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BOOK INFOMATION

単行本 『 片付けられない女魂 』 は、Amazonマーケットプレイスで購入できます。
片付けられない女魂     Amazon
(扶桑社 / 全503頁 / 書き下ろしアリ)



「この間、テレビで「キター!」の人が言ってたんだけど」(アクション付きで)
「ああ、山本ナントカって人?」
「ううん。ホンモノのほう」
「織田裕二ね」
「そそそ。その人が生徒に言ってたんだけど」
「月9か」
「うん。「学校の先生は生徒より勉強ができない」って。ほんと?」
「キミの担任の先生はキミよりも勉強ができるよ」
「そうだよね。先生は何でも知ってるもん。丸つけもすごく早いんだよ」
「ほう」
「パっと見て、すぐ○か×かわかるんだよ」
「月9って、高校生の話なんだっけ?」
「うん」
「じゃあ、数学を教えてる先生は、生徒がやってる英語のテストで大して高得点は取れないとかいう話でしょ」
「そう!あのね、「キター!」の人がね」(アクション付きで)
「織田裕二」
「織田裕二って人がね」(アクション付きで
「・・・・・・・・・・」
「生徒と同じテストをやってみたら、生徒より点数が悪かったの」
「なるほど」
「それって、学校の先生は生徒より勉強ができないってことになるの?」
「先生自身がそれを「勉強ができない」ってことにしてたんならそうでしょうなあ」
「えー」
「でも、学校の先生が生徒だった頃は出来てたんだよ」
「え!そうなの!?」
「そうです」
「じゃあやっぱり、学校の先生は勉強ができる?」
「少なくとも、先生が教えてくれる科目は、生徒より、教えてくれる先生のほうが物凄くできる」
「そうだよね!」
「っていうか、キミ」
「はい」
「10時まで起きてられるようになったんだ」
「ううん。ビデオ」
「そうか」

夜9時15分になると睡眠スイッチが入るため、未だに9時台のドラマをオンタイムで見られない小学5年の姪は、録画していたドラマの中で織田裕二扮する先生が言った、「学校の先生は生徒より勉強ができない」という話がショックだったらしい。
憎たらしい世代になればドラマのセリフを使って先生の揚げ足を取るヤツもいそうだなあと思いつつ、でもあたしが高校生だった頃に先生を見て、「コイツはあたしより勉強が出来ない」なんて思ったことは無かった。と思う。
でも、高校時代って、感覚的には7~80年くらい前のことだから(戦前生まれか)、イマイチはっきり覚えてない。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



いやホントはつい最近、自分の高校時代を、これでもかっっっ!っつうくらいに思い出したばかりだ。






結論から言えば、このダンボール箱の中には高校3年生のあたしが詰まっていた。
今の家に越してきた時に使ったダンボールを取っておいて、ご丁寧に、ベッドの下に入るよう高さを縮めて。






狭い4畳半の部屋でそれなりに工夫して暮らしていた若かりし頃の自分を垣間見てなんとも複雑な気分になったが、その中からは、様々な想いがブっ飛ぶほどキョーレツな物が出てきた。






高校3年の頃の教科書と、試験の答案用紙だった。
こういうものがまだ実家に残っている人は案外多い気がするし(夏目感覚)、教科書が出てきたところで全く驚きはしないが、ブっ飛んだのはそのチョイスだ。



あたしの記憶が正しければ。
高校生のあたしは、数学だけは大得意、英語と理科系は中くらい、でも、国語と社会は周囲の誰からも呆れられるほど成績が悪かった。
現代文も古文も漢文も、地理も日本史も世界史も、何かが憑いてるんじゃと思うほどの出来なさっぷりで、先生だけじゃなくクラスメイトにまで心配される程。
数年前の同級会では、高校卒業以来会ったこともなかった、名前も覚えていないような、そもそもクラスメイトだったかどうかも判らないオッサン(つっても同級生)があたしの顔を見るやいなや、「青森県の特産物は?」と訊いてきた。

