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BOOK INFOMATION

単行本 『 片付けられない女魂 』 は、Amazonマーケットプレイスで購入できます。
片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)



金曜日。

「何食べる?」
「焼肉以外で」
「珍しいね」
「明日焼肉食いに行くからさあ。あっ、辛いモンが食べたい」
「じゃあ、韓国料理屋さんにしようか!」
「うん!」



・・・・と話がまとまり意気揚々とタクシーに乗り込んだ5分後にあたし達が、韓国料理屋さんではなく餃子屋に居たのは、件のニュースのサブリミナル効果ではなく、店の外壁にデカデカと書かれていた文字に、2人揃って心奪われたからである。




(焼き目パリパリの鶏肉棒餃子)



前回彼女と会った時は本が出たばかりだったが、その後彼女はじっくり、本もブログも読んでくれていた。



いや、「読んでくれていた」どころではない。
元々文章を読むのが好きな人ではあるが、改めて話してみると、それはもう面白いくらいにあたしのブログに詳しかった。






あたしがコメント欄にちょろっと書いた話も知っているし、リンクしているブログも読んでいる。(主婦である彼女の最近のヒットは粉モンブログ
そして、本やブログを読んでいて、尚且つ、あたしをよく知っているからこそ抱く疑問も多数あるらしい。
で。
質疑応答に入る前にまず、あたしと彼女の心を鷲掴みにした物を注文した。




(「あ、撮る?」と、首を持ち上げる料理人)





うひょー!






(「(鴨の)首、いる?」と料理人。食えないモンはいらね)





うひょひょー!











う ひ ょ ひ ょ ひ ょ ひ ょ ひ ょ ー い !
(壊れた女)



北京ダックでテンションが上がりまくり、喋りまくり、「吉田ってもしかして○○さん?」「そそそ」なんて話もしまくり、ついでにメートル上がりまくり(死語)、予定通り泥酔。そして撃沈。



翌土曜日。

毎週毎週、土曜の朝になると「あ゛ー」となる。
片付け始めて暫く経った頃にセットしたケータイのアラームを解除していないせいで、用事があろうとなかろうと、土曜の朝は7時に目を覚ますハメになるからだ。
で、この7時という時間が非常に半端。
なんで7時にセットしたのかは、もはや自分でも判らないが、用事がない時はもちろん、用事がある時でも7時に起きなければならない時なんてほとんどない。
なのに起きてしまう。
あ゛ー、だ。

酒の残る身体で布団から出て、資源ゴミの収集場所まで新聞を運ぶも、そこには「資源回収は来週土曜になりました」と書かれた張り紙があった。
最初は呆然とし、すぐに、顎が地面まで下がりそうなくらいがっかりした。
で、体感的には行きの倍くらい重くなった新聞紙を持って家に戻ろうとすると、我がマンションの誇りであるスーパー専業主婦のひとりに出くわした。

「おはようございまーす」 ←朝から爽やか
「・・・・はよーございやす」 ←全身アルコール漬け
「資源回収、来週になったのよねえ」
「そうだったんですね・・・・」
「あら、夏目さん」
「あい」
「その新聞、おうちまで持って帰ることないわよ」
「え?」
「ちょっと待ってて。今倉庫の鍵開けるから、倉庫に入れておきましょうよ」
「いいんですか?」
「置きっぱなしはもちろんダメよ。でも、ちゃんと来週倉庫から出せばいいわよ」
「わー、(酒残ってるわ身体重いわで、いっそのことこの場で燃やしてしまおうかと思ってたんで)助かりますー」
「夏目さんち、ゴミ置き場まで一番遠いんだし、また4階まで持っていくことを考えたらここは臨機応変にね」



す・・・・、



す・・・・、





好 き で す っ 、 奥 さ ん !





スーパー専業主婦のおかげですっかり気分が軽くなったあたしは、部屋に戻って風呂を洗い浴槽にお湯をはり、洗濯機を回してから、ゆったり湯船に浸かった。
で。





溺 れ か け た 。
(良い子は風呂に浸かって寝ちゃダメよ)





その夜は、夏目父と片付けられない女友達と3人で焼き肉へ。




(夏目父がいつも絶賛する上カルビ)



あたしは親と一緒に呑みに行くことがよくあるのだが、その時はこの女友達が一緒のことが多い。
親と一緒に呑んでくれる友達の存在は本当に有り難い。
たとえ、

「ちょっと聞いた?今うちの娘、親に向かって「あっちに座れ」って言ったよ」
「冷たいねー」
「「あっちに座れ」だって」
「もっと優しく言えばいいのにねー」
「ねー」
「ねー」

と煩かろうが。(正確には「あっち側に座って」と言ったのだが、まあ大差ない)



そして翌日曜日。
我が家は朝からソワソワしていた。
特に、夏目父に落ち着きがなかった。

「何時に来るんだろう?」「クール宅急便なら午後だと思うよ」という会話をしたのが、午前10時頃。
「宅急便が来る前に買い物に行ってきてよ」「うん、3時くらいには行くから」という会話をしたのが昼ちょい過ぎ。
その後も。



マロニーちゃんも買ってきて」とか「葛きりじゃなくてマロニーちゃんね」とか「マロニーちゃん、忘れないでね」とか「♪マーロニーぃちゃん♪ってメロディ、作曲はやっぱ、浪花のモーツァルトかね?」とか「マロニーちゃんって、なんで「ちゃん」付けなんだろう。クンじゃダメ?マロニークンじゃダメ?」とか「たとえマロニーちゃんが1袋1,000円でも買ってきてよね」と、20分おきくらいに言う。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



あたしがマロニーを買い忘れたら泣くんじゃね?
(そんな親はイヤだ)






(他にも白菜や春菊など、3年分くらい包丁を使った)



何故だか夏目父は、マロニーちゃんの袋をあたしの手の届かないところへ置いたが、鍋の中に入れるんだから意味ねーし。

こうしてサブの準備は完了。
そしていよいよ、メインが到着した!




(じゃーん!)



(どーん!)



地球洗い隊 』 の企画 『 大そうじ大賞2007 』  の賞品、勝負肉である。
審査員を引き受けてからずっと、「勝負肉が羨ましい(じゃねえか、このやろう)」と言い続け、あげくは、「写真だけでどんぶりメシ3杯はいける」とまで書いたからか、 『 地球洗い隊 』 の小山田店長があたしにまで大盤振る舞いしてくれたのだ。



この勝負肉ですき焼きをした。
食べるのに夢中になりすぎてすき焼きの写真を撮り忘れたのだが、ほんとうに、ほんとうに美味しかった。
それと。
料理が出来ない娘と料理をしない親が暮らしているもんだから、もう何年も、家のリビングで鍋がグツグツして美味しそうな匂いが立ち込めていたことなんて無くて、だからなんだか、あたしも夏目父も幸せだった。

「家で美味しいものを食べられるのって、幸せですなあ」
「そうですなあ」
「この電気鍋も久しぶりに使ったもんね」
「そうだねえ。もう、どこで買ったのかも忘れたもん」
「あたし覚えてるよ」
「え、どこ?」
「あの、小学校の時に住んでた・・・・」
「ん」
「・・・・・・・・・・・おい」
「ん?」
「あんなに、うなされたように言ってたくせに」
「え?」
「マロニーちゃんはそっちのけで、肉ばっか食ってんじゃねえかよ」



あたしがそう言うと夏目父は少し恐い表情で、きっぱり言った。





「何言ってんの。何が悲しくて俺がマロニー食わなくちゃいけないの」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
知らねーよ。お前が買ってこいって言ったんだろうよ。
つーか。
肉を目の前にした途端、「マロニー」って呼び捨てにするその態度はどうかと思うよ。



食べ始める前は、「すごい量だし一気に食べちゃうのもったいないから、2回に分けて食べる?」とか呑気なことを言っていたし、食べながら、「幸せだねえ」なんて言い合っていたのだが、お互い内心、「お前より、1グラムでも多く食ってやる!」くらいのことを思っていたのだろう。
「おなか苦しー」と言いながらも箸が止められない。
結局一晩で全て平らげ、「勝負肉で満腹になっちゃって、もう動けないー」という、食いしん坊万歳状態。



一昨日は北京ダックと餃子、昨日は焼肉、今日はすき焼き。
しかも超満腹。
普通ならば、「当分お肉はもういいや」くらいの気持ちになりそうなものだ。
なのに、肉(と鮨)が好きな夏目父は、ソファーに仰向けに寝転がりながら(牛食って牛になる気満々)呟いたのだった。



「 明 日 は 豚 の 角 煮 だ ね 」



・・・・・・・・・・そ、そうだよ、そうだった。
明日はいよいよ、玄関に置きっぱなしになっているダンボールを開けて、料理をしなくちゃいけなかったんだ。




(翌朝撮影。件のダンボールの中身は圧力鍋)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
料理、全然できないんだけど、俺。



(つづく)



#続きのへなちょこ料理記はすぐに書くので、今回はコメント欄閉じまーす。
#ほんとにへなちょこです。






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 ここ2週間くらいでだいぶメンツが変わってる気が。
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