BOOK INFOMATION

単行本 『 片付けられない女魂 』 は、Amazonマーケットプレイスで購入できます。
片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)



ここ数日のあたしは、片付けもせず掃除もせず、布団の上でうつ伏せになり、ただただ唸っている。






ニヤリともクスっとも笑うことなく、吹き出すことなどもちろんなく、それどころか、赤いペンを持って眉間に皺を寄せながら、ただただ唸っている。
毎日ウンウン唸っている。



というわけで。
ただいま書籍化作業の真っ最中で、我が目を疑う程に分厚いゲラとの睨み合いが続いております。
いやー、それにしても。
あたしが加筆・修正したゲラを受け取る、扶桑社の田中さん、気の毒だわー。
だって。



字ぃ汚すぎて、何書いてんのか自分でも読めねえんだもの。



それでも、作業は急ピッチで進んでいます。
発売日などの詳細はじきに発表できる予定ですので、もう暫くお待ちください。

ちなみに。
あたしの片付け記録をそのまま紙にすると、これだけの厚さになるようです。




(サイズはB4。厚さは6.5センチ。ダンベル代わりになる重さ)



つうか、今改めて読み返してみると。



虫 ネ タ と 夏 目 父 ネ タ 、 書 き す ぎ だ 、 俺 。





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 ↑書籍化の時期をぼんやり修正してみました。


片付けられない女が棲む、11年も掃除したことのないゴミ屋敷のような汚部屋というものは、文字通り汚い。
片付け始めるずっとずっと前から、「自分の部屋は散らかっているだけじゃなく汚い」という自覚はあったから、たとえば風呂あがり、しっとりした足で絨毯の上を歩くと、足の裏にはピトっと、髪の毛やら髪の毛やら髪の毛やら得体の知れないゴミやら(カツオ姫の抜け殻やら)がついてしまうから、部屋に入る時は常にスリッパを履き、万年床の枕元でそれを脱ぎ、絨毯を直に踏むことなく布団の上に乗る、という生活をしていた。



しかし、汚いということが判っていながら掃除もせずにそんな暮らしを続けていると、感覚が麻痺してくる。
それは今も麻痺したままで、だからあたしは未だに4畳半の絨毯の上にタバコの灰が落ちることが全然気にならないし、「燃えなきゃいいや」くらいしか考えてない。
そういえば。
汚部屋ブログ界の虫博士・青ポットさんが書いていた、「学生時代に住んでいた下宿で、灰皿代わりに使っていた空き缶が邪魔になると、それを手で床に払い落としていた」という話を読んだ時、「わかるわかるー」と思ったっけ・・・・。
(その記事はコチラから)
でも、ここまでの感覚は、かなり重度の汚部屋住人じゃないとわかんないんだろうなあ。



ちょっと話が逸れたけど、とにかく、そのくらい汚い部屋を片付け始めて気づいたことがあった。
それは、「いらない物を捨てまくってどんどん部屋がスッキリしていくのと反比例するように、部屋の埃が増えていく」ということ。
それまで部屋のいたるところで落ち着いていた埃が、片付けることによって動き出すからなのだが、それでもあたしは、「要らない物を一通り捨ててから掃除をする」と決めて、カビ取り以外の掃除をせずにいたため、片付け始めてからの汚部屋は、以前にも増して埃だらけになっていた。
中でも、埃の影響を最も受けたのがこれ。






カバーも何もしてないもんだから、埃が溜まる溜まる。
元々かなり汚かったけれど、片付け始めてからというもの、その汚れっぷりに加速度がつき、キーの周囲にはみっしりと埃が詰まり、そしてとうとう、一部のキーに不具合が生じ始めた。
キーを押した時の感覚が「カタカタ」ではなく、「ぱふぱふ」するようになってきたのだ。



この、Gateway社製のキーボード。




(1999年に買ったPCの付属品。PC本体は未だに普通に使っている)



これのキータッチの感触が好きだから買い換えるつもりはないの。
でも、カタカタ加減が好きだったの。
ぱふぱふじゃイヤなの。
指も肩も疲れるの。
というわけで。
分解掃除することにした。



(以下、汚い画像満載でお送りしますので覚悟してください)






(ブラックコーヒーをこぼしたくらいじゃ拭きません)



キーの奥に詰まってる埃を全部取り除きたいし、




(8年分の汚れは頑固そうだ)



キー上部や側面についている手垢とか埃とか、得体の知れない汚れも、全部全部取り除きたい。






裏についてる、びゃーっていう汚れ・・・・は拭けばとれそうだな。


何しろ買ってから一度も掃除していないし、コーヒーはしょっちゅうこぼしているので、まずは、キーの下にあるクッションゴムがイカれてないか確かめるべく、分解を開始した。






そういえば昔、バイトにいった会社のキーボードが脂ギッシュでやたら汚くて、同じことやったなあ。
確か、あそこの会社のキーボードは、クッションゴムがボロボロだったんだよなあ。






・・・・お。
うちのは大丈夫そう?
つうか、まだまだいけるな、これは。






バイトしてた会社のキーボード、どんだけ古かったんだよ。
ああ、でもあそこの会社って。



バ イ ト 代 も 払 え な か っ た く ら い だ も ん な 。
(未だ根に持ってる)



クッションゴムが綺麗なことを確認できたので、いよいよ、マイナスドライバーを使い、テコの原理でポコポコとキーを外し始めた。
・・・・って。







思った以上に汚いですー。汚いですー。



でもこんなことでメゲてる場合じゃないし、それ以前に、キーを外す作業はなんだかとっても楽くて、あっという間に全てを外し終えた。






と同時に、隠れていたゴミやら髪の毛やら埃やらが姿を現した。







得体の知れない汚れがいっぱいですー。いっぱいですー。



わーわー言ってても仕方ないので、とりあえず、溜まっていたゴミをマイナスドライバーですくってみた。









お 灸 ?



