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片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)



昨日の朝6時半に目が覚めると、案の定、身体も頭も重かった。
「3月31日の送別会は毎年呑み過ぎてる気がするなあ・・・・」と思いながら、カラッカラに渇いている喉を潤すべく台所へ行こうと布団から出ると、パソコンデスクの上に、見慣れないブツがあることに気付いた。






や、や、やってもうたー。
シラフの時、セブンイレブンで見かけてからというもの、散々迷って悩んで、でも我慢し続けていたっていうのに、酔った勢いで買ってもうたー。
せっかくノベルティのグラスや食器を捨て始めたってのに、リボン猫のキュートさと酒に負けて、マグカップ付きのゼリーを買ってちゃ意味ねえだろー。




(色違いもあるらしい)







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カ ワ イ イ か ら 良 し と す る か ・ ・ ・ ・ 。



自分のこの中途半端なコレクター気質が汚部屋を作った原因のひとつだということには、片付け始めて暫く経ってから気付いた。
片付けられる人ならば生活に支障がないんだろうが、少なくともあたしは、これを買ってしまったが最後、この先何年も何十年も、「使わない。でも、カワイイから捨てられない」と思い続けるに決まってる。
なのになんで買っちゃってんだよ。



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でもなー。
やっぱ、持ってるだけで癒される物ってあるしなー。
このマグカップを我慢できたとしても、これから先ずーっとリボン猫グッズを買わずに居るなんて、却ってストレス溜まりそうだよなー。
とりあえず、食器棚が窮屈にならなければヨシとするか。



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でもなー。
・・・・・・・・って。





自 分 で 書 い て て も イ ラ っ と す る わ !





「捨てること」ではだいぶ戸惑いもなくなったけれど、リフォームしたり家具を買ったりしなくてはいけない段になってからは、またもや思考がピタっと止まっていた。
大人になってからまともに収納をしたことがないもんだから、「適量」とか「加減」が全く判らなくて、また部屋がモノで埋まってしまうのを恐れるがあまり、物欲すら湧かない。
・・・・のだと思いこんでいたのだが、シラフではすっかり諦めた気になっていた物を買うなんて、酔いというのは正直だ。



台所で水をガブ飲みし、洗面所で歯を磨いた。
重い頭の中はまだ、リボン猫のマグカップで埋め尽くされていたが、「やってもうた感」は徐々に薄れてきて、風呂に入る頃には、「本当に欲しい物を買ったんだもん、いいんだよ」と思えてきた。
10年以上、本当に欲しい物はほとんど買わず、間に合わせと虚栄心と探す手間を省くためだけにお金を遣ってきたようなものだ。
398円のリボン猫マグカップだろうと、それがすごく欲しかったんだからヨシとしよう。
そう思えた。

風呂からあがり、いつもよりもスローな動きで身支度を整え、前日着ていた春物のコートを羽織る。
酒の残る頭でゆっくり、忘れ物がないかを確認し、「そういえば、呑み会の翌日はよく、ポケットの中に小銭が入ってたりするんだった」と思いつき、右手をコートのポケットに入れた。
が。
驚いてすぐに手を引っこ抜いた。





な な な な な な っ 、 何 な ん だ ? 今 の 感 触 は !





その正体を確かめるべく、恐る恐る再びポケットに手を入れた。
で。
その正体が判った途端、身体と頭の重さが更に増した。




















(何にも包まれず、このままポケットに入ってた)









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酒 っ て ほ ん と 、 正 直 。
(オッサン女の大好物)





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