BOOK INFOMATION
「大晦日、11時になったら買い物に出かけるからね」って言ってたのに、うちのオッサンときたら、リビングのソファに座ったっきり動きやしない。
し め し め 。
というのも。
大晦日だけは一緒に買い物に行っているのだが、食料品を買う段で毎年必ず揉めるからだ。
あたしが食べたい年越し蕎麦を夏目父は毎年「要らない」と言い、あたしが食べたいカニも夏目父は毎年「要らない」と言う。
気が乗らないと鏡餅だって「要らない」って言いやがるし、そのくせ、自分が好きな生ハムを、「それは1ヶ月分かぃ?」つうくらい買いやがる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
なんかすげえ腹立ってきたよ。
そんなわけで、夏目父が動かないのがこれ幸いと、「じゃあひとりで買い物行ってくるね」と言ってみたのだが、それも却下された。
しかも、その理由がひじょーに大人げない。
そうか。
それじゃ、『 ごくせん 』 が終わるまであたしは、今年最後の記事でも書くことにするよ。
さて、1年間迷いに迷ってようやく買ったHDD付DVDレコーダ。
設置場所を決めてないわ、TV台には入らないわで早速途方に暮れたのだが、新たにTVボードを買おうにも、案の定、ピンと来るものが見つけられない。
かといって、TVボードを買うまで接続しないで居られるほど我慢強くもないわけで。

木曜の夜、テレビの脇にあったマニキュア群をよけて、折りたたみ椅子の上にデッキを置いてみた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
と り あ え ず こ こ で ヨ シ 、 と。
(え!)
こういう中途半端なコトをする自分にもだいぶ慣れたので、微塵の罪悪感もなく、さあ接続接続ー。

昔からこの手の作業は大好きだったのだが、このTV台自体はもう何年も動かせない状態だったから、接続がかなり雑だった。
で、これを機に、一番スリムな接続にして、使わないケーブルを外した。

(新機についてきた「シンプルリモコン」なるものも絶対要らない)
なのに。


却 っ て ゴ チ ャ つ い た 。
やっぱ背面だけは隠れないとダメだなあ。
まあ、今更焦ることでもないし、TVボードの選定は来年の懸案事項にしましょう。そうしましょう。
何はともあれ。
これでようやく、部屋で地デジが見られるようになったんだし、お正月は充実したテレビライフを送れるだろう。
これであたしのお正月準備は万端のハズ。
・・・・お、そろそろ時間もいいカンジ。
次は、夏目父のお正月準備をしなければ。
リビングへ行き、出かける様子が全くない夏目父に声をかけた。
「買い物行くよ」
「ああ、やっぱダメだ」
「あ? 『 ごくせん 』 終わったんでしょ?」
「終わったけど、やっぱダメ」
「なんで」
「1時から 『 華麗なる一族 』 で、夕方からは 『 ライアーゲーム 』 だから」
「は?」
「で、夜は 『 ジャンクスポーツ 』 と 『 紅白 』 と 『 ガキの使い 』 だし」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「だから買い物行けない」
「・・・・そうか」
テレビの都合でフットワークが鈍くなるのは、我が家ではあたしの専売特許だったのに。
つーか、オッサン。
『 ごくせん 』 も 『 華麗なる一族 』 も 『 ライアーゲーム 』 も、録画してDVDに焼いたのがあるって知ってるだろうが。
なんで大晦日、テレビの前にへばりついてなくちゃいけないんだよ。
いや、それよりも。
オッサン、そんなにドラマ好きだったか?
い、い、いつの間に?
・・・・と、頭に浮かんだ疑問を投げかけようとした時、物凄く不機嫌そうな声が聞こえた。
「(東芝の)RDの新しいヤツ買ったでしょ」
「うん」
「俺のは?」
「は?」
「俺のはないの?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ねえよ。
とも言えずに黙っていると、夏目父は続けた。
「どうして娘のところにはサンタが来たのに、俺のところには来なかったんだろ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
歳くい過ぎてるからじゃねえか?
つーか。
欲しけりゃ金くれ。買ってきてやるから。
つーか。
欲しけりゃ金くれ。買ってきてやるから。
なんてことを言おうものなら、お互い言わなくてもいい言葉をぶつけてしまうに決まっているから、あたしは黙って相手の出方を見守ることにした。
すると夏目父は、ブツブツ言いながら立ち上がり、身支度をし始めた。
「買い物行く?」
「あー」
「・・・・レコーダじゃないよ。食いモン買いに行くんだからね」
「あー」
「観たいのがあったら録るから」
「あー」
「操作の仕方も教えるし」
「あー」
「ネットで録画予約も出来るから、それのやり方も教えるね」
「あー」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、なんだその返事は。
つうか。
お前は、風呂で毛ぇ洗われてる、白戸(ホワイト)家のお父さんか!
あたしが新しいHDD付DVDレコーダを買ったことでブーたれる意味がさっぱり判らないが、そんな夏目父をなんとかなだめ透かし、大型スーパーへ。
これ以上、機嫌が悪くなられちゃたまらんから、「いいよいいよ。あたしは正月も仕事だし、年越しだってどうせ会社でだし、蕎麦もカニもいらないよ。とーちゃんが食べたいものだけを買えばいいよ」と言った。
・・・・確かに言った。
そこはあたしも否定しない。
でもな、とーちゃん。

(註:我が家は二人暮らしです)
買 い す ぎ じ ゃ ね え か ?
つうかさ。

い っ た い 何 日 分 な の よ 、 こ れ 。
買い物を終えると夏目父の機嫌はすっかり直り、家に着いた途端、スパークリングワインを呑み始めた。
こんな調子で今年が終わろうとしている。
この1年のあたしは、歯を食いしばって頑張ったわけではないし、慌しく動いたわけでもない。
ただ、随分といろんなことを考えた。
これまで考えようとしなかった、いろんなことを。
自分で考えて自分で答えを出すことの大切さを思い知った1年だった。
さてと。
あたしはこれから会社で年越しです。
元日の朝も仕事をしている予定なので、「一年の計は元旦にあり」という言葉に沿えば来年は仕事ばかりの1年になってしまいそうだけど、でも、来年も今年同様、仕事もしてぼちぼち部屋を片付け続けていこうと思っています。
気負うことなく、がむしゃらになり過ぎず、てきとーに片付けて、その結果、居心地のいい部屋が出来ればいいなあと思っています。
そんなゆるいブログですが、
来 年 も ど う ぞ よ ろ し く 。


何年前かの夏、リビングで夏目父とテレビを観ている時に地震があった。
台所にある食器棚がカタカタ鳴りだした途端、自堕落番長は匍匐(ほふく)前進でテーブルの下に入り、夏目父は無言でリビングの照明を見上げた。
あたしは、無言で自分の部屋に行った。
その時の震度は4でほとんど被害はなかったのだが、揺れが収まりあたしがリビングに戻ると、夏目父は、少しイジワルそうな表情で訊いてきた。
「部屋だいじょうぶだった?」
「うん」
「まああの部屋じゃ、少々物が落ちたところで大勢に影響ないよね」
「・・・・そうだね」
「で、何が心配で部屋に行ったの?」
「DVDレコーダ」(即答)
この時以降、夏目父は、「うちの娘は、親よりも猫よりも、DVDレコーダが大切なんだよ」という話をいろんな人にしまくっている。
親や猫よりではないけれど、部屋にある物の中でHDD DVDレコーダが一番大事なのは本当かもしれない。

(日々草、こんなに元気だったのにな・・・・。 ←シツコイ)
東芝のサイトによると、この機種が発売されたのは2002年5月。
店頭に並んでから1ヶ月も経たないうちに買ったから、5年半は使い続けていることになる。
確か14万円ちょいで買ったと思うけど、これを入手してからというもの、あたしのテレビライフは物凄く充実したから、十分元は取ったよなあ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
取ったよなあ・・・・。
・・・・も、元は取ったから、
そ ろ そ ろ 新 し い の が 欲 し い な ぁ 。
・・・・と、1年前から思っていた。
でも、1年前のあたしの部屋は、新しいDVDレコーダを買っても、布団の上くらいしか置き場所がなかったわけで。

(常に布団の端が捲れあがっていた1年前)
何度ヨドバシの店員さんと熱く語り合ったのだろう。
機種を決めるまでにも時間がかかったし、自分の中の底値を決められずにだいぶ迷った。
そしてようやく「今だ!」と思ったのは、ヨドバシ.comで時々やっているナイトバーゲン頁を見た時で、テンションが思いっきり上がったあたしは自分が、「散々世話になったんだから、絶対あの店員さんから買おう!」と心に誓っていたことなどはすっかり忘れ、はい、ポチっとな。
2万円で買った壊れかけてるテレビも買い替えたかったけど、それは来年にしましょう、そうしましょう。

これさえあれば、部屋で地デジが見られるし、録画予約し忘れたことを会社で気づいてもネットで録画予約できる!
もう、昼休みにダッシュで家に戻らなくたっていいんだなー。(全体的にあたしがアホ)
年末年始の休みが楽しみになってきたなー。

(拭け!)
5年半、おつかれさまでしたー。
ハードディスクに詰まってるデータは、これからゆっくりDVD-Rに焼くからね。
で、中身をカラにしたらリビングか夏目父の部屋でまた働いてもらうからね。

(ほじれ!)
新しく買ったHDD DVDレコーダを箱から出した。

で、早速接続しようと腰を上げた。
が。
すぐに途方に暮れ、夕べは接続せずに、寝た。
えーっと、どこに置けばいいんだっけ?

