BOOK INFOMATION

単行本 『 片付けられない女魂 』 は、Amazonマーケットプレイスで購入できます。
片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)



トイレの換気扇の次は風呂の換気扇を掃除する気になっていたのだが、その前に、浴室の天井に蔓延ったカビ掃除をすることにした。
カビ掃除に使うのはもちろん、 『 強力 カビハイター 』 。









以下、阿呆な大人の行いが書かれていますので、
良い子は真似しないように。

正しい使い方は製品パッケージやメーカーサイトに載っています。



塩素系で「まぜるな危険」の洗浄剤なのでエコクリーニングな人達には無縁なのだろうが、年季の入ったカビを跡形もなくスッキリ取り除くにはコレに勝るものはない(夏目基準)と思っている。
で、天井に吹き付けるにあたり、目に入ってはマズイので今回は度入りメガネをかけて挑んだ。
手に液がつかないよう、ゴム手袋も装備。






天井にそのままスプレーしても液垂れして危ないわ効果は薄いわなので、我が家に山ほどあるポケットティッシュでパックすることにした。
ポケットティッシュを半分にしたものに、






泡をプシューっとし、






泡がついた面を、カビが生えている天井にそぉーっと貼り付ける。
が、ティッシュを3枚貼りつけると。なんでだか手が冷たくなってきた。
湿ってるカンジっつうか、冷たい水に手ぇ突っ込んだカンジっつうか。
で、ゴム手袋をよーく見てみると、



右 手 に 穴 が 開 い て い た 。




(1枚目で気付け)



仕方なく逆の手で貼り付けていくことにしたのだが、利き手じゃないため、目指した位置にピンポイントで貼るのが難しい。
その結果。



貼 り 過 ぎ た 。




(右手で貼ってたら1/4の量で済んだ)



あげく、右手に持ったボトルの口に左の袖を引っ掛けてしまい、



カビより先に服の色を取るハメに。




(塩素系洗浄剤用の作業着なので、こんなブチがいっぱい)



天井にティッシュを貼ったままで10分程度放置し、ティッシュを取り除いてみると、プツプツあった黒いカビが跡形も無く消えていた。






・・・・って、今気付いたけど!



Before写真、撮り忘れたよ、ママン・・・・!



Beforeのカンジが判る写真は、換気扇のカバーを撮ったこの1枚のみ。




(カバーの周囲にあるプツプツが取れたの)



いや、でもいいんだ。
今回のメインはカビ退治ではなくて、換気扇内部の掃除だったんだから。

換気扇内部を掃除する段になりいよいよ、サンタがくれた脚立出動。




(便利ですー便利ですー)



カバーの取り外しはトイレの時に実践済みなので特に苦もなかったが、カバーを外した途端、トイレの時にはなかった、埃よりも少し重そうな細かい物体がパラパラと落ちてきた。




(なんでそ?)



あたしが想像していた換気扇内部は、トイレの換気扇の汚れに湿気とカビを加えた「ヘドロチックなカビの巣窟」だったのだが、恐る恐る見上げてみるとそこには、想像とは全く違った惨状が広がっていた。
そこにあったものはカビではなく、



サ ビ だ っ た 。









(全体的にサビが浮き)



(枠の一辺が完全崩壊)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そうかそうか。そうきたか。
ああ、だからここ数年、風呂の換気扇だけやたらうるさかったのか・・・・。
一辺のサビが酷いので掃除どころではなく、カバーだけを綺麗に洗ってそぉーっと、ほんとにそぉーっと元に戻した。
が、長年寝ていたであろうサビを起こしてしまったようで、カバーの間から細かいサビが少しずつ降ってくる。
・・・・メンドクセぇなあ・・・・。








(サビ落下防止として使うことになるなんて)




せっかく掃除する気が起きたってぇのに、まさか、換気扇交換工事の手配をしなくちゃいけない事態になるなんて思わなかったなあ・・・・。
浴室の湿気を甘く見てたよ・・・・。
ああ・・・・、すげーメンドクセ。
・・・・と、やる気が萎んで腑抜けること数時間。
腑抜けてる場合じゃねえことに気がついた。



年 賀 状 書 い て ね え 。










(姪と共同で購入。どっちがどの図柄を使うかで300回くらいジャンケンをした)



印刷はとっくに終わってたし27日から休みだったってのに、連日連夜呑み歩いていたせいですっかり忘れてたよ。
そういえばなんか落ち着かないと思ってたんだよなあ・・・・。
結局、5時間かけてメッセージと宛名を書き、昼過ぎに投函。(私信:関係各位。元日どころか3日にも届かないかもしれません)
すると気持ちがスッキリし、でも身体はだらーっとしながらテレビを見た。
が、何か違和感を覚えて視線を上げた。



あれ?生きてる、コイツ。




(ゴミのように見えるのは種。集める気はまだ無い)



11月後半、ベランダから部屋の中に入れた日々草がまだ枯れずに、いやそれどころか、青々とした葉っぱが増えていた。




(健気。すげー健気)



去年は12月中旬に枯れたのに、今年は未だ枯れずにいたなんて。
去年と何が違うんだろ。(知らね)
何はともあれ。



今年は日々草と一緒に年越しだ!











