BOOK INFOMATION

単行本 『 片付けられない女魂 』 は、Amazonマーケットプレイスで購入できます。
片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)



片付けられない女によって、11年もの長きにわたり、ゴミ屋敷の片隅にある真っ暗で湿っぽくてカビだらけの押し入れに閉じ込められていた彼女の異変に気づいたのは、2007年6月19日の深夜だった。
帰宅してそれを目にしたあたしは、「テレビの上から転げ落ちたんだな」と思いつつ、その間抜けな姿が面白くてカメラにおさめた。









これがヤツの仕業だと気づいたのは、翌20日の深夜。
どうやらこの日彼女は銃で脅されたらしい。




(どう見ても「ホールドアップ 」ではない。「ばんざーい」もしくは「がおー」)



ヤツの行為はさらにエスカレートした。
21日の深夜、彼女は押し入れよりも狭い場所に押し込まれていたのだ。











しかし、この仕打ちはさすがに酷いと思ったのか、翌22日、ヤツは意外な行動に出る。












彼女の横たわる姿を見てヤツも改心したのだろうか、この日を境に彼女はようやく平穏な生活を取り戻せたかのように思えたのだが、夕べ遅くに更なる悲劇が彼女を襲った。



それは、片付けられない女が帰宅し、その日4回目の食事を摂ろうとした時のことだった。
半額で買ってきていたキムチ納豆を食べようと冷蔵庫を開けると、そこには。






























・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






あのさ、とーちゃん。 ←もちろんコイツが犯人です
そんなにガチャピン子が気に入ったんだったらいつでもあげるっつーの。
つーかさあ、とーちゃん。
これからも今まで通り、あたしはこの件にはひとっことも触れないよ。
ツッコまないよ。
リアクションしねーよ。
メンドクセーもん。
でもだからってさ、こういうメール送ってくるのはどうかと思うワケよ。






「今日帰ってくる時、1階の郵便受け見てきて。見るの忘れないでね」
(バレバレですが)







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。







断 る 。





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 今日もひとりぼっち。カナさんと常に寄り添っている冬眠中の虫博士が妬ましい。


十数年も、部屋に何がどれだけあるのかを把握できていなかったのに、片付け始めてからは徐々にそれを把握できるようになって、それと同時にぼんやりと、本当に忘れていたのか?忘れたかったのか?覚えなかっただけなのか?すら判らない、「過去の物に関する記憶」を取り戻してきている。
とは言っても大げさなことではなく、すごくすごく些細なこと。
たとえば。
未だに見つからないデジカメを最後に使ったのは2005年の初秋だったことや、昔自分が日記をつけていたことや、今飼っている猫を拾った日の情景。

些細なことだから忘れてしまうのかもしれないけれど、でも、あたしの物心ついてからの記憶にはだいぶ波がある。
だから。
ようやく土曜日に本格的に片付け始めた8畳の部屋のTVの脇にある収納家具の中に、やけに懐かしい物がたんまり入っている理由もさっぱり判らなかった。






右側はわかる。
記憶はおぼろげだけど、でも、わかる。






扉の前にTシャツ入りのダンボールを置く前までは一応正常に使えてた場所だから、CDやMDを入れる場所にしてみたんだろうね。(他人事かよ)
でも、左側が判らない。






パっと見て、そのほとんどはお姉ちゃんの物だと判ったけど、でもお姉ちゃんはあたしと違って片付けられる女だったから、こんな古い物を放置していたとは考え難い。
なんでかな。
なんでこんな物たちがここに入ってるのかな。
もしかするとお姉ちゃん、実は捨てられない人だったんだろうか?

そんなことを考えながらじーっと見ているうちに、頭の中に漂ってる濃い霧が次第に薄くなり始めた気がした。
でも、スッキリ晴れてはくれない。






カセットテープがあるのは判らなくもないけど、このケース、お姉ちゃんが小学生か中学生の頃に買ってもらったんじゃなかったかな。






うははははは!
懐かしいーーーーーー!
そうだそうだ。
お姉ちゃん、マッチとトシちゃんが好きだったんだ。
・・・・あれ?
ヨっちゃんは?(黙ってろ)




(左斜めの顔がイケてるってことになってたのかね)



コンサートにも行ってたのかあ。




(コンサートのパンフレット)



で。
(ヨっちゃんを除く)たのきんの前に好きだったのがゴダイゴ、と。






『 ガンダーラ 』 と 『 モンキー・マジック 』 と 『 銀河鉄道999 』 くらいしか知らないなあ。
あ、あと、『 ビューティフル・ネーム 』 も。
国際児童年のテーマソングか何かで、この歌で歌番組に出る時は決まって大勢の子どもと一緒だったよなー。



今思えば、あたしが、ガイジンみたいな発音で英語を話す日本人を見たのは、タケカワ・ユキヒデが最初だった気がするー。



お。本もあった。






アイドル本的なモノだったんだろうか。




(昭和54年。つーか、Part2は出たんでしょうか)





ちなみに、お姉ちゃんがゴダイゴやマッチやトシちゃんに夢中になった少し後、ようやくあたしもある人に夢中になるのだが、この時点ではまだ、そのことを思い出せていない。





次々と出てくる古いカセットテープには全てカセットレーベルがついていた。
それは当時よく 『 明星 』 や 『 平凡 』 についていた、歌手の写真をはめこんだもので、




( 『 ちびまるこちゃん 』 のアイドル)





(うちのお母さんのアイドル)



秀樹やらジュリーやら、1970年代から80年代前半に活躍したと思われる歌手のものがたくさんあったのだが、その中でもとびきり懐かしかったのがコレだ。








( 代表曲は 『 Deep 』 と 『 ヤング・セーラーマン 』 )









渋 谷 哲 平 。
(誰だか知らないおともだちはおうちの人に聞いてね)







いやー。
お姉ちゃんってば、おもしろい物をとっといてくれたじゃないかー。
おかげで、ここの片付けはものすごく楽しかったよ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
でも、何でだ?
どーしてこんなに古いものを取ってあるんだ?

あたしは、この場所を片付け始めてからずっと頭にあった疑問の答えが見つけられないまま、収納家具の中に入っていた物のほとんどを詰め込んだゴミ袋を捨てに行った。



その後リビングへ行くと、夏目父はいつも通りソファーに寝転んで、DVDレコーダーのリモコンをいじっていた。



「映画観るの?」
「ううん。この間録画した 『 MUSIC FAIR 』 みるの」
「誰が出た時の?」
「スガシカオ。と斉藤和義とソエル」
「ああ」
「お前も見た?」
「うん。とーちゃん、結構スガシカオ好きだよね」
「びーずよりはね」
「ふうん」
「スガシカオって、職のあるヒキコモリ臭がプンプンする」
「だから好きなの?」
「そう。アウトドアとかスポーツが似合わない男って、見てて安心する」
「・・・・・・あたしはアウトドアやスポーツが全然似合わない、職はあるけどヒキコモリな父親を、毎日ハラハラしながら見てるけどね」
「だいじょうぶ。今月は大したモン買ってないから」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



