃいました☆)

















