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片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)

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一般的には「左義長(さぎちょう)」というらしいが、あたしの住む街では「どんと祭(さい)」と呼ばれていて、それは毎年1/14の夕方から神社で行われる。
「どんと祭」とは、門松や松飾りやお札などを神社に焼納してもらう正月送りの行事だ。
かなりダレた暮らしぶりの我が家は、でも、この類の行事にはわりとマメに参加している。
まあ。
出店で飲み食いする楽しみがあるからなんだけど。
というわけで。
初詣と同じメンツで出かけた。


今回燃やしたい物のメインは、玄関のお正月飾り。






その他に燃やしたいものといえば、お札と、お参りしたこともない神社からいつからか何故だか頻繁に送られてくるようになった人形(ひとがた)入りのダイレクトメールくらいだったのだが、せっかくだから、片付けている最中に発見した、「燃やしてしまいたいブツ」を持参することにした。






まずはキュートな紙製の招き猫。






カワイイし縁起物だし人から貰ったものだし思い出も沢山あるけれど、でも、かなり良くないほうの思い出が詰まっている上に縁起が良くないモノでもあるので、いい機会だから焼いてもらうことに。
そしてお守りも。






なんつうか。
語弊があるとは思うけれど。
大して仲の良くない人が旅の土産にくれるお守りほど、貰って迷惑なものはないと思う。
特に。






仕事でしか付き合いのない、あたしの未来を微塵も心配していないような人から貰った「縁結び」のお守りなんて、ウケを狙ったとしか思えなくて、まあ実際かなりウケたけれど、これを肌身離さず持っていたところで、良縁に恵まれるとは到底思えない。
つーか、もはや。
持っているだけでうっすら腹立たしい。



これらのものを携えて、日がすっかり暮れるのも待てずに神社へ行き、既に燃え始めていた火の中に思いっきり投げ入れる。




(「熱い熱い!」とはしゃぎまくる叔父の手が超邪魔)



よぉーーーーーーーーーし!
これできっと!
厄がとれて!
家内安全!
商売繁盛!
そして!
良縁成就だ!






出店でアレコレ買って飲み食いしながら、参拝の大行列に並んでいると、小一時間で順番がやってきた。
初詣同様、どんと祭での願い事も、毎年決まっている。





「 い い こ と が あ り ま す よ ぉ ー に 」
(願い事まで大雑把)





さて。
用事は済んだ。
気に掛かっていた物は全部燃やせたし、御神火にもあたったし参拝もした。
後は帰るだけ。
・・・・だったのにここで夏目父とその弟である叔父が、「おみくじがひきたい」と言い出した。
子供じゃねえんだからひきたかったら勝手にひきゃあいい。
ちなみにあたしは、去年まで9年連続で、おみくじのとある一項目同じことが書かれているという、洒落にならない記録を更新中で、10年連続!を阻止するべく、「今年はおみくじをひかない」という、超ネガティブな決断をしていた。
なのに、オッサン2人はやたらしつこかった。


夏目父 「10年連続だったら諦められるでしょ。いいよいいよ。ひこうよ」
夏目叔父 「つーかもうとっくに諦めてんじゃなかったの?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ヤツらをほうっておくと調子に乗ってますます腹立たしいことを口走りそうな雰囲気だったので、渋々、おみくじをひいた。
で。
案の定、10年連続記録を更新した。













待 人  来 ま す が 遅 く な り ま す 。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あの。





もう充分に遅いと思うんですけど。



つーか。



お、お、遅くなるって具体的にはいつですかね?



というか。
あの。
いっそのこと。





「来ない」って言って貰ったほうが気が楽です・・・・。









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ちなみに明日からは、カエルポケットティッシュファンヒーターの後日談をゆっくり書いていく予定です。