(新旧ともTVボードに入らないサイズ。旧は震度3で確実に落下する)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
か・・・・、
か・・・・、
重 ね ち ゃ い ま せ ん よ ー に 。
(やりかねない)

(新旧ともTVボードに入らないサイズ。旧は震度3で確実に落下する)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
か・・・・、
か・・・・、
重 ね ち ゃ い ま せ ん よ ー に 。
(やりかねない)
た、ただいまっ!
またこんな時間になっちゃったよう。
・・・・って、あれ?自堕落番長、ひとりかぃ?
そうだそうだ、自堕落番長、聞いてくれよう。
また番長のマブダチにあたしの酒、呑まれちゃったんだよう。

ああ、これも確かに酒だよ。
美味しいんだけど呑み易すぎて、1晩で1ケースは呑めちゃうんだよ。(実話)
すげー不経済なのさ。
あ、ところで番長。
あたしが昨日買ってきた、チータラ知らないかぃ?
・・・・そ、そうか。
やっぱり番長のマブダチが食いやがったのか。
いや、食っていいんだけどね。
今晩のあたしのツマミがないっつうだけだから。
それにほら、ツマミがなくったってあたし、酒呑めるから。
塩とかチューブのワサビとか、

トップバリューのダシ入り味噌とか

柚子胡椒があれば酒呑めるからいいの。
え?グラス?
いいよ、缶のままで。

(かんぱーい)
しかしさあ、番長ー。
今年はいろいろあったよねー。
番長、今年の夏、死にそうになったしね。
あの時はマジで焦ったなあ。
病院代、すげえかかったけど、元気になってくれて良かったよ。
あ、そうだ、番長。
あたしね、今年の秋に本を出したんだよ。

番長のマブダチには内緒だよ。えへへ。
つーか。

い つ ま で 寝 た フ リ し て ん だ よ 、自 堕 落 番 長 。
テレビ番組に関する募集と告知がひとつずつ。
まずは、募集から。
テレビ番組の出演者探しや番組に必要な情報収集をしている株式会社ニューズクリエイトさんとご縁があり、このブログで出演者探しのお手伝いをさせて頂くことになりました。
で、いきなりですが。
掃除・収納・片付けが苦手な人を探しています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
え、ええ。
「このブログで募集せずにどこで募集するんじゃー!」くらいのお話しです。
● 募集内容 ●
ニューズクリエイト社のサイトにあるように、「収納や掃除のプロの手を借りたい!」という方はもちろんのこと、
・片付けてるけど掃除までは手が回らない
・部屋の中に、どうしても片付けられないスペースがある
・片付けられないことで悩んでいる
・掃除も収納も片付けもしない主義ですが何か?
等など、掃除や収納や片付けが不得手、かつ、お家の様子やインタビューの模様を撮影をさせて下さる方を探しています。(顔出し等は応相談)
応募して頂いた情報を基にニューズクリエイト社で検討し、ご本人と電話やメール等で打合せをした後に出演して貰うかどうかが決まりますが、実際に出演して頂いた方には謝礼が有ります☆
その模様は、民放TV局の報道番組内の特集として来年放送予定で、VTR収録も年が明けてからになる予定です。
● 応募方法 ●
・掃除・収納・片付けブログを開設していない方
ニューズクリエイト社サイト内の応募フォームからご応募ください。
・掃除・収納・片付けブログを開設している方
ニューズクリエイト社サイト内の応募フォームから応募するか、夏目宛に以下のようなメールを送信してください。
メールタイトル:TV出演希望
メール本文:HN、ブログのURLのみ #個人情報は書かないで下さい
送信先メールアドレス:natsume_mm@mail.goo.ne.jp
メール応募締切:2007年12月25日(火曜日)午前10時
尚、夏目宛メールで応募して頂いた場合のみ、夏目が応募者のブログを熟読した後、概要や秀逸記事を纏めた推薦文のようなものを添えて、ニューズクリエイトの担当者に送信する形となります。
何 し ろ 3 連 休 、 ヒ マ な ん で 。
(片付けは?)
(片付けは?)
応募して頂いた方へは、後日、ニューズクリエイトの担当者から連絡がありますが、応募者多数の場合は連絡が年明けになる可能性もありますので、気長にお待ち頂けると幸いです。
念のため書き添えると。
夏目宛メールでご応募頂いたからといって、あたしが幾ばくかの報酬を貰えるとかいうオイシイ話ではありません。
が。
たくさん応募があれば、
クリスマスに独りで居ても寂しくないような気がします。
というわけで、ご協力頂ける方の応募をお待ちしております!
= = = = = = = = = = = = = = =
次に、告知を。
先日あたしの汚部屋に二人目の男がやってきた。
彼の名は、カメ吉。もちろん仮名。

マナブ(師走でも薄着)に続き20代半ばの男子が部屋に来るというのにあたしがしたことといえば、テレビの前に散らばっていた物をあるべき場所に収め、布団を畳んだだけ。
またもや掃除機すらかけず、それどころか、結び癖のついたボサボサ頭で、最後に洗ったのがいつなのか?記憶にすらないヨレヨレのジーンズを履き、毛玉だらけのセーターを着て、初対面の男を部屋に招きいれたのだった。

