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片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)



あたしが小学校低学年の時、うちの親は家を建てた。
それは今でも親戚の間で語り草になっているくらいいろんな意味でスゴい家だったのだが、あたしは、四半世紀以上経った今でもその家の子供部屋が忘れられない。
それは、当時としてはかなり変わった部屋だった。
そしてあたしと姉は、その風変わりな子供部屋がとても好きだった。






クロス貼り職人に刺激されて取り寄せた壁紙のカタログが届いてからというもの、毎晩カタログを眺めてはアレコレ思いを巡らせている。
自分で貼ると決めているので柄合わせが大変そうなのは除外できるし、「白い壁にしない」とぼんやり決めていたから、選択肢はドーンと減る。
ちなみに。
先に書いた子供部屋の壁は、くすんだ水色というか青みがかったグレーというか、とにかく微妙な色だった。


似たような色にしようとは思っていないけれど、でも、他人にウケのいい部屋ではなく単純に、あたしひとりがトコトン気に入る部屋にしたい。

  
(※多分、本文とは関係ありません)






(この箱が欲しい)



散々眺めてようやく具体的なイメージが出来たので、壁紙と床材のカタログを返却した。




(久しぶり)



色だけじゃなく、厚みや質感も確認できたし、モヤがかかっていた頭ん中がスッキリしたから、やっぱカタログ借りて良かった。良かった。






現時点で、4畳半の壁紙候補は4パターン。
次はサンプルを取り寄せて、まずは試し貼りでもしてみるか。



(今回のカタログは、カベガミヤホンポさんからお借りしましたー)


4畳半のリフォームにどれだけお金がかかるのか?は試算してみてもいないけれど、あたしが社会人になってからこれまでで部屋に費やしたお金なんて微々たるものだし、幸い、ゴミ屋敷状態だった部屋の不要品を捨てるのにかかったお金も3,332円ぽっち。
リフォームや家具にどんだけお金をかけようとも、かけ過ぎってことは無い気がする。

じゃあ、ここは思い切って輸入モンにしちゃう?



それとも、いっそのことドーンと!キラッキラのにしちゃう?



何なら金箔でも!



・・・・と、思考が成金風味になった矢先のことだった。

リビングのテレビが不調になり、修理の方向で考えているあたしの傍で、ノートPCを開き、ヨドバシのサイトを見ながら、「あれ?液晶とプラズマの違いって何だっけー」とか「65型ってどんだけでっかいんだろうねっ!わー、横幅143センチだってー」とか「やっぱ、世界の亀山かなー」とか、「ついでに洗濯機も買い替えたりなんかしちゃったりしてー」とか「いくらまでならOK?っていうか、お金あるの?」とか、ノーリアクションの娘を相手に喋り続ける夏目父。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




金?




ね え よ 。




酒やテレビや壁紙やリボン猫やライブのチケットを買うためとか、
週末見知らぬオヤジに寄付するためなら頑張って稼ぐけどなあ、
まだまだ現役でちゃーんと稼いでるハズの自分の親に
バカデカい液晶テレビを買ってやる金なんかねえんだよっ。















(37V型を買いに行ったのに「46V型がいい」とゴネる親に根負け)


(あたしが欲しいっつうの)


(本日の楽天市場最安値。でも高いっつうの)







まるで、追いはぎにでも遭ったような気分です。






つうか、夏目父。







このTVでスーパーファミコンのテトリスやって具合悪くなってんじゃねえよ。





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