あまりの汚さにうんざりしながらも、せっせとゴミを取り除く。




(ぱふぱふ音の源)



細かく残ったゴミはマイペットをつけたティッシュで拭き取る。



このあたりでもう「メンドクセ」と思い始めていた。
「こんな古いキーボードに拘らないで、新しいのを買えばいっか」と思い始めていたのだが、とりあえず続けた。



さて。
次はいよいよ、取り外したキーの洗浄だ。









一体何の汚れだよ。




よく判んないから、「汚れの最下層は手垢だ」ということにしよう。(投げやり)
で、「手垢の汚れはマイペットで落ちる」ということにしよう。(投げやり)
そうと決まればあとは簡単。
キッチンにあるボウルに水をため、大量にあるマイペットを適量垂らし、そこにキーをガラガラと入れ、放置すること約4時間。(=最近の平均睡眠時間)






で、朝起きて様子を見てみるも、







なんだかよくわかんね。



綺麗になったような、なってないような。
つーか。




メガネかけてないからよく見えね。(かけろ)



でももうこのあたりですっかりメンドウになっていたので、洗剤をよぉーく洗い流した後で、キーをザルにあげた。




(肥えたレモン型のザルは推定30年モノだけどバリバリ現役)



で。
拭くのもメンドウなので、リビングの窓際にザルごと放置して会社へ行き、帰ってきてから、綺麗になったボードにはめた。














結論。



や っ ぱ す げ ー メ ン ド ク セ 。



だから。



今度またぱふぱふになったら、買い換える方に448円。





・・・・・どうして貧乏なのかは訊かないでください。





仕事帰り雀荘に寄っただけですから訊かないでください。





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 ぅぉ!りこさんが上位に!





見本誌が届いて思い出した。
そうだ、そうだ。
これにも載るんだった。
「スクリーンショット、載せてもいいですか?」「いいですよ」っていうやり取りをしたんだった。



というわけで。
どんなメディアで紹介されても場違いな感じがするんですが、今回のはかなり浮き気味です!



「はじめての~」シリーズなどパソコン・ビジネス書籍出版で有名な『 秀和システム 』 より2007年7月20日に発売された、『 はじめての稼げるホームページ作りのツボ 』 という書籍で、当ブログが掲載されています。
2004年に発売された、『 はじめての儲かるホームページ作りのツボ』 という書籍の改訂版だそうです。


(左:楽天 右:Amazon。Amazonのほうが画像が綺麗)







(左:楽天 右:Amazon。これは楽天のほうが画像が綺麗。だから何だ?)



この本を執筆したケイズプロダクションさんから送って貰った見本誌が夕べ届いたので早速読んでみたんですが。
とにかく判りやすい
アフィリエイトに関しては、始める手順はもちろんのこと、「商品レビューを書く時はアフィリエイトリンクだけではなく、実際自分が買った物の画像を載せて、長所だけでなく短所も書くといい」とか、「報酬目的に、ホームページのテーマとかけ離れた高額商品を紹介してもダメ」などが、理由付きで説明されています。
つまり。
汚部屋ブログ(虫入り)でいきなり




(さんおくきゅーせんきゅーひゃくまんえん)




「 買 っ ち ゃ っ た ☆ 」
(註・言うまでもなく嘘です)



と書いても全く儲からねーということですな。



このブログ以外にも掲載されているWebサイトは沢山あって、どれもこれもが、オシャレだったりホンワカだったり有益な情報満載だったりするサイトばかりなのであたしのブログは完全に浮いているんですが、本人としては、このブログを使っているのに、部屋の汚れっぷりには一切触れずに淡々と、「稼げるホームページの作り方」を説明しているところが一番面白いです。



というわけで、機会があったら是非見てみてください。



・・・・と、告知だけで終わるのも締まりがないので小ネタ。



大仕事が一区切りついた昨日。
まだ明るいうちに家路につき、マンションの階段付近にさしかかると、まるであたしの帰りを待っていたかのように1階の住人・川井さん(仮名)ちの奥さんが家から出てきた。
で、やっぱりあたしに用があったようで、声をかけられた。



「ごめんなさいね」
「へ?」
「覗き見するつもりはなかったんだけど、隙間からチラっと見えちゃったのよぉ」
「ん?」
「あのね、驚かないでね」
「はい」
「夏目さんちの郵便受けの中に、虫みたいなのがいるのぉーーーーー!」
「・・・・え゛?」

・・・・と一応驚いてみたものの、ヒメカツオブシムシとルームシェアしているあたしは虫全般が大得意。
「カブトムシだったりして!やっぱオオクワガタ希望!」と逸る気持ちを抑え、我が家の郵便受けを開けようとした。
すると、川井さんちの奥さんは素早くあたしの背後に隠れて言った。



「い、いいわよ」



川井さんちの奥さんのOKが出たところで、あたしは勢いよく郵便受けの扉を開いた。






ガシャ!















(ガチャピン子 in 郵便受けは今回で3回目)














・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。











夏目父よ。そろそろガチャピン子に飽きてくれ。頼む。マジで。





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 件の書籍には↑についての解説もありまーす。


昨日の朝のこと。
同僚の吉田が、あたしの顔を見るなり言った。



「ねえ。お前んちって広い?」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・な、な、なんなんだ?
「広い」っつったらどうなんだ?
「狭い」っつったらどう出るんだ?
つーか、その質問の意図は何だ?真意はどこっ?
・・・・と瞬時に考えてみたものの、話の先が読めないので、あっさり答えた。



「フツー」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ど、ど、どうだ?
どう出る?吉田。
・・・・え?あ、あれ?
もしかして吉田ってば!





あ た し と 結 婚 し て マ ス オ さ ん す る 気 じ ゃ ね ?