(これが精一杯)
前回で懲りたあたしは、カメラが回ってる間は「メンドクセ」と言わないようにしたものの、カメラが止まった途端、きた。
「・・・・メンドクセ」
「え?」
「喋るのメンドクさくなった」
「えっ?」
「なんかすげえメンドクセ」
「勘弁してくださいよー。撮影始めてまだ10分も経ってないですよー」
その後はずっとカメ吉に、「あとちょっとです!」「これが終わったらイップクしていいですから!」「もう1カットだけ!」と励まされ続けたのだが、30分を過ぎるとあたしの集中力は完全に途切れ、取材内容とは全く関係の無い雑談をしたり、麻雀への愛を熱く語ったり、ここには到底書けないし、もちろん放送にものせられない毒を吐きまくる始末。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
災 難 だ っ た ね 、 カ メ 吉 。
(すっかり他人事)
災 難 だ っ た ね 、 カ メ 吉 。
(すっかり他人事)
しかしながら、仕事熱心なカメ吉が頑張ってくれたおかげで、そんなあたしでも少しは、ブログを書きながら片付けることの良さや捨てることの難しさを真面目に語れたような気がする。
まあ、笑いのひとつもないけれど。
ありきたりな話ばかりだけど。
つうか。
全体的にローテンション風味だけど。
というわけで、この時の模様が連休中に放送されます。
20代半ばを過ぎた頃から、良くも悪くも、人に影響を受けたり感化されることが少なくなった。
極端にメンドクサがりになったのもその頃からで、自分を変える努力を積極的にしなくなったように思う。
キチっとパリっと仕事をしている人を見ると「あたしも頑張ろう」と思うし人並みに努力もするのだが、プライベートなことは概ねどうでもいい。
「変えたい」「変わらなくちゃ」と思うことはたくさんある。
でも、変わるためには並々ならぬ努力が必要なことも判ってしまっているから、努力する前に諦める癖がついてしまっている。
そんなあたしが部屋を片付け始めたことや大量の物を捨てられたことは奇跡としか言いようがない(夏目基準)が、だからといって汚部屋体質が抜けたわけでは全然ない。
ただ。
最近あたしはしみじみと「影響されたんだなあ」と思い、そんな自分に驚いている。
だって、このあたしが、
せっせと物を捨ててるんだもん。
驚くなっつうほうが無理な話だ。(夏目基準)
たとえば、洗濯して乾いた衣類を部屋に持ってくると、なんとなく粗探しをするようになった。
どこかに穴が開いてないか?どこかほつれてないか?傷んでないか?を見てみるようになったのだ。

(問題:これはなんでしょうか)
で、傷んでる箇所を見つけたら、

何の迷いも無く捨てるようになった。
「もっと衣類を減らさないと」と思っているわけではないし、洗濯するたびに見直すぞ!と決めているわけでもない。
定期的にではなく、気が向いた時にやるようになっただけ。
片付け始めてから買った衣類といえば、ブラとパンツとTuche くらいなものだから、この調子で捨てていたらそのうち着るモンがなくなるかもしれないが、今のところはまだ困ってはいない。
つーか。
よくよく考えてみれば、洗濯する前に捨てる癖をつけたほうがいいわけで、やっぱりピントがズレている。
他にも、郵便物や、夏目父が居留守を使うせいで新聞受けに入る不在票も、再配達依頼をするとすぐ捨てるようになった。

で、宅急便を配達して貰った後は、梱包資材もすぐに捨てている。
ちなみにあたしの「すぐ」は、概ね1週間程度。
「1週間放置するなんて我慢出来ない」という人も大勢居るんだろうが、あたしは15年くらいほっといても全然平気だから(オカシイ)、1週間なんて「すぐ」だ、すぐ。
12月だというのに未だ薄着らしいマナブが送ってくれたブツが入っていた封筒も、


「片付けている最中に見つけたのを全部使い切るまでは買わない」と決め、1年ぶりに買うことができた、SK-IIのマスクが入っていたダンボールも緩衝材も、
すぐに畳んで束ねたりゴミ袋に入れたりした。
そして、そうするたびにあたしは、
「 これって絶対、カナさんの影響だ 」
と思い、ニカニカしてしまうのだ。
もっと正直に言ってしまえば、5回に1回は、
「 あたし、あと1年くらいしたらカナさんになれちゃうんじゃね? 」
と思・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ごめんなさいごめんなさい。調子に乗り過ぎました。ごめんなさい。
いや、でもほんと、片付け始める前からうっとりして見ていた 『 お部屋をキレイにするブログ 』 のカナさんがしているようなことを自分の生活に取り入れられる日が来るだなんて、1年3ヶ月前は思ってもみなかった。
ゴミ屋敷のような状態では、物理的にも精神的にも無理だった。
心のどこかで、「そもそも元が違うし」とか「そんなマメじゃないし」と言い訳をしてしまい、やってみる前から「あたしには無理だ」と諦めていた。
「変われない」「出来ない」と思っていたあたしがこの1年3ヶ月で随分と変わったもんだなぁ・・・・と最近つくづく思ってい・・・・
!!!!!!!!!!!

