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片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)

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いやあ、なんかここ数日、すんごぉいモノをリアルで見た気になってます。
前も十分すごかったんだけどね、でも、今回の衝撃はものすごい。
だってー。
だってさー。
虫博士っスよ?
『片付けブログ界の虫博士』こと青ポットさんですよ?

あの青ポットさんがですよ?

なんと!

今年をあと6日も残した一昨日!聖なる日に!

年末の大掃除を終了したそうでぇーす!



おめでとうございまーす!



これから大掃除の方や大掃除中の方は、是非是非、青ポットさんのブログを見てみてください。
ぜーったいにモチベーション上がりますからー。
テンションもガッツリ上がりますからー。
あたしも、ものすっごく上がりましたからー!
上がって上がって、上がりまくったので!




















夕べ、とーちゃんとお祝いしてきましたからーーーーー。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「お前もとっとと片付けろよ」とか言わないで言わないで。





ところが。
よそ様の大掃除が無事終わったことを肴に呑んで、いい気分で帰ってきたまでは良かったのに、帰宅直後、どーにもこーにも困った事態が起きてしまった。



シャンプー、買ってくるの忘れた。



自分のシャンプーが何日か前に切れて以降ずっと、夏目父のシャンプーをそぉーっと拝借してたのだけど、それも完全に使い切ってしまったんだった。
こーゆー時は試供品の出番!なんだけどー、前に化粧水の試供品を探した時に出てきたシャンプーの試供品達、面白がって片っ端から全部使っちゃったんだよなあ・・・・。
うーん。
うーん。
外、雨降ってるし。
呑んでるから車使えないし。
うーん、うーん、うーん・・・・。


と、悩んでいたら思い出した。

そういえばこの間、近所に新しく出来たクリーニング屋のオープン記念で、なんでだかシャンプー貰ったじゃん!
あれ、車の中に置きっぱなしだー。


・・・・と、同時にまた思い出した。
思い出してしまった。

試供品・・・・。
大量にあったんだった・・・・。
この間見つけたじゃん・・・・。
この間見つけちゃったじゃん・・・・。
4畳半の部屋で。




(ベッドの上。2/3は未だゴミだらけ)



触りたくねえなあ・・・・・・・・・・・・・。
でも。
ここで会ったが100年目。(実際は、推定10年目)
開けてみる・・・・・か。


僅かに見えるベッドに足をかけて箱を下ろし、部屋に持ってきた。




(商品名は伏せまーす)



この未開封の段ボールには、シャンプーとコンディショナーがセットになった試供品が詰まっている。

なんでこんなモノが家にあるかというと。
あたしに初々しさというものがまだほんのちょびーっとあった頃のこと。
仕事で某社の倉庫に行った時に、たまたま、倉庫内にある販売促進用グッズを廃棄する現場に出くわし、成り行きでトラックへの積み込み作業を手伝い、これまた成り行きで貰って帰るハメになったからである。

今書けば「貰って帰るハメになった」だけど、当時あたしはとても喜んだ。
何しろ、廃棄処分したのは、売り場のディスプレイに使うパネルやポップがほとんどで、使えるモノはコレだけだった。
だから、「いいんですか!?」なんて言っちゃって(初々しかったからね)、「わーい」なんて言っちゃって(初々しかったからね)、「担当者の気が変わらないうちに・・・・」なんて思っちゃって(今より全然金がなかったからね)、慌てて車に積み込んだっけ。
なのに。
貰ったまんま、放置してた。



さて。
あ、あ、あ、開けてみるか・・・・。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
なんだろ、このドキドキ感。
腐るものじゃないけど、この、明らかに茶色すぎる段ボールが、「もしかして中身もイっちゃってるんじゃ・・・・?」とか、「隙間からアイツが入り込んでたりして・・・・?」とか、「もっとグロいのがワッサワッサいたりして・・・・?」とか、いろんなことを想像させてくれやがる。

いやいやいや。
今更躊躇してどーする。
あの4畳半から持ち出したんだもの。
あとは使うか捨てるか、2つに1つだ!
さあ、開けるぞぉーーーー!




(ぉ・・・・・・・・・?)