「・・・・り、りんご」
「ああ、判るようになったんだ」
「高校生のあたしは判らなかったんでしょうか?」
「あれは衝撃的だったなあ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ←面と向かっては言われたくない話だと気付いた
「3年の秋くらいだっけ。夏目さん、放課後にやってた地理の強化講習に出てたでしょう?」
「はあ」 ←覚えてない
「で、阪神工業地帯に関する問題の答えに、「みかん」って書いてたんだよね」
「はあ」 ←覚えてない
「俺が答案用紙集める係だったんだけど、工業の問いの答えで「みかん」はあり得ないだろうと思ってて」
「はあ」 ←「あり得ないのか」と思っている
「この人は大丈夫か?と思ってたら、入試直前模試ん時」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ←おなかいっぱい
「青森県に関する問題だったと思うけど、そこにも「みかん」って書いてて」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ←堪忍どすー堪忍どすー
判んないとこはとりあえず「みかん」って書く人なんだと思ってたら」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ←どんな人だ
「模試が終わった後で隣の席の男に夏目さんが」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ←最悪だー最悪だー



「「みかんの問題だらけだったよねっ」って嬉しそうに言ってたんだよ」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



おうこら、オッサン。

お前のその記憶、いくら払えば消してくれる?



・・・・という出来事があったくらい、高校生のあたしは頭が悪くて勘も鈍かった。(長い)
そして。
4畳半にあった一つ目のダンボールには、どうすればそんなド阿呆が出来上がるかが判るシロモノが入っていた。






好きだった数学や理科に関するものは、お姉ちゃんや先輩から教科書や問題集を貰ってまで問題を解いていた。
なのに。
大の苦手だった社会科に関するものは、





地 図 帳 の み 。






(市区町村名とか、全然違うんだろうなーと思いつつ、開く気は起きない)





勉 強 し た 痕 跡 が 全 く な い っ て ど う い う こ と だ 、 受 験 生 。





地図帳の下にあったノートのほとんどは数学のもので、苦手な社会科のノートもあるにはあるが、2ページくらいしか使ってないのに終わっている。






つまり、一番集中してやらないといけないハズの社会科の勉強を全くせずに入試に挑んだらしい。
それが証拠に、入試直前講習総合テストの世界史の点数はコレ。




(空欄多すぎ。どんだけチンプンカンプンだったんだか)



その補習後のテストの点数はコレ。




(3点上がった!)



こんな点数しか取れないのに、よくもまあ、社会科の試験を受けて大学に入ろうとしたモンだ・・・・。
チャレンジャー過ぎる。




(「おめでとう」より先に「何かの手違いかもしれん」と先生に言われたシロモノ)



あたしの高校の頃の記憶は、部活のことと、入試間際に先生達が必死で勉強を教えてくれたことで埋め尽くされている。
自分が勉強した記憶はほとんど無いのに、先生達の一生懸命な姿と困った顔はよく覚えている。
出来が悪く、打ってもさっぱり響かない生徒に最低限のことを教える大変さは、当時は全く判らなかった。
すげえなあ、先生って。(何を今更)



しかし、あたしがブっ飛んだチョイスはこういう物ではない。
それは、テストの回答用紙の間から、ポロっと出てきた。




(選択・・・・?)






(敢えて家庭科を選択・・・・?)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





一 体 何 を 学 ん だ ん だ 、 あ た し は ! ! ! !
(家庭科力<社会科力)



結局、10点台オンパレードな解答用紙を含み、教科書やノートは全部捨てた。












先はまだまだ長い。
たとえるなら。



長 良 川 く ら い 長 い 。





「川 日本最長」でググり中





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





し 、 し 、 信 濃 川 な ん だ ・ ・ ・ ・ 。
(未だにダメ)





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 ぺこさんのゆるゆる大掃除企画参加者が物凄い数に!