(今朝出すハズだったゴミ。撮っただけで満足したのか捨てずに出社)
や っ ぱ 変 わ れ ね え 。 や っ ぱ 出 来 ね え 。

(今朝出すハズだったゴミ。撮っただけで満足したのか捨てずに出社)
や っ ぱ 変 わ れ ね え 。 や っ ぱ 出 来 ね え 。
「もうダメかねえ」とあたしが訊くと、夏目父はこちらを見ずに「ダメでしょうねえ」と言った。
「絶対ダメかねえ」とあたしが訊くと、それでも夏目父はこちらを見ずに「絶対ダメでしょうねえ」と言った。
夏目父は「変な虫がつきそうだから」という根拠のない理由で日々草を嫌っていたのだが、口調だけは残念そうだった。
・・・・そうか、やっぱりもうダメなのか。

異常なまでに虫嫌い、なのに植物を育てるのが好きな夏目父がそう言うのだから間違いないのだろう。
仕方ない。抜くか。

(この場所を見るたび浮かぶ言葉、それは「リバウンド」)
この手のことを相も変わらず布団の上でやり始める自分に呆れつつも、

さほどびゃーっとすることなく抜くことができた。

寂しくなった鉢を見たら何かを植えてみたくなったので、「今日は草でも買いに行こうか」と思ったのが、土曜日の朝。
具体的には、朝6時55分。
日の出の時間だった。

「 タイヤ交換しろ。あとオイル交換も 」
部屋のメンテナンスが出来ないあたしは車のメンテ全般も出来なくて、もう何年も、タイヤ交換のタイミングを職場の誰かに教えて貰っている。
それが今年は吉田だった。
そういえばここ暫く、喫煙室で吉田に会うたび、「タイヤ交換した?」って訊かれてたっけ。
しかし、あたしが「してない」と言ったところで、訊いてきた相手が誰であろうとも「俺がやってやるよ」というオイシイ展開にはならない。
「やれ」と言われるだけである。
でも、あたしは毎年、誰に何度言われてもやりゃーしねえ。
やらない理由は、まあ、メンドクセ以外にないのだが、そうしてズルズルと普通タイヤで走り続け、ある日ドカンと雪が降って呆然とするのが常だった。
でもこの日はちょっと違った。
念のため書いておくと。
メールをくれたのが吉田だということは、この後のあたしの行動には何ら関係ない。
全くちっとも関係ない。
朝日を見て気分が軽くなっていたあたしは早速厚着をして出かけ、タイヤを交換した。
そして、いつも行っているガススタが開くのを待ってオイルを交換して貰いに出かけた。

作業が終わるのを待っていると、なんとなく顔見知りになっているガススタの店員に話し掛けられた。
「車の調子、悪いんですか?」
「え?なんか変なところでもありました?」
「いやいや。オイル交換だっていうから」
「ああ、なんか交換時期なんですよね?」
「そうですけど、いつもはオイルがドス黒くなってから交換するじゃないですか」
「そうでしたっけ?」
「そうっスよ。このタイミングでやったこと、ないと思いますよ」
「そうでしたっけ?」
「それすらも把握してない、と・・・・」
「・・・・え、ええ」
店員に軽くやられてガススタを出て雀荘に行った。
例年、12月に雀荘でフリーで打つと、かなりの確率で負けている。
しかも大負けする。
何かと物入りな月だからか卓が殺気立ってたりして、打つ前から気持ちですっかり負けている。
なのに土曜日は。
少 し し か 負 け な か っ た 。
翌日曜日は、親が印刷したハガキに短い文章を書くだけでは物足りなくなった姪と2人で、年賀状のための買い物をしに出かけた。

