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単行本 『 片付けられない女魂 』 は、Amazonマーケットプレイスで購入できます。
片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)



去年の春頃だったろうか。
リビング側のベランダで洗濯物を干していた時、フェンスに取り付けていた物干し竿を掛ける器具がサビていることに気づいた。
それは、どうして今まで気づかなかったのか?っつうくらいサビていたのだが、物干し竿自体は何ともなかったため、「まあいいか」と、見て見ぬフリを決めこんでいた。
が、マンションの修繕工事でベランダ全体が綺麗になったもんだから、サビているその器具が目立つようになった。
そこまでいってようやく交換しようと思い立ったのだが、近所のホームセンターには代替器具が売っていなくて、ネットでは似たような物を見つけるのに手間取り、ようやく見つけてポチっとしたはいいが、今度は、自分で配達時間帯を指定したくせに宅急便の受け取りに失敗し、ようやくそれを受け取った頃にはすっかりやる気が失せていた。






買っただけで満足して開封すらしないこともしょっちゅうだから、今回はそうしないよう、包装紙を取り、部品を箱から出してみた。




(脱ぎっぱなしのTシャツが写り込んでても気にしない。いや、気にしろ)




で。
ネジの数を見た途端、更にやる気が萎えたので、このまま2週間ほど放置した。

目につく場所に置いたから気にはなったが、横目でこれを見るたびに、「そもそも、こんな寒い時期にやることないよ。暖かくなってからか、ポカポカ陽気の日に、気が向いたらやればいいんだ」なんてことを思っていた。
なのに。



よりにもよって、雪が降った日に気が向いた。






(自ら出て、「手ぇ、超冷たいんですけど」みたいな顔をされても知ったこっちゃねえ)



4畳半にあるベランダに積もった雪は融けてなかったが、幸い、リビング側のベランダには雪がなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
雪が降るほど寒いことに変わりはないが、でも、思い立ってしまったのだから仕方ない。



新しいのを取り付ける前に、まずはサビた器具を外さなければいけない。
どんな工具が必要なのかを確認すべくベランダへ出た。




(原形をとどめていない蝶ナット)






どんな工具を使っても外れなさそうじゃね?





でも、去年の春に見た時よりも明らかに、急速に、激しくサビは進んでいて、ほっといたら、いつかポロンと落ちちゃいそう。






なんかの拍子でフェンスの外側に落ちちゃったら、危ない危ない。
とりあえず、ナットをペンチで摘んで回せば何とかなるだろう。
そうと決まれば、あとは力(りき)むのみ!
早速部屋からペンチを持ってきて、サビたナット回しにチャレンジした。
が。
どれだけ力を込めようとも錆ついた蝶ナットはビクともせず、時間が経つにつれて身体がどんどん冷え、思うように力が入らなくなる。
ペンチを持つ手が悴んだら、それもまた危ない。
力を込めては途方に暮れ、また踏ん張っては遠くを眺め、を繰り返す。
そうしているうちに、去年の春、錆に気づいた時すぐに対処しなかった自分に・・・・ではなく、頑固なナットに腹が立ってきた。
で、少し苛立ちながらナットを回したら、











折 れ て く れ た 。





これを見て、「そうだよ!錆びたナットを回すより、錆びたU字の金属を折るほうがラクだよ!」とテンションが上がるも、寒さが限界だった。
ひとまず一旦家の中に入り、お湯で手を暖めて、ついでに顔も洗い、すると肌がカチンカチンになっている気がしたので慌てて頂き物の美容液マスクをした。




(この手のモノだけは、貰ったそばからすぐ使う)



ところで。
長らくブログを読んでいる人や本を読んでくれた人はとっくに気づいているかもしれないが、

 (発売中でーす)

あたし自身は最近になってようやく気づいたことがある。



普段のあたしは、努力もせず根気も堪え性もなく諦めるのも人一倍早いのだが、どうしてだか、力技で解決できる類のことだけは最後までやり遂げる傾向があるらしい。
もちろん、着手するまでは「メンドクセ」と思っている。
でも、着手してみて、それが腕力で済むことだと判った途端、先が見えるのだ。
洋服一枚畳むのすら億劫で、ようやく畳んだと思ったら今度はタンスに仕舞うのがメンドウで、部屋を散らかさないためには「洗って取りこんで畳んで仕舞う」という作業を一生続けなければいけないのかと考えると、「どうしてあたしを日本人に産んだの!裸族の子として生まれたかったよ!」と、泣きながら親に訴えたくなるけど、でも、シラフだと喋ることすらメンドクセ、と思っているあたしが(長い)、奥歯がグラつくほど歯を食いしばる類のことに限っては、着手さえすれば、最後までひとりでやり遂げられる。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



だ か ら 男 が 出 来 な い の か 。
(答え:モテない原因はひとつじゃないぞー)



・・・・と、とにかく、他のことならば、美容液マスクでリラックスした時点で「続きはまたそのうち」ってな具合になっただろうが、「折れる!」と判ったあたしは、マスクをしている時間さえ待ちきれなくて、10分ほどでまたベランダに出たのだった。
しかし。
残るもう片方が厄介だった。
U字の金属の錆が、折れたほう程は酷くないのだ。

折れそうだけど折れやしない。
回りそうだけど回らない。
外せなさそうだけど諦めきれない。

「U字の金属を切断する工具を買ってきたほうが早いんじゃね?」とか、「でもそんなモン買ったって、これ以外で使いそうもないし」とか、「いっそのこと、もっと錆びるまでほっとくか?」とか、ありとあらゆる考えが浮かんでは消える。
他にも、「ぷぷぷ。真冬の昼間に女がひとり、ベランダのフェンスにしがみ付きながらペンチを片手に何やらリキんでいる図って、端から見ればすげー変だよな」と可笑しくなったり、「ガクっと回った勢いであたしがフェンスの向こう側に落ちたりして」とか、いろんなことが頭に浮かぶ。
でも、この手のことをしている最中は、どんなことを考えようとも動き続けられるらしい。
これがたとえば書類の整理だったなら、アレコレ考えているうちに睡魔が襲ってきただろうに。






結局、もう片方の部品を外すことが出来たのは、再開してから40分後だった。




(推定20年モノ。フェンス側に物干し場がない我が家では大活躍した)



もう結構いい歳だから、自分の思考回路や行動パターンはすっかり判っている気になっていた。
だから、この手の作業を途中で投げ出さずにひとりでやり切ってしまうことに一番驚いているのは、他の誰でもないあたし自身だ。
そして。






ここまでやっといてどーして新しいのをつけないの・・・・と、一番呆れているのもあたし自身。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





「春まで着手しない」に、59円
(全所持金の半分)




そして、賭けついでに。





「昨日、「ちょっとだけ・・・」と雀荘に入り、
卓が空くのを40分待ってようやく座った一局目で親(ヅラ)が「ダブルリーチ」。
しかしこっちの配牌もイイカンジ。
満を持して、どうしても要らなかった三捨て。
途端、親(ベレー帽のようなヅラ)が「ロン!」
「ダブルリーチと一発だけでありますように」という祈りも虚しく、
開けてみれば、タンヤオとか三色とか赤とか赤とか場風自風がドラとか、
結局三倍満に振り込んで、はい、お終い。
・・・・つう痛い目に遭ったくせに、麻雀はやめられない」

(麻雀をご存知ない方へ。とにかく、とても悲しい出来事なのです)



にも、59円。
(長い)





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 片付けブログ界に節約とダイエットブーム到来。
 しかしあたしは未だ、結露ワイパーブームの真っ只中に居る。ポツンとな。