はいはい、お前も一緒一緒。
(棒読みで)





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 誰が「2008年の重大ニュース」じゃ、ごるぁ。


クリスマスの日、朝イチであたしに渾名がついた。



「おいロボコップ。午後の会議資料メールしといたからな」



上司だけが言うならシカトもできるが(オカシくね?)、うちの職場はこういうコトに群がるアホが大勢いるから厄介だ。



「本社の小林が電話くれってよ、ロボコップ」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
かねてから是非殴りたいと思ってたんだが、今でいいか?南国
朝10時には、早くもアイツが調子に乗り始めた。



「ねえねえ、ロボコップさんロボコップさん」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





「 刺 す ぞ 、 柳 沢
(1割くらい本気が入ってそうな声で)



ロボコップと呼ばれ始めてしまった理由は、前日無茶な体勢で換気扇掃除をしたせいで全身が筋肉痛になりまともに歩けなかったからなのだが、こういうあたしの不器用さに思いっきりタメイキをつく男が不在だったのがせめてもの救いだった。
が、午前11時、出先にいるソイツから電話がきた。



一通り、仕事の用件を話し終えるとソイツは、いつもにも増してかったるそうな声で続けた。



「ところで」
「ん?」
「オマエ、なんで筋肉痛になってんの?」
「誰に聞いた?」
「柳沢がメールで」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「で、なんで筋肉痛?」
「高いとこ掃除して」
「それだけで筋肉痛って、オマエどんだけ運動不足よ」
「椅子なくて。ようやく手が届くくらいの台に乗ってやってたから」
「脚立とかねえの?」
「ねえの」
「買えよ」
「そうだねえ」
「そうだよ」
「・・・・で」
「あ?」
「今年の説教は終わりってことでいいでしょうか?」
「・・・・オマエ、電話切りてぇんだろ」
「アタリ」



午後からあたしは打合せが続いていて、会議室に篭っていた。
面白くもない雑談をチラホラ交えるにオヤジにイラつきながら、でも、これさえ終われば今年の仕事、終わったも同然!っつう想いだけで堪えに堪え、午後7時、ようやく打合せ終了。
で、数時間ぶりに自席に戻るとそこには、見慣れない物が置かれていた。
ただ、それを見た途端。
それが、午前中電話で話したアイツがくれた物なのだと、すぐに判った。









(こんな色気のないプレゼント、見たことねえ)



ありがとう、吉田サンタ。
脚立、マジで欲しかったんだ。
最近あたしのところにはサンタが来なかったから、具体的には、あたしの記憶が正しければここ10年くらいはツボにハマるサンタが来てくれなかったから、尚更すげー嬉しいよ。
たださ。
貰っといて何だけどさ、吉田。
お前って、









リ ボ ン 結 ぶ の 下 手 じ ゃ ね ?
(恩を仇で返す女。アラフォー。独身。彼氏ナシ)





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 今日中にもう一回更新したいオラに力を!


ここ15年くらい、クリスマスイブの夜は6割くらいの確率で仕事をしていて4割くらいの確率で雀荘にいて、後者の場合、10割近い確率で負けているのだが、今年は違った。
夕方にオフィスが、「みんないろいろ予定もあるでしょ?今日はとっとと帰りましょう。そうしましょう」という雰囲気になるところまでは例年通りだったのだが、思えば、いつもそんな中であたしに、「何の予定もないお前には俺が特別仕事を与えてやる」と優しい言葉をかけてくれる上司が不在だったのが、コトの発端だった気もする。
「帰りましょう。つうか帰るでしょ、フツー」という雰囲気がいたたまれなくなった自覚はないのだが、あたしはなんとなく帰り支度をし始めてしまい、なんとなく退社してしまった。
で、色っぽい予定も甘酸っぱい予定もないあたしは無意識に雀荘へ向かったのだが(オカシイ)、店に入ってみると満卓だったあげく、卓が空くのを待っている人が6人もいた。
なので店員に、「1時間後くらいにまた来ます」と告げて店を出て(オカシイ)、行列が出来ているケーキ屋さんやケンタッキーフライドチキンを素通りし、時間を潰すため、デカいドラッグストアに入った。
で。
予定が変わった。





片付けも掃除も出来ないあたしは、蟲師ぺこさんを始めとする多くのブログでよそ様の掃除っぷりを見るようになってからというもの、家の中で実によく、上を見るようになった。
リビングに居る時も、キッチンでお湯を沸かしてる時も、風呂に入っている時も、トイレでいたしている時も。
上を見上げてはずっと思っていた。



換気扇って掃除するモンだったんだよなあ、と。



「掃除しなくていい箇所」だと思っていたわけではないし、大昔、親がトイレの換気扇掃除をしているのを見た記憶もある。
が、自堕落でないほうの親が亡くなり、自堕落でないほうの娘が嫁にいった我が家には、自堕落なほうの親と娘が残ったわけで。
「やれ!」とケツを叩いてくれる人がいなければ自主的にやるわけがない。
前回ここを掃除したのがいつなのかは知らないが、お姉ちゃんが嫁にいったのが13年くらい前だから、我が家の換気扇は少なくとも13年間、全く掃除していないということになる。
つうわけで、あたしは 『 ゆるゆる大掃除 』 に参加が決まった直後から、「一般的な大掃除は無理だけど、換気扇だけは掃除しよう」と決めていた。
で。
改めて見上げてみると、なるほど、かなり汚れていた。




(トイレです)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





カバー外すの、なんかすげー怖ぇんだけど。



つうか。



天井にヒビ入ってんの、みーっけ。




(地震のせいではないと思うことにする)



さてと。
カバー外してみっか・・・・。




(まずは引っ張る)




(で、外したら)




(あまりの汚さに仰け反る)



カバーでこんななんだから、ファンはどんなことになっているんだろう・・・・と、恐る恐る頭上を見上げるとそこには、







以下、激しく汚い画像満載でお送りします。
苦手な方は目を細めるか、指の隙間から見てください。
もしくは、見ないでください。








掃 除 機 の ゴ ミ パ ッ ク か よ ! み た い な モ ン が あ っ た 。








が。
相変わらず、視力が悪いくせにメガネ無しで掃除を始めてしまったため、埃の詰まり具合がイマイチ判らない。
なので、ファン部分をマイナスドライバーでひとホジリしてみた。
すると。



ドライバーがあっつ間にTの字になった。






(モサっとな)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
この時点で既に換気扇のカバーを開けてしまったことを後悔し始め(早ぇよ)、一瞬、そぉーっとカバーをはめてしまおうかと思ったのだが、こんなモサっとしたものが頭上にあると知ってしまっては、出るモンも出ねえで便秘になりそうだ。
だから渋々掃除を続けることにしたのだが、ファン部分にケータイのカメラを近づけて、ほじった部分がどうなっているのかを撮影してまた萎えた。
何故なら。





埃の厚さがハンパねえことを知っちゃったから。






(ほじらないと羽根が見えません!隊長!! ←誰?)



が、やると決めたからにはほじり続けるしかないわけで。
マイナスドライバーと竹串を使ってほじほじほじ・・・・。







ほじほじほじ・・・・。




(ほじほじ開始から30分経過。羽根の端に埃が溜まることに気付く)



ほじほじほじほじ・・・・。




(ほじほじ開始から1時間経過。生きているのがうっすら嫌になる)



ほじほじして取れる埃はほぼ取り除いた。
あとは、なんちゃって松居棒でも作って濡らして拭けばいいのだろうが、トイレに入ってからここまでで1時間半も経っていて、首と二の腕と腹筋と太腿とふくらはぎが限界だったので、これにて終了。




(便座のフタの上に広げた新聞紙に落ちた埃)




(紙粉と埃の他はなあに?)



床に散らばった埃を掃除機を持ってきて吸い、ついでに、ファンに危ういカンジで引っかかっていそうな埃も掃除機で吸う。
で、狭いトイレの中にあると邪魔なので、掃除機を、元あった場所に仕舞いに行く。
あとは、カバーを洗ってはめるだけ。
が、ふと。



カバーをつける前に換気扇を回してみたい衝動に駆られる。
(良い子のみんな、真似しないでね)



それを実行した結果。



また掃除機を出してくるハメになる。




(頭が悪いとしか思えない)



ファンをピカピカにする根気はなかったから、せめてカバーだけはピカピカにしましょう。そうしましょう。














・・・・で、話はだいぶ前に戻るが。
雀荘の待ち時間を潰すために入ったドラッグストアであたしはひとつの買い物をした。
レンジフードとかエアコンフィルター用のがあるのは知っていたが、トイレや風呂場の換気扇用のがあるってことは、ブログを始めてから知った。
それを買ったのは人生初のことだったが、それを見つけたからこそ、「雀荘に行くのはやめて、家に帰って換気扇を掃除しよう」と思えたのだった。








蟲師ぺこさんも、あたしのカリノさんも使ってるから、掃除した後はあたしもフィルターつけてみたいって思ってたんだ。(照)




(何ヶ月で「とりかえてネ」が浮き出るか、すげー楽しみ)




(シワが寄っても気にしない女。アラフォー。独身。彼氏ナシ)



それにしても。
真上を見ながらやる作業っつうのは何と体力を消耗するものだろうか。
しかも、今回初めて気付いたのだけれど、我が家には、動かない椅子っつうものが無いらしい。
だからこの掃除の足場はこんなモンだった。




おじいちゃん作の机+風呂の椅子)



そりゃあ全身疲れるわけだ。
しかし。
このことがきっかけで、翌日、夏目父ではなくあたしのところに、



サンタがやってくることになろうとは思ってもみなかった。



(つづく)


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 これで打ち上げ参加資格アリかしら。 ←自分に甘い


ケータイのminiSDカードがいっぱいになるくらい汚部屋画像を撮り続けてるんだからそれがどこかに映りこんでいてもおかしくないと気付き、膨大な画像を改めて見返したのだが、これが案外映っていない。
誰も気づかないだろうけどあたしだけが判る唯一の画像がコレ。




(このおじさん、マジで誰)






それは、onちゃんの巾着袋の下に、スーパーマーケットのレジ袋に入れられて置かれていた。
あたしの記憶が確かならば、ソルダム(会社名)の「 WiNDy 」という、PCを自作する人の間ではメジャー(夏目基準)なブランドのPCだったハズ。
あたしがしょぼいパソコンを使い続けているのを不憫に思った友人が使わなくなったWiNDyのPCケースやパーツ一式をくれたので、自分で組み込んでみたものだ。
が。
それが正常に動くことを確認した時点で力尽きたあたしは、必要なソフトのインストールをせず放置。



3 年 か 4 年 か 5 年 く ら い 放 置 。



OSは何を入れたのかすら忘れてしまったのだが、ひとまずレジ袋から出してみた。




(どっちも久しぶりー)



ちなみに。
もーもクンはGatewayマニアな方に引き取って貰えることになったので、引き渡す前にハードディスクを 『 Eraser 』 で完全消去。



で、いよいよ10年間も鎮座していたもーもクンを撤去することに。
まずはキーボードに置いている熊の群れをよけ、




(労働意欲の欠片もない熊の群れ)



4年くらい前、姪が作ってくれたリボン猫もよけ、




(ヒゲ忘れてるぞー。あと、リボンの位置は逆な)



キーボードとモニターを手前に引っ張り出した。
で。



思 い っ き り 萎 え た 。








ぐしゃぐしゃーっとなり、どれがどれのなのか判らなくなったヒモ(=ケーブル)は、職場で見ても随分気持ちが萎えるものだが、自分の部屋のぐしゃぐしゃーは全てが自分の仕業だと判っているから尚更萎える。
片付けブログ的にはここで、プリンタをよけて、パソコンデスクを拭いて、ぐしゃぐしゃーっとなったヒモを整理して、見栄えがいいように整えるものなんだろうが、何しろあたしは大雑把で、「見なかったことにする」のが大得意。
なので、デカい埃だけを素手で摘んで取り除き、全体的に抜けかかっているタコ足なヒモの束から、




(良い子のみんなは真似をしちゃいけません)



使っていない周辺機器のだと思われるヒモを勘で抜き、もーもクンを撤去したらWiNDyを設置。




( before. キーボード右上のごちゃごちゃしたケーブルを・・・・)


( after. 本体の上に移してヨシとする女。アラフォー・独身・彼氏ナシ)



本体が白から黒に変わったけれど、前面がアクリルパネルなせいか、想像していたほどは重々しくない。




(ケースはコレの。中身はほぼ全て交換済み)



それより何より。
もーもクンより奥行きがないからか、ぐしゃぐしゃのヒモが減ったからか、キーボードの手前が広くなった。
「広くなった」と言っても、計ってみたら7センチぽっち。
でもこの7センチが、今のあたしにとっては途轍もなくデカかった。
で。
ソフトをインストールしたりポータブルハードディスクからデータを移してる間、その7センチを使って、これまで容易に出来なかったコトをすることにした。
それは。



手 紙 を 書 く こ と 。



「メールじゃ味気ないからお手紙でも・・・・」という意図では全くなく、友人に送りたいものがあり、それに添えるメッセージカード代わりに手紙を書きたかっただけ。
そんなちょっとしたものを書くことすら出来ないのは、あたしが筆不精だからということに尽きるのだが、それ以外にも些細な理由があった。

普通の部屋には「テーブル」という便利なものがあるのだろうが、あたしの部屋で手紙が書ける場所はパソコンデスクしかなく、でも、片付けられない女の部屋のパソコンデスクはいつも狭苦しくて、便箋一枚を広げて置くスペースもない。
かといって、リビングのテーブルで親が見ている前で手紙を書くってのも何やら子供っぽい気がする。
いや、それより何より。
あたしみたいな気分屋でモノグサなヤツは、環境が整っていなければ、やるべきことすらしない。
で、自分の部屋の環境を整えられるのは自分しかいないのに、それすらもメンドウだから、結局、手紙一枚書くことすらできない。
たとえば仕事をするのにパソコンが無かったら紙とペンと電卓を使えばいいし、料理をする時に包丁がなかったら他のもので材料を切ればいい。
・・・・と、言うのは簡単だけれども、それを実行するとなると途端に仕事や料理のハードルが高くなる。
あたしにとっては手紙を書くのも同じことで、もちろんその気にさえなればどんな場所でも書けるのだろうが、便箋一枚を広げておけるスペースがあるとないとでは大違い。
つまり、たった7センチがあたしにとっては、とても貴重なスペースだった。