どんな年賀状にするかを2人で3時間も考え、

結局、スタンプを押して粉をふりかけ熱をあてると、インクの跡がぷっくり膨らむ年賀状を作ることにした。




「子供って、なんつうメンドクせえモンが好きなんだろう」と思いながら家に戻り、早速製作開始。
まずは、姪の描いたネズミの絵をゴムに写してゴム印を作るところから始まった。
姪画伯は、あたしの常識にはない不思議な生き物を描きながらも、とても楽しそうで、ゴム印が出来上がると真剣な表情でスタンプを押し、1枚出来上がるごとに「綺麗だね」とか「カワイイね」とか言う。
そ う で も ね ぇ ・ ・ ・ ・ い や 、 何 で も ね え 。
でも、姪が言う「楽しいね」という言葉にはあたしも素直に頷けた。
エンボスパウダーをふりかけたりする作業も楽しいのだが、「うわ!右側が薄かった!」とか「これは完璧!」とか言いながら、2人でワイワイ年賀状を作るのが楽しかった。
が。
5 枚 で 飽 き た 。
「画伯。もう飽きました」
「はやっ!」
「うん。でも飽きた。マジで」
「まだ夏目ちゃんの分もあるんだよ」
「え。あたしのはいいよ」
「どうして?」
「(その不思議な生き物のゴム印を押されちゃたまらんし)あたしはいつも、年末年始の休みに入ってから書いてるからいいの」
「お休みっていつから?」
「29日から」
「おそっ!っていうか、夏目ちゃん」
「なんですか?画伯」
「こないだのニュースで、年賀状は25日までに出すと元旦に届くって言ってたよ」
「・・・・知ってるよ」
「 じゃあどうして29日に書くの? 」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
画伯の伯母さんは、ギリギリにならないと動かないヤツだからだよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
画伯の伯母さんは、ギリギリにならないと動かないヤツだからだよ。
なんてことを言ったら、画伯はまた厳しい質問をしてくるに決まってる。
だからあたしは、「ゴム印、貸してあげる」という画伯の有り難い申し出を丁重にお断りして、例年より10日以上早く自分の年賀状を書き終えた。
あたしも画伯くらいの歳の頃はちゃんと書いてただろうに、大人になってから、こんなに早くに年賀状を書き終えたことなんてなかった気がするなあ。
画伯のおかげで、年末はゆっくり過ごせそうだよ。
ありがとね。
でも、毎年画伯に急かされたらキレるからね、あたし。(何で!)
それにしても。
あたしは相手が画伯でなくとも、質問をされるのが苦手だ。
「25日までに出さなきゃ元旦に着かないって判ってるのに、どうして29日書くの?」みたいな至極当たり前の疑問はもちろんのこと、自分自身のことについて訊かれるのがとても苦手。
片付けに関することでもそうで、「なぜ汚部屋にしてしまったのか?」「なぜ片付けようと思ったのか?」「どういう基準で物を捨てていったのか?」というのは、ノールールで片付け続けていたあたしにとって、微分積分の100倍くらい難しい質問だ。
あたしの行動のひとつひとつには深い考えもなく、大した意味も理由もない。
それをやったのは「なんとなく」、それをやらなかったのは「メンドクせぇから」。
プライベートな部分ではこれ以外の理由は無い気がするし、あたしの場合、もっともらしい理由を語ってみたところで、言ったそばから「所詮、後付けの理由じゃね?」と思ってしまい、こっ恥ずかしくなる。
だから。
質問に素で答えるとこの前みたいに「メンドクサイから」を連発するハメになる。
なのに、そんなあたしの部屋にまた、
取 材 の 人 が 来 る 。
もはや、部屋の状態はどうでもいい。
今あたしが切実に願っているのは。
ということだけ。
部屋の掃除は間に合わないだろうし、また、布団を畳むだけで終わるだろう。
でも、ここだけは片付けとくか・・・・。

や っ ぱ や め る か ・ ・ ・ ・ 。
(何でだよ)
マンション北側の外壁工事が終わり、3ヶ月間、マンション全体に張り巡らされていた防護ネットと足場の一部が取り外された。
窓を開けられないとか、ベランダに出られないとか、ブラインドを開けてる時は迂闊に部屋にパンツを干せないだとか不便はいろいろあったけど、最も不便に感じていたことは、マンション敷地内の駐車場が使えなかったことと、月に1度しかない資源回収の収集場所が遠くなったことだった。
あたしの住む街で資源回収日に収集するものは、新聞・雑誌・雑紙・段ボール・布類・アルミ缶などらしいが、我が家で出る一番の資源ごみは新聞紙。
溜まった新聞をまとめて紐で括って4階から1階まで階段を使って運ぶのがメンドクサイのはもちろんだが(夏目基準)、収集日が月に1度しかないというのもまた、フットワークを重くする要因で、収集が土曜の午前中だっつうのが最大のネック。
金曜の夜、適量を超えるほど呑んだが最後、土曜の朝に古新聞を運ぶ気になどなるハズもなく。
収集場所がマンションの敷地内でもそんなんだから、5、6軒先の集会所の前に出せと言われたところで、まあ、出しやしなかった。
その結果、我が家には新聞が3ヶ月分溜まった。

(両手に持って5往復)
思い返せば、あたしが片付け始めて最初にしたことは、溜め込んだ古新聞を捨てることだった。
過去ログによるとこの時は8往復したらしい。
そういえば、ヒドイ筋肉痛が翌日の朝にきて大変だったなぁ・・・・。
しかし、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とはよく言ったもので、1年3ヶ月前、「二度と再び新聞を溜めないぞ!」と固く心に誓ったはずのあたしは、その辛さを忘れていた。
いや、すっかり忘れていたわけじゃないか。
「8往復はキビシイんだぞ」ということは覚えていた。
つまり。
5往復なら大丈夫じゃねえの?
と、タカをくくっていた。
先週土曜日、工事の足場が外され資源回収の収集場所がマンションの敷地内に戻ったので、3ヶ月分の古新聞を捨てた。
結果、8往復ほどは肉体の疲労感もなかったし、「収集場所が遠かったから」という自分自身への言い訳をすんなり受け入れられていたから精神面の厳しさもなく、それどころか、「収集場所が元に戻った途端、捨てに行くなんて、あたしも随分成長したもんだなあ」なんて、マトモな人にはド突かれそうなことを考えたりした。
その夜は、清々しい気分で大工な友人と呑みに行き、4畳半のリフォームや変な形のパソコンデスクを作る時に気をつけることなどを教えて貰って帰宅。

(「寂しいヤツと呑む時は温かいモン食わないとな」と、大工な友人。うるせ)
翌日曜日は遅くに起き、ダラダラと過ごした。
夜になり、ジャイアンがうたた寝している隙に浴槽にお湯をため、「しめしめ・・・・」と思いながらタバコを吸ったせいでまた横取りされたけどメゲずにまたお湯を張り直し、風呂上りには、「部屋にあるマスクを全部使い切ったご褒美」(夏目基準)として買った高級マスクをペタリ。