経費で落とせって言わなきゃ、何買ったっていいんですよ、社長。



そんな言葉を呑み込んで、2人でビールを呑みながらダラダラ話しをしているうちに、「とーちゃんなら何か知ってるかも」と思いつき、訊いてみた。



「あたしの部屋のテレビの脇にある変な棚の中に、お姉ちゃんが置いてった古いカセットテープとかがあったんだけど、お姉ちゃんってああいうのを取っておく人だったっけ?」
「ああ・・・・」
「ゴダイゴとか渋谷哲平とか近藤真彦とか・・・・」
「懐かしいねー」
「うん」
「あ、お姉ちゃんのは捨てていいけど、『 Santa Fe 』 は捨てないでよね」
「サンタフェ?」
「宮沢りえの写真集。あれは捨てないでよね、俺んだから。俺の部屋の本棚に入りきらなかったから、お姉ちゃんに置いて貰ってたの」




(確かにあった)



「『 Santa Fe 』 はどうでもいいけど」
「捨てんなよ?」
「なんでお姉ちゃんは、こんな古いテープを捨てないでいたんだろうね。すげー捨てる人だったのに」
「え?わかんないの?」
「うん」
「全部お母さんに買ってもらった物だからでしょう」



ああ・・・・そういうことだったのか・・・・。
言われてみれば、お母さんとお姉ちゃんはよく2人で出かけていた。
マッチのコンサートだって2人で行ったハズ。
お母さんが好きだったジュリーのコンサートにも2人で行ったハズ。
野生児だったあたしは、当時はそっち方面に全く興味がなかったから、2人が帰ってくるまで、夏目父と留守番をしていたんだった。



「捨ててよかったのかな」
「お姉ちゃんに、捨てていいって言われてた物なんでしょ?」
「うん」
「じゃあいいじゃん」
「そっか」
「『 Santa Fe 』 以外は捨てていいよ」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。







こう何度も言われると捨てたくなるぜ★






あたしにはあたしの、夏目父には夏目父の、そしてお姉ちゃんにはお姉ちゃんの想いがあることに、改めて気づいた日だった。



・・・・・・・・・・・・・・・と。
あたしがシミジミしている横で、夏目父が急に笑い出した。





「ぷぷっ・・・・!思い出したー!ねえ、あの中の物、全部見てみた?」
「ううん。まだ少しだけ残ってる」
「お前の物も入ってるからね」
「ああ。右側でしょ?CDとかバンドスコアとか」
「いや。お姉ちゃんの物に紛れてお前のものが入ってるハズ」
「そうなの?」
お前が恋焦がれてた芸能人の新聞の切抜きを綴じたファイル1冊と、雑誌が1冊あるハズ」
「誰だ?それ」
「見てみりゃわかるよ」
「どーして覚えてるわけ?」
「だってお姉ちゃんが呆れてたもん」
「え?」
「お姉ちゃんがお前にあの部屋を明け渡した日、真っ先にお前があそこに入れた物があまりに渋すぎて、呆れたお姉ちゃんがわざわざ俺に見せにきたの。で、2人で大笑いした」





何だ?何だ?何なんだ?




自分の記憶のなさに呆れながら部屋に戻って見てみると、確かにそれはあった。
で。
いろんなことを一気に思い出した。






1986年。
JRがまだ国鉄だった頃。
10代半ばのあたしは、夜な夜な新聞からとある記事を切り抜いていた。
それが後に本になるなんてことは知らず、綺麗に切り抜いて、無印で買ってきたファイルに入れ、何度も何度も読み返してはじぃーん......ときていた。






1986年。
JRがまだ国鉄だった頃。
10代半ばのあたしが恋焦がれていたのは。




(単行本は、俳優になろうか - 「私の履歴書」





りゅ、りゅ、笠智衆。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






友 達 と 話 合 わ な か っ た ん じ ゃ ね?






もうひとつの雑誌は、1991年に発売された 『Switch 』 だったけど、




(美しい日本のおじいさん)





やっぱりこれまた笠智衆。



小津安二郎の映画を始めて観たのが、10代半ばだったんだろうなあ。
映画が好きになったのも、この頃だった。



昔の自分を思い出したところで、片付けを中断し、




(中途半端でやめることには罪悪感など皆無)



リビングで夏目父と本格的に呑みながら、小津安二郎の遺作を見た。



で。
2人で号泣してそのままソファーで朝まで寝て、土曜日が終わった。



そして翌日曜は朝から、件の収納家具の解体作業に取り掛かった。
そう。
これを捨てればとうとう、



9ヶ月半に及ぶ、8畳間の片付けがようやく終わりを迎えるのだ。





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 おーまいがっ!なんかすげー孤独感。


この感覚を味わったことのない人にとってはヲタっぽく思えるだろうけど、あたしにとってのライブは、夏祭りに似ている。よーな気がする。
欲しくもないヨーヨーを何百円かかけて釣り上げたり、普段は食べたいとも思っていないリンゴ飴を買う気になったり、「そこでしか得られない物」が売られていると、欲しいとか欲しくないとかいう基準ではなく、なーんとなく、「買わなくちゃ」という気にさせられる。
「買うのが当然」という気になっている。
中でもライブツアーのたびに発売されるTシャツは、必ず買ってしまう。
で、着ることもあるが、着ないで終わるものの方が断然多い。



あたしの好きなアーティストはアンコールに必ずツアーTシャツを着て登場するため、「きゃ!お揃いのTシャツ買わないと☆」なんていう乙女チックなことを思っちゃってる・・・・・・わけではないけれど、ツアーグッズを買い求める乙女たちが炎天下の中で並んでるのを見ると、あたしの目は自然と、「最後尾」というプラカードを持ったお兄ちゃんを探していて、見つかるとなんとなくそこに並んでしまう。
ライブ会場にはそういう空気が充満している。
つまり。
あたしは毎回、



その空気に思いっきり呑まれてる。



彼らのライブに行き始めた18年前(!)はチケットを買うのがやっとで、ライブに行っても何にも買えなかった。
その反動なのか、社会人になって自由に使えるお金が増えた途端、タガが外れたように買い始めたような気がする。
それにしても。
雰囲気に呑まれて買ったTシャツはいったいどれくらいあるんだろうか。




(このおじちゃん、そろそろ夢に出てきそう。つーか誰だ。マジで)



あたしの記憶が正しければ、テレビ左前に重ねてあるダンボールには、ツアーパンフやグッズと一緒に大量のツアーTシャツが入っているハズだ。




(上の引き画像と見比べると、物が増えてるのが判る)



でも、それらを見るにはまず、ダンボールの上にドシャっと乗っている物をよけないといけない。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



えーっと・・・・。



よけた物はどこに置きゃあいいのかね。



実はこれが、テレビ脇のスペースの片付けに着手できない理由だった。
いや、テレビ脇だけじゃないか。
部屋を片付けてて手が止まる理由のほとんどはこれだった。
ううーん。
こういうのって、片付けられる人には理解できないんだろうなあ・・・・。



たとえばこういうの。




ぺんぎんさんへ私信。招きリボン猫っつうのもありますよ☆)



ダンボールの上にあったのをよけてみたものの、片付けが終わるまで何処に置いといたらいいのかさっぱり判らない。
部屋の床の上に、整列させておくくらいしか思い浮かばない。




(全部貯金箱)



部屋の隅によけちゃったりしたらこれから先何年もそのままになりそうだし、使ってない物だったらとっととダンボールに詰めるなりできるけど、5つのうち1つは日常的に使ってるものだから、そういうわけにもいかない。
ちょーっとその辺に置いておけばいんじゃね?とは思うけど、「ちょーっとその辺」って具体的には何処なんだ?
どこに置くのがベストなんだ?
・・・・と、どれだけ長時間考えようとも、答えがわからない。
というか。
考えているうちに眠くなる。
比喩ではなく、本当に猛烈に睡魔が襲ってくる。
あたしの、こういうことを考える脳細胞は死滅していると思う。
確実に。



他にも。




(歌詞はエロオチ)



既に全部一ヶ所に纏め終わったと思っている物が後からポロリと出てくるだけでいちいち途方に暮れる。
脳の動きも暫く止まり、2時間くらいぼーーーっとした後で片付けるのかと思いきや、歌詞を読んでうっとりしたりする。
CD1枚を片付けるのに何時間かかってんだとは自分でも思うけど、でも、「こんなことやってるから片付けられねえんだな」と、妙に納得してみたり。



あとは、こういうのでも途方に暮れる。






同じサイズだから無意識に一ヶ所に纏めて積み上げちゃってるけれど、改めて見てみると随分いろんな物がごっちゃになってるっていうパターン。

 (人恋しい夜に見るとうっすら死にたくなるR指定映画NO.1)

薄いケースに入ってるのがDVD-Rだけならいいのに、薄いケースに入ってるRWやRAMもあるから厄介。
厚いケースも然り。
せめてクリーニングディスクだけは背にそう書いてあって欲しい・・・・なんて、思うだけ無駄なので、いつの日か自分で書こう。そうしよう。

ところで、話はだいぶ逸れるけど。
『 くるポト 』 は、ピカチュウの居る会社に行った時に入手した。
『 ぷよぷよ 』 や 『 テトリス 』 にどっぷりハマったことがあるあたしは、「やったー!『 くるポト 』 ゲットだぜ!」と喜びまくったのだが、その場にいた、TV制作会社のSさんが冗談めかして言った、



「これにハマって片付けが進まなくなったりして」
(笑顔で)



という言葉を聞いて我に返り、「片付けが一段落するまでは絶対に手をつけないぞ」と、固く心に誓った。






だから。
あたしの部屋にある 『 くるポト 』 を勝手に開封して勝手にやり始めてどっぷりハマっている夏目父が、いつまでも全面クリアできずに悶々として暮らせばいいと思っている。(鬼娘)





とりあえず、リボン猫ご一行様はテレビの前に移動してもらい、CDみたいな形の物たちを全てビデオラックに収めると、ようやくダンボールのフタが開くようになった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と。



(虫画像でます)











(かなり小さいカツオ姫のお母様)









はいはい、どうも。
(ガムテでプチッ)



ヒメカツオブシムシなんぞ、どうでもいい。
卵産みたきゃ勝手に産め。(すっかり慣れた)



さーて、いよいよ開けるぞー!






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
早くも普段使いはあんまりできないタイプのTシャツが目に入っちゃったけど深く考えるのはやめて、2つのダンボールに入っているTシャツを出し、1枚ずつ写真を撮ろうと試みた。
が。
半分も撮らないうちに断念した。





だってアホみたいな量だったんだもん。








(ドン引きしてください)
















(あたしがこれまで買ったツアーTシャツのごくごく一部)







ふふふふっ。



結局、テレビ脇のダンボールには57枚のTシャツが入っていた。
沢山あるとは思ってたけど、具体的に何枚なのかは数えたことがなかったから結構びっくりしたけど、よくよく考えてみりゃあ、別の場所にもあったんだった。
全部で何枚あるのかなあ。



今後これらをどうするか、売るのか、コレクションとして保管するのかを考えるのは後回しにして、いよいよテレビ脇の収納家具を撤去するべく、中身を取り出しにかかったのだが。






ここには何故か、昭和50年代の遺物がみっしり詰まっていたのだった。(続きます)





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 汚散部屋を脱出し維持編を経て収納編に突入したステ奥の卵さんも、真剣に考えると眠くなるそうだ。虫ブロガーの共通点発見☆


ここのところ親戚のお葬式が続き、母方や父方の実家へ頻繁に行っていた。
今まで、家を空けて気がかりなのは猫のことくらいだったが、




(おじいさんです)



最近気がかりが増えた。



ひとつめは。




(上段にも設置済)



自分の部屋の押し入れに初めて設置した水取りぞうさんに、いつ水が貯まり始めるのか?ということ。
設置して半月。
貯まり始めた日を記録に残したいと思ったが最後、気になって気になってしょーがなくて日に4回くらい覗いてるのに、まだ1滴も貯まってない。
あたしが家を留守にしている間に、貯まり始めたらどうしよ・・・・。(どうしもしない)



もうひとつは。






日々草の成長。
「なんかすげーキモイ虫がつきそうだから」という理由で、夏目父の部屋側にあるベランダに出すことを禁止され、「あんまり虫、つかないんだってよ」と言っても「「あんまり」って何匹よ?」とメンドウなことを言いやがるので未だに汚部屋に置いたままなのだが、それでもガン咲きだ。




(ガチャピン子について書きたい話があるのだけれどまた後日)



家で起こることのほとんどに興味のなかったあたしが、花が咲くのを楽しみにする日が来るなんて、去年の今頃は思ってもみなかった。


そんなことを気にかけながら田舎行脚をして昨日家に戻ってきてみると、猫はウザいくらい元気だったし、水取りぞうさんにはやっぱり水が貯まっていなかったし、日々草は萎れていないどころか、やっぱりガン咲きで、いつもと変わりはなかった。
ただ一箇所を除いては。







(笑いながら撮ったらブレた)







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。







ぷぷぷぷぷっ。






衣替えをした時に出し忘れてた夏物の喪服を出すだけで、どーしてここまで散らかしてしまうのか、自分で自分がわかんね。
散らかしたのを片付けるのも自分なんだから丁寧にやりゃあいいものを、部屋の左側にある衣装ケースを開けて、せっかく畳んでた服を出してポーンと放り投げてしまう己の神経が理解できね。

と、ボヤいていても仕方ないので、「再度服を見直すチャンスだ」と無理やり思い込み、そういう視点で見てみると、捨てられる服はまだまだあった。



8畳にある服のほとんどは日常的に着ている服だけど、気に入っていたスカートにしか合わせていないカットソーは、そのスカートを捨ててしまえばもう着ないだろうし、気に入って着ているものほど傷んでいる。
私服ならいいんだろうけど、会社に着て行く服が傷んでちゃ、取れる仕事も取れないよーな気がする。
少なくともあたしは、袖口がうっすら傷みかけている服を着てる人がどれだけ元気に「我が社にお任せ下さい!」と言ったところで、多分信用しない。
信用できない。
上司にこっそり、「でも、ダラしなさそうっスよ、アイツ」とチクるに決まってる。



