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片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)



8畳の部屋の床や壁が見えてきたら、「部屋、台形なんですか?」というコメントを貰った。
で、「そうなんです。台形なんです」とコメントを返したのだが、そう書いた後でよくよく考えてみたら、台形でもなかった。
で。
文字で説明するのは難しいので図に描いてみた。
いつも通りWindowsのペイントで描いたもので、縮尺はデタラメだけど、雰囲気は判って貰えると思う。


















こんな小ネタ、いりませんか。そうですか。
(しかもネタ、使い回し












(ペイントで描いた、我が汚部屋×2)



いつも「8畳」「4畳半」と書いてるけど、いずれもケツに「弱」がつく。


どうでもいい話だが、「「後」のことを「ケツ」という女はワキ毛の処理が甘い」と、あたしの上司が言う。
根拠は全くないらしいのだが、あたしが「ケツ」という言葉を使うたびにそう言う。
でもあたしから言わせれば、処理が甘いのをワキ毛“だけ”だと思っている、上司のほうが100倍甘い。
・・・・って、やっぱりほんとにどうでもいい話☆



「弱」の話に戻る。
いつも「8畳」「4畳半」と書いてるけど、実際には、8畳は7.8畳くらいで、4畳半は4.35畳くらいしかない。
このマンションに引っ越してきた時、あたしに与えられたのは4畳半の部屋で、8畳はお姉ちゃんの部屋だった。
お姉ちゃんが嫁にいったのを期にあたしは8畳の部屋を使い始めたのだが、使い始めてすぐに、どれだけ狭くても4畳半の部屋の方がずっとずっと使い勝手がいいと気づく。
使い勝手が悪いのはもちろん部屋が四角くないからで、それならば、4畳半と8畳を仕切っている壁を取っ払って、2部屋を繋げて使えばいいんだと思いついた。
使い勝手の悪さは広さでカバーしよう、と。
カバーしてやろう、と。
そう思い続けて、





1 1 年 が 経 っ た 。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
モノグサにも程がある。
先延ばしするにも程がある。



死ぬまで今のマンションに住み続けるわけじゃないと思うけれど、でも、せっかく片付け始めたんだから、出来ることなら居心地のいい部屋にしたい。
古いマンションだし変な形の部屋だけど、気に入っているところもたくさんある。
幸か不幸か、夏目父は「引っ越さない」と言い続けているから、今からそういう部屋作りを始めるのは、遅すぎるけど、手遅れではないかもしれない。


・・・・って!
あー、急に思い出した!
そういえば、前にテレビで見たマエケンの部屋、三角だったなぁ。

←表紙としてセーフのつもりだろうが、あたしはアウトだと思う。

三角の部屋なのに、オシャレでカワイくて、何より居心地が良さそうだった。
丁寧に大切に、好きな物をひとつずつ買い集めてその空間を作ったのが見てとれて、「変な形の部屋だろうがマトモな形の部屋だろうが、住み心地のいい空間を作るためには、お金以上に手間隙をかけないとダメなんだなぁ」って思ったんだった。
それは、『 お部屋をキレイにするブログ 』で初めてカナさんの部屋を見た時にも強烈に感じたし、yokuchinさんや、karinoさんのブログを見るたびに思うこと。
でも。
思っただけで終わってたんだなあ・・・・。



あたしは今まで、丁寧に生活した記憶がない。
今8畳の部屋にある物はほぼ全て、好きで買ったというよりは、「間に合わせ」もしくは「衝動的」「発作的」、というか、「なんとなく」で買った物ばかり。
アホみたいに買い漁った高価なブランドのバッグさえも、数が多いせいで、個々への愛着は薄いし、時に、自分の虚栄心の象徴にも思えたりもする。
だから、改めて部屋を見渡したところで、お気に入りの物など無いに等しい。

