BOOK INFOMATION
ある日のノック。
「コンコン」
「・・・・ドア開けてから口で言って何の意味が」
「あのさ、 『 生茶 』 じゃなくて 『 濃い味 』 がいいんだけど」


「知ってます」
「じゃあなんで 『 生茶 』 ?」
「安かったから。しかもあたしが飲もうと思って買ったんです」
「ふうん。ま、なくなったから」
「そうですか」
またある日のノック。
「コンコン」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「このジャスミン茶、ネットだと安い?」

「○○(近所のスーパーマーケット)よりは安いかもしれない」
「じゃあ、箱で買っといてもいいよね」
「誰が」
「うちの娘が」
「いい娘さんですなあ」
「育て方がよかったんで」
「お母さんのね」
(シカトして)「ま、なくなったから」
「そうですか」
またある日のノック。
「コンコン」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「ねえ、これって1リットルしかないの?」

「ううん。500mlもあるよ」

「じゃあなんで1リットル?」
「割安だから」
「でも1リットルだと、炭酸抜ける気がしない?」
「あたしが飲むために買ってるんだからいいんです」
「へー。ま、なくなったから」
「そうですか」
またある日のノック。
「どうして 『 濃い味 』 がないの?」
「買っ・・・・」
「あっ!」
「え?」
「コンコン」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「で、どうして?」
「買ってきてないからです」
「でも 『 生茶 』 はあるよ」
「この間、2本買ってきてたんだもの」
「ふうん。ま、なくなったから」
「そうですか」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
何があるとか何がないとか、あれがいいとかこれがいいとか、何を言ってもいいけどね、夏目父。
空のペットボトル持ってあたしの部屋にきて、
それを置いていくのはやめてくれ。

(1週間でどんだけ飲むんだ)
台所にペットボトル入れるとこあるの、知ってんだろーが。
あ、それとね。
1本くらい、潰してみんかい。

(ある感情のせいで必要以上に潰してしまう娘の図)

(ある感情のせいで必要以上に潰してしまう娘の図)
つうか。
あたしの分、残しといてくれないかぃ?
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