(汚い画像満載でお送りします)





世界のナベアツほど頻繁ではないが、時々、自分でも呆れるくらい頭が悪くなる。
(欲しくはないがボタンは押してみたい)

ついこの間、ベッド下の写真を撮ろうとした時も、






自分の身体が蛍光灯の明かりを遮り写真が暗くなってしまうのを避けるべく、結構真剣に考えた結果、









バレリーナよろしく脚をあげて、背板を支える始末 。



向こう側じゃなくて左側に開けりゃいいじゃないかと気付いたのは、数日後のことで、






「なんで罰ゲームみたいな開き方しちゃったかなあ」とうっすら後悔しながら、土埃にまみれたベッドの下の片付けに着手した。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「こ、これが4畳半の中で最も汚れてる箇所だから!」と自分で自分に言いきかせたくなるくらい廃屋風味。
「よくもまあコレを、10数年も見ないフリしてこれたものだ」とは自分でも思うが、片付けたり掃除したりする気が無かった自分を責めたところでコトは進まない。
さーてと。
いちいち全部、中身チェックしていくぞー。



最初に手に取ったのは、本らしきものの上に斜めっている筒状の物体。










(手が・・・・手が・・・・)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ちょーっとつまみあげただけで指が土埃まみれになり、テンションダダ下がり。
過去の経験から、「乱れじゃなく汚れに直面すると激しくテンションが下がるけど、でもすぐに慣れるんだっけ」と判っちゃいるが、土埃で汚れた指を見るとなんでだかうっすら、自分の人生に嫌気がさしてくる。



ただ。
テンションが下がった時こそ、自分のこのブログが意味を成す。
「ここを乗り越えればきっと面白いモノが発掘できるハズ。そしたらそれを写真に撮って、ブログに載せて、みんなでぷぷぷと笑おうじゃないか!」と思えるからこそここまで続けてこられたのだ。
案の定、筒状の物体が当時好きだったアーティストのポスターだと判ると、




(渡辺美里 『 Flower bed 』 )



手の汚れがさほど気にならなくなり、その下にある本らしきモノのカバーを指でびゃーっとやれるまでにテンションが回復した。




(やらんでよろしい)



さて。
今よりずっと多感だった頃に読んでいたであろう本はどんなものだろうか。
期待に胸膨らませ、書店でかけてもらったカバーを捲ると。






バブル期のファッションリーダー本、発掘 。










(十数年後、大奥で瀧山を演じるなんて想像もしていない上目遣いっぷり)


(1989年って!)



これを読んだ記憶もなけりゃ、浅野ゆう子ファッションを手本にした記憶もないが、当時は一世を風靡したんだもの、それはもう楽しく読んだんでしょう。そうでしょう。(棒読みで)

続くはファッション誌。




(スーパーモデルも台無し)




(1989年って!!)



うっすら 『 コム・デ・ギャルソン 』 の文字が見えるからそれを目当てに買ったらしいが、中を見たら確実に土埃が舞うため、そぉーっとそぉーっと、ゴミ袋へ入れた。



約 2 0 年 前 の プ ル タ ブ と 共 に 。










ここで早くも気付いてしまったのだが。
元来雑なあたしはこれまで、それはもう荒々しく部屋を片付けてきたから、少しでも雑に扱うとあっつう間に土埃が舞うようなモノを片付けるのは、どうも肌に合わないらしい。
「土埃を溜めるのはもうやめよう」と固く心に決め(オカシイぞ)、






奥のダンボールに着手すべく、プラスチックの衣装ケースをベランダに出した。









大雨が降って土埃が流されることを大いに期待しつつ。
(天に頼るな。水道使え)








片付け始めてまだ15分くらいしか経っていないのだが、絨毯の元の色が見えたところで一旦中断。
ベランダに出てイップクし、ついでに、思いっきり深呼吸をした。








さ て 、 開 け て み る か 。
















(つづく)





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 ちゃんと夜に飲んでたのに効果が微妙なのは、腰に手ぇ当てて飲んでるせいかもしれません。


