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片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)



自分でもなんでだかはよく判らないのだが、とっくに壊れていたのに買い替えず、もう何年も騙し騙し使っていた物がある。
物凄い高価な物ってわけじゃなく、貯まっているヨドバシのポイントを使えばすぐにでも買えちゃう物。
「つーか、VARDIA買う前にまずそっちだろ!」とは、自分でも思っていたし、

(今日の最安値@楽天)

夏目父には部屋を片付け始めてすぐに、「何よりも先にアレを買い替えましょう」と言われてもいた。
というのもそれは、夏目父の会社の仕事をする時にのみ使っていたからで、まともな使い方が出来なくなったそれと格闘しているあたしを見ていた夏目父は多分、「早く買い換えればいいのに」と長年思っていたに違いない。
CDコンポとか大量の衣類とか、なくても困らない物は思いつきで買うくせに、本当に必要な物をなかなか買えないなんて普通に考えればオカシイ話だが、もしかすると実はあたし、物凄い倹約家・・・・は雀荘になんか行きませんね。そうですね






モニタのすぐ横にあるCANONのモノクロレーザプリンタLBP-220が発売されたのは、1997年6月らしい。
あたしが買ったのは発売された年の暮れだった記憶があるから、丸10年使い続けていることになる。
レーザなのに小さくてそれなりに高性能なところが物凄く気に入っていたのだが、如何せんこのプリンタ、使い始めて数年経つと、正常に紙送りが出来なくなるという事象が頻発する機種。
 (参考:「CANON LBP-220の紙の多重送りを改善しよう」)
あたしのも、使い始めて3年くらい経った頃から一度に2、3枚の紙が給紙されてしまうようになり、やがてそれは5枚になり7枚になり、最近では、一気に20枚くらいの紙が給紙されるようになった。
で、早々に自動給紙は諦め、何枚印刷する時でも必ず、1枚ずつ手差ししていたのだが、たとえばA4の紙50枚に印字しようとすると、1時間くらいは平気でかかってしまうわけで。
夏目父はあたしがそうしてまでこのプリンタを使い続けていることが理解できず、いつも、「なんで新しいの買わないかねえ」と、不思議そうに呟いていた。
なんで新しいのを買わないのか?って、「紙送りはオカシイけど印字はまともだから」くらいしか理由はないのだが、去年の秋くらいからとうとう、印字もちょっとおかしくなってきた。
そして決定打は、この発表。





キヤノンのレーザープリンター・ファクシミリなどに異臭や発煙の可能性

 キヤノンは4日、1995年から2006年にかけて製造・販売した小型複合機8機種とレーザープリンター7機種、ファクシミリ2機種の計17機種で、製品の設置状況や電源コードの配線状況によって、電源コネクターの差し込み口に長期間のストレスが加わった場合などに、差し込み口のはんだ付け部に亀裂が生じて、異臭や発煙に至る可能性のあることが判明したと発表。注意を呼び掛けている。ほかの写真  はんだ付け部に亀裂が生じた場合、回路が断線して使用できなくなったり、その断線の状況によっては製品内部から異臭や発煙が生じる可能性があるという。 対象製品の電源コードや電源コネクターの取り扱い方法について注意喚起を図るとともに、ユーザーの使用環境によっては対象機種を無償で発生防止措置を行う。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071204-00000021-rbb-sci




1枚1枚、紙を手差しで給紙し続けること7年。
ようやく買い替えを決意したのだった。
で。
買ってきたプリンタは、10日ほど、玄関に放置。






(し、白にすれば良かった)



こんな邪魔なところに置いてたら、いくらあたしでもさっさと交換するだろうと思っていたのだが、あたしは自分が思っているよりもずっと、鈍感でモノグサらしい。
しかし昨日、いよいよ、夏目父の会社の仕事で300枚ほど印刷しなければいけなくなったため、ようやく交換した。