心身の疲れを癒して就寝した。
・・・・と思ったのに。
月曜日起きてみたら全身筋肉痛ってどういうことだ。
(答え:歳)
(答え:歳)
月曜日、ロボコップみたいな動きで出社すると、あたしの異変に気づいた上司が声をかけてきた。
「どうした?」
「筋肉痛」
「なんで?」
「教えない」
「どこが痛いんだ?」
「一番が二の腕、次が背中。あとはケツとふくらはぎ」
「・・・・全身じゃねえか」
「うん」
これしか会話してないのに。
酔って4人をブン殴ったことになってるのはどうしてだ?部長。
(答え:キャラ)
(答え:キャラ)
遅くなっちゃった!遅くなっちゃった!
とーちゃん!黒糖焼酎の一升瓶、どこに置いた?
・・・・あ、すみません。ただいま。
ねえ、焼酎。
なにぃー?全部呑んだだとぉー?
日曜日に開けて、あたし、1杯しか呑んでないっつーの、このジャイアンめ。
まあ、いいよ、焼酎じゃなくても。
あ、ワインがいいかな。
え?ああ、乾杯したいのよ。
ちょっとお祝いごとがあってね。
ん?いや、呑みに行くんじゃないよ。
部屋呑み。
つーか、汚部屋呑み。
細かいことは訊くな。メンドクセーから。
とにかく今日は、汚部屋で呑み会なの。
うーん。
ワインなら赤かなあ、白かなあ。
でもこういう時はシャ・・・・、あっっっ!

(友人に貰って気に入って、自分で買ってせっせと呑んでいる。
寂しくはない。
つうか、そんなの慣れた)
さて、準備はできた、と。
む ・ ・ ・ ・ 青 ポ ッ ト さ ん 、 お め で と ー !
かんぱーい!
ポン!
ぐびぐびぐびぃー。

(ラッパで一気呑みです)
あ れ ? も う 無 ぇ 。
2年連続で期限付き大掃除に成功して、とんでもない罰ゲームを見事に回避した青ポットさんへの惜しみない拍手(と、それを遥かに上回る舌打ち)が鳴り止まぬ片付けブログ界で時々目にするのが、「自分が部屋をせっせと片付け始めたら、それまで散らかし放題だった旦那さんや子供や恋人も片付けるようになった」というような、ステキ家族バナシだ。
そんな、ホームドラマみたいな展開になるなんて、なんとも羨ましい話だが、残念ながらあたしが一緒に暮らしているのは、自分は片付けどころか家事全般とは無縁だと信じて疑わない親と、生涯無職を貫いている自堕落番長だけ。

(お前の寝床はここじゃねえって、何べん言ったら判るんだぃ?)
夏目父に家事をやって欲しいと思ったこともないし、あてにもしちゃいない。
むしろ、夏目父にやってもらうくらいなら、とっとと自分でやるか、家事を一切をやらずにゴミ屋敷で暮らすほうが全然ラク。
何故なら、夏目父が気まぐれに思いつきでやる家事の9割9分は中途半端で終わるからだ。
夕べあたしが自分の部屋で、ここ1週間くらいで届いたダイレクトメールを眺めていた時のこと。

「電話料金はネットでも確認できるし、それどころか開いて見ないことのほうが断然多いんだからとっとと送付停止依頼すりゃあいいんだろうなあ」とか、わりと人並みなことを考えながら、でも何もせずにただ眺めてだけいると、夏目父がやってきて言った。
レイトン教授?
ああ。
あたしが稼いだ金であたしが買ってきた、あたしのレイトン教授ならあるけど、お前が稼いだ金でお前が買ってきた、お前のレイトン教授はねえよ。
・・・・なんてことを夏目父に言ったところで諦めるわけはないから、黙ってカセットを渡した。
「ありがと」と言った夏目父はしかし立ち去りもせず、あたしの目の前にあるDMの束をじっと見つめている。
「ん?」
「そういうDMってどうするの?」
「ビリビリしてポイ・・・・」
「あ、そうだ!」
「あ゛?」
「今日ね、部屋でずっとコロコロしてたアレを片付けたんだよ」
「アレって何だっけ?」 ←素で判らない
「あれ?何だっけ?」 ←こいつも素
「コロコロしてたアレ?」
「そう。あの、水につけるやつ」 ←お前は小さい子か
「ああ」
「アレ、片付けといたから」
「・・・・ふうん」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あ り 得 ん 。
あ り 得 ん 。
娘が訝しがっていることも知らず、夏目父は続ける。
「アレ、俺のだからね」
「・・・・わかってるよ」
つーか、「俺の物は俺の物。お前のゲームも俺の物」って、どんだけジャイアン気質なんだよ。
ちなみに。
夏目父が言っている「部屋でずっとコロコロしてたアレ」とは、1年以上前に姪がゲーセンでとってきた圧縮タオルのこと。

姪はリラックマのタオルを狙ってチャレンジし、要らないキャラの物まで取れてしまうとそれをせっせと夏目父にくれていた。
で、夏目父はそれを自分の部屋のサイドテーブルに並べていたのだが、小さくて適度な重さがあってチョンと突付くとパタンと倒れるモノが手の届くところにあるもんだから、自堕落番長がしょっちゅう毛深い手でチョイチョイやっちゃって、10日も放置しておくと、テーブルの上には1個も無くなってたりしていた。