「4畳半に置いた捨てるものの中に、タワシがあったよ」
「ああ」
「買ったの?」
「覚えてないんだよなあ」
「そうか」
「○○(近所のスーパーマーケット)で買ったような気もするんだけど」
「ほう」
「何のために買ったのかは覚えてない」
「なるほど」
「鍋でも磨こうと思ったんだろうか?」
「・・・・あり得ん」
「じゃあアレか。関口店長の店でゲームやって、最後、観客に「ターワーシ!ターワーシ!」って言われながらダーツしたらド真ん中か」
「全体的にいろいろ間違ってる。つうか、「タワシ!タワシ!」って、どんだけ根性悪い観客集めたTV番組よ」
「台所に置いとけばいいのか」
「置いといて何すんの?」
「コンロを掃除する時に使うとか」
「え?掃除するの?」
「俺?しないよー
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



や れ よ 。



結局、夏目父の部屋にタワシがあった理由は判らずじまい。
で、一般家庭ではあり得ないほど何も入っていないシンク下の収納にタワシを放り込み、4畳半にあるゴミ捨ての続きに着手した。
夏目父の部屋から出たゴミは、ものの10分くらいで袋に詰め終え、ベッドの上に残ったもののうち、大事に大事に温め続けていたブツを捨てることにした。



片付け始める前から憧れていて、片付け始めてからもずっと夢に描いていたことがある。
どんなにオシャレな部屋を見ても心が動かなかったのに、でもそれを見た途端、大げさに言えば一筋の光を見たような気になったし、何年かかってもいいから、自分の手でひとつひとつ片付けていこうという気にもなれた。
これまで、メンドウはたとえ借金をしてでも金で解決したがったあたしが、部屋を片付けることに関してはそれをせずに今に至っているのは、片付け始める前に読んだブログの影響だ。間違いなく。



読めば読むほど好きになる、『 お部屋をキレイにするブログ 』 のカナさんが2年半以上前に書いていた、「タネ明かし」というエントリー。
片付けられる人や収納上手な人には、あたしがこのエントリーを読んでどうしてそんなに衝撃を受けたのか判らないだろうし、あたしも巧くは言えない。
要らないダンボールを使って同様の物を作ったとか、ホームセンターで板を買ってきて収納できるテーブルを作ったとかならこんなに興奮しなかっただろう。
「ダンボール箱は極力捨てましょう」と謳っている人が多い中、カナさんは、本当に不要な箱は捨てていて、自分の生活を省みて「とっておいたほうがいい」と判断したダンボールは有効活用出来ていて、見栄えもとてもいい
一見簡単そうにも思えるけれど、あたしにとっては全然簡単じゃない。
カナさん、この活用方法を思いついた時や、部屋をイメージしながら布を選んでいる時、すげー楽しかったに違いない。
完成した時は、すげー嬉しかったに違いない。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





あたしもこういうことが出来るようになりたいなあ。







(中はカラ)



確固たる決意の元に取っておいたわけではないが、親がファンヒーターを買ってくれた日にすぐに頭に浮かんだのが、カナさんのあのエントリーだった。
ところが。
1年半も潰さず持ち続けていたのに、このダンボールの使い道がさっぱり思いつかない。
で、この間ようやく気付いた。

「あれ?カナさんは、引っ越しする可能性があることを考えたからファンヒーターのダンボールを捨てずに取っておくことにしたんじゃなかったっけ?
だから発泡スチロールの緩衝材ごととっておいたんじゃなかったっけ?
(という話が、カナさんのブログのどこかに書いてあります)
おいおいちょっと待て。
あたしには引っ越しの予定はないじゃないか!
しかも、8畳の部屋の押し入れに、ファンヒーターを仕舞う場所まで確保済じゃないか!
つまり、だ。
このダンボールって、あたしにとっては要らない物じゃないか!!!!!」

つうことに、1年半も経ってからようやく気がついた。



とはいえ。
こういうことに1年半も気付かない自分のアホ具合にはいい加減慣れたし、片付けの手際は悪いけれど、それが自分のやり方なんだと自覚できるようにもなったから、またカナさんのブログを読み返してみれば、今のあたしがビビっとくる、別の「やってみたいこと」が出てくるだろう。
だから。



さようなら、ファンヒーターのダンボール。






(パタン・・・・)








それにしても。






これは、土埃を取り除いただけで使えるんだろうか。






買い替えるのはたやすいけれど、親に買ってもらったこのベッドにあたしは2年くらいしか寝ていない。
だから捨てるのは、このベッドを再生させて実際寝てみて、「やっぱダメだわ」と諦めた時にしたい。

背板の布を張り替えればなんとかなるんだろうか。



つうか、このベッドってどんな造りなんだっけ?