(2人の親友宛に、感覚的には30年ぶりくらいに書いた)



久しぶりに書いた手紙はまとまりの無い文章で相変わらず汚い文字だったが、それが書けないせいで送りたいものが送れないでいるよりはずっといい。
気負わずに気取らずに書けたし。
使いたかった切手がようやく使えたし。






ようやく手紙を書き終えた頃、各種ソフトのインストールも終了。
すっかり忘れてたいたOSはXPだったことが判明した。




(Windowsセキュリティ修正プログラムを約70個インストール後。
その多さにイラっとしたのでSP3にはしない)



10年間使っていたもーも爺も無事、可愛がってくれる人の元へ旅立ち、新たにあたしのメインマシンとなったWiNDyも快調。
最新OSでもないし最高スペックというわけでもないが、ブログを書いたりメールを送ったりネットで麻雀するには、充分過ぎる。
もちろん、諸悪の根源だったソフトが常駐していても、何ら支障がない。
で。
調子こいてリビングで、「新しいパソコンが快適だ」という話をしていたら、夏目父が宙を見上げながら言った。



「 俺 も 新 し い ノ ー ト P C が 欲 し い な あ ・ ・ ・ ・ 」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
欲しいなら買えばいいじゃねえか。
仕事でも使ってんだから、会社の経費で買っても文句言わねえぞ。



「 ゲ ー ム 用 に 」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
それは経費で落ちねえからな。



「 来 な い か な あ 」



「へ?何が?」と思っている矢先、夏目父は、耳を疑う言葉を発した。







「 来 な い か な あ 、 サ ン タ さ ん 」
(註:小学5年の孫がいる人の言葉です)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





来 ね え よ 。
(バッサリ)





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 新年会っ!!!!!!
  716日


去年の元日からだから、716日かかったのか。
2日に1個も使えなかったんだなあ。
他にもたんまりあるけれど、でも、長年汚部屋に埋もれていたものを引っ張り出してきて、使い切ろうと決心し、実際使い切ったということがミラクルなんだ。(夏目基準)









(10月20日)






(11月27日)










(12月17日)





つ 、 使 い 切 っ た ど ー ー ー ー ー ー ー ! ! ! ! !
(うるさいどー)





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 大掃除記事を書いていないのに打ち上げを楽しみにしている俺。



(この記事は、サイバーバズの商品試用レポートを含んでいます)




丸10年使っていたパソコン「もーもクン」が「もーも爺さん」になってしまったと認めざるを得なくなったのは今年の正月のことなのに、それから1年近く、レスポンスの遅いパソコンを使い続けていた理由は、「新しいPCのセットアップやデータの移行がメンドクセぇから」以外にない。
が。
どうやらあたしはメンドウになると捨てることを考え始めるようで、夏くらいからうっすらと、「もーもクン」に保存されているデータ全部を「いらねえかもなあ」と思い始めていた。
確かに10年間のいろんなモノが詰まっているハズだけど、よくよく考えてみれば、このブログを始める前のあたしは、大げさに言えば死んでいたも同然で(大げさすぎる)、だから、パソコンの中に居るであろうあたしの大半は実の無い人間のような気がする。
夏目父の会社の資料もPC本体には保存してないし、ブログに使っている画像の元データは別の媒体に保存してあるし。
唯一名残惜しいとすればメールかなあ。
なんだかすげー好きだった男からの他愛ないメールとか、人生のズンドコ(間違い)にいた時に友達がくれたメールとか、誤字脱字女王な友人からのオモシロメールとか。
後々読み返して元気になれそうなものは残しておきたかったなあ。



・・・・・・・・・・・って、あれ?



残しておきたいならどうして消す必要があるんだっけ?
(答え:データ移行すんのがメンドウだからだって書いてるぞー)






という具合に、脳内が堂々巡りをしていた矢先、とてもいいものを入手した。




イメーション株式会社のポータブルハードディスク 「Apollo



軽量でスリムでコンパクトでスタイリッシュなデザインで大容量でWindowsとMacの両方で使えて、ACアダプタが要らなくて、自動更新バックアップソフト付きというのが特徴のこの製品。
確かに、今うちにある外付けハードディスクとはエライ違い。(当たり前)







(ポータブルではないHDD。夏目父の会社の資料でギューギュー)




(容量は倍。なのに、厚さは半分で重さは約7分の1)






あたしの場合、もーもクンで保存しているデータを他のPCで使うことは滅多にないし、デスクトップPCを使ってるからバックアップを取る先は軽量なモノでなくてもいいのだけれど、でもやっぱり、ACアダプタがないのはすごくいい。




(USB接続で電源供給)



大容量なのに、ACアダプタが無いというだけで、メモリスティックくらいの軽い感覚で使えてしまうあたり、モノグサなあたしにはすごく有り難い。
ちなみに、もーもクンの内蔵ハードディスク容量は20GBぽっちで、そのうち、移行しときたいデータは8GB弱。
DVD-Rに焼くとか、外付けハードディスクの中身を整理して空きを作ってコピーするとかいう手間が無く、一気にドカっと出来るのは超ラクチン。
さてと。
コピるぞっ!