ところが。
この間、学習机を丸ノコで切った日のこと。
あたしは4畳半の部屋で、鼻の奥がツーンとするような、頭の奥がジーンとするような物を見つけたのだった。



それは、4畳半の学習机の下にあった。






ビスが錆びついてしまった無印良品のパルプボードボックス。
その引出しを開けると、






埃にまみれた箱が入っていた。
問題はその中身。
あたしはもちろん、引出しの中に箱が入ってることも、箱の中に何が入っているのかも忘れていたから、興味津々で蓋を開けてみた。
すると。






服についてくる予備のボタンと布が綺麗に並んで、しかし大量に詰まっていた。






でも、あたしが驚いたのは量ではなく、そのひとつひとつに、どの服のボタンなのかを書いた紙が入っていたことだった。




(「オレンジ」ってのは見りゃあ判る)



それは、ヘタクソだけれど今よりは数倍読み易い字で、全てやわらかい色の紙に書かれていた。




(これは多分、前に捨てたセーターの糸)






自分がこんなことをしてたなんて、すっかり忘れてた。
狭い狭い4畳半の部屋で、こんなことをしながら暮らしてたことがあったなんて、すっかり忘れてた。



8畳の部屋を与えて貰ってから11年間も、四角くない部屋にうんざりして、呑んだり打ったり仕事したりすることに忙しいフリをし続けた末、






こんな部屋をこしらえたけれど、自分が稼いだお金で買った物を大切に思っていた頃があたしにもあったんだ。



なんかちょっと目が覚めた気がしたなぁ・・・・。
だってこのあたしが、
「持ってることがステータス」的な物でなく、人に誇るための物でもなく、安易に買った物でも流行やノリで買った物でもない、そんな薄っぺらい物じゃなく、もっと純粋に、本当に自分が好きだと思える物の中で暮らしたい。
って思っちゃったもの。



・・・・というようなことを、ついさっきまでリビングで、ダラダラと赤ワインを呑みながら夏目父と話していた。



「で、本当に好きだって思える物が、結果的に、ヴィトンだったりフェンディだったりしても、それはそれでいいんだよね。そういうことでしょ?」
「そうそう。そういうこと」
「判るなあ」
「そお?」
「うん。俺、職はあるけどヒキコモリだからよく判る。しょーもない理由で買っちゃった物に囲まれてたら、気持ちがクサるもん。仕事する気も失せる」
「やっぱそう?そういうもん?」
「そういうもん。つまりアレだよ。たとえそれが100円だろうが、使い慣れてて使い心地がいいお気に入りのペンじゃないと、手紙を書く気になれないのと一緒だよ」



・・・・なるほど。
とーちゃん、たまにはいいこと言うな。



少し酔っているせいでいつもより少し口が滑らかになった夏目父は続ける。



「ある程度の歳になると、金の遣い方が変わるからね。変わるべきだとも思うし。せっかく毎日稼いでんだもの、稼いだ金で自分の好きな物だけを、無理せずゆっくり買い集めるのが、庶民な大人の一番の贅沢でしょ」



うんうん、あたしもそう思う。
いいねいいね。
とーちゃん、今晩はイケてるね。



「ただ俺はね、歳相応ってのが一番美しいと思うわけよ。言葉遣いにしても身なりにしても立ち居振舞いにしても、歳相応が美しい。若ぶるのも背伸びするのも時には必要だし、そういう健気なところが一瞬魅力的にも思えるけど、いつもそれじゃ見てる方も飽きちゃって疲れちゃって、結局のところ魅力的じゃなくなる」



ん?
話は女性観に変わったのか?



「だからお前も考え直したほうがいいよ」
「え?」
「部屋のこと。考え直したほうがいい」
「なんで」
「だって、お前が「好きな物だけに囲まれて暮らしたいってことはさ」
「うん」
「4畳半と8畳を繋げて、壁一面ピンクにして」
「ピンク?」
「で」
「うん」












「 キティちゃんだらけの部屋にしたいってことでしょ?」













・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




全 然 違 い ま す 。



そ う い う 意 味 で は あ り ま せ ん 。



つーか、とーちゃん。



こ の 時 間 に 新 し い ワ イ ン を 開 け る な 。




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