まずはプリンタ付近にある物を撤去。
すると、




(希望も救いもないストーリーで、観た後は親子沈黙)



こんなものやら、




(好きでもないのに案外いるなあ、黄色いクマ)



こんなものが残った。




(前から見ると普通だが)




(真上から見ると、見事なダラけっぷり)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ヤル気が失せそうになるけど止めるわけにはいかない。




(モニタの裏側は、ケーブルと埃がいっぱい)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「埃を取るべきか?掃除するべきか?ゴチャゴチャになったケーブルを整えるべきか?」と思わなかったこともないが、完璧を求めると頓挫しそうだったので、見なかったことに。




(撤去完了)




(配置完了)



とりあえず置いてはみたものの、PCと繋ぐケーブルが同梱されていない。
で、取説を見てみると。




(「本プリンタにはUSBケーブルは付属していません」)



部屋がゴミ屋敷みたいだった頃ならば、確実にドンキに車を走らせていただろう。
このプリンタに合うUSBケーブルを自分が持っていることは判っているのに、部屋のどこにあるのかは見当もつかず、それを探すことを考えただけで気が遠くなるから、買いに走っていたハズだ。
いや。
今回も一瞬焦ったし、「箱の中に書いてどうするよ。箱にデカデカと書いとけよ」とも思った。
でも、買いには行かずに済んだ。




(捜索にかかった時間、1分弱)



「部屋のどこかにあるのが判っているけど探すのがメンドウだから買う」の積み重ねが汚部屋を作った原因のひとつなんだということをどれだけ理解していようとも部屋を片付け始めていなければ、やっぱり買いに行っていたと思う。
あたしが今、探そうという気になれるのは、探すことが以前ほどは大仕事じゃないことを身をもって知っているからなんだろう。
こうすると散らかる、こうすると物が増える、という片付けのノウハウは巷に溢れているけれど、汚部屋住人がそれを知ったからといって即実生活に取り入れられるかと言えば、そうでもない。
というか。
そんな片付けのノウハウが机上の空論と思えるほど、以前のあたしにとって、USBケーブルは遠いところにある物だったのだ。



無事PCとプリンタを繋ぎ、テストプリントをし、300枚超の印刷を開始した。











・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。







はいはい。わかってますわかってます。やりますよ。すぐやります。









問題は、明日の午前中の資源回収にダンボールを出し、月曜日にプリンタを捨て、火曜日にプラゴミを捨てられるのか?なのだが、まあ、まとめておけばいつかはやるだろう。
つうか。
資源回収、明日かー。
1ヶ月って早ぇーなー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
明日か。
午前中だよなあ・・・・。



今 晩 呑 み 過 ぎ る 予 定 な ん だ け ど。
(あたしに唯一ある計画性)



これらのゴミをとりあえず4畳半の部屋に移動した頃、印刷も終了。
もちろん、以前とは比べものにならないくらい早かったし、何より、印刷中にプリンタに付きっきりだったことを思えば、「新しいプリンタ、ばんざーい!」だ。

ふむふむ。
印刷が終わったら、前面のフタを閉めておけばいいんだね。
ほうほう、どれどれー。



パ タ ン 。











(やっぱり白にしとけばよかったんじゃ・・・・)



ま、ま、ま、まあ、パソコン周りの掃除は、3連休にやりましょう。そうしましょう。
・・・・9割9分、やらないと思うけど。(こら)



そして今朝。
10日ぶりに広くなった玄関先には、「ふそうしゃ」と言えない宅急便のお兄ちゃんが立っていた。



「早くにすみません」
「いえいえ」
さいーばーず・・・・あれ?さばーい・・・・あれ?さいばいばー・・・・?
「・・・・・・・・サイバーバズ」
「そうです!さーばーばーずさんからお届け物でーす」
「・・・・・だから違うっての」




(玄関に何もなかった時間、5時間)



き、き、きっ、来たっ!



(つづく)



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