・・・・なんてことはもちろん考えなかったけど、むしろ、そんな可能性が皆無だからこそ、吉田の真意が全く読めない。
この話はどこに辿り着くのだろう?
ウチの何が知りたいんだ?吉田!
・・・・と軽く動揺しているのを隠しつつ静かに吉田の反応を待っていると、話は、あたしが最も恐れていた方向に進み始めたのだった。



「お前んちって、誰が家事やってんの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「親父さん?それともお前?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺」
「ふうん。家政婦雇ってるわけじゃないのか」
「うん」
「じゃあさ」
「うん」



「 やっぱ、家の掃除はお前がやってるわけね? 」








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。








よ、吉田。








昼 メ シ 奢 る か ら 今 す ぐ 黙 れ 。



しかし吉田は黙らない。
あたしが「黙れ!」と念じているのに、全然ちっとも黙らない。



「住居用洗剤って、何使ってるの?」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。










とは言えず、あたしが口篭もっていると吉田は続けた。



「こだわりナシ?」
「うん」
「あ、じゃあさ」
「う、うん」
「今日の夜、洗剤持ってくるから、家に持って帰って使って」
「・・・・あ゛?」



その後吉田が話したことを要約すると。
吉田の担当するクライアントが、事務所を移転するのを機に、それまで社員が当番制でやっていた事務所の掃除を、業者に委託することにしたらしい。
で。
買い置きしていた洗剤が要らなくなるので、吉田に再三再四、「引き取らないか?」と言ってきているそう。



「あったら使うだろ?」
「う、うん」



というわけで。
あたしは吉田から住居用洗剤を貰うということで話がまとまり、吉田はクライアントのところへ出かけていった。
あたしは、家での暮らしぶりを根掘り葉掘り訊かれなかったことに激しく安堵しながら、仕事に戻った。
そして夜になり、外にいる吉田からケータイに電話がきた。



「お前、今日何時に帰んの?」
「11時頃」
「わかった。じゃあ待ってるから」
「呑み?」
「いや。俺、仕事終わったから、家に戻って車とってきてから会社に行くわ」



またもや話が見えない。
ところがあたしは、仕事以外のことになると途端にどうでもよくなって、「呑みじゃないのかよ。つーか何で車?」と思っても訊くのがメンドくさくなる生き物なので、「ふうん」とだけ言って電話を切った。



23時。
仕事を終えて会社を出ると、ビルの前に吉田の車が停まっていた。
・・・・くぅぅぅぅ・・・・。
仕事帰り、男が車で迎えに来てくれるのなんて、何年ぶりだよ。
泥酔した男友達から連絡を受けて車で迎えに行くことはしょっちゅうあるけど、迎えに来て貰ったことなんて最近全然なかったなあ。
なーんかいいね。



これが吉田じゃなかったらすごくいいね。



心の中でそんなことを思いながら乗り込むと、吉田は黙って車を走らせ、暫くすると「メシは?」と訊いてきた。
「メシの誘いだったのか」と思った。
でも違った。



「まだ。5時ぐらいに、部長がくれたおにぎり食べただけ」
「・・・・食ったんだな?」
「食ってない。おにぎり2個しか食ってない」
「・・・・食ってんじゃん」
「食ってない。今、すげー腹減ってる」 ←つくづく言葉遣いの悪い女
「・・・・食ったのに?」 ←シツコイ
「食ってない」 ←コイツもシツコイ



結局吉田は、おにぎり2個ぽっちを「晩ご飯」と認定し、どこに立ち寄るわけでもなく、あたしを家まで送り届けやがった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



吉田、あたしのアッシーになりたかったのかしら☆
(「アッシー」を知らない人はお父さんかお母さんに訊いてね)



ところが、だ。
マンションの駐車場で停まった車からあたしが、「ありがと」とだけ言って降りようとすると、何故だか吉田まで降りてきた。
あたしは慌てた。



「な、なに?」
「は?」
「なんで吉田が降りるわけ?」
「玄関まで、洗剤運んでやっから」



ああ・・・・、なーんだ。
洗剤を持ってきてくれたのか。
そのための車か。
なるほどなるほどー。






ほうほう。
マイペットね。
4畳半のヤニ掃除にいんじゃねーの?






あらまあ、3本も。
真ん中のは比較的新しそうだけど、両端のは古そうだね。
でもいいの。
何せあたし、推定10年前のシャンプーとコンディショナーを平気で使ってるんだもの。
でもさ、吉田。



この量はどうなんだ?












(デカい詰め替えボトルには「業務用」の文字)







(4.5リットルって何リットル?答え:4.5リットル)





吉田がこれらを車から降ろした時、まずはその量に驚いた。
でもそれよりも、あたしはその後、吉田の口から発せられた言葉で、腰を抜かさんばかりに驚くことになる。



吉田は、大量の洗剤が入った紙袋を持ってウチのマンションの階段を上がりながらこう言ったのだった。



「大量だけど使い切るでしょ?」
「・・・・10年分くらいあるんじゃね?」
「お前なら2~3年で使い切るっしょ」
「え?」






「 だ っ て お 前 、 掃 除 好 き そ う だ も の 」






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






吉 田 っ て 、 人 を 見 る 目 が な さ す ぎ 。






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 週末はヤニ掃除でもするか・・・・。


連休は野球観戦三昧しようと思っていたのに台風4号で予定が狂った。
で、連休初日は雀荘へ行ったのだが、7時間も打ったのにゲーム代や食事代(カレー)を差し引くと400円しか浮いてない、という非生産的な時間を過ごしてしまった。
そして、その日の夕方。
7月から始まったドラマを録りためていたのを観ていたら、身に詰まされるのが多くて、考えなくてもいいことをアレコレ考えてしまいそうになったので、寝た。
21時に。



・・・・・・・・・・・・って。



小学生か。



そしたら翌日は朝4時に目が覚めた。



・・・・・・・・・・・・って。



お爺さんか。



早起きは三文の得。
ということは。
「今日雀荘に行ったら勝ちまくるんじゃね?」というヨコシマな考えが一瞬頭を過ぎったが、連休2日目は雀荘に行くわけにはいかなかった。
やらなくてはいけないことがあったのだ。



あたしが住んでいるマンションは築19年で、今年の秋には外壁や共有スペースの大規模改修工事を予定している、らしい。
しかし、19年も経てば家の中もだいぶガタがくるわけで、そこは大規模改修工事とは別に、各々が修理しなければいけない。
そういえばここ数年、管理組合の総会など住人が集まる席で、内装や水周りの不具合を口にする人が増えたように思う。
でも、何故か我が家ではこれまで、不具合らしい不具合がなかった。
ところが、1ヶ月くらい前のこと。
キッチンの水周りにガタがきた。
蛇口をキッチリ締めても、吐水口の先からポタポタと水が垂れるようになったのだ。
パッキンがもうダメなんだろうなあというのはなんとなく判った。
ただ。
水が垂れるとは言っても、試しにそれをラーメン丼で受けてみたところ、丸1日でいっぱいになるかならないか程度。
ポタポタと垂れる音が気にはなるけれど、料理ができないあたしがキッチンに居る時間なんて日に10分もないわけで、緊急を要すわけではなかった。
でも、これを期にあたしは、水栓全部を交換したいと思いついた。
もちろん、自分で、だ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



なんとなーく、出来るかなー?って思ったの☆




というわけで。
水が垂れるようになってすぐにあたしは、自分で水栓全部を交換する方法を調べ始めたのだった。



19年前に我が家のキッチンに設置されたのは、「ツーハンドル混合水栓」なるもので、INAXのサイトで見てみると、SF-330-GS という型番らしい。






これを、シングルハンドルの水栓に交換したかったのだが、シンク自体を加工することなく交換できるのは、どの型の物なのか?
INAXのお客様相談センターなるところに電話して訊いてみると、SF-B430Sという型のものなら、そっくりそのまま交換できるらしい。
タッチレスでホースが引き出せて泡沫吐水のが良かったけど、何しろ我が家は外食頻度が高く、つまりキッチン使用頻度がものすごーく低い。
水栓も上を見ればキリがないけれど大して使わない箇所に大枚叩いても宝の持ち腐れになり兼ねない。
よし。
SF-B430Sっつうヤツにしよう。そうしよう。



集合住宅の水周りゆえ、「不安が残ってるうちは「買い物かごに入れる」のボタンを押さないぞ!」と固く心に誓い、その後は取替工事の仕方や必要な部品や価格をネットで調べ、ふと疑問が湧くとシンクの下に潜って疑問を解決し、それでも判らないことは、近所にあるホームセンターに行って、店員さんに訊いてみたりもした。



そうして準備を整えて買った器具一式が、連休初日に届いたのだった。










今回購入したのは全部で3種類。





本体専用レンチフレキ管×2



合計、21,762円。
(管は交換しなくていい場合も多いらしいけど、ウチの場合、古い管の長さがいっぱいいっぱいな上に、新たに取り付ける本体の取付脚がそれまで使っていた物よりも短いため、長いものに交換しなければ繋がらなかった)

あたしの場合、こうして勢い付いて買ったはいいが、やる気が萎まないうちに交換してしまわないと、そのまま何日も何ヶ月も、最悪何年も放置する可能性が高い。
というわけで、連休の中日、とっとと作業に取り掛かった。



まずは、玄関脇にある水道の元栓を締めた。
蛇口をひねっても水が出ないことを確認した後、モンキーレンチとタオルを持ってシンク下に潜り込み、管にある水をタオルで拭き取りながら、正面に見える袋ナットを外した。






(左がお湯、右が水の給水管。奥行き僅か13センチ)



しゃがんで見える部分の作業はこれだけで、後はシンク下に仰向けになり、お湯と水の給水管の間に頭を突っ込んでの作業となったのだが。



2万8千回くらい挫折しそうになったよ、お母さん!



あまりに必死すぎて写真を撮る余裕が全くなかったから判りづらいと思うけど、もうねえ、何が大変ってねえ、何もかもが大変。
外したい管は、シンクのすぐ下にある水栓本体の取付脚部分と袋ナットで繋がってるんだけど、仰向けに寝て頭が給水管の間にすっぽりハマった状態だと、専用レンチを使ったところで力が入んねーの。
仰向けに寝て、腕を目一杯真っ直ぐ上に伸ばした体勢でナットを外そうとしたところで、身体のどこに力を入れれば、固く締まったナットが外れるのかがわかんねーの。
膝を立てて踏ん張ると首の後ろが痛いし、腕に余裕を持たせたくて頭を持ち上げると、今度は腹筋がもたない。
あげく。
「ふっ................んっ」と踏ん張るあたしの声が気になるのか、やたらコイツが寄って来やがるのだ。






(自堕落番長)





いやいやいや、猫の手はいらねーから。





つーか。





く す ぐ っ た い か ら 脇 腹 舐 め ん な よ 、 猫 !





こういう作業はやっぱ、男の人がやるに限るなあ。
つうか、あたしが必死になってるすぐ近くに男がいるハズなんだけど・・・・って!









お 前 の こ と じ ゃ ね ー か ら 、 オ ス 猫 !



あーでも、夏目父みたいに背ぇ高いと、こんなところに潜るのは却って大変なんだろうなあ。
しかも夏目父、あたしより非力だし。
あたしより根性ないし。
つーか、夏目父。
今日も狂ったようにゲームしてるし。

 ←ぷぷぷ。まだクリアできてねーでやんの。ぷぷぷぷ。

しかし水道屋さんってすげー。
毎日こんな大変な作業してるなんて、すげー。



・・・・なんてことを考えながら踏ん張り続けた結果、外したい物を外すことが出来たのは、作業開始から5時間後だった。






しかも、本体をシンクに括りつけているナットを外した時のこと。
外れたナットを手で取り損ね、









こ ん な も ん が 落 下 し 顔 面 を 直 撃 す る 始 末 。



痛くて涙出たよ・・・・。



その後、最後の気力を振り絞り、約1時間かけて新しい本体と管を取り付けると、ようやく仰向け作業から解放された。




(こんな小さなリフォームに何時間かかってんだか)



6時間ぶりに水の元栓を開け、水が漏れないことやちゃんとお湯が出ることを確認してようやく作業終了。
しかし。





達 成 感 も 充 実 感 も 皆 無 。





何故なら。
作業終了から丸二日経った今も尚、





全 身 筋 肉 痛 だ か ら 。





ちなみにこの作業、近所のホームセンターに委託したら工賃は13,650円だそーです。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





頼 ん だ ほ う が 良 か っ た ん じ ゃ ね ?