・・・・・・綺麗。
未開封だから当たり前っちゃあ当たり前だけど、何せこれも台風被害に遭ったモノだから、だいぶグロい姿を想像しちゃってた。

安心したところで作業続行。
とりあえず、1個を抜いてみる。



(パッケージで商品名が判った方へ。ツッコミナシでお願いします)



紙のパッケージに包まれて、シャンプーとコンディショナーが入っている。
200個入っている。
「こんなにはいらねーんだけど」と思いながら、まずは紙のパッケージを開き、コンディショナーをポイっと除け、空になっていたボトルへシャンプーを詰め替えていきましょ。いきましょ。













試供品の袋をビっと破って、






ちゅぅーーーっと、な。




(この一連の作業は、いつものごとく布団の上でやってます)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
なんだこの、胸に渦巻くモヤモヤ感は。
っていうか、そもそも。
この作業を何回繰り返せばボトルがいっぱいになるんだ?

1個やった時点で突如湧き起こった「途方もない感」を払拭すべく、それぞれの容量を確認する。(遅い)



 



ふむふむ。
試供品は10ml入り。
そして、このボトル、550mlは入るらしい。
つーことは、少なくとも試供品55個は入るのか。
よし。
やるぞ。
じゃんじゃんやるぞ。

1個ぉー、2個ぉー、3個ぉー・・・・。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。











超 メ ン ド ク セ 。








つうか。








飽 き ち ゃ っ た ☆



というわけで。(え!?)
試供品40個分のシャンプーを詰め替えたところで作業終了。(えええ!?)




(こーゆー中途半端なところで止められる自分がイヤ☆)



このくらいあれば1ヶ月以上もつかなあ。
これがなくなったら、残った160個のシャンプーをまた詰め替える、と。
コンディショナーも、今あるのがなくなったら、200個のを詰め替えて使う、と。












・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。














ちらっと考えただけで、うんざりするんスけど。





とりあえず。
紙パッケージは全て外し、シャンプーとコンディショナーを分けて袋に入れ、洗面台の下に突っ込もう。



段ボールと紙パッケージを捨てて作業完了。




(紙パッケージ200枚。結構な重量)



この時点で既に午前2時を過ぎていた。

中途半端にシャンプーが入ったボトルや、詰替えきれなかった試供品を手にして部屋を出ると、廊下に夏目父がいた。
あたしが手に持っているシャンプーのボトルを見て口を開く。



「あ。俺のシャンプーもなくなってたんだった」



「知ってる。あたしが使ったんだもん」と、心の中で答える。
無反応な娘の様子を気にする風でもなく、夏目父は続ける。



「それ、中身なに?中身もマシェリ?」



「ううん。10年以上前の○○○○○」と、またも心の中で答える。




あたしは、想像以上にメンドクさい詰替え作業をしたからか、口を開くのが億劫になっていた。
そして何より。
眠かった。
あと。
深夜になっても尚テンションの高い夏目父の相手をするのがメンドクさかった。
だから黙っていたのだが。

次に夏目父が言ったひとことには素早く反応した。



「まあいいや。何だか判んないけど俺もソレ、使おーっと」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・な、な、なんですとー?
あたしが苦労して、1時間もかけて、手をベトベトにして詰替えたモノを、気軽に「使おーっと」ですとー?


恐ろしいことに、自分が夏目父のシャンプーを使い切ったことへの後ろめたさなんてすっかり忘れていた。
そして。
何度も言うが、眠かった。



眠い頭で考えたくせに、あたしは、夏目父にこのシャンプーを使わせない効果的な言葉を、瞬時に思いついた。
そして、言った。










「 こ れ を 使 う と ハ ゲ る よ 」










とーちゃん。
夕べはごめんなさい。
あたし、嘘をつきました。
ハゲるなんて嘘です。大嘘です。ガセです。デマです。

今朝、あたし、使ってみました。
10年以上前のモノでも何の問題もありませんでした。
何の問題もないどころか、いつもより髪の毛サラサラです。
香りもいいです。
どーぞどーぞ使ってください。
どーぞどーぞ。
どぉーぞ、どぉーぞ。




でも。
これを使い切ったら次は。






と ー ち ゃ ん が 詰 め 替 え 担 当 な 。
(ドスの効いた声で)



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