夏目父がそれらを、「使わないけど孫がくれたものだから」という理由でとっておいてるのか、それとも、「なんとなく」なのかは判らないが、少なくとも、自堕落番長の遊び道具として置いているわけではないらしい。
それが証拠に、テーブルの上からそれらが無くなると夏目父は、「あそこに置いておくからダメなんだよね。つーかあれ、どうやって使うの?」と、頻繁に訊いてきた。
2週間に1回は訊いてきた。
1年以上前からだから、
これまで50回くらいは訊かれた。
1年以上前からだから、
これまで50回くらいは訊かれた。
何度も同じことを答えるのはメンドウだけど、この手のことでイラついてては心穏やかになんて暮らせない。
だからあたしは訊かれるたびにただ一言、「水に浸すの」とだけ答えてきた。
相手が幼稚園児なら足りない答えだろうが、相手は夏目父だ。
親ほどの歳だ。つうか、親だ。
つまり大人だ。

中には取説が入ってるし判るだろう、と思っていた。
が、甘かった。
浴槽にお湯をはろうと、風呂場に行った。


イマドキの家なら当たり前なんだろうけど、「風呂に行って蛇口をひねってお湯を出し、いっぱいになる時間を見計らってまた風呂にいき蛇口を閉める」という暮らしが普通だったあたしにとっては、ボタンひとつでお湯がはれるなんて夢のよう。
ガス屋さんが、「お湯はり機能がない機種のほうがもちろんお値段は安いですけど、うっかりして浴槽から溢れるお湯のことを考えたら、長い目で見れば絶対お得だと思うんですよ」って言ってくれて良かったなあ。
なんてことを思いながら「お湯はり」ボタンをピッ!っと押した直後、風呂場にバケツが置いてあることに気がついた。
で。
何の気なしに中を覗き、呆れた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

(ビニール破裂)
ビ ニ ー ル を 剥 が す こ と く ら い 気 づ け 。
風呂に入るには邪魔なバケツを脱衣所に移動した。
でもきっと、夏目父はもう、二度と再びこのバケツの中身をどうこうしないような気がする。
だって、いつまで経ってもタオルが広がるわけねーし。
歯を磨きに洗面所に入るたび、なんとなくバケツの中を覗いて、「まだだなあ」とか「何日かかるのかなあ」とか「水が足りないのかなあ」くらいは思うだろうけど、だからといってアレコレやってみたりしないだろう。
夏目父はそういう人だ。
続きをあたしがやるべきかどうか考えながら自分の部屋に戻り、バスタオルを腕にかけて部屋を出ると、トイレから出てきた夏目父と出くわした。
言いたいことは山ほどあるが、とりあえず、ヒントだけ与えてやろうか。
「ビニールをとってから水に浸すんだよ」ってことは言っておこうか。
・・・・と思った矢先、夏目父の手が伸びてきた。
そして、あたしの腕にあるバスタオルをとると、「お先!」と言って脱衣所に入っていった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
風 呂 ま で 横 取 り す る な 、 ジ ャ イ ア ン 。
っていうか。
ヒ ン ト は 絶 対 教 え て や ん ね 。
っていうか。
ヒ ン ト は 絶 対 教 え て や ん ね 。
え!
ついこの間まで鬱陶しいくらい元気だったのに!
っていうか、今朝も元気だったのに!

(1日で葉っぱがクシャクシャ)
日 々 草 が 瀕 死 状 態 。
やっぱ寒かったのかな。
越冬は無理だったのかな。
っていうか。
あたしはいつからこんなにこの草が好きになってたのかな。
でも。
もしこれが去年や一昨年の今日だったなら、あたしは日々草に何かを投影して、それはもう立ち直れないほど凹んでいただろう。
片付け始めてからの1年数ヶ月で随分強くなったんだなあと、しみじみ思った。
まあいいや。
大人になって初めて育てた日々草は、十分あたしを楽しませてくれたし、花を愛でることの楽しさも少し味わったもの。
もちろん枯れて欲しくはないけれど、その時がきてしまったら、枯れたことを嘆かずに、鬱陶しいくらいに咲いた夏のことだけを思い出そう。
咲き終えて絨毯の上にポロリと落ちた花を拾い続けた今年の夏を。
・・・・という、後ろ向きなんだか前向きなんだかサッパリわからない話を書いているのは。

(今回の花のチョイスはあたしに非ず)
最近墓参りに行ったから。
何回この日を迎えても全然慣れなくて、相も変わらずアレコレ考えてしまうけど、でも、ゆっくりでも確実に、前に進んでるのは確かだ。と思うことにしよう。そうしよう。
ただし。

(ダンボールの上が服置き場と化しているの図)
片 付 け は ち っ と も 前 進 し ね え で や ん の 。
#本を読んでいない人にはだいぶ意味不明でした。

(全国の書店、Amazon
#明日から片付け記事、復活しましょう。
#まずは服をたたむところから。 ←低レベル



まさか!蟲師が罰ゲーマーになるわけないから!
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