BOOK INFOMATION
仕事が忙しくなると、あたしの上司はきまって風邪をひくのだが、同僚の南国は寝坊する夢ばかり見るらしい。
同僚の柳沢は明治のストロベリーチョコが食べたくなると言うし、吉田はボーリングをしたくなるそうだ。
で、あたしはというと。
上司の風邪をもらうもんか!という気概からか、体力をつけようと、やたらたくさん食うようになる。
ストレスで過食に走るような繊細さは持ち合わせていないので、「こんな時に風邪でもひいたら大変じゃ。よぉーぅし!食って体力つけるぞぉー!」と確信して食いまくっているのだが、これまでたびたび書いているようにあたしは、そうじゃなくても普段から食事量が成人男子の1.5倍くらいだし(本当)、ここ15年くらいは風邪をひいたことがない。
つまり、冷静に考えればたくさん食う必要は全くないのだが、ここ数週間の我が家の米消費量を鑑みると、どうやら仕事が忙しくなった時にあたしがたくさん食べるのは、親を真似ているだけのことらしい。
超小企業といえども年度初めは忙しいようで、なんちゃって社長である夏目父とはここ暫く、会話らしい会話をしていない。
これが夫婦なら、「もう10日もまともに話をしてないのよ!」なんつう不満が噴出するのかもしれないが、いい歳した娘が、同居している実の親と1週間や2週間や3週間、大して話をしなくても何ら支障はないし、会話はなくても互いの様子はわかるから、「たらふくメシが食えているということは元気なんだろう」とかいうことは把握できている。
が。
あたしが何も言わなければ、すかさず好き放題やりやがるのが夏目父である。
今朝のこと。
起きてすぐあたしがリビングへ行くと、夏目父は、「おはよーーーっ!」と無駄に元気な挨拶をしたそのままの勢いで「今日もよろしくっ!」と言い、まるで逃げるかのように仕事に出かけていった。
あたしが、「またやりやがったな」とツッコむ隙を見せることなく、脱兎のごとく家を出た。
ちなみに。
夏目父が能天気に「よろしく!」と言ったのは4月1日の夜が最初で、それから今日まで朝と晩、必ず言っている。
つまり、この8日間で15回、そう言っている。
この「よろしく!」は、「俺がシンクに置いたモンを洗ってちょーだいね。あ、お前が出勤途中に捨ててるヤツもあるからね」っつう意味なのだが。
食器や箸を洗うのはもちろん全然構わない。
それはいい。
朝炊いたはずの4合のごはんが、夜になるとすっからかんになっているのも、痩せの大食いを親にもつ娘の宿命と思って文句は言わないことにしたし。
が、これだけは許せんのだよ、オッサン。
いいかぃ?
シツコイと思うだろうが、何度でも言うからな?
耳の穴かっぽじってよぉーく聞けよ。
8 日 間 で 3 0 パ ッ ク も 納 豆 食 う な 。

(1パック78円もする高級納豆(夏目基準)を1食で2パック食われた、の図)
あ る だ け 食 う の は 、 マ ジ で や め れ 。

(1パック78円もする高級納豆(夏目基準)を1食で2パック食われた、の図)
あ る だ け 食 う の は 、 マ ジ で や め れ 。
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