あ゛・・・・・。





イテテテテテテ.........。
(今は主に腹筋)





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 連休最終日は全身の痛みを堪えるだけで終了。さいあくだーさいあくだー。


思いのほか早く帰れた昨夜。
家に着いて部屋に入ると室温はまだ夕方のそれで、いつもならブラインドの隙間から指を入れて窓を開けるのに、ふと思い立って、11年間下ろしっぱなしだったブラインドを上げてみた。
そして。
自分の部屋から見える景色が案外好きだということに初めて気がついた。























つ ー か 、 誰 ん ち だ 、 こ こ 。
(答え:俺んち)





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 今日も孤独な汚部屋ブログ。


あとは4畳半にある物を捨てれば、あたしがぼんやりと思い描いていた、片付けの第一段階が終わる。
「長かったなぁ・・・・」と思ってふと過去ログを見てみると、4畳半の片付けに着手したのは、8畳間の片付けを始めて2ヶ月半ほど経った2006年12月5日の夜だったらしい。



「最初はぁー、まずぅー、8畳を片付けてぇー、それが終わったらぁー、4畳半に着手ぅ?」・・・・ってこんな口調の三十路女はイタイけど、片付け始める前はそんな風に思っていて、でも、8畳を片付け始めてみてすぐにそれじゃダメだということに気がついた。
というのも。
8畳を片付けながら、捨てると決めた物をゴミ袋に詰めても、そのゴミ袋を置く場所がなかったからだ。
「とりあえず・・・・」と、まだ整理できていない物をよけてゴミ袋の置き場所を作ったところで、あたしの住んでいる地域では、家庭ゴミの収集日は週に2回で月曜と木曜。
土日で出たゴミを月曜に捨てそびれると、木曜日まで部屋に置いておかなくてはいけなくなる。
ということはつまり、せっかく土日に片付けても、月曜日にゴミを捨てそびれてしまうと、木曜日までは部屋にある物の量は減らないままなわけで、物が減らないと動きづらくて仕方ない。
加えて、最初の頃は、「せっかく片付けたのにゴミを出し忘れた」ということに軽ぅーく凹んだりもしていたから、自分で自分のやる気を萎えさせないためにも、ゴミ袋の一時置き場を作らなければと思ったのだった。



結果的には、8畳と同時進行で4畳半も片付けたのは正解だったんじゃねえの?と思う。
ゴミ袋置き場を確保できたことで確実に効率が上がったし、8畳の片付けに飽きたり片付ける気が起きない時でも、タバコを吸うために4畳半に入ったついでに、4畳半の学習机にある物を1つ手に取ってゴミ袋へ入れただけでなーんとなく、「今日も片付けた」という気になれたから。
ふぅー。
汚部屋がひとつじゃなくてふたつあって良かったわー。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



なんてことはもちろん思ってねえけど。



ただ、「8畳は片付け終わったけどまだ4畳半が残ってる」なんつー状態を考えただけで思いっきり気が遠くなるから、二部屋が同じくらいの時期に一区切りついて良かったなぁ、と思っている。





さて。
4畳半に残る物もあともう少し。
とりあえず学習机を解体しようと思っていた矢先、キッチンの水まわりを修理をしようとその方法をネットで検索していたら、あるテレビ番組のサイトに辿り着き、そしてそこで、なんとも興味をそそるテーマを目にしてしまった。




7月6日(金)
念願の書斎机を自分の手で!
プロ風に仕上げるスプレー塗装の技をご紹介します。
団塊世代のDIY(2)
子ども机を書斎机にリメイク

講師:鈴木雅博

NHK教育テレビ 『 住まい自分流 ~ DIY入門 ~ 』 ホームページより




あたしはオッサンなだけで団塊世代じゃないけれど、でもなんだか楽しそうじゃないかー。
長年使えてなかった古い家具を捨てるのは爽快だけど、再利用できるならしたいし、自分の手で出来る範囲のことならやってみたい気がする。
上手に出来るかどうかは考えず、とりあえずチャレンジだけはしてみよう。そうしよう。
結局4畳半にある学習机は残すことに決め、他のゴミを集め始めた。
まずはこれ。






カセットテープが入っていた土埃まみれのラックの奥にあった。
箱ごと引っこ抜いてみる。






どう見てもポスターだよなあ。
何となく、どういう類のポスターなのかも判っちゃったし汚れもヒドイけど、中身を確認したい欲を抑えることができず、全部開いてみた。






うおーーーーーーーーーーーー!
なーつーかーすぃーーーーーー!
EPIC SONYの黄金時代だー!






うおー!
エンリケー!
ヨッちゃんによろしくねー。 ←当時はコンタが好きだったハズじゃ・・・?

ポスターがあった場所の奥にはパネルもあった。






好きだったもんなぁ、バービー。(遠い目)
このパネル、前の家で貼ったような気がするなあ。
でも。
小学生の時はコレ貼ってたんだよなあ。











(お母さんと一緒に、近所のタバコ屋に貰いに行った)









や っ ぱ 、 友 達 と 話 合 わ な か っ た ん じ ゃ ね ?









ポスターのほとんどを処分して振り返ると、カーテンレールの上にまたもや懐かしい物を発見した。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ああ・・・・。
また、切ない思い出が甦るブツかよ・・・・。
すげー汚そうだし、昔のことを思い出すから触りたくない。見たくない。
でも、そういうモノこそ捨てなくちゃ。






アイタタタタタタ...........。
全然やる気のないあたしに、一生懸命にテニスを教えてくれた工藤クン、テニスが縁で知り合った女の子と結婚して、もう子供が2人いるんだよなあ・・・・。






基本の「き」の字も覚えなくてごめんよ。
あの頃あたしがしょっちゅう、風邪ひいたりお腹が痛くなったりしてたのは、テニスに行きたくなかったからなんだよ。
つうか。



仮病ばっか使っちゃってごめん。



それと。
せっかくくれたテニスの本を






こんなにしちゃってホントにごめ・・・・・って、別にいっか、謝んなくても。(サイテー女)
あたしが一回も結婚してねーのに、工藤、2回も結婚しやがったんだし。
うんうん、いいやいいや。
なんか謝んなくてもいい気するよ。
つうか、むしろ。
謝って貰いたい気ぃすらしてきたよ。(勘違い女)





最後に。
4畳半にある物の中で、一番その安否を確認するのが怖かった物を学習机の足元の一番奥から引っ張り出してきた。






これさえ無事であればいい。
これさえ無事だったら、あたしはこれからも片付けをがんばれる。
どうか無事でありますようにと、祈りながら蓋を開けた。






あたしは子供の頃、スーパーマーケットのレジ係りになりたかった。
当時はバーコードリーダーなんてものはなく、買い物カゴの商品を手に取り値札シールを見ながらレジスターに値段を打ち込むのが主流で、あたしはお母さんと買い物に行くと、お母さんとは離れてレジに行き、お母さんの買い物が終わるまでずっと、レジをうっとり眺めている子だった。
特に、電子レジスターではない古いタイプの物が好きで、誕生日やクリスマスが近くなるとあたしは決まって「レジスターが欲しい」と言っていたが、もちろん買ってもらえなかった。
中学を卒業したら高校へは行かず、スーパーのレジ係りになろうと思っていた。






ところが、中学生になったばかりのある日、家に帰るとあたしの部屋にコレが置かれていたのだった。
何の前触れもなく、だ。
驚いたあたしがお母さんに聞くと、お母さんはあっさりと言った。



「レジっぽいからあんたが好きかなあ、と思って」



お母さんの予想は当り、あたしは中学の3年間、家では英文タイプを打って過ごした。
勉強をした記憶はほとんどない。
英語の教科書や、洋楽のレコードの歌詞カードや、とにかく英語を見るとそれをそのまま英文タイプで打ってみた。
英文タイプを買ってもらったおかげで、中学1年の夏にはブラインドタッチが出来るようになり、英語が身近になった。
勉強には相変わらず興味がなかったが、英文タイプでキーを打つことに慣れたあたしは、レジ係りになりたいという夢をいつの間にか忘れ、語学にハマるわけでもなく、何故か、機械に興味を持っていく。
その後の人生に多大なる影響を及ぼした物だった。



これが無事だったのが嬉しくて、リビングにいる夏目父に見せにいった。

「とーちゃん、これ覚えてる?」

リビングにいる夏目父はいつものように、お腹の上に猫を乗せてソファーに寝転がっていた。
そして、あたしの方を見ずに訊いた。

「なに?」
「英文タイプ」
「ああ」
「無事だったよ」
「そう。なにそれ、取っておくの?」
「うん」
捨てなよ
「なんで」
「なんとなく」
「捨てないよ。だってお母さんが買ってく・・・・」
「お母さんじゃねーよ。俺だよ、俺」
「は?」
「オ・レ・が・買っ・た・の」
「はぁ?」



この日、夏目父の口から明かされた20数年目の真実は、なんとも気が抜ける話だったが、かいつまむと。



その昔、夏目父がまだサラリーマンだった頃、取引先の人と一緒にクラブに行った時のこと。
席についたホステスの中になーんか見覚えのある顔を見つけた。
それは夏目父の勘違いではなく、向こうも夏目父に見覚えがあったようで、そして向こうの方が夏目父より記憶力が良かったようで、「夏目さん・・・・?」と声をかけられた。
そして夏目父は思い出した。
そのホステスさんの名前は「ユウコちゃん」。
数年前、全く違う土地で暮らしていた時、夏目父の勤め先の近くにあった喫茶店で働いていた女性だった。
しかし、何故ホステスに?
結婚するからって喫茶店を辞めたハズじゃ・・・・?
そんな疑問を口にすると、ユウコちゃんは目を潤ませて、ここ数年自分の身の上に起きた出来事を語りだした。
詳しいことは夏目父も忘れてしまったらしいが、ユウコちゃんは子供が出来て結婚することになり喫茶店を辞めたのだが、入籍する前に、旦那になるハズだった人が行方をくらましてしまったらしく、実家のある土地に戻り子供を産み、親の世話になりながら子供を育て、生活のために日夜働いているらしい。
ユウコちゃんの昼間の仕事は、事務機器の販売。
そう。
夏目父はユウコちゃんの身の上バナシを聞いてホロっときて、ユウコちゃんのその月のノルマ達成に協力するために、英文タイプを買ったのだそうだ。



「・・・・・・・・・・・・捨てたくなってきたんスけど」
「だろー?俺だってそれ見ると、キョーちゃん(あたしの母親)に叱られた時のこと思い出しちゃって胸が痛くなるよ」
「叱られたんだ」
「そりゃーもう、離婚の危機だったよ」
「ふうん」
「酔った勢いだったんだけどね」
「ふうん」
「ああ・・・・胸が痛い」



ここであたしは、名案を思いついた。



「決めた!」
「捨てンだろ?」
「捨てない!とっておく!」
「はぁ?」
「とーちゃんの部屋に置いとく!」
「はぁぁぁぁぁぁ?」



「とーちゃんが無駄遣いしないよーに、戒めにね」



夏目父は思いっきり嫌がったし、戒めというのも夏目父の部屋に置くというのも嘘だけど、でも、真実が判ったところであたしの、お母さんへの感謝の気持ちが変わるわけじゃない。
とっておきましょう。そうしましょう。



こうして7ヶ月に渡る4畳半の片付けも一区切りついた。
ちなみに。
掃除はまだしない。
学習机をリメイクする時にまた汚れるだろうから、掃除はそれからやればいい。
というか、壁紙も絨毯も貼り直さないといけないし、ブラインドや照明も変えなくちゃいけないから、掃除というよりは全体的にリフォームする必要があるんだろうなあ。



さて、それではご覧頂きましょう。





ちなみに。
4畳半で一番酷かったのはベッドの上で、7ヶ月前はこんなでした。











ベッド、見えねーし。





で、7ヶ月かかってここまでになりました。






(結局行き場のないトトロ)



トトロは洗いたいのだけれど、何せ図体がデカいので、真夏に洗おうと目論んでます。
で。
他の場所も、汚れはあるけどゴミはない。というところまで何とか辿り着きました。






















(きたね)



ふぅ。
リフォームが大変そうだけど、真夏に大汗かきながらやりましょう。そうしましょう。



ところで。
8畳と4畳半合わせて一体どれだけのゴミを捨てたでしょうか。
そして。
ゴミを捨てるのにどれだけのお金がかかったでしょうか。



実はあたしはこれが一番気になってました。
というわけで、何の参考にもならないだろうけど数字発表。



ゴミを捨てるのにかかった費用は、

・家庭ゴミ
 ゴミ袋代:45リットル30枚入り168円×2包+同198円×2包=732円
・粗大ゴミ
 第1回収集依頼分:コタツ・布団・CDラジカセ 1,200円
 第2回収集依頼分:ファンヒーター 400円
 ゴミ処理工場持込分:ゴルフバッグ・釣竿・布団・プリンタ等 1,000円



計、3,332円。





捨てたゴミの量は、45リットルのゴミ袋でなんと!112袋!





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





す げ え 溜 め て た の ね 、 あ た し ☆





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 前回の記事に沢山コメント頂きありがとうございます!
 これからゆっくりと全てにコメント返しさせて頂きまーす!


11年かけてせっせとゴミ屋敷のような汚部屋を作った片付けられない女には、部屋を片付けるにあたって、ぼんやりと頭に思い描いていた段取りがあった。
とは言っても、長年、「捨てる」とか「片付ける」とか「収納する」っていうことをせずに暮らしていたから、「こんな順序でやればいいんじゃないかなあ」程度の本当にぼんやりとした段取りで、それが正解だという確信はないし、また、それをやり遂げられる自信は全くなかった。



まず最初にやるべき・・・・なんじゃないかなあ・・・・?と思ったのは、捨てること。
で。
片付け始めてすぐに、捨てる基準が判らず途方に暮れた。



「必要なのか?必要じゃないのか?」を基準にすると、会社に着ていく服と持っていくバッグと化粧品と下着とパソコンとテレビさえあればいいような気になったし、「○年間使ってない物は捨てる」を基準にしても、ゴミ屋敷のような汚部屋に溢れかえった物のほとんどは、何年も使っていない物ばかり。
どう考えても、生活必需品以外の物は捨てる、という結論に至ってしまう。

でも。
部屋が片付いたら、気に入ったソファを買ってゆっくりと本を読んだり音楽を聴いたりしたいし、たまにはアルバムを開いて昔の自分を笑いながら見たい。
あと、昔録ったドラマのビデオを見ながら、「あーあー、この頃ってこの俳優引っ張りだこだったよなあ」とか、昔とは違った見方をしたい。
・・・・と、片付いた後に自分の生活スタイルが変わる前提で考えると、途端にいろんな物が必要に思えてくる。
時々、片付けずに過ごした日々を振り返ると、これまで十何年も余計な物を買い続けたんだから、これまで買い溜めた物を全部使い切ろうと思ったりもした。



というか。
部屋にどのくらいの物があるのが標準なのかが全く判らなかった。
今となってみれば標準を求めたことが間違いだったと思えるが、ブログを始めてから数ヶ月は標準を探す日々だったように思う。
自分の標準は自分で定めなければいけないんだと気付いたのは、ここ数ヶ月のことだ。
でも実は未だに、基準も標準も判っていない。決めていない。



結局のところ、片付け始めて9ヶ月経ってもあたしは、「片付けられる女」にはなっていないし、未だに生活すること自体メンドクサイと思っている。
でも、たったひとつだけ、変わったことがある。

自分の部屋にちょびっとだけ興味が出てきた。
逆に言えば、少なくともこの11年間、自分の部屋には全くちっともさっぱり一切、興味がなかった。





さて。
8畳間の片付けも残るは一ヶ所のみ。






下段に少し残ったのは10数枚のレコードだったのだが、これは4畳半にもかなりの量があるから、捨てるのか売るのか取っておくのかはゆっくり決めることにして、収納家具の上に乗っている物の片付けに着手した。

まず、左手にある雑誌やフライヤーの入ったファイルをよけ、次に、夏目父には「俺より大切だろ?」と言われている、HDD DVDレコーダをテレビの上に移動すると、棚の上は2つのダンボール箱だけになった。






何年か前、床に積んでた本が雪崩って、「チョーメンドクセ」と思いながらダンボールに詰めた記憶があるが、どんな本を詰めたのかは覚えていない。
でも。
部屋を片付け続けてきて、見つからなかった本がある。
「うん、あれだ。あれが入っているハズだ」と確信してフタを開くと。




(私信:Sさん!やっと見つかりました!『魍魎』もありましたーーーー!)



なんかじーんとくるわー。
一時期は何度も何度も繰り返して読んでたのに、ダンボールに入れたが最後読まなかったもんなあ。
よぉーぅし。
部屋が綺麗になったらソファに座ってこれを読んで、最近やたら、「ねえ、俺のビーサン知らない?黒いヤツ。なーんでないんだろ?お前捨てたんじゃね?」ばかり言っている夏目父に、「この世には不思議な事など何もないのだよ、関口君」って言ってやろうじゃないか。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



黒いビーサンは、去年捨てたんだけどね。
しかも、捨てたのはあたしじゃなくてお前が自分で、だからね。



とにかくこれで最後だ。
これで部屋にある物ぜーーーーんぶを見たんだ。
何がどれだけあるのか、ぜーーーーーんぶ把握したんだ。
ちょーっと心にモヤモヤが残ってるけど、でも、部屋にある物をひとつひとつ飽きるまで眺めて、沢山の物を捨てて、9ヶ月かけてようやく、ゴミ屋敷みたいだった8畳間が、「残しておきたい物だけしかない部屋」になったんだ。



しかし、すっげえ時間かかったなぁ・・・・。(しみじみ)
最初に部屋のゴミを捨ててから9ヶ月も経っちゃったよ。
何しろゴミの量が尋常じゃなかったから、長期戦は覚悟してたけど、9ヶ月かー。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





早 く ね ?
(誰か思いっきり殴ってください)





よし。
後はこの家具を解体して切り刻むだけ。
学習机を解体した時の要領でやればちょろいちょろいー。 ←コイツ、すぐにヘコタレます



側面の板に足をかけてぇー




(靴下+スリッパは怪我防止用のつもり)









うりゃーーーーーーーーーーーーっ!









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。









お゛りゃああああーーーーーーーーーーーーっ!









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。









ど゛りゃああああーーーーーーーーーーーーっ!









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。









ビ ク と も し ね ー し 。







肩の付け根と肘と膝と股関節が一気に外れてもおかしくないくらいの力を加えても、側板と棚板に僅かな隙間は出来はするものの、学習机の時とは違って一向に、バキっと外れる気配がない。
そしてあたしは。



「道具を使えばいい」ということに、気づきやしねえ。



結局、側板がバキっと外れるまで、40分もかかった。




(気分は大山倍達かウィリー・ウィリアムス)



あまりの疲労でその場にへたりこみ、外れた側板にふと目をやると、なかなか外れなかった理由がそこにあった。




(接合部が全て金属だった件。金属に勝ったよ、俺!)







(どう見ても「ツマル」です)






この金属を緩めたらラクに外れたんスね。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あたしの40分にも及ぶ死闘は何だったんだ?なんてことは考えちゃいけない。
まともに考えると己のアホっぷりに泣きたくなるから、ここはひとつ、頑丈な我が身を褒め称えて次に進もう。



・・・・・・・・・・・・あ゛。




(上のほうは埃。下はカビ)





はいはい。どーもー。






(エコクリーニングって何)



窓際のカビが取れるまでの間、学習机の時同様、解体して出来た板を4畳半で、電動丸ノコを使ってゴミ袋に入るサイズに切り刻むことにする。






音は強烈だけど、身体がボロボロな今、手でギコギコやってなんかいられない。
窓を閉めきり、なるべく音が外に漏れないように注意して、











電動丸ノコ、スイッチオーン!







(1秒後)







あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっっっっっ!!!!!!











また、シート敷かねーでやっちゃった!!!!!
(学習機能ナシ)












(一瞬で、カブトムシの幼虫がいそうな住環境になった)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
学習しねえ女だな、あたし。なんてことは考えちゃいけない。
まともに考えると己のアホっぷりで死にたくなるから、ここはひとつ、8畳間に戻ってテレビの後ろ側も掃除しよう。そうしよう。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
カビが生えてそうだなあと思ったのに生えてなくて、「なーんだ。カビ、ねえのかよ」と安心したくせに、何故か絨毯養生のために新聞紙を敷いて、カビ取りハイターをシューっとやるなんて、お前の掃除用洗剤はカビ取りハイターオンリーかよ!つーか、癖かよ!習慣かよ!なんてことは考えちゃいけない。いけない。
つうか。
どーしていつもいつも、液体の染み込みやすい新聞紙で養生するのか、自分で自分がわかんね。



でも、この9ヶ月、ずぅーっとこんなんだったんだよなあ。
要領が悪くて、頭の回転が鈍くて、なーんでこんな風にしかできねーんだろ?って、自分で自分が理解できなかったんだよなあ。
そんなんで、よくまあここまで来たもんだ。



4畳半に戻り、板の切断作業を再開する。




(結局また、全て電動丸ノコで切断)



いいのいいの。
どーせ4畳半の絨毯はもうダメなんだから、大鋸屑が積もるくらいいいのいいの。
散らかったらすぐに掃除機かけりゃいいだけだもん。
こんなこと、今までの自分の散らかしっぷりに比べたら、大したことじゃないよ。
同じ失敗を繰り返しながらここまで来たんだもの。



要領のいい片付けなんてクソ食らえ。だもん。



生まれてこのかたずっと、片付けられない女なんだもの。
すぐに片付け上手になろうと思う方が間違ってるんだ。
少しずつ少しずつ、片付けが好きになって、片付けが上手に・・・・・・・



な ら な い 方 に 4 , 2 1 1 円 。



切断した板を全部ゴミ袋に詰め絨毯に掃除機をかけて8畳間に戻り、カビのとれた壁を雑巾で何度も拭いた。






そして、いつも使っている化粧品を纏めて入れたプラスチックのカゴを、元魔境に置いたキッチンワゴンの上に置いた。






これから先、部屋のレイアウトも考えなくちゃいけないし、照明やブラインドを変えたいし、家具も買わなくちゃいけない。
やらなくちゃいけないことは沢山あって、納得できる部屋が出来上がるのはまだまだ先のことだろう。

でも、まずはここが一区切り。
8畳間にある要らない物をぜーんぶ捨てたから一区切り。



それでは、ご覧いただきましょう。






みなさんハンカチのご用意を。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






いや、やっぱり今回もハンカチは必要ありません。






4畳半の一区切り記事がまだ書けてないのでハンカチは必要ありません。





脳内BGMの準備も要りません。





あ、ちなみに。





8畳間で最後まで片付かなかったスペースは、9ヶ月前はこんなでした。











ぷぷぷぷぷっ。





さあ、それでは、張り切ってご覧ください。
























長 か っ た ー ー ー ー ー ー ー ー ー ーー ー っ !





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 自分の部屋が片付いたことよりも、カナさんがおうちに戻ってこれたことの方が嬉しいっす。