あたしから仕事を取ると確実に人として終わってしまうから、会社に着ていく服をよぉーく見直して、スーツやなにやらをどーんと捨てた。




(ゴミ袋1個分の服)



ついでに下着を置く場所を変えた。
今後部屋が片付いたら生活動線も変わるだろうけど、それまでは一番ピンと来る場所に置いておこう。






あたしは朝起きるとまずトイレに行き、それから4畳半の部屋に入ってタバコを1本吸い、8畳間に戻ってパンツを持ち、人差し指にそれをひっかけてクルクル回しながら風呂場に向かう、という生活を11年も続けている。
4畳半の部屋にパンツがあれば、タバコを吸い終えた後、8畳間に戻ることなくまっすぐ風呂場に向かえる。
という考えのもと、既にカラになっていた4畳半にある小さいクローゼットの引き出しに、下着を詰め込んだ。




(三十路女の下着につき自主規制)



とりあえず、ぐしゃっと詰め込んだだけ。
自分に合った下着の収納方法が見つかるまでは、ぐしゃっと入れといていいや。



その後、部屋に散乱していた洋服を畳んで衣装ケースやプラスチックカゴに戻すとあっという間に部屋は元通りになり、去年の11月に片付けて以来、何故か散らからずに済んでいる衣装ケース付近も元通りになった。




(役立たずの黄色いクマ達は、しょっちゅうここから落下している)



さて。
田舎行脚も終わり生活リズムも戻ったことだし、いよいよ8畳間最後の難関に着手することにしようか。
というか。
着手せずにはいられない季節がやってきた。



だって。






(チケットが取れた瞬間は、嬉ションする勢いで喜んだ)






ラ イ ブ だ も ん !






今年のライブに着て行きたいTシャツは






こ こ に あ る ん だ も ん !







(50枚くらいのツアーTシャツが入っている。しかも全て未着用)



いやあ、テンション上がるわー。
ライブに行けるとなれば、何でも出来そうな気がするわー。
片付けなんて、チョロいチョロい。









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






ここも釣り竿で何とかな・・・・・・・・・いえ、何でもありません。





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 更新頻度が落ちるとランキングも落ちるのが汚部屋ブログ☆
 しかし、だ。 「お部屋をキレイにするブログ」は常に一桁であって欲しい。


水曜日あたりになると週末が待ち遠しくなってきて、「土曜日は朝早く起きて釣りに行ってぇー、昼過ぎに家に帰ってきてぇー、ちょっと寝てぇー、夕方起きて風呂入って、夜は呑み。で、日曜日は買い物に行こうかな」と、計画を立ててみる。
そうして待ちに待った週末を迎えるも、結局「酒を呑む」くらいしか実行しないまま月曜日を迎える。
で、また水曜日あたりに、「先週末はなーんにもしないで終わっちゃったから今週末は行動的に!」と思うのだが、やっぱり週末はたいしたこともせずに終わる。
男がいれば違うんだろうかと一瞬考えたけど、過去を振り返ってみると、あたしは週末に付き合ってる男と会うことすらメンドクセと思っていたから(サイテー女)、きっとこれからもそこは変わらないだろう。

この週末は、自分の部屋で延々DVDを観ながらふと、そんなことを考えていた。



でも。
昨日の朝までは、「どうして毎週こうなっちゃうんだろ」と思っているだけだったけど、ようやく判った。
あたしは明らかに、休日の時間の使い方がヘタクソで、平日の時間の使い方はオカシイんだ。



この土日、一歩たりとも家から出ないのなら8畳間で唯一残された箇所を片付けりゃいいものを、何しろDVDを観てるもんだからテレビ脇のスペースに着手するハズもなく、でもなーんかどこかを片付けたいよーな気はしていて、気休めに4畳半の部屋にタバコを吸いに行くたび、ゴミ袋にゴミを入れることにした。
一見、だいぶ片付いたように見える4畳半には、まだまだ沢山のゴミがある。
何しろ広さが4畳半しかないもんだから、この部屋で暮らしていた当時あたしは、隙間という隙間に収納スペースを設けていたようだ。




(一応、ベッドの色に合わせて買ったと思われる)



ベッドの下には、ありがちな収納ケースが4つある。
そうかそうか。
チェストとクローゼットに入りきらない分はここに入れてたのか。
でも服はこれにも入りきらないからダンボールに詰めてみたものの、今度はダンボールだらけで身動きが取れなくなって、あげく、台風に遭ったことで何もかもがイヤになりゴミ屋敷になった、と。






これぞ、片付けられない女の収納スキル。
部屋の広さを考えりゃ収納できるおおよその量が判るだろーに、収納場所に合わせて物を減らす努力をするんじゃなく、今ある物をどこに突っ込むか?しか考えてないもんから、どんどんどんどん収納場所を増やし続け、いよいよ収納する場所がなくなったら、途方に暮れて収納放棄した、と。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、



バカか、あたしは。



きっとあたしの脳みそには皺が一本もないんだ。
親指大でツルッツルなんだ。
パチンコ玉みたいな脳みそなんだ。
だから博打が好きなんだ。
そうだそうだ、そうなんだ。



・・・・と自暴自棄になってるだけじゃ片付かないわけで、土曜日から日曜日にかけて、タバコを吸うついでに4畳半にある物を捨て始めたのだが、まずはその汚さにうんざりした。






部屋の入り口に近いほうはまだマシだけど、窓に寄れば寄るほど土埃が酷くて、その汚さっつったら、ほぼ屋外。
タバコを吸うたびに窓を開けてるくせに、15年くらい掃除をしたことがないもんだから、それはそれは汚い。
全て自分がしでかした事だけど、汚れやカビって、なーんかテンションが下がる。
それと。






4畳半からポロポロ出てくるこういうノートでもテンションがドーンと下がる。
ここにノートを置いたことはすっかり忘れてたけど、実はこれまでも、4畳半を片付けている最中、頻繁にノートを見つけていて、それを開くたびにテンションが下がりまくっていた。
なぜなら、それらは全部









日 記 だ か ら 。



あたしは、10代半ばから20代半ばまで、ノートに日記をつける習慣があった。
夜寝る前にベッドで、その日あったことや思ったことをノートに書いていた。
・・・・こ、この時点で既にイタい子ちゃん臭がプンプンするが、それ以上に、書いてることがとにかくイタイ。
若気の至りと言えばそれまでのよーな気もするが、でも、それだけでは片付けられないイタさがあって、チラっとでも見たが最後、吸ってるタバコで火をつけて燃やしてしまいたい衝動に駆られた。
が、そんな気持ちをぐっと堪え、ノートを細かく破って捨てた。
で。
8畳間に戻った。



どうして一気に引き出しの中まで片付けちゃわないのかなあ?ってのは自分でも思うけど、やる気が起きないんだから仕方ない。



それから暫くしてまたタバコを吸うついでにベッドの下の引き出しを開けてみるとそこにはやはり、






また服が入ってたわけで。
『 COMME des GARCONS 』 はもちろん、














『 VIVA YOU 』 や 『 Vert Dance』 もまだまだあるようで。
これだけあるともはや、何枚あったんだ?とか何枚捨てたんだ?とか、



つーか、どんだけ金遣ったんだ?