(残り232分)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





コ ピ り 終 わ る の が 待 ち 遠 し く て 眠 れ ね え 。



(まだ続く)





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 大好きなブログが約1年ぶりに更新された。待ってましたぜ。


知人の娘さんが、来春の大学進学に備えてパソコンを買うことになったのだが、親も子もパソコンに疎いのでどんなものを買ったらいいのか皆目見当がつかないらしく「相談に乗って欲しい」と言われた。
何かと物入りな時期だから「できるだけ安価なものを」と言う。
大学との連絡以外は、Webサイトを見たりブログを書いたりゲームをしたりメールの送受信をしたりするだけらしいので、「お店で売っているパソコンの中で一番安いのを買えばいいんスよ」と言う気満々だったのだが、これではいい加減に答えていると思われかねない。
が、「安価なもの」っていっても、一家に初めて導入されるパソコンが中古ってのはイヤだろうし、かといって、見たことも聞いたこともないPCパーツショップオリジナルマシンを薦めても胡散臭く思うだろうし、つうことはやっぱ、一般的に知られているSONYとか富士通とかPanasonicとか東芝とかのがいいんでしょうなあ。
・・・・と、あたしにしてはわりと真剣に考えて、要らない機能がついていないまあまあ安価なもののうち、ある程度の拡張性があって尚かつスペック対価格比が高いものを3機種を挙げてみた。
「想定していた額より5万以上安い」と喜ばれた。
良かった良かった・・・・って、どんだけ高いモン買おうとしてたんスか。



そんなわけでかなり久しぶりにPCメーカーサイトをガッツリ見たのだが、他人のPCの機種選定をしょっちゅうしているわりに、あたし自身は全くちっともさっぱりパソコンに興味がない。
ブログをやってるくせに何言ってんだと思われるかもしれないが、車と携帯電話と私用onlyのパソコンは最低限のことができりゃOKだと思っているので、本当に全く興味がない。



初めて自分のパソコンを買ったのは16年前(!)、B5サイズのThinkPadで、OSはWindows3.1(!)だった。
が、OSをWindows95(!)にアップグレードした直後、床に直置きしたノートPCを踏みつけ液晶を割ったためご臨終。
ちなみにこの時はシラフだった。念のため。
2台目は、「牛柄の箱で届くのが見たい」という理由だけで、今は亡き(いや、あるけど)Gateway2000(現・ゲートウェイ株式会社)のを買った。






OSはWindows95だったが、買ってから2年11ヶ月経った頃、ハード面の疑問を解決すべく真夜中にサポートデスクへ電話すると、話の成り行きから、買ったのよりもずっと高いスペックのPCに無償交換して貰えることになった。
OSもWindows98(!)に。





これが1999年のこと。
その2年後、Gatewayは日本から撤退したが、無償交換して貰ったパソコンはすこぶる調子がよく、OSをWindows2000にしてからも、毎日せっせと働いてくれた。





丸 1 0 年 も 。










それが未だに現役で、このブログもGatewayマシン・もーもクンで更新している。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





パソコンに名前つけるなんてキモいですね。イタイですね。そうですね。





が、完全に私物であるハズのこのもーもクン(懲りない)が、数年前から会社の人に引退を促されている。





人使いの荒いウチの会社は、自宅からも社内ネットワークに接続できるようにしているのだが、それを、「要らんことすな。会社の仕事は会社でやるもんじゃ、ぼけ!」と思っているのはあたしくらいなようで、フレックス有・在宅勤務有なうちの会社では、わりと多くの人が便利に思っているらしい。
社内ネットワークに接続するためは、私的に使ってる分には全く必要のないヘヴィなソフトウェアをインストールしなくてはならないのだが、如何せんうちのもーもクンは低スペック。
特殊なソフトが動き出すと、息も絶え絶えになってしまう。
で、だいぶ前、社内ネットワーク管理部門の人に「もっと軽いソフトにしてもらえないか」と言ってみたところ、「高スペックのマシンを会社から貸与しましょう」と言われてしまった。
なので素直に、



「 い ら ね 」 と 答 え た 。



この件では上司に何年も前から「往生際が悪い」と言われているのだが、フレックスでもなく在宅勤務をする気もないあたしはどーしても解せない。
会社の人から携帯に電話がくるだけでもだいぶ鬱陶しいのに(こら)、家に居ながらにして仕事をする環境なんぞを整える必要がどこにある。
こちとら、毎日会社に行ってるっつうの。毎日仕事してるっつうの。働いてるっつうの。
いや、それよりなにより。
会社絡みのソフトのせいじゃなく、100%私的に使ってる状態で、もーもクンがもーも爺になったと感じたのであれば、あたしだってこんな意固地にはならねえよ。
でもさ、私的なPCを私的に使ってる分には問題ないんだもの、なんで替える必要があるんだ?ってことよ。
・・・・と鼻息荒くしていたのが去年の今頃のこと。
が、今年に入り、もーもクンはめっきり老けてしまった。
時代の動く早さについていけなくなったのか、リニュアルされたYahoo!Japanのトップページの右側を読み込む途中で30回に1回くらいコケるようになったのだ。
で、ようやく、ほんとにようやく、「いよいよ替え時か」と思うに至った。



つうわけで。
久しぶりに社内ネットワークの管理部門に連絡。

「あのソフトの推奨スペックってどんくらい?」
「んー、そんなに高スペックじゃなくていいんですよ」
「そうなの?」
「OSはWindows2000以上でOKですし」
「ふうん」
「お、夏目さん、いよいよ会社からの貸与受ける気になりましたか!」
「なりません」
「どうしてですか」
「だってどーせLenovoでしょ?それとも、あたしがオフィスで使ってるMacbookをもう一台貸与してくれるっつうの?」
「Macでなきゃいけない理由があれば検討し・・・・」
「ねえよ、そんなモンはよ」
「じゃあ無理っす」
「あ、Windowsでもいいや。あのさ、キティのノートパ・・・・」
「Lenovoです」(きっぱり)

(が、ケチな会社は結構好きだ)

「じゃあいらない」
「え?でも、いっぱいいっぱいなんですよね?もーもクン
「へ?」
「あれ?もーもちゃんでしたっけ?」
「・・・・つうか、なんでキミが名前知ってんの」
「あー、夏目さんとこの部長さんから聞いたことあるんで」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





いらんことまで喋んなっつってんだろーが、部長。





「ま、まあ、もーもクンはいっぱいいっぱいなんだけど」
「ああ、やっぱ「クン」か」
「でも別のがあるから」
「買ったんですか?」
「違うけど。でもまあ、もーもクンより強いのがあるからそれに変えようかと思って」
「ほう。CPUがソコソコでメモリ256MB以上ならちゃんと動きますから」
「ふうん」
「満たしてますか?」
「うん」
「じゃあ、もーもクンからのデータ移行用にHDD貸し出しますねー」



なんと至れり尽くせりな会社だろうか。
が、あたしは答えた。



「 い ら ね 」 。



そう、あるんだもの、パソコン。
コテコテの汚部屋時代からずっと、もーもクンよりイケてるのが部屋にポロンと転がってたんだもの。
もーもクンを使い続けていることに呆れた友人がくれたんだもの、3年くらい前に。
しかも。
もーもクンからのデータ移行はどうしようかなあと思ってた矢先、ポータブルHDDがうちに来ることになったんだもの。



これはもう「やれ!」っつうことでしょう。そうでしょう。





(続く)





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 次回はPサマとお揃のブツ登場。


用足しに出掛けた足でガススタに行き灯油を買って、その後、特売している近所のスーパーマーケットで、ここぞとばかり食料品を買いこんで帰宅した。
車から荷物を下ろしたら、両手両腕両脇の下を使ってその全部を持ち、階段で4階へ。




(重そうなモンだけ抜粋。この他に財布入りトートバッグ&本4冊)



あたしの腕力と体力は、「どんだけ荷物があっても、駐車場から部屋までを一往復で済ませたい」というモノグサな性格が直らない限り、衰えることはない気がする。
買ってきた物を収めるべきところに収め終えたが、充実感のわりにはまだまだ握力も腕力も有り余っていた。
なので、捨てることに決めた手紙と葉書を手でビリビリすることにした。




(封書だけで約160通)



貰った手紙を破って捨てるという行為は、普通なら心中複雑になりそうなモノなのだが、今のあたしにとって手紙をくれたほぼ全員が「知らない人」なわけで、だから、躊躇することなくジャンジャンビリビリできた。
が。
最後の最後、残すはハガキ4枚だ!というところで手が止まってしまった。
疲れたわけではなく、とてもとても不思議なハガキを見つけてしまったのが理由だ。

















( 『 熱愛一家・LOVE 』 で石野真子の旦那になる“長谷川さん”)




(もしくは、『 ウルトラマン80 』 )




(う、うん)




(ワインを飲みほして・・・・?で?その後は?)




