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単行本 『 片付けられない女魂 』 発売中です。
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(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)



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クリスマスの日、朝イチであたしに渾名がついた。



「おいロボコップ。午後の会議資料メールしといたからな」



上司だけが言うならシカトもできるが(オカシくね?)、うちの職場はこういうコトに群がるアホが大勢いるから厄介だ。



「本社の小林が電話くれってよ、ロボコップ」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
かねてから是非殴りたいと思ってたんだが、今でいいか?南国
朝10時には、早くもアイツが調子に乗り始めた。



「ねえねえ、ロボコップさんロボコップさん」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





「 刺 す ぞ 、 柳 沢
(1割くらい本気が入ってそうな声で)



ロボコップと呼ばれ始めてしまった理由は、前日無茶な体勢で換気扇掃除をしたせいで全身が筋肉痛になりまともに歩けなかったからなのだが、こういうあたしの不器用さに思いっきりタメイキをつく男が不在だったのがせめてもの救いだった。
が、午前11時、出先にいるソイツから電話がきた。



一通り、仕事の用件を話し終えるとソイツは、いつもにも増してかったるそうな声で続けた。



「ところで」
「ん?」
「オマエ、なんで筋肉痛になってんの?」
「誰に聞いた?」
「柳沢がメールで」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「で、なんで筋肉痛?」
「高いとこ掃除して」
「それだけで筋肉痛って、オマエどんだけ運動不足よ」
「椅子なくて。ようやく手が届くくらいの台に乗ってやってたから」
「脚立とかねえの?」
「ねえの」
「買えよ」
「そうだねえ」
「そうだよ」
「・・・・で」
「あ?」
「今年の説教は終わりってことでいいでしょうか?」
「・・・・オマエ、電話切りてぇんだろ」
「アタリ」



午後からあたしは打合せが続いていて、会議室に篭っていた。
面白くもない雑談をチラホラ交えるにオヤジにイラつきながら、でも、これさえ終われば今年の仕事、終わったも同然!っつう想いだけで堪えに堪え、午後7時、ようやく打合せ終了。
で、数時間ぶりに自席に戻るとそこには、見慣れない物が置かれていた。
ただ、それを見た途端。
それが、午前中電話で話したアイツがくれた物なのだと、すぐに判った。









(こんな色気のないプレゼント、見たことねえ)



ありがとう、吉田サンタ。
脚立、マジで欲しかったんだ。
最近あたしのところにはサンタが来なかったから、具体的には、あたしの記憶が正しければここ10年くらいはツボにハマるサンタが来てくれなかったから、尚更すげー嬉しいよ。
たださ。
貰っといて何だけどさ、吉田。
お前って、









リ ボ ン 結 ぶ の 下 手 じ ゃ ね ?
(恩を仇で返す女。アラフォー。独身。彼氏ナシ)





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