布が張り替えられる物なのかどうかを確かめるためにあたしは、今の家に越してきた時以来、具体的には約20年ぶりに、パイプベッドの背板を持ち上げてみた。
するとそこは、想像もしていなかった光景が広がっていた。










(手前にあるグレーのは、プラスチックの収納ケース)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






(荷造りご無用0123な箱)





こ 、 こ 、 こ ん に ち は 、 2 0 年 前 の ダ ン ボ ー ル っ !
(半泣きで)



・・・・って。
開けるの、超怖ぇーよ。




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 今日もかわいいバブ男くん。


注文していた壁紙の到着が後ろにズレたのでなんとなくホっとして、かねてから読みたかったブ厚い本を読み耽っていたら、「独言」という言葉が出てきた。
それをきっかけに、古い古い記憶が蘇り、やがてある疑問が湧き、それを割と真剣に考えているうちに、4畳半でまだ片付けていない箇所があることに気付いてしまった。



説明するまでもないだろうが、「独言」は字の通り「ひとりごとを言う」という意味で、「どくげん」と読む。
あたしがこの言葉を知ったのは、忘れもしない、小学6年の夏だった。
担任の先生が読んでいた本の題名にそれはあり、「どくごん?」と訊くと先生は、「惜しい。どくげん」と言った後でその本がいかに面白いのかを語ってくれた。
でも、「お前の歳で読んだってちーっとも面白くないけどな」とも言った。

「どうして?」
「旧仮名遣いだから読みづらいし、大人の本だから」
「へえ」
「お父さんが呑んでるビールの匂いを嗅いで、美味しそうって思うか?」
「ううん」
「その美味しくなさそうなビールを呑んでるお父さんの気持ち、わかんないだろう?」
「うん」
「そういうことなんだよ」
「ふうん」

何が「そういうこと」なのか、小学6年のあたしには判らなかったが、今になって思えばその本には、お酒以外の大人な話も書いてあったのだろう。
でも、先生が持っていたその本は文庫本より少し大きくて、自分がいつも読んでいる本とも親が読む本とも違い、なんだかとても魅力的だった。
ところが、本の題名と著者を頭に刻んで町の本屋さんに行ってみたが置いてない。
学校の図書室にも町の図書館にもない。
どうしたらあの本が読めるのだろうと思い母親に訊いてみると、「本の題名と書いた人の名前と出版社を言えば、本屋さんで取り寄せてくれるよ」と言う。
そこで、「本の題名と書いた人は判るけど、出版社は判らない」と言うと、「じゃあ、本屋さんにそう言って調べて貰えば?」と言う。
・・・・って、今書いてて思ったけど。



母よ、小学6年生の娘がエゲツナイ本を買ったらどうする気だったんだ?



ブ厚い本に出てきた「独言」という言葉で思い出したのは、そんな風にして小学6年のあたしが手にした1冊の本のことだった。
で、あの本、どこにやったっけ?
先生が言うには、大人になって読んだら面白い、でも、



大人になっても、8行読んだら猛烈な睡魔が襲ってきたあの本はどこだっけ。
(本当)



8畳を片付けてる時、部屋にある本は全部確認したし、4畳半のいたるところに積みあがっていた本も全部確認した。
売ったり譲ったりした本はあるけれどゴミとして捨てた本はないから、もしかしてずっと前に夏目父の部屋の本棚に入れたままになってるんだろうか?
が、それを確認しに行くも見つからない。
いよいよ不思議だ。



・・・・・・・・・・・・・・・・あ。








(まだヤニだらけな4畳半のドア上)



そういえば4畳半には、キッチンにあるような形の収納があったんだった。
8畳の天袋ばかりが気になってて、ここの存在をすっかり忘れてたよ・・・・。
学生時代のアルバムと本がちょっと入ってるのは覚えてるけど、あとは何が入ってるんだっけ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





べ、別にいっか、開けなくてもっ。
(何で)



なんてことを言ったらここの家から出る時までこのままだろうから、気合いを入れて開けてみることにした。
えい。 ←気合い(夏目基準)






でも入ってそうな木箱が気になるけどそれはまた後で開梱するとして(いつ!)、今確認したいのは「独言」な本だ。
ここはひとまずほっといて、右に続く扉を開けた。
えい。






ああ、やっぱあった!




(「 夢酔独言―勝小吉自伝 」。勝海舟のお父さんが書いた「俺の生きざま記」)



久しぶりにパラパラと捲ってみたが、どう考えても小学6年が理解できる内容じゃあない。
かといって、言葉が乱れまくってしまった今のあたしでは読める気もしない。
まあ、これから先、睡眠障害にでもなった時は、迷わずこれのお世話になることにしましょう。そうしましょう。
つうか。
ここも整理しないとなあ・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?












(またお前か)



つうわけで。
8月中にたった1日だけある夏休みは、ここを片付けることに決めた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





(たった1日の夏休み・・・・?)



(墓参り以外に何か予定があった気が・・・・)



(あ)



(まーじゃ・・・・)





見知らぬオヤジに貢ぎに行かず、片付けましょう。そうしましょう。





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 あたしが部屋に白いトルコ桔梗を飾る日は来るのか。(反語)


たった1枚のTシャツを探していただけなのに。
どうしてもっとこじんまりと出来ないんだろう。
こじんまりと出来たなら、こんなにうわーーーーっとならなければ、あたしのやる気も萎えないだろうに。
























(捜索のお供)






誰か、胸に「R」って描いてある白いTシャツ、知らねがー。
(なまはげ風)





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 わーい、カナさんが更新してるー!


あたしが暮らしている部屋は北側にあり、隣の4畳半には西日があたるのというのに、変な形をしている8畳の部屋は窓が北北東にあるせいで直射日光が当らない。




(上が東。カビが生える押し入れは、8畳間の「収納」と書いてある箇所)



長く住んでいる家なので今更日当たりの悪さをぶーたれる気はないのだが、でも、カビは困る。
そもそもあの、掃除しなくちゃいけないような気にさせるビジュアルが腹立たしい。
あたしがどれだけ身体が丈夫でも、どれだけ汚部屋住人歴が長くても、どれだけカツオ姫と仲良しでも、ふぅーっと吹けば胞子がぱーっと飛び散りそうな出来たてホヤホヤのカビは嫌だ。
第一、あたしが大事にしていたファイルをいとも簡単に汚すようなヤツだ。
絶対友達にはなれない。(ならなくていいぞー)




(中身は無事)



さてと。
変な形の部屋にある変な形の押し入れに生えた忌々しいカビを掃除するか・・・・。






(あたしに何の恨みがあるんだよ、カビ)



押し入れの前に置いたキッチンワゴンの上がヤバいことになっているからそれには触らずに、




(でも、こんなモンは散らかってるうちに入んね。(夏目基準))



左側から潜り込んで、仕舞っておいた扇風機と、役立たずだった除湿剤を押し入れから出した。
で、イラっとした。





お前、除湿剤だろ?






それならまずは、己の身についた水から吸ってみたらどうなんだ。






(結露ってる除湿剤に非がないのは百も承知)



次に、押し入れの床に新聞紙を敷いたら、愛用の洗剤をプシューっとね。








で。
押し入れの戸を閉める、と。




(もう一生開けなくても全然ちっとも困らない)



この押し入れに生えたカビを掃除したのは去年の5月で、その次に押し入れを開けた去年の10月には中は何とも無かったから、梅雨時や夏場はこの押し入れにカビは生えなかったことになる。
ということは、押し入れ内部に生えるカビは壁が結露ったことが原因で、結露するっつうことは、壁のすぐ向こうはコンクリートなんだろう。

さて。
前回の記事のコメント欄に多くある「押し入れの戸を開けっぱなしにしては?」という案は、もちろんあたしも考えた。
確かにそれならカビは生えないかもしれない。
でも、別の問題が生じてしまうことに気付いた。
押し入れの壁の向こうに断熱材が施されていないということは、押し入れの戸を開けてしまうとそれは、カーテンのないデカイ窓が部屋に1つ増えたようなもので、つまり、部屋全体がすげー寒くなってしまうのだ。
それじゃあ、仕事に出かける時に戸を開けて、帰ってきたら閉めればいんじゃね?とも思うが、あたしがそんなマメなことをするとも思えない。

それにしても。
夏には戸がなくてもいいけれど戸を閉めておいたところでカビは生えないから開放するまででもなく、その代わり、冬は戸を開けておけば冷気に襲われ、閉めたら閉めたで中ではカビが大発生する押し入れなんて、マジで要らない。
つうか。



そんな手のかかる輩は、夏目父だけで十分だから。



しかし「要らない」と言ったところでどうにもならないわけで、こんな時こそプロに相談するのがいいだろうと思い、前にもちょろっと書いた大工の友人に相談を持ちかけた。
ちなみにこの大工は、設計士でもあり建築士でもあって、新築もリフォームも手がけている。




(すげー久しぶりに焼き鳥屋に行った)



「で、その押し入れ、変な形ってどんな形なの?」
「鍋に入れようとしてちょっとデカく切っちゃった最初の長ネギみたいな形」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・たとえが判りづらいって」
「判れよ」
「えーっと、うーんと、今より押し入れが狭くなってもいい?」
「うん」
「わかった。じゃあ、近いうちに寸法図りに行くよ
「あ゛?」
「え?」
「「やってちょーだい」って言ってんじゃないよ」
「へ?」
「あたしが自分でやるの」
「えええええええええええええ!」
「・・・・うるせえよ」
「自分で?お前が?」
「うん」
「無理でしょー」
「難しいんだ」
「いや、そうじゃなくて」
「ん?」
「結構時間かかると思うよー」
「時間かかってもいいんだよ。最悪、次の冬までにできればいい」
「でも」
「なに」
「お前、すぐ飽きそう
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「で、メンドクさくなって中途半端なところでやめちゃって、かといって続きを俺に頼むわけでもなくて、そのうち、カビなんて気にしないことにした、とか言いそう」




(気にするけどカビ取りハイターで取るよ。買い置きもあるしね)



「でさ」
「・・・・まだ続くのか」
「そのうち、「いいこと考えた!あたし、部屋の押し入れで椎茸育てる!」とか言い出して」
「・・・・・・・・どんだけ頭悪いんだよ、あたし」
「いや、お前は自分じゃ気付いてないかもしれないけど、時々ものすごく頭悪いんだよ」
「・・・・知ってるよ」
「ならいいけど。でね、」
「・・・・もういいよ」
「(無視して)椎茸に失敗したら次はなめこ!とか、松茸!とか言いそうな気ぃするんだよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あのさ」
「・・・・はい」
「念のため言っとくけど」
「はい」







「 押 し 入 れ で 椎 茸 は 無 理 だ か らね ? 」







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。







そ ん な 念 押 し 、 い ら ね え か ら 。







こうしてズンズン話は逸れ、結局この日は押し入れをどうするか、結論を出さずに散会した。
ところが、月曜日の日中、大工な友人から不思議なメールが届いた。



> お前んちの玄関の前にブツを置いておいたから、
> カッターで切って、押し入れの壁に隙間なく貼り付けてみて。
> 隙間なく、がポイント。
> 完成したら写メするように。
> 期限は2008年3月31日。
> 1分でも遅れたら、俺に鮨奢ること。



なんかやたらメンドクセぇこと言いやがるなあ・・・・。



そしてその日遅く、このメールのこともすっかり忘れた頃に家に帰ると、玄関先には、見たこともない不思議な物体が置かれていた。






スタイロフォームなる断熱材。らしい)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





(これを切って貼る自分を想像中)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





おう、大工。







鮨 食 い に 行 く ぞ ぉ ー 。
(不戦負)





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 リンリンちゃんのプレート、リボン猫だあ。