なんてことは考えられなくなる。
恐ろし過ぎて。

次の引き出しももちろん服。
『 SHIPS 』 のシャツがわんさか出てきた。






が。
その中にやたらバブリーな服を発見した時だけ、少ぉーしテンションが上がった。




(ジャケットはすごく短いかすごく長いか、両極端な時代)



くぅーーーーー!
バブルって、堅気のねえちゃんがこんなドギツイ色の服を着るのもアリだったなあ。




(直径約3センチ)



そうそう!
VERSACE の影響なのか、ゴールドのやたらデカくてデコラティブなボタンが必須だったの!




(膝上丈もデフォ)



バブル期に流行った服だけは、どれだけ時代が回っても二度と再び流行ることがなさそうに思えるなあ。



こんなモンばっかりだったため引き出しの中の服は全部捨て、次は更に汚いスポットへ着手した。




(ベッドと壁の隙間にあったラック)



いやあ、汚い。
写真を撮る気が失せるほど土埃にまみれてる。
でも、多分ここが4畳半の中で一番汚い場所だろうから、ここさえ済めばちょーっとは気がラクになりそうな気がした。

ちなみにここには大量のカセットテープが入っていた。
しかも、大量のボタンと同じように、かなりマメなことをしている。












・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。








汚 す ぎ て 何 だ か 判 ん ね 。









(当時の字はギリギリ読める) ←夏目基準



全く記憶にないのだが、ラベルから推察するに。
『 KOIZUMI IN MOTION 』 っていう、小泉今日子のラジオ番組を、初回からテープに録っておいたらしい。
で、この番組は毎回ゲストがいたようで、初回はフリッパーズ・ギターだったらしい。
こんな風に、「ラジオ番組をテープに録る」ってことを昔のあたしはよくやっていたようだ。









大 沢 誉 志 幸 の も あ っ た 。






(なーつーかーすぃー)



ラジオ番組を録ったテープのラベルは手書きだけど、アルバムを録ったテープは全部ワープロ(!)や英文タイプ(!)でラベルが作られてた。




(雑食か)


(Beatlesのカバー集とP-MODEL 『 SCUBA 』は廃盤)






暇 だ っ た ん ス ね 、 あ た し っ て 。



たったこれっぽっちのことを土日いっぱいかけてした。
チビチビと、4畳半にある最後の服と、最後・・・・かどうか定かではない約400本のカセットテープをゴミ袋に入れただけで、ベッドの下にあった収納ボックスやカセットテープが入っていたラックを洗うこともしなかった。
あまりに中途半端なので達成感なんてない。
でも、中途半端な片付けの積み重ねで今に至っているので、続きは気が向いたらやればいいだけだ。
慌ててスッキリさせなくても、気持ちが乗った時にスッキリさせればいい。
こうして日曜が終わった。






で、昨日の朝のことだ。
いつものようにタバコを吸うため4畳半の部屋に入ったのだが、どーも、ゴミを捨てる気になれない。
DVDを見ながらワインを呑み過ぎたのがいけなかったのか、頭が重いよーな気がした。
まあ、纏めたゴミをすぐに捨てないのも今日に限ったことじゃないので、「次のゴミの日に捨てりゃあいいか」と考え、ほんとーにゴミを捨てずに会社に行った。



ところが、だ。
お昼時、出先で思いがけずポッカリ時間が空いてしまった。
それを上司に電話で報告すると、「マンガ喫茶にでも行ってれば?」と言う。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



こんなこと、前にもあったよな・・・・。



上司の言葉を聞きながらあたしは時計を眺め、脳内シミュレーションを開始した。
次の約束まで1時間半か。
一旦家に戻り、ゴミを持って家を出て、またここまで戻って来るのなら余裕。
往復1時間かかるかかからないかだ。
・・・・いや、ダメだ!
それじゃメシが食えない!
あ、じゃあ、家で食えばいんじゃね?
家に帰ってメシ食って、ゴミ袋を持って家を出て、ゴミを捨ててまたココに戻ってくる、と。
約束の15分前には戻ってきていたいから、メシを15分で食べれば何とかなりそうだ。



よし・・・・。
帰るぞ!



家に着き、バッグを玄関に置いてキッチンへ向かった。
で。
気づいた。



調理の時間を計算に入れてなかった。



あたしが短時間で作れるものと言えば、チャーハンくらい。
でも短時間つったって、料理の出来ない女のそれは、普通の人の3倍くらいだ。



汗だくになってチャーハンを作り終えたのは、家に到着してから25分後。
食う時間はない。
しかも。










す げ ー 不 味 そ う だ っ た 。



昼メシを抜く覚悟を決め、まだ寝ていた夏目父に置き手紙を書き、ゴミ袋を持って家を出た。









いつもありがとう。
お父様のために心を込めて作りました。
少し早いですが、父の日のプレゼントです。

娘より









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。








只 今 夏 目 家 冷 戦 中 。








どれほど不味かったのか知りたいのに、口きいて貰えね。





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 最近よくブロガーの方から「このブログについて記事にしていいですか?」というメールを貰うんですが、いじられてナンボのブログなので許可は要りません。
 どーぞどーぞ、お好きなようにいじってやってください。
 ちなみに、あたしと同じく、いじられてナンボなブログをやっているこの方とセットでいじるのもアリです。


お金がない」と書いた火曜日、深夜0時に帰宅して、録画していた先週分のドラマを見ようとしたら不意に、「片付けの期限は6/7の午前0時13分じゃなく、6/6の21時58分だ」ってことに気づいたので、早々に片付けを諦めた。

そうだったそうだった。
水曜の夜は、『 ミラクルタイプ 』 も 『 バンビ~ノ!』 もあるんだった。
せめて番組が始まる2分前には、片付けを終わらせてたいもんなあ。
やっぱ、テレビ周りを片付けるのは見たいテレビ番組がない日じゃないとダメだ。
つーか。
そもそもあたし、短期決戦は無理だろ。
今まで短期間で片付けられたためしがないじゃないか。
これが出来ていたらとっくの昔に部屋は片付いてるっつーの。



平日の夜の貴重な時間をテレビに割いてしまうのはいつものことだけど、水曜にはとうとう、財布の中身が59円になってしまった。
限界だってことは十二分に理解していたけど、でもやっぱり片付けるのは億劫でメンドウで、片付けようという気が起きない。
片付けたくない日は片付けなくてもいいの。
今までもずっとそうしてきたし、これからもそうしていくつもりだからいいの。
お金の問題さえクリアできれば、ね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



えーっとぉ、えーっとぉ。
夏目父金融から1万円借りたとして利息がトイチってことは、10日後に返せば11,000円か。
もし10日後に返せなかったらどうだろ?
夏目父金融は複利だから、20日後には12,100円、もし2万円借りてたら24,200円。
それが30日後には26,620円になって、40日後には29,282円?
ううーん。
やっぱ10日が、腹立たしさの限界だな・・・・。
よし。
夏目父金融から2万借りて、それで10日間凌ぎつつ、件の場所を片付けて、キャッシュカードを救出し、10日後に22,000円を返す、と。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






10日でも、充分腹立たしいじゃねえか。










(片付け中に見つけた米ドル札)



45ドルじゃ2次会に行けねぇなあ・・・・。(呑み代は日本円で払いましょう)




(片付け中に見つけた香港ドル札)



これじゃタバコ代にしかならねーか。(タバコ代も日本円で払いましょう)



くぅぅぅぅぅ・・・・。
前は部屋中いたるところに小銭がポロポロあったのになあ。
それをかき集めれば呑み代くらいにはなっただろうに。
つーか、こんなことなら、いろんな銀行口座にお金が散らばってるままにしておけばよかった・・・・。
片付けた勢いで、給料が振り込まれる口座と郵貯と地元の銀行、この3つ以外の口座を全部解約したあげく、使ってない地元銀行の口座にあったお金を全部引き出して、給料が振り込まれる口座に入れちゃったよ。
「余計な通帳やカードを管理しなくてもいいしぃー」なんて得意な気分になってたけど、そのせいで今、すげー困ってるじゃないか、あたし!
汚部屋のほうが便利だったじゃないか!



貧窮は、人の思考回路を狂わす。
というのも。
この時点であたしは何故か、部屋を片付けたことを激しく後悔し始めていたし、この直後、「すっげーいいことを思いついたー!」とテンションが上がりまくるのだが、でもそれは、今思い返してもだいぶイカレタ方法だったから。
ちなみに書いておくと、この時あたしはシラフだった。






釣りに行きてぇなあ。






このオモチャみたいな竿とリールでも、カワイイハゼとか釣れるんだよねえ。






あーあーあーあー。
ケースの中、ぐっちゃぐちゃだ。
整理したいけど、やり始めると仕掛けとか錘とか買っちゃうからなあ。
後で後で。
我慢我慢。






お!あった!
これこれー。
ヒラヒラ沈んでくから、「ひらりー」。
・・・・って、ダジャレかよ!






これを道糸につけてー、針じゃ無理だから、ガムテだ、ガムテ。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



貧窮に狂わされ、片付けることも親にお金を借りることも放棄した釣り好きの三十路女は、家具の後ろに落ちたキャッシュカードを、この仕掛けで釣り上げることにしたらしい。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



今、「こいつアホか?」と思った方へ。





本人とっくに気付いてるんで、そっとしといて下さい。











(ものすごく真剣。息止めてたもの)







(瞬きもしてなかったもの)





本人はいたって真剣で、しかも脳の奥がツーンとなるくらいの集中力で挑んでいたのだが、ガムテが家具の背や壁にくっついちゃって、なかなかすんなり下まで落ちていってくれない。
でも、仕掛けを作り直す気は一切ない。
意地になってたというか、夢中になってたというか。
気分はすっかり弘樹だった。





弘樹なあたしは、何度も何度も糸を巻いては下ろしまた巻いて・・・・を繰り返した。
二の腕がダルくなるくらい、やり直し続けた。
だって弘樹は我慢強いのだ。
世界を釣るまで粘るのだ。
辰夫はすぐに飽きてホテルに戻って寝てたりするけど、弘樹は粘るのだ。
だけど、いつだって世界は釣れないのだ。
・・・・・と!










(この時点で声を出すのは素人よ)













(落ちたのがこのデザインのカードじゃなかったらとっくに再発行依頼してた)







と・・・・、







と・・・・、











獲 っ た ど ぉ ー ー ー ー ー ー ー ー ー っ !
(この時だけは、やっぱ濱口)





激闘だった。
いや、死闘と言っても過言ではない。
だって。





釣 り 上 げ る ま で 5 時 間 も か か った ん だ も の 。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



あれ。
また「こいつ、マジでアホじゃね?」と思った人がいるのかな?





そ ろ そ ろ 慣 れ て く だ さ い ね 。





夜はすっかり明けて二の腕はダルかったが、お金の心配が消えたことに安堵したあたしは、2時間だけぐっすり眠って会社に行った。

休憩時間にお金を下ろして、感無量。
嬉しさのあまり、いつもは入らないとんかつ屋さんで昼食をとることにし、






嬉しさのあまり、ごはんを4膳おかわりした。(常に食い過ぎ)



お金があるって素晴らしい。
財布の中にお札が入ってるって素晴らしい。
これでやっとタバコが買える。
これでやっと町内会費を払いに行ける。
これでお米が買える。
そして!
これでやっと!
今晩の呑み会に行けるどーーーーーーー!(まだ濱口)



ウコンの力を2本買って会社に戻り、17時半、上司と2人、腰に手をあててそれを飲み干した。



「これ呑んでも、ダメな時はダメだよね」 ←上司にタメ口をきく三十路女
「そうだなあ。しかも今晩は日本酒だしな」 ←それに慣れてる四十路男



この日あたしは上司と、日本酒を呑みに行く約束をしていたのだった。



「寝不足の時って、日本酒は危険だよね」
「そうだな。ああ、俺も寝不足だわ。で、お前はなんで寝不足?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ←「弘樹になってたから」とは言えない
「なんか楽しいことでもあったんじゃねえのぉ~?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ←ますます言えない
「何だよ。教えろよ。俺が寝不足な理由も教えっからさー」





「 い い 。 興 味 ね ー か ら 」
(註:三十路女が上司に言った言葉です)





あたしの寝不足の理由が聞きたいというよりは、自分の寝不足の理由を言いたげな上司を放置して、帰り支度を始めた。
定時で帰るのは久しぶり。
財布の中身は万全。
逸る気持ちを抑えて帰り支度を済ませ、席を立とうとしたまさにその時!
具体的には、17時42分。



ト ラ ブ ル 発 生 。





残 業 決 定 。





呑 み 会 延 期 決 定 。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
たまに気合いを入れるとコレだもんな。
やっぱ、いちいちがっかりしないように、ゆるーく暮らそう。
そうだそうだ。それがいい。



睡眠不足の翌日だから本当はキツイはずなのに、睡魔に襲われることもなく、午前4時に無事仕事を終えた。



帰り道、上司と2人でタクシーがつかまる場所まで歩いているとさすがに疲労感に襲われた。
というか。
弘樹になったせいで、カバンを持っている二の腕がすげーダルい。
「明日あたりには筋肉痛になるのかな?」とぼんやり考えていたら、上司が口を開いた。



「で。お前は何で寝不足だったの?」







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。







「 教 え ね 」
(註:三十路女が上司に言った言葉です)



社会人をやってれば、こんな日もあるさ。
こんなことで浮いたり沈んだりしていられる程、大人はヒマじゃないのだ。



家に着いて部屋に入り電気をつけた。
で。
なんかスゲー癒された。




(ぷっくり)




花 の 色 は 白 だ 。





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 キッチンを撮れば必ず一升瓶が写り込んでいるというあの方が、ステ奥になる日は全然待ち望んでいません。今のままで充分ステキです。というか、面白いです。


前回の記事のコメント欄を見ると、思わず



8畳間の片付け、終了でぇーす!



と宣言したくなるけど、そうはいかない。
まだあるの。
魔境ほどではないけれど、迂闊に手を出せない箇所が残ってるの。



「汚部屋を図解」という記事に載せたこの見取り図。






最後の最後に手ぇ抜いちゃったせいで、「窓のない部屋」という誤解を与えることにもなった図だけど、我が家は角部屋なので全部屋に窓がある。
8畳間にも、ある。






今のマンションに越してきた時、窓枠に合わせてオーダーしたブラインドが長年下りたままになっているけれど、窓があるにはある。
そして、窓の前にあるテレビの上を見ると、自分でも時々可笑しくなる。




(テレビの上にこういう物を置いてはいけません)







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






汚部屋に植物。







汚部屋にアロマポット。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。







ぷ ぷ ぷ ぷ ぷ っ ・ ・ ・ ・ 。







一応、誤解のないように書いておくと。
あたしは植物を育てるのが好きなわけでも、汚部屋生活のストレスをアロマの香りで癒しているわけでもない。

アロマポットは5年か10年か前に、今ではアロマセラピストになっている友人がくれたもので、一度も使ったことがない。
その隣にあるワーネッキー(ドラセナ)は、4年くらい前、夏目父が人から貰った物をそっとあたしの部屋に置いて以来、あたしが育てるハメになっているだけだ。






ハイドロカルチャーとかいう方法で育てていて、何週間かに一度しか水をやらないのに何故だか枯れてくれない。
葉の先が枯れることはあっても全部が枯れることはなく、それどころか、どんどん新しい葉が出てきやがる。
どうやらワーネッキーは汚部屋が好きらしい。
それが証拠に、






葉っぱに積もった埃なんか気にせず、すくすく育っている。
汚部屋で観葉植物を育てたい人は、ワーネッキー(ドラセナ)をオススメする。

が。
ワーネッキーの左側にあるのはもっと元気。
いつ頃だったっけ。
今年の2月か3月かなあ。
学習机で探し物をしている時、花の種らしきものが入ったビニール袋を見つけたので、深く考えもせずベランダに行き、土が入ったままになっていたビニールの鉢にゴソっと種を置いたことがあったんだけど、それが育ってしまった。
自分で種を蒔いといて「育ってしまった」ってこともないけれど、でもまさかこんなに生い茂るとは思っていなかったのでちょっと慌てた。
というのも。
夏目父はこういう、いかにも虫がつきそうな草が大嫌いなのだ。
なのでほんとは捨ててしまおうかと思ったのだけれど(酷い)、生い茂った葉を見て思いとどまり、夕べ鉢をそぉーっと部屋に持ち帰った。
だって。










花芽がついてたんだもん。



植物には全く興味なかったけど、花が咲く日がかなり楽しみだ。
赤いのかな。
青いのかな。
黄色いのかな。
つーか。



何の種だったのかな。



あ。ちなみに。
ベランダから持ってきた鉢の下に敷いたのは、だいぶ前に4畳半で見つけた教育上よろしくない図柄の、あの皿だ。




大 「よう、チビ。金は持ってきたんだろうな?」
小 「い・・・・いえ・・・・。今日は用意できませんでした・・・・」
大 「なんだと!お前、とことんナメくさってんなー」
小 「そ、そ、そんな・・・・。今日はどうか勘弁してください・・・・」
大 「勘弁?できるわけねーだろーが」
小 「ら、ら、来月のお小遣いを貰ったら絶対に持ってきますから」
大 「ほんとーだろーな?」
小 「ほんとぉーですぅ・・・・」
大 「てめぇわかってんのか?来月もバックレたらただじゃおかねーからな?」




と い う 図 柄 の 皿 。









(小さい子が締め上げられてるってのに周りの奴らは背を向けて見て見ぬフリだ)











・・・・って、だいぶ話が逸れちゃった。
「魔境ほどではないけれど、迂闊に手を出せない箇所」の話だった。



それはテレビの左隣。
見取り図に「収納」と書いてある場所だ。




(今朝撮影。画面のおぢちゃんは誰だ)



いや、これでも元に比べたら随分スッキリしたから、もう手ぇつけなくてもいいくらいなんだけどね。(夏目基準)
手前に重なってるダンボールの周りがすげー片付いたし。(夏目基準)
布団との間に隙間ができただけでミラクルさ。(夏目基準)
それにしても。
元は酷い場所だったよなあ・・・・。
魔境と繋がって、大魔境になっちゃってたもんなあ。



残念ながら、上のと同じアングルで撮った、もっと酷かった頃の写真はない。
が。
大魔境っぷりが判る写真を撮っていた。
ちなみに撮影したのは、去年の10月28日。
汚部屋内で発生した大雪崩を片付けた後に撮ったのだが、雪崩を片付けたところで魔境がコレだからあたしは本当に途方に暮れていた。
どこからどう手をつけたらいいのか判らなくて、それを考えるたびに眠くなっていた。












似たような画像だけど、布団の位置が判るのも載せておこう。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



そ り ゃ 途 方 に 暮 れ る っ て 。
(まるで他人事)



この間、ようやく衣替えを済ませたので、その記事を書こうと思っていたのだけれど、可及的速やかにここを片付けなければいけない事態が発生したので、今晩から着手することに決めた。
しかも。
今回ばかりはゆっくりしちゃいられない。
6/7の午前0時13分までに片付けを終わらせないといけないのだ。



あーいや、別に片付けが終わらなくてもいいのか。
アレが見つかりさえすればいいのか。
で、DVDレコーダーが、6/7の午前0時13分までにちゃんと動けばいいのか。



期限があるのも急ぐのも苦手だけど、ここをひっくり返さないと明後日の呑み会に行けないから頑張らないと。



というのも。
遡ること2週間ほど前。






(リボン猫がみんなソッポを向いてる件)





ここに置いた財布を、窓との隙間に落としてしまいました。
財布は魔境跡地側からなんとか救出しましたが、財布の中に入っていたキャッシュカードが抜け落ちて、隙間にハマったままになっています。
ええ。
給料が振り込まれている口座のカードです。





現在の所持金、749円。




タバコの残り、11本。



明日の昼メシまでは大丈夫。
タバコも明日の夜までは買わずに何とかもつでしょう。
でも。
明後日の昼メシ代がない。
明後日の夜の呑み代が払えない。

夏目父にお金を借りる手もあるけれど、それだけは絶対に避けたいのだ。
なぜなら。



トイチの利息がつくから。
(本当です)



というわけで。
今晩いよいよ、8畳間最後の場所の片付けに着手します。
そして。
ここが終われば、8畳間の片付けの第一段階が終了します。
・・・・が、明日の夜までに片付けを終わらせる気はありません。
キャッシュカードが見つかればそれでいいの。




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 ここのところずっと「魔境」だの「秘境」だのと書いてたら、ある人に、「インテリア・雑貨カテゴリの1位は探検ブログ」だと言われました。
 でも、虫博士より探検家のほうが全然いいです。


難なく片付けられる人には「言い訳だ」と一蹴されるに違いないが、片付けられない女であるあたしが、部屋を片付け始めてから今日のこの日まで、パソコンデスク脇の魔境をスッキリさせられなかったのには一応の理由があった。



あたしは部屋で、寝てる時とテレビを観ている時以外は大体パソコンデスクの前にいて、ネットをうろついたりブログを書いたりしている。
が、ネット以外にもパソコンデスクでしていることが沢山ある。
パックをしたり眉毛を整えたりマニキュアを塗ったり耳や鼻をほじったり、あとは、夏目父の会社の事務作業全般をしている。
鼻をほじるのはどこでも出来るが、夏目父の会社の給料計算や日々の会計事務はパソコンを使ってやる作業が多いため、長いことパソコンやパソコンデスクが使えなくなると大変な事態に陥る。

夏目父が会社を興して以来、かろうじて関係各位に迷惑をかけずに処理できているけれど、元々あたしは、相手の顔が見えない事柄に関してはやたらルーズで、たとえば、自分の車の自動車税は、車を持って十数年、ただの一度も期限内(例年5月末日)に払ったことがない。
ちなみに。
今年の自動車税は5月31日に払った。
成り行きだったけれど、でも奇跡だ。(夏目基準)



そんなあたしが、夏目父の会社の事務作業を10日分でも溜めようものなら、7月27日までしか描いていない絵日記を机の上に置いたまま8月31日を迎えてしまった小学生のような、なんとも嫌ーな気分になり、嫌ーな気分になったのなら溜まった分を纏めてやればいいだけの話なのだが、溜めたが最後、何かの期限が迫るまで手をつけないに決まっている。
どれだけそれが気に掛かっていようとも、嫌ーな気分のまま、どんどん溜め続けるに決まっている。

あたしは、自分がそんな人間だということを判っているから、世の中で自分自身が一番信用できない。






あたしが。
目に付いた捨てられるものをつまみ上げてゴミ袋へ入れることから始め、マニキュアを集めたり散らばった書類を見ただけでウンザリしつつ、それでも地味ぃーに書類を抜き取っては1ヶ所に集め続けて5年分のインデックスを作ってファイリングしたり・・・・と、何段階にも分けて徐々に片付けることしか出来なかった理由は。

夏目父の会社の書類のほとんどが集まっている魔境を片付けるにあたっては、日々の会計処理が滞らないことが最重要事項。
パソコンデスク周りに魔境の物が溢れ出て、長らくパソコン前の椅子に座れないなんてことになったなら、「給料未払い」「法人税滞納」なんつーことになりかねない。
つまり。
一気に片付けようと手をつけて、頓挫するのが怖かったのだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「頓挫するのを前提にしてる時点で間違ってる」っていうツッコミは不可。






新たにカビ取りハイターを買ってきてなんとか壁のカビは取れたけれど、黄ばみが残ってしまった。
でもいいの。

他にも。
すぐにこの押し入れを見限って床板の養生に手を抜いたから、






余計なとこまで白くなっちゃったけど、でもいいの。
ここはいつか、壁板も床板も張り替えるからいいの。
だって。









床板の釘、全部錆びてんだもん。





ただ、変な形の押し入れの全貌を眺めていたら、ぼんやりと、ここをどう使えばいいのか?がイメージできてきたような気もするから、プチリフォームを実行する日までは中身スカスカでいて貰うことにした。



結局この押し入れにあった物の中で手元に残したのは、夏目父の会社の書類が綴られたファイル多数と、汚れの酷かった釣りグッズに、お姉ちゃんが置いていった扇風機。
それと。






押し入れの横に置いていたゴミ箱に入れたつもりが、






実はゴミ箱の横に転がっていた物体。




(汚かった釣りグッズは、綺麗に洗って車に積んだ)



押し入れの下段には、またカビが生えないよう、壁と隙間を作って、






ファンヒーターと扇風機だけを入れ、外していた戸をはめて、押し入れの片付け完了!




(11年ぶりに戸を閉めたの!)



さて。
片付いたのはいいけれど、書類を綴じたファイルの置き場がなくなった。
パソコンデスクはそのうち別の場所に移動するだろうけど、それまでの間は、パソコンデスクの近くにファイルがないと不便。
でも、これについては魔境を片付ける前から考えていた。
思いつくまでには人の800倍くらい時間がかかったけど、でも、決まっていた。




(魔境跡地は約80センチ)



この場所に、暫定ファイル置き場を作りたい。
ただ、せっかく作ったファイル置き場が、かつてあった魔物の棲み家のように、がっつり固定されちゃうものだとマズイ。
だって、そんなモンがあったらあたしはまた、



そ こ に 魔 境 を 作 る に 決 ま っ て る も ん 。



だからファイル置き場は、ファイルを立てて置けて、それ自体が動くのがいい。
キャスターが付いてればいいってことかなあ。
あっさりした作りで、将来的に必要がなくなったら、他の場所で使えるか、もしくはカンタンに捨てられるような物。

そんなことをだいぶ前から考えていて、でも、そういう物を買ってはいけないような気がしてて、魔境への本格着手を意識したGWあたりにはとうとう、「解体した学習机のパーツを使ってキャスター付きの棚を作ればいんじゃね?」と、ぜぇーったいやりもしないようなことを思ったりもした。



が。
そんな時、ある包みが思い浮かんだ。




(今までずっと邪魔だなあと思いながらも、それが何なのか確かめやしなかった)



4畳半で学習机のパーツを丸ノコで刻んだ日に目にした、何故ここにあるのか全く記憶にないこの、薄い箱。
4畳半に散らばった大鋸屑を掃除した後で部屋に持ってきてみると、箱の表には何やらいい感じの絵が描かれていた。






つーか。
あたしはこれをいつ買ったんだろう。
買った記憶なんてねーぞ?
ゆうパックの送り状が貼ってあるってことは通販?
もしかして、酔った勢いでネットで買ったとか?(あるあるー)
だとしたら、いつだ?




(平成14年11月23日って結構最近じゃね?) ←三十路女基準



不在通知にあった日付をもとに、楽天の購入履歴を見てみたり、古い手帳を引っ張り出してみたところ、ようやくこれが家にある理由が判明した。
従弟の結婚式で貰ったカタログギフト。
他にもいろんなものがあったろうに、4年半前のあたしはこれを選んでいたのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
たった4年半前の記憶が欠落している自分の脳が心配だ。



出処が判れば後はカンタン。
組み立ててみるのみ、だ。




(色はシルバー。つーかこれって・・・・)




















ど う 見 て も キ ッ チ ン ワ ゴ ン で す 。












・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ま、ま、まあヨシとしよう。
どうせ暫定だし。
今までずっと邪魔だった物が片付くわけだし。
一石二鳥って思えばいいや。



というわけで、組み立てたキッチンワゴンを魔境跡地に置き、






下の段にはファイル類を入れて、上には、郵便物やハガキや切手を突っ込んでいるカゴを乗せ、長かった魔境との戦いが本当に終わった。



それでは、ご覧いただきましょう。






みなさんハンカチのご用意を。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






いや、やっぱり今回もハンカチは必要ありません。






でも、脳内BGMの準備だけお願いします。













それでは張り切ってどうぞー。











(ようやく部屋らしくなってきた気がした)



くぅ・・・・・・・・・・。
長かったああああああーーーーーーーーー!



魔境の片付け、これまで何回やめようと思ったかわかんないよー。
あたしが魔境を見るたびにタメイキついてたの、お前は知ってた?




ねえ、ガチャピン子。
(命名の由来については、前記事のコメント欄参照)


















つ ー か 、 お 前 何 者 ?




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