• 04<<
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • >>06

BOOK INFOMATION

単行本 『 片付けられない女魂 』 は、Amazonマーケットプレイスで購入できます。
片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)



片付けを始めるより2年くらい前のこと、自宅の留守番電話に連日、マンション管理会社からのメッセージが残されていたことがあった。
でもあたしがそれを知ったのは留守電のメッセージを聞いたからではなく、電話じゃ連絡がつかないと悟った管理会社の担当者が、わざわざ家まで来てくれたからだ。
あ、そうだ。
この時、管理会社の担当者の手を煩わせたのを申し訳なく思って、夏目父とふたり、「留守電の録音は聞こうね」と話したんだった。
「居留守電話やめようね」とも。
でも、



3 日 坊 主 で 終 わ っ た ね 。
(ダメ親子)



で、管理会社の用件が何だったかというと。
「複数の住人から同じ不具合報告があったんですが、夏目さんちは大丈夫ですか?」というもの。
よくよく聞けば、4階の住人から雨漏りしてると報告があったと言う。



「気付きませんでしたけど、雨漏りしてるとすればどのあたりなんでしょう?」
「それが、どのお宅も同じ箇所でして」
「ええ」
北側の、ベランダのあるお部屋なんです」



・・・・・・・・・・・・・・・・・。



「雨漏りと言っても天井ではなく、天井に近い部分の壁で。他所のお宅ではクロスが剥がれてきたことで雨漏りに気付いたようなんですが、夏目さんのお宅では、クロスが大きく剥がれたりしてないですか?」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





わ か り ま せ ん 。






心の中では逆切れ気味にそう答えたが、それを言ったところで先方は、「じゃあ確認してみてください」と言うに決まってる。
が、そう言われても、当時の4畳半はコテコテの汚部屋で、ドアを開けるのがやっとの状態。
壁に近づくことすらできなかった。
つまり、クロスが剥がれていないのかを確認する術は、部屋を片付ける以外になかった。



よその汚部屋ブログを見てみると。
水回りの修理を頼まなくちゃいけないとか子供の学校の家庭訪問があるとか、彼氏ができたとか彼氏ができたとか彼氏ができたとか(シツコイ)、誰かを部屋に招き入れなければならなくなった時に汚部屋脱出を決心した人も多い。
なのに、当時のあたしは部屋を片付ける気など皆無だったから、チャンスをチャンスとも気付かずに、雨漏りの有無を確認することは無理だと決め付けた。

ただ、気になることもあった。
ひとつは、どうして雨漏りしたのかということ。
うちは4階建てマンションの4階で、天井の上はブ厚いコンクリートのハズ。
どうすれば雨漏りするのか、想像もつかない。
ふたつめは、もし雨漏りしていた場合、それを修理するのは自腹か否かということ。
こうして管理会社の人が来たってことは、もしかしてタダで直してくれるのか?

そんなあたしの疑問は、その場ですぐに解決した。

雨漏りの原因は、通風孔だか排気孔だかのパッキンの劣化が原因だそう。
4階の家のそれは、マンションの外の屋根に近いあたりに突き出ているのだが、






コンクリートとそれの隙間を埋めているパッキンが劣化したことによって、雨水が入り込むようになり、壁板とコンクリートの間に溜まり壁紙が剥がれるまでになった、と。






自腹か否かについては。
結論から言えば、パッキンの修理は修繕積立費で賄う方向で話が進んでいるが、各家の壁の修理は自腹、とのこと。
管理組合の集まりに出るようになってからはこういう話が幾分理解できるようになったが、当時はなーんにも知らなくて、だからその答えを聞いてあたしは心の中で舌打ちした。



幸い雨漏りは壁紙の一部を剥がす程度のもので、階下の家には影響しない可能性が高いらしい。
管理会社は「リフォーム業者を紹介しますよ」とも言ってくれたが、費用は自腹だから、その業者でなければいけない理由は全くない、とも言う。
しかも、パッキンの修理は近々に行う、とも言う。
・・・・ってことはさ。



今 慌 て て 雨 漏 り を 確 認 す る 意 味 な く ね ?



と、アホなあたしは思ってしまったのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
確認する意味あるよ、フツーはよ。
だって壁紙剥がれてんだから。





管理会社とそんなやり取りがあったことは、片付けている最中もその後も、すっかり忘れていた。
4畳半の壁紙を張り替えるべく、古いのをベリベリ剥がし始めても尚、全く思い出さなかった。




(これが思いのほかメンドクさい)



が。
ベリベリし続け暫く経った時、視界になにやらフワっと動くものが映り、それが何かを確認しようと視線を移した途端、数年前のやり取りを鮮明に思い出したのだった。
何故なら、その時フワっと動いたものは、



本来なら剥がれるハズのない壁紙だったから。









(「剥がすの大変でしょうから自主的に剥がれてみましたよ」ってことではない)








(見紛う事なき雨漏り跡。そしてカビ)



ああ・・・・。
やっぱりうちも雨漏ってたんだ・・・・。
つうことは、壁紙を張る前に、まずは壁板の補修をしなくちゃいけないわけね・・・・。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


















見なかったことにし・・・・ようなんて思ってません。少ししか。



(続く)





人気ブログランキング
 カナさんが撮る写真にリラが写りこんでるといちいちニヤけている俺。アラフォー。
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック