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片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)



聞く人が聞けば悲観的とも退廃的とも刹那的ともとれる未来予想図を語り合っていると、友人の視線が不意に逸れた。
彼女の視線が、テーブルに置いていたあたしのケータイに注がれたから、つられてあたしも視線を移す。




(このタッカルビ)



(なんかの罰ゲームかと思うくらい辛かった。美味かった。でも辛かった)



「電話鳴ってるんじゃない?」

明るくなった液晶ディスプレイに表れた電話番号を見てドキっとした。
待ち人からの電話だった。
具体的には。









ヨ ド バ シ カ メ ラ か ら の 電 話 だ っ た 。 ( 照 )









焼肉屋や焼鳥屋やしゃぶしゃぶ屋や居酒屋や釣具屋や雀荘と同じくらいヨドバシが好きだけど、この日の電話が格別に嬉しかったのには訳がある。



本体の型番をメモったのは5月初旬のことだったが、問い合わせ先の電話番号を調べようと思うまでに1ヶ月かかり、実際電話をかけるまでにまた1ヶ月かかった。
何でこんなにフットワークが重いのかは自分でもよく判らないけれど、電話するまでに2ヶ月かかったことはどうでもいい。
フューチャーすべきは。
誰にも迷惑をかけない類のことならば1ヶ月でも半年でも10年でも放置しとけるこのあたしが、問い合わせたその日のうちにヨドバシに注文しに行った、ということなのだから。




(これは「グローブ」と呼ぶのだと教えてくれたNECのおねえさん、ありがとう)



が、まだまだ油断は出来ない。
買ったことに満足して取り付けない可能性も高いのだ。
3年くらいは平気で放置できる。
で、その間にグローブを買ったことを忘れてしまって、照明器具自体を買い替えたりするヤツなんだ、あたしは。

つうわけで、買ったその日に取り付けた。




(グローブがない照明器具は、微妙に昭和のカホリがする)






(だからってこれが平成っぽいわけではない)



実は。
グローブを割った時は、照明器具自体を取り替えることを考えていた。
同じ物を買ったら5,000円弱だけど、



どうせ買い替えるのならもうちょっとイイもんにするか、とか。

グローブだけを買うことが出来ると判っていながら、壊れてもいない本体までも買い替えようとする自分がイマイチ理解できないが、店に出向いて注文して商品が届いたらまた店に行くという二段階な買い物がどうにもこうにも億劫で、つい一回で買える方を選びたくなってしまう。
あたしはうっすらと、1万円くらいの出費を思い描いていた。
だからなのか、ヨドバシのレジで店員が言った金額が巧く聞き取れなかった。



「・・・・ななひゃく・・・・円になります」



あれ?今何千ななひゃくって言った?
そういえば、NECのコールセンターの人が言った値段も聞き取れなかったんだった。
に、2,000円くらい?
せんななひゃくって言ったのか?



何故だか金額を聞き返せなくて、恐る恐る1万円札を出した。
が。











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安 い じ ゃ ね え か 、 コ ノ ヤ ロ ウ 。
(落ち着け)





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 カナさんと蟲師がくっついてることに軽く嫉妬。