BOOK INFOMATION
適齢期の輩が揃っているわけでもないのに、あたしの職場は今年、空前の結婚ブームである。(当社比)
出会い方は多様で、職場結婚アリ、呑み屋でのナンパアリ、結婚相談所アリ、お見合いパーティーアリ、mixiコミュのオフ会アリ、自分が書いているブログの読者と結婚した人までいる。
ど、どんなブログ書けば結婚できるんだ、●村さん!
(汚部屋ブログで無いことだけは確か)
(汚部屋ブログで無いことだけは確か)
そんなわけで、今年は披露宴やら2次会やらに出席する機会が多かったのだが、もうだいぶ前からそこに出会いを求めなくなっているあたしは専ら、披露宴で呑んで食って泣き、2次会で呑んで呑んで呑む、だけになっている。
が。
この週末に出席予定の披露宴には少しだけ気合いが入っている。
なぜなら。
昔 の 男 が 来 る か ら 。
世間は狭い。猫の鼻の穴くらい狭い。
招待状にあった新婦の苗字を見て「おや?」と思い、新婦の住所にまた「おや?おや?」と思い、「ンなわけねえよ」と思いたいけど思えなくて、恐る恐る新郎である同僚に訊いてみたらやっぱり、新婦は、あたしが大昔付き合っていた男の妹だった。
晴れの日の準備で大忙しな同僚にいい歳した大人が、「わりぃ。新婦の兄に会いたくないから披露宴には出れねえ」なんて言えるハズもなく、かといって、新婦の兄と、「久しぶりぃ♪元気だったぁ~?」なんて会話が出来る自信もない。
そして何より。
ヤツの顔を見た途端、殴りかからない自信がねえ。
(落ち着け)
(落ち着け)
決戦の日が近づくにつれ、若気の至りは忘れて冷静かつ大人な対応をするためにはどうしたらいいのか?を考えなくてはと思うのだが、どうも妙案が思い浮かばない。
というか、やっぱり。
一発だけでいいから殴りてえ。
(落ち着けって)
(落ち着けって)
が、おめでたい席である。
たとえば、背後からヤツに声をかけられたら振り向きざまにもう殴っちゃってるとか、ヤツを見つけるやいなや、披露宴会場の丸テーブルを、星一徹よろしく引っくり返して掴みかかるなんてことはしちゃいけない。(めでたい席じゃなくてもな)
そんなんじゃなく、いたって冷静に、冷血なくらい冷静に、たとえば、「久しぶりー」なんて言ってこられたら、
くらい言える余裕を持たなくては。(キャラ違い)
どういう戦い方になるのかは当日までわからないとしても、とにかく隙を見せちゃいけない。
あくまでも冷静に。
あくまで毅然と。
でも、装備だけは完璧に。
そんなあたしの気概を知ってか知らずか(もちろん知らない)、サイバーバズからまた、スーパースペシャルなものが送られてきた。

以前も試用した、フェヴリナのナノアクア 『 ジェルパック 』 。
このジェルパックはやたら手間がかかるうえ、10日間連続で使用してこそ効果が最大限に表れるという、モノグサには不向きなシロモノ。
ただ、自宅でできるパックでこれほど効果が実感できるものもない。(夏目基準)
素直に、「これくらいやんなきゃあれだけの効果は出ないよね」と思えるからこそ、ジェルと顆粒を混ぜて顔に塗ってラップして放置してジェルを落として顔を洗って・・・・というメンドウな手順でも毎日続けられるのだ。
(使用手順などは前回の試用レポをご覧あれ)
美容液マスクとは違って、鈍くなっていた肌の奥のほうの細胞がやたら活動している気がするし、何より肌のツルツル感が素晴らしい。

(洗面器に顔を突っ込んでる絵。ではないらしい)
というわけで、10日間酸素ジェルパックを続け、装備は万全。
やつれた顔なんか見せないぞ。
自信を持ってヤツの前に現れて、余裕ぶっこいた態度で挨拶してやるんだ!
・・・・というような意気込みを、居酒屋で向かい合わせで呑んでいる上司に熱く語ってみた。
すると上司は遠くに目をやりながら言った。
「別れたことを後悔させてやる!っていう意図ではないんだよね?」
「うん、違う」
「まあでも、披露宴でちょっと会うだけなら」
「うん」
(一息で)「年下の同僚が次々結婚していくっていうのに、お前はまだ独身で男もいなくて仕事と酒と麻雀牌だけが友達で、内1人の友達には裏切られっぱなしだけど縁が切れなくて、先週取締役に「夏目さんは独身が似合ってるよ」って妙な慰められ方をしたような女だとは気付かれないんじゃねえの?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
コ ン !
(上司の弁慶を部下がハイヒールで蹴った音)
コ ン !
(上司の弁慶を部下がハイヒールで蹴った音)
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