(想いが詰まった歌なのですね)



つうか。



俺 、 こ の 人 が 好 き だ っ た ん で し ょ ー か 。
(知るか)





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 この時期最も勢いがあるのは確実にPサマ。


結局魔物を全て読み終えた。
で、






計34冊を処分することにした。
背表紙が色褪せているわ全体的に焼けているわで、捨てるしかないかなあと思っていたのだが、幸い、姪が世話になっている学童保育施設に引き取って貰えることになった。
エゲツナイ本はないから安心して読みたまえ、小学生諸君。
あ、でも、ちぅくらいはあるから気ぃ抜くなよ、小学生諸君。



魔物以外にも複数の文庫本があり、その多くは今のあたしにはビビっと来ないものばかりだったが、テスト勉強中に部屋の片付けがしたくなった中学生でもあるまいし、読んじゃいけない理由はどこにもないわけで。
片付けに期限を定めていないのをいいことに、片っ端から読み倒すことにした。
処分するのを前提で。



まずは、バブル期の代名詞的な本。






これもかなり流行ったよなあ。






あと、こっち系も。






中には、純文学や詩集や評論など、毛色の違う本も。








小学校高学年になるとあたしは親が買ってきた本を片っ端から読み漁っていたのだが、4畳半にあった本のほとんどは、多分自分で買ったものだろうと思う。
が。
何を思ってそれを買い、それを読んで何を思ったのかが、さっぱりちっとも判らない。
というか。
これらの本を読みながら、「なんで 『 青春論 』 よ」とか、「片岡義男なら、 『 彼のオートバイ、彼女の島 』 もあったような気が・・・・」とか、余計なことばっか考えてしまうから集中できねえったらない。
そして、これから先も、集中して読める気が全くしない。
むしろ、本棚にあるそれを見ただけで、青かった頃の自分を思い出してモヤモヤしてしまいそうだ。
なので、今のあたしが共感とか感動とかを覚えないモノは処分することにした。



最後まで迷ったのは、一世を風靡したこの2冊。










表紙を見て少しテンションが下がったのだが(何故)、いざ読んでみると、両方とも突き抜けていて、青い頃に読んだのとは違うであろう読後感がある。
こういうのは取っておきましょう、そうしましょう。



これでようやく本の選別が終わり、ベッドの下にわんさかあった、荷造りご無用なダンボールが全てなくなった。




(汚すぎてさっぱりスッキリしない)






(なんかあるよね)



うん、あるね。




(引き出してみた)



この箱の存在にはだいぶ前から気づいていたが、側面の絵を見て、「ああボウルか」と思っていた。
というか、これに入っていたボウルがブルーグレーだったことや、中学の同級生の結婚式の引き出物として貰ったことも覚えていたから、中身を確認する気にならなかった。






箱の底には、






得体の知れないシミとカビの跡が残っているけれど、中身がボウルだもの大丈夫でしょ。
さて開けてみましょーか。
綺麗な色のボウルを見てみましょーか。
・・・・と呑気に蓋を開けてみた。
で、ギョっとした。
何故なら。
この箱の中には、予想もしていなかったモノが入っていたからだった。






(へ?)





箱の中に入っていたのはブルーグレーのボウルではなく、中学からハタチくらいまでの間に貰った年賀状と、大量の手紙だった。




(丁度、『捨ててスッキリ。キレイに暮らす。』 のsonicaさんが、手紙の整理をした様子を書いていらっしゃいます。やってることは同じなのに何故か対照的)



前にも書いたけど、小学校に入学してから中学を卒業するまであたしは尋常じゃないくらい引っ越しをしていたから、9年間ずっと、いつでもどこでも転校生だった。
で、引っ越し先の住所を聞かれたり「引っ越しました」のハガキを出したりすると、前にいた学校の同級生数人から、「新しい学校はどお?」という手紙がくる。
せっせと返事をしていたこともあったのだが、でもあたしはある時期から、その手の手紙に返事を書かなくなった。
幼さが消えてモノグサな性分が表に出てきたことが最大の理由だろうが、幾度も転校するうちに、物珍しさが薄れたら転校生は飽きれられるのだと、身をもって知ってしまったことも関係している気がしている。
ついでに言えば。
あたしが同級生の名前や顔をちっともさっぱり覚えていないのは、付き合った期間がいちいち短いことに加えて、いつの日か離れることになる彼らと一生の友達にはなれないと、判っていたからのような気もしている。
というわけで。
今でも仲がいい友達2人から貰った手紙やハガキだけを残して、他は全部捨てることにした。
魔物や文庫本と同様に全部中身を読んでみようと思ったが、3通読んだだけでもうお腹いっぱい。
当時はピンと来なかっただろうが、若さとか青さとか、痛さとか羨望とか、その世代特有の複雑な心が見え隠れしている文章はもう読めん。
つうことは、あたしもそんな手紙ばかり書いていたんだろうなあ・・・・。




(10代の自分を抹殺してぇ)



ちなみに。
小学校に入学してから中学を卒業するまでに知り合った何百人かの同級生のうち、今でも友達と言えるのはただひとり。
18歳の春、彼女があたしにくれた1枚のハガキは秀逸だ。









(コイツからは、「アスノミカイ デンワクレ」という電報を10回以上貰った)



彼女とは、この先もずっと友達でいられそうだと、改めて思った。
つうか。



コ イ ツ 、 昔 か ら ア ホ だ っ た ん だ な ・ ・ ・ ・ 。
(類友とか言わない)






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 あざーす!あざーす!!!