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BOOK INFOMATION

単行本 『 片付けられない女魂 』 は、Amazonマーケットプレイスで購入できます。
片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)



(熱く語っていますが、全くもってどうでもいい話です)




「やっと巡りあえた。しかもパーフェクト。俺、今すげー幸せ」
「・・・・うちに息子はいないハズだが」
「すげー幸せ」
「うちの娘の言葉遣いの悪さは一生直らないのかね」
「すげく幸せ」
「・・・・何語よ、それ」
「とても幸せです」
「お前の幸せはいつでも安いねえ」
「お金の問題じゃないんです」
「ふーん」
「人生に光が射したっつうか、道がぶわーっと開けたっつうか」
「これまでの人生、どれだけ暗かったのさ・・・・」
「お父様、ここまで育ててくれてありがとうございます」
「・・・・このタイミングで感謝される意味が判りません」
「あたしも判りません」
「そんなに喜んでる意味も判んないけど」
「だってマジでパーフェクトなんだもん。これであたしのストレスの9割はなくなるよ」
「・・・・大したストレスもなく生きていらっしゃるようで」
「地球に生まれて良かったよ、俺」
「織田裕二か」
「ううん、山本高広」



・・・・と、夏目父には全く理解して貰えなかったし他の誰にも理解して貰えない可能性大だが、それでもあたしは今とても幸せだ。
だって、長年思い描いていたものをようやく手にできたのだから。
具体的には。



理想の不織布ケースを見つけたのだから。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



えーっと、誰からも理解されなさそうだが気にせず話を進めよう。



テレビ番組を闇雲に、ほんとうに闇雲に録画している。
国内ドラマとドキュメンタリーとトーク番組は必ずといっていいほど録っていて、ざっと見たらハードディスクから消せ・・・・ればいいのだけれど、 ちょっとでも興味を惹く何かがあると繰り返して見る習慣があるためなかなか消せない。
なので当然600GBのハードディスクでも全然足りず、すぐに残量がヤバくなるため、 それはもう日常的に録画した番組を編集してはDVD-Rに焼いている。

(東芝機以外は受け付けない身体になっちまいました)

問題は、日々増え続けるDVD-Rの整理方法なのだが、増える速度と自分の性格を鑑みて行き着いたのは、「極力手間を省く」ということだった。

まず。
「後で」「時間が出来たら印刷しよ」と思っているうちに、中に何が入っているかわからないディスクが溜まることが目に見えていたから、ディスクにタイトルを印刷するのは早々に諦め、上司から「象形文字」と呼ばれているヘタ字でタイトルを手書きしている。
ディスクは、最も嵩張らないであろう不織布のケースに入れる。
しかも、世間的に便利とされている両面収納のケースを使ってしまうと、裏面にディスクを入れたかどうかを何度も確かめてしまい、そんな自分が鬱陶しくなるから、



ハナから片面収納のを買っている。



その不織布ケースにインデックスカードがついていたところで、マメには書かないだろうし、



専用ファイルに綴じることだってメンドウになるのだろうから、ファイリング用の穴も不要。



自分の性格そっちのけでDVD-R収納の理想系を語ってみると、
「レーベルは勿論印刷したいし、インデックス付きのディスクケースに入れて好きなフォントで見出しもつけたい。それらを綴じたファイルの背表紙には中身が容易に判るタイトルを美しく印字したいし、ファイル選びにもとことん時間をかけたい」
・・・・ということになるのだが、3日に1枚とか、5日で30枚とか増えるディスクをその都度丁寧に整理するなんつうステキなことが、あたしに出来るわけがない。
が、「頓挫する可能性が高いからトライしない」という、一見後ろ向きな選択を、前向きな気持ちで決断できるようになった今、理想系を実現できないことに全く後悔はない。
つうわけで、今はひじょーに手を抜いた形で収納している。






が、この不織布ケースがどーも頂けない。
使い始めた瞬間は問題ないのだが、ほんの少しでもいじるとすぐに角がヨレてきて、扱いづらいったらない。






こういう物なのだと思ってしまえば諦めもつくのだが、だいぶ前、CDやDVDをプレスする会社の仕事をしたことがあり、そこでもっとシャキっとした不織布ケースを見てしまったものだから、どうしても、自分が使っているののショボさが気になってしまうのだ。
だから、DVDを焼くようになってずっとあたしは、「シャキっとした不織布ケース」を探し続ける不織布難民だった。
「厚手(当社比)」という言葉に惹かれて買っては、「これが厚手なら御社の一般品はどんだけ薄いのさ!」と心の中で毒づいたことは数知れず。
シャキっとした不織布ケースを諦めようと、100均あたりで買ったものを使っていたこともあるのだが、






開封してみると想像していたより更に薄く、結局1枚も使えなかった。




(お久しぶりです)



・・・・という具合に、不織布への恨みつらみを語り始めると尽きないあたしが、このたびようやく、本当にようやく、具体的には5年半ほど求め続けた理想の不織布を入手した。






商品説明に偽りなく「非常にしっかりした作り」で、ディスクを入れるとすぐに角が反り始める汎用品とは全くの別物。




(裏面。左が汎用品。早くもうっすら反りが始まっている)


(表面。左が汎用品。フィルムも厚い)



100均で買えば1枚1円、普通に買っても2~4円だろうから、今回買ったケースは少し高め。
でもいいの。
値段なんか関係ないの。
金の問題ではないのだよ、夏目父。
だって見てくれ、このスッキリ感。(夏目基準)










見る人から見れば、というか、大半の人は「何を大げさな」と思うのかもしれないけれど、でも、DVDを焼き終わるたびに気にかかっていたことが解消され、今あたしはかなり幸せだ。



「まあでも、ほんとに欲しいモンなら値段は関係ないってのは判るよ」
「うん」
「高いモンを安く買えるのは嬉しいけど、だからって安けりゃ何でもいいってわけじゃないしね」
「そそそ」
「俺の場合、納豆がそれかなあ」
「・・・・その話、よく自分から振れるね」
「もっと安いの売ってんの知ってるけど、いつものじゃないと満足しないし」
「あるだけ食わないと満足しないのは何でだろうね」
「高いのを美味いと思うとは限らないし」
「・・・・娘の素朴な疑問はスルーかよ」
「金の問題じゃないかもなあ」
「あたしにとって納豆は金の問題だがな」
「で、キミは今、理想の不織布を手に入れて幸せだと」
「うん」
「他に何か、今むしょー欲しいモンはないの?」
「・・・・?思いつかないけど」
「ふうん」
「なに?」
「いやいや。じゃあ、物欲のない娘に代わって」
「ん?」
「日本の景気回復のために俺が」
「あ?」





「2人分の定額給付金を使ってあげることにしましょう」








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
世帯分まとめてひとつの口座に振り込まれるって知った時点で、諦めてるっつうの。
どーぞどーぞ、あたしの分もお使い下さいな。
なんでも好きなモン買ったらいいじゃないの。



すっかり脱力したあたしが、「いつも買ってる納豆なら153個買えるよ」と言うと、夏目父は意外そうな表情であたしを見て、仰天発言をした。





「納豆?なんで俺が買わないといけないの」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





て め え が 食 う た め で す 。




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