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単行本 『 片付けられない女魂 』 は、Amazonマーケットプレイスで購入できます。
片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)



夕べ、4畳半から救出したチェストを使ってみようと、カラの引き出しを眺めていた。






「チェストの前に物を置いたが最後、あたしはまたチェストを使わなくなって、床に服を散らばすんだろうなあ・・・・」と思ったところまではまともだった(夏目基準)のに、具体的なことを考え始めたらおかしくなった。



(念のため書いておきますが、シラフの思考回路です)



つうか、あれ?チェストって何を入れるんだっけ?
服を入れていいものなんだっけ?何でもいいのか?
いや、でも、これってタンスだよね。タンスって服入れるもんだよね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



そうだっけ?



なんか自信なくなってきたな・・・・。
まあ服を入れるものだとして、どうやって仕舞えばいいんだろう。
カットソーとかジーンズとかを畳んで入れればいいんだっけ?
メンドクさくね?
でもそうしないと入らないから、やっぱ畳んで入れるんだよね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



そうだっけ?



この時の感覚を書くのは難しい。
チェストの本来の使い方を知らないわけではないし、服を入れりゃあいいことくらいはあたしでも判る。
でも、どれだけ引き出しを眺めようとも、この先自分がチェストを使って生活する様が想像できなくて、考えれば考えるほど、目の前にあるチェストを使うのが複雑で難しいことのように思えてくるのだ。

これまでも、こういう感覚は何度もあった。
そしてそのたびにあたしは、「自分が片付けない女なのではなく、やっぱり片付けられないなんだ」ということを自覚する。

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それが証拠に、この後あたしは、






3枚のカットソーを畳んで入れただけで作業を止めた。
で。
引き出しの縁におでこをつけて眠ってしまった。



朝 ま で 。



今朝6時、おでこの痛みで目が覚めた。
おでこが痛い。猛烈に痛い。
寝ぼけた脳みそで一瞬、「二日酔いか・・・・」と思ったのは内緒だ。
改めて布団に入って寝ようとするも、不自然な体勢で長時間眠ってしまったから身体のあちこちがオカシイし、何よりも、おでこが脈を打つように痛い。
そして。
案外眠くないことに気づいたので布団から出て風呂に入り、いつもよりだいぶ早い時間に出社した。



「おはようございます」
徹夜明けの上司に挨拶すると、上司はあたしの顔をじっと見て、「夕べは悪かったな」と言った。
ああ、そういえば、チェストの前に座り込んでぼんやりしていた時、仕事の件で上司から電話がきたんだった。

「ううん」
「あれ?お前、あの件が心配で早く来たの?」
「ううん」
「・・・・違うのかよ」
「なんかすげー早く起きちゃって」
「眠れなかったとか?」
「いや、変な格好で寝てて」
「何時に寝て何時に起きたの?」
「覚えてないんだけど、電話で話したすぐあとに寝て6時に・・・・」
「は?」
「・・・・え?」



「俺がお前に電話したの、8時だぞ?」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
えーっと。
あの体勢であたしは10時間も寝たと?
えーっと、じゃあ、じゃあ・・・・。



今もあたしのおでこにクッキリついてる引き出しの痕は、
何十時間経ったら取れるんでしょーか?

(しらね)



っていうか、部長。



あたしのこと、「一文字」って呼ぶの、やめてくれ。
(おでこに「一」の